反プーチン、反ウクライナ侵略戦争を表明するロシア人への残念な日本の #報道ステーション のインタビュー



プーチン軍がウクライナを侵略しているロシア。言論はプーチンによってきびしく制約されていますが、それでも、反戦の意思を示すロシア人がいます。
最近、ロシアの有名人である歌手のアーラ・プガチョワがプーチン批判を表明しました。
ロシアの歌姫ことアラ・プガチョワのちから強いメッセージ。
— 直立演人 (@royterek) September 18, 2022
プガチョワは滞在(逃亡?)先のイスラエルからロシアに帰国するにあたって、「ある男の顔をひっぱたきに帰る」と言っていたが、やはりプーチンのことを仄めかしていたのか。https://t.co/2VRv0OyvrB
ロシア連邦法務省へ
— 直立演人 (@royterek) September 18, 2022
どうぞ私を私の大好きな国の外国エージェントの列に加えてください。https://t.co/1D5zrWql8e
なぜなら、私は、誠実で分別を弁えた嘘偽りのない人、ロシアの真の不屈の愛国者として、祖国の繁栄と平和的な生活と言論の自由と、私達の国を世界の除け者にし、私達の市民の生活を困難にしている欺瞞に満ちた目的によって私達の子ども達が殺されるのを断つことを望んでいる夫と連帯しているからです。
— 直立演人 (@royterek) September 18, 2022
日本では加藤登紀子の「百万本のバラ」(1987年)がヒット。原曲はバルト3国のラトビアの民謡「マーラが与えた人生」。大国に翻弄された小国ラトビアの受難を母と娘の人生に託して歌った曲。旧ソ連崩壊後の1991年にラトビアは独立。そして2022年、プガチョワが音楽の力で独裁者プーチンに立ち向かう! pic.twitter.com/SDRJ1OHW1V
— 二階堂 新 (@prestudio21) September 20, 2022
これは大きなインパクトのある超有名人の意思表示です。日本だとわき起こる「音楽家が政治を語るなんてがっかり」、「音楽の政治利用だ」などという声を軽く超えるインパクトです。アーラ・プガチョワのこの発言がロシアの反戦世論、反プーチン世論に勇気を与えることを心から願います。
さて、このような超有名人でなくても、ロシア国内で反戦の意思を示す勇気あるロシア人はいます。そのようなロシア市民にインタビューした日本のテレビ局のニュース番組があったようです。
ロシアの反戦デモをする人に報道ステーションの記者が「デモで変わると思うか?」と質問。日本のメディアだねー。反戦デモ=逮捕のロシアで命懸けで抵抗してる市民にそんなつまんない質問するの?
— 三浦誠・赤旗社会部長 (@redbear2014) September 22, 2022
変わるんですよ。デモで。歴史を動かすのは民衆の力ですから。
戦争反対と唱えるモスクワ市民の女性に記者が「これをやって何か変わるんですか?」と聞くと「変わらないと思います。でも意思表明をするのが私達の義務だと思います」と言っていた。ショック受けたよ。日本では「そんな事してもなにも変わらない」と言って意思表明する人を冷笑する人が多数やん。
— 田村 RAY 光 (@Ray_VSP_RBR) September 23, 2022
報ステの記者が「デモで変わると思うか?」の質問。
— konchan近藤博仁 (@konchi3h) September 23, 2022
それじゃあ聞くが、報ステの記者はどうすればロシアの状況を変えることができると思うのか。それも示さず、「デモで変わると思うか」の質問を突きつける。明らかにデモの批判、つまりプーチン側につくということ。 https://t.co/KupXn2hK2g
日本のテレビのニュース番組のこのような虚無的というか冷笑的というか無気力な態度に心底がっかりします。日本人一般のメンタリティがこうだからこそ、このようなニュース番組があるということでもあります。
誰が何と言おうと、たとえすぐには状況が変わらなくても、意思表明する人が結局社会を良くしていくことは歴史が示していますが、日本の報道ステーションのこの記者は、日本を良くすることは永遠にないでしょう。
「デモで変わると思うか?」という質問をしたこの報道ステーションの記者を世界史上のいろいろな場面にタイムマシンで送り込むと、非常に愚かに見えると思います。
『ネルソン・マンデラさん、あなたの行動でアパルトヘイトが何か変わるんですか?』
『マーティン・ルーサー・キングさん、あなたの行動でアメリカの人種差別が何か変わるんですか?』
『ローザ・パークスさん、あなたの行動でアメリカの人種差別が何か変わるんですか??』
彼らの行動で、そして、彼らと意思を同じくする大勢の無名の人々のおかげで、たしかに歴史は変わりましたよね。報道ステーションの記者は、このような歴史を知らないのでしょう。気の毒な人です。そして、報道番組に向いていない人です。そして、報道番組をつまらないものにする人です。
報道ステーションの記者さん、あなたのつまらない質問でロシア情勢が何か変わるんですか?
あなたの質問で、ちょっとデモをやったくらいでは変わらないって言いたいんでしょう?だったら、あなたの報道ごっこをやっても何も変わりませんよ。あなたはあなたの報道ごっこの仕事をやめるべきです。
今すぐに何かが変わらなくても、それでも反戦、反プーチンの意思を表明する勇気あるロシアの人々に私は連帯したいです。



●国会議員への投書のための「議員一覧ポータルサイト」 (1)→国会議員いちらんリスト - 政治家(衆議院議員475名 & 参議院議員242名)に声を届けたい人のためのサイト ; (2)→http://publistella.jp/
●メディア一覧 - 私たちの声を国会へ→http://rpj-action.jimdo.com/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E4%B8%80%E8%A6%A7/
●他の社会系ブログに行くにはうちの「私的リンク集 (適宜更新)」経由で→http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-136.html
- 関連記事
-
- 日本全国デモ情報 (マガジン9より) (2015/06/26)
- 韓国の民主主義って何だ?これだ! (韓国のパククネ大統領の国家機密漏えいスキャンダルに対する抗議) (2016/10/31)
- ブラジルW杯でのデモ (不定期連載「世界のデモ」) (2014/07/03)
- 台湾での脱原発デモ (2014年3月8日) (2014/03/24)
- 「怒る生徒たち」 (うにさんの記事から) (2008/04/28)
- 自民党の政策を要約してみた。 (2014/07/01)
- エジプトの「改憲」についての日本での報道 (2012/12/21)
- 福島の子どもたちからの手紙 (国連人権理事会UPR事前説明会) (2013/10/02)
- 日本では、自民党が改憲で制約するまでもなく、言論・表現の自由はすでに制限されている (1) (2013/07/14)
- 『首相官邸前異状なし、報告すべき件なし』 (水島朝穂先生の記事) (2012/07/02)
- 自公政治チェックのための日本共産党参議院議員団 (2013/08/03)
- 仏経済学者トマ・ピケティがレジオン・ドヌール勲章を拒否した意味 (2015/01/19)
- 公務員の理不尽な「仕事」に対して異議を唱えればいい。被害者を責めて見捨ててはならない。 (2015/09/18)
- 香港の民主化要求デモ (不定期連載「世界のデモ」) (2014/10/02)
- デモが迷惑だと主張する人へのお返事をいくつか (2018/03/27)