維新の悪政ロンダリングをして、まともに見せかける過ちを犯している東京新聞 #マスメディアへの不満 #参院選2022 @tokyonewsroom @tokyoseijibu @danketsu_rentai

　　

今回の記事は長いです。後半に実例を記録して批判的に検証しているためです。ですが、とても重要な内容を書いていますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
 
今まで何度も書いてきたように、維新は問題の多い政治団体、政党です。私だけの意見ではありませんし、たとえば「維新　不祥事」と検索すれば維新は不祥事の巣窟であることがすぐにわかります。なぜ維新には不祥事が多いのか、という問いの立て方は違っていて、不祥事を起こすような人物が集まりやすいのが維新という集団の特徴なのだという趣旨の指摘があってなるほどと思わされます。
 

＜「維新の会周辺にはなぜ犯罪者が多いのか」と問うのは順番が逆だ。問題を起こすような人物だから維新に接近していくのである。＞日刊ゲンダイいい記事書くわ。

問題人物を引き寄せる「維新の実態」政策以前の不祥事オンパレードを振り返る https://t.co/lHOX3HiQXc #日刊ゲンダイDIGITAL

— 長谷川節 (@keisetuhasegawa) November 20, 2021

まずここで言いたいことは、維新とその動向や幹部発言は常に批判的検証にさらしたうえで広めなければならないということです。維新幹部の発言をそのままコピーペーストして伝えるなんていうのは、単なる維新の宣伝にすぎません。維新の単なる宣伝をやる報道業者はダメな報道業者です。
 

さて、ここからが今回の本題です。「維新　不祥事」でツイッター検索して出た記事の一つにこれがあります。
 

公然わいせつ、北方領土で暴言…維新の不祥事なぜ相次ぐ？ 署名偽造容疑の田中事務局長は衆院選の公認予定も

田中容疑者に限らずトラブルでニュースになった維新関係者は多い。サウナ、殺人未遂、公然わいせつ…。 https://t.co/B4YFwJz7FC

— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) May 20, 2021

こちらがその記事です。2021年5月20日付け、ほとんど1年前の記事です。

●東京新聞 TOKYO Web
リコール不正疑いの田中事務局長は衆院選の公認予定も　維新の不祥事なぜ相次ぐ？公然わいせつ、北方領土で暴言…
https://www.tokyo-np.co.jp/article/105431
2021年5月20日 12時35分

この記事自体に問題はありません。しかし、この記事にある維新への批判的検証の姿勢が常に貫かれているかどうか、疑わずにはいられません。維新についての新聞社のウェブ報道をいろいろ探して、維新への批判的検証のない垂れ流し報道がいかに多いかを見て強い危機感を持ったからです。
 
東京新聞のことを、進歩的とか他紙より良いとか言う人がいわゆる「リベラル」の人の中に多いと思います。東京新聞自身も自分たちを権力に忖度しない良い新聞だと信じている節があり、広告宣伝もそのようなものになっています。
 

●東京新聞 TOKYO Web
CMギャラリー　2022年東京新聞の新CMを公開中！
https://www.tokyo-np.co.jp/article/22304#:~:text=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%AF%E3%80%81%E7%A9%BA%E6%B0%97%E3%81%AF,%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%8C%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
2021年6月18日 11時21分
 
（前略）
東京新聞は、空気は読みません。忖度することも、仕方ないと諦めることも、権力を恐れることもしません。国民の目線に立って、「おかしいことは、おかしい」と書く。それが東京新聞です。
（後略）

（引用ここまで）
 
しかし、本当にそうなのか、いろいろ検索していろいろな例に接して、東京新聞への肯定的評価、東京新聞自身の自己イメージは疑うべきだと思うようになってすでに何年もたちます。過去にはうちのブログでもそのような例をいくつもメモしてきました。

そこで、今回は、最近の維新報道を題材に、東京新聞が本当に「東京新聞は、空気は読みません。忖度することも、仕方ないと諦めることも、権力を恐れることもしません。国民の目線に立って、『おかしいことは、おかしい』と書く。」という自画自賛にふさわしい仕事をしているかを、特に維新報道を題材に批判的に検証しようと思いました。今回の記事は、維新批判であると同時に、東京新聞批判でもあります。

2022年参院選の日程が見えてきたここ数か月の東京新聞の維新報道をグーグル検索で拾ってみました。グーグル検索で、2021年衆院選後の報道を拾おうと、「東京新聞 維新 after:2021-11-01」として検索しました。個々の記事すべてにリンクは貼りませんが、見出しだけを並べます。

茂木氏「身内に甘い維新」 大阪で批判、吉村知事反論

維新・馬場氏「非核二原則でも」 「持ち込ませず」削除論

維新・岬氏が経歴詐称と刑事告発 事務所は否定

亜細亜大「委嘱記録なし」 維新、岬氏に資料提出を指示

防災ツイッター不適切転載、大阪 箕面市、維新議員の投稿
国民、相互推薦を白紙化 参院京都、再び維新に決定

維新、俳優の中条きよし氏擁立へ 参院選比例代表

維新、国民との合意文書白紙も 松井代表「協議長引くなら」

維新、合意文書破棄なら推薦白紙 松井代表、国民民主を批判

維新、改正案賛成から態度一転、月100万円の文通費「日割り ...

維新が参院東京選挙区に大阪市議の海老沢さんを擁立 19年に ...

維新、参院東京に大阪市議 馬場氏「最重点選挙区」

維新と国民、参院選で相互推薦 静岡、京都選挙区で合意

改憲掲げる「第三極」維新の野心 「参院選で議席倍増 ..

改憲巡る国民投票実施を 馬場氏「民主主義を成長させる」

玉木氏、手続き不備認める 維新との「政権交代」文書

再協議の途中―国民玉木代表 「維新と政権交代」文書

立民、菅元首相に特命任務 参院選、大阪で打倒維新へ

自民、参院山形擁立見送り決定へ 月内にも、国民現職に配慮

東京新聞編集局 on Twitter: "日本維新の会の岬麻紀衆院議員が ...

（記事見出し転載ここまで）

これらの見出しを一通り見ると、批判的検証が少ないことがわかります。多いのは、単なる動向記事です。誰が何を言った、誰が何をした、誰がどこで立候補する、...など。正直言って、そんなものは維新の発表を書き写しているだけのようなものです。しかも、問題ある発言が出た時に批判的視点は皆無に近いです。上にリンクした2021年5月20日の記事のような徹底的なものは2021年11月1日以降の記事には見当たりません。ネットには出ていないが紙の紙面には出ているというものがないのならば。

動向や発言を伝えるだけの記事に全く意味がないとも言えないかもしれません。しかし、ただ書き写すだけなら、それは維新の宣伝にしかなっていないことに新聞社はもっと自覚的であるべきです。維新は問題だらけの政党なのですから。

維新の問題点として、結果としての問題としては、コロナ対策の無能無策ぶり、それでいてテレビに幹部が芸能人であるかのように出まくって単なる宣伝をしていること、コロナの中でカジノや大阪市廃止住民投票にかまけていること、経済面での沈滞、などなどなど、書ききれません。イソジン、雨がっぱ、いろいろ思い出すこともありますね。また、維新の政治姿勢そのものの問題として、不祥事議員のあまりの多さ、カネをめぐる問題、...、このへんにしますが、批判材料しかない政治勢力だとすら言えるのです。

そんな状況で、たとえば次のツイートのような発言も出ます。まともな政治を維新がやっていないことの表われとしてごらんください。

病人が安心して病院にかかれる大阪、困った人が切り捨てられない大阪、医療・福祉・教育現場が大事にされる大阪、知事がやたら出てこなくても落ち着いた自治体運営がなされる大阪、やたら木を切り倒さない大阪、道路の白線がきちんと引かれている大阪がいい。安心と信頼が持てるまちづくりを希望する。 https://t.co/DZAZzk5R6H

— Kako（kakopon） (@kakopontan) May 8, 2022

このような維新政治の現状に照らして、東京新聞の2021年11月1日以降のこの維新報道の薄さ、批判精神の無さ、問題意識の無さはどうでしょうか。問題だらけの維新政治という知識すら東京新聞の多くの社員にはないのではないかと私は疑っています。たとえ、上にリンクした2021年5月20日の記事のような記事があったとしても、定期的に、徹底的に問題点を批判的に検証しなければ、それは報道機関として怠慢すぎです。

さて、上に記事の見出しをリンクしましたが、その中から、呆れたものをいくつか記事まで記録し、批判的にコメントしてみましょう。維新への批判でもあり、甘く不甲斐ない報道で維新の問題点を隠しながら維新の宣伝をしているのに等しい東京新聞への怒りを込めた批判でもあります。

まず、これ。
 

●東京新聞 TOKYO Web
維新・松井氏「十分やりきった」　来春で大阪市長退任、引退意向
https://www.tokyo-np.co.jp/article/168090
2022年3月27日 16時21分 （共同通信）
 
　日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は２７日の記者会見で、来年４月の任期満了で市長を退任し、政界を引退する意向を重ねて示した。「大阪で２０年政治をやってきて十分やりきった思いを持っている」と述べた。後継については党規約に委ねるとした。
　引退後の懸念はないか問われると「政党は政策実現のための道具。必要なくなれば廃棄されるし部品が古くなれば替えられる。これから将来どうなるのかといった懸念は一切ない」と強調した。

（転載ここまで）
 
共同通信の記事をそのまま載せただけで、共同通信も問題ですが、こんな松井一郎の自画自賛発言をそのまま載せる だけの記事に意味はありません。むしろ有害です。

こちらもひどいです。
 

●東京新聞 TOKYO Web
松井維新代表、参院選で自公打破　党大会、最低目標１２議席以上
https://www.tokyo-np.co.jp/article/168124
2022年3月27日 20時36分 （共同通信）
 
　日本維新の会は２７日、党大会を大阪市で開催した。代表の松井一郎大阪市長は夏の参院選に関し「自民、公明の圧倒的多数を打ち破る」と決意表明した。比例代表では立憲民主党を得票数で上回ることを目標に掲げて戦うと決めた。改選６議席の倍増となる１２議席以上の当選を最低目標と設定。次期衆院選で野党第１党を獲得した上で「政権交代を目指す」と記した２０２２年活動方針も採択した。
　活動方針は国政の現状を「消極的選択で選ばれた与党の長期政権が続いている」と指摘。２３年統一地方選で地方議員を大阪以外で倍増の３００人以上、全国で合計６００人以上に増やす方針も盛り込んだ。

（転載ここまで）

これも共同通信による提灯記事。維新による自画自賛ではなくて、維新が今までやってきたことが良かったのかどうか、また、その失敗ぶりや悪政ぶりについて、もっと客観的に検証すべきところです。
 
それから、利権のためのカジノ のためにコロナ禍の中をドバイまで行った松井一郎、吉村洋文両氏がその間のコロナ対策を放置したことに触れない次の記事もひどいものです。
 

●東京新聞 TOKYO Web
吉村知事、ドバイ万博視察　２５年の大阪開催ＰＲ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/168553
2022年3月29日 20時57分 （共同通信）
 
　【ドバイ共同】大阪府の吉村洋文知事は２９日、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）の主要都市ドバイを訪れ、開催中の国際博覧会（万博）を視察した。２０２５年の大阪・関西万博をＰＲし、まだ参加を表明していない国々に直接訴え掛ける狙い。
　吉村氏は万博会場で日本館をはじめ複数の展示館を見学。日本館関係者との意見交換では「（ドバイから）しっかり受け継ぎ、次の大阪につなげたい」と語った。
　中東・アフリカ初の大規模な博覧会として開かれたドバイ万博は６カ月の会期を終え、３１日に閉幕する。大阪・関西万博への正式な参加表明は８７カ国と６国際機関にとどまっている。

（転載ここまで）
 
これも共同通信ですが、維新府政、維新市政によって多数出たコロナ感染者、死者について数字を報じたらどうなのかと思います。大阪は全国でも最悪の感染者数、死者数を記録していることを知らせない記事は有害無益だと言わざるをえません。

そして、こんなひどい維新という集団から東京で参院選議席を狙う候補者の宣伝をしてあげているのがこちら。

●東京新聞 TOKYO Web
維新が参院東京選挙区に大阪市議の海老沢さんを擁立　19年に続く議席獲得めざす
https://www.tokyo-np.co.jp/article/171595
2022年4月14日 07時08分

　日本維新の会は十三日、参院選の東京選挙区（改選数六）に、大阪市議の海老沢由紀さん（４８）を公認候補として擁立すると発表した。
　国会内で記者会見した海老沢さんは四人の子を育てていると明かし、「教育費の無償化や学習塾代の助成など現役世代を徹底的に支えたい」と語った。
　参院選で維新は東京を最重点選挙区の一つに指定、二〇一九年の音喜多駿氏に続く議席獲得を目指す。
　海老沢さんはスノーボードのプロ選手、衆院議員秘書を経て一九年に大阪市議初当選。一三年、一七年には都議選に立候補したが落選した。（加藤健太）

（転載ここまで） 

この海老沢という候補者についての問題は、うちのブログでは次の記事で触れました。

■#えびさわ由紀 （海老沢由紀）という #維新 の大阪市会議員が東京の参院選に出馬するために行なっている選挙活動についての批判的検討 #参院選2022 #維新の会
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-8517.html
2022/04/26 07:00

東京新聞の姿勢は、単なる維新ヨイショにすぎないと言わざるをえません。

中条きよしという芸能人を候補者に担ぎ出す件も同様です。

●東京新聞 TOKYO Web
維新、俳優の中条きよし氏擁立へ　参院選比例代表
https://www.tokyo-np.co.jp/article/174064
2022年4月26日 18時37分 （共同通信）

　日本維新の会が、夏の参院選比例代表候補として、俳優で歌手の中条きよし氏（７６）を擁立する方向で最終調整していることが分かった。党関係者が２６日、明らかにした。維新は野党第１党の立憲民主党を比例代表得票数で上回ることを目標に掲げており、知名度のある候補を擁立し上積みを図る。
　中条氏は岐阜県出身。俳優として人気時代劇「新・必殺仕事人」などに出演した。「うそ」のヒット曲でも知られる。
　維新は既に元プロ野球選手のスポーツライター青島健太氏（６４）らを比例代表に擁立すると発表。比例で前回２０１９年の１４人を上回る２５人前後の擁立を見込んでいる。

（転載ここまで）

批判的視点、検証報道の姿勢はゼロです。少しは客観的に彼の資質を調べよと言いたいです。私はこの件について次のような記事を作りました。

■芸能人 #中条きよし が #維新 から参院選に立候補。政治家にふさわしくないその危険な経歴と思想。 #維新の会 #参院選2022
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-8522.html
2022/04/29 17:00

このように、東京新聞の2021年11月1日以降の維新報道には見るべきものがほとんどありません。批判的検証もほとんどありません。維新の宣伝ばかりを買って出ている状態です。有害無益だと思います。

上に引いた記事見出しのリストの中で、岬麻紀という候補に経歴詐称の疑いがあるという記事はありますが、次のような共同通信の記事を載せているだけで、大した問題ではないと言わんばかりのまとめ方です。

●東京新聞 TOKYO Web
維新・岬氏が経歴詐称と刑事告発　事務所は否定
https://www.tokyo-np.co.jp/article/175786
2022年5月6日 13時47分 （共同通信）

　日本維新の会の岬麻紀衆院議員が、落選した２０１９年参院選の選挙公報に記載した「亜細亜大非常勤講師」の肩書が虚偽の疑いがあるとして、東京都の男性が６日までに、公選法違反の疑いで名古屋地検に告発状を提出した。
　岬氏の事務所は取材に「２０１５年度に１年間、国際関係学部の講師を務めていた。大学側から講師料も振り込まれている」と疑惑を否定。「非常勤」と記載したのは、「常勤ではなかったため、非常勤と記載して問題ないとの認識だった」と説明した。
　岬氏はフリーアナウンサーなどを経て、１９年参院選で落選。２１年衆院選で愛知５区から維新単独の公認で出馬して比例復活した。

（転載ここまで）

岬氏の言い訳で記事を締め、その後に経歴を書いて問題を薄める記事の作りだと思います。ネットを調べれば、この問題について解明をはかろうとしているネットユーザーが何人もいることがわかります。そのような取材すらしないで本人の言い訳で終わらせる報道姿勢に私は怒りを感じます。

そして、もっと問題だと思うのが次の二つの記事。

●東京新聞 TOKYO Web
改憲掲げる「第三極」維新の野心　「参院選で議席倍増」「次期衆院選で野党第1党」　躍進なら保守勢力が拡大
https://www.tokyo-np.co.jp/article/172886
2022年4月21日 06時00分

　参院選が迫る中、大阪を拠点にする日本維新の会への注目が高まっている。昨秋の衆院選で議席を3倍以上に増やした後、各種世論調査では政党支持率が立憲民主党を上回ることもあり、参院選での改選議席の倍増、次期衆院選での野党第1党奪取など野心的な目標を打ち出す。識者は、新型コロナウイルス禍で広がった既存の政治体制への不満を吸収したと指摘するが、改憲や敵基地攻撃能力の保有などを主張しており、躍進は保守勢力の拡大にもつながる。（大野暢子）

◆支持率、自民に次ぐ高水準

　「団体や組織に支えられている政党と肩を並べて戦えているのは、改革の姿勢が全国に浸透してきたからだ」。維新の馬場伸幸共同代表は18日、都内での講演で胸を張った。
　維新は10日の京都府議補選で、1議席を争った自民、立民、共産各党との乱戦を制し、各党に衝撃を与えた。直近の長崎、石川両知事選でも、保守分裂の中で推薦した候補が勝利した。

　支持率も堅調だ。共同通信社の4月の世論調査では、自民党の46.1％に次ぐ9.0％。昨秋の衆院選以来、高い水準が続く。
　勢いに乗って、2022年の党大会では参院選の目標として「改選6議席の倍増以上」「野党最多の比例票獲得」を宣言。大阪限定のイメージがつきまとう政党から全国区への脱皮を狙い、人口の多い複数区を中心に候補者の擁立を進める。20日には改選2人区の静岡、京都両選挙区で、国民民主党と候補者を相互推薦することで合意した。

◆コロナ禍の不満、受け皿に

　自民、公明の与党と立民を中心とした野党の対立軸に対し、維新は双方を批判するなど「第三極」に位置してきた。台頭の背景には、コロナ禍で有効な対策を打てない政府・与党、埋没気味の立民に対する国民の不満があるとみられる。
　関西大の坂本治也教授（政治過程論）らが2月、18～79歳の男女2500人に実施したオンライン調査では、維新が「経済的弱者の味方になってくれる」と答えた人が全体の12.2％、「一般人の感覚に近い」は22.3％で、ともに与野党のトップを占めた。
　党を率いる代表の松井一郎大阪市長、副代表の吉村洋文大阪府知事は自治体トップの立場。コロナ対応の陣頭指揮を執り、小中学校の給食無償化などの具体策を実現できる強みがある。坂本氏は「地方の実績を訴えることで、手堅いイメージをつくっている」と語る。

◆「核共有」議論に乗り気

　ただ、維新は結党時から改憲を掲げ、米国の核兵器を日米で共同運用する「核共有」の議論にも乗り気。安倍晋三元首相、菅義偉前首相に近く、参院選と同時に改憲の国民投票を実施すべきだと主張するなど、タカ派の印象が強い。「自公が過半数を割れば（一緒に組む党には）絶大な影響力が生まれる」（馬場氏）と、将来的に自民と連立する可能性も否定していない。
　「維新支持の分析」の著書がある関西学院大の善教将大教授はコロナ禍の維新に関し「有権者の消極的な受け皿になっており、自民の批判票を他の野党と奪い合うような位置付けだ」と指摘。参院選に向けては「維新の支持率は確かに底上げされているが、全国的にはまだ自民支持が圧倒している」と話した。

（転載ここまで）

●東京新聞 TOKYO Web
維新、改憲巡る国民投票実施を　馬場氏「民主主義を成長させる」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/172456
2022年4月18日 13時22分 （共同通信）

　日本維新の会の馬場伸幸共同代表は１８日、東京都内で開かれた共同通信きさらぎ会で講演し、憲法改正の是非を問う国民投票を実施すべきだとの認識を示した。「一日も早く国民投票をすべきだと一貫して訴えてきた。国民投票を国民に体験していただくことが、日本の民主主義を成長させる大きなエンジンになる」と述べた。
　同時に「岸田文雄首相の口から『改革』の二文字が出てこない。大胆な改革を行わなければ駄目だ」と強調。夏の参院選で改革の必要性を訴えていく考えを明らかにした。

（転載ここまで）

どちらにも改憲についての維新の「思想」が法的、民主主義的に妥当なものかどうかの視点や検証が全くありません。ただ維新の宣伝を書き写しているだけのような記事です。

後者は共同通信の記事ですが、維新が民主主義破壊の方向性を持っていることを知らずに記事にしています。ひどすぎます。

前者は大野暢子という記者の記事で、維新府政の悪政ぶり、失政ぶり、維新の思想の問題点についての知識もなく、ただの政局陣取りゲームの実況をしているだけです。

特にひどいのが、関西大の坂本治也教授（政治過程論）らが行なった調査をベースにしている次の部分。

党を率いる代表の松井一郎大阪市長、副代表の吉村洋文大阪府知事は自治体トップの立場。コロナ対応の陣頭指揮を執り、小中学校の給食無償化などの具体策を実現できる強みがある。

（引用ここまで）

ちょっと調べてみれば、大阪のコロナ感染者数、コロナ死者数、病院の現状などは全国で最悪であり、それは「維新の実績」と呼べるものでは全然ないことはわかるはずなのに、誤情報、フェイクニュースで維新の宣伝をしています。この坂本治也という教授の意見もかなり問題だと思いますが、東京新聞の大野暢子記者の不勉強ぶりと維新ヨイショぶりと批判的検証の無さも怒りで全身がふるえるくらいにひどいと思わずにいられませんでした。日本の民主主義にとってはっきりと有害な記事だと言わずにはいられません。

この坂本治也教授の調査について、次の記事で触れたことがありました。

■維新が世間一般から持たれている「好印象」について（メモ）　（坂本治也・関西大学法学部教授 @sakamotoharuya さんのツイートから）
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-8436.html
2022/03/03 07:00

坂本教授への批判的トーンは抑えめにしましたが、今回の2022年4月21日の東京新聞の記事に引用されている発言を見ると、維新への好印象を客観的に分析しているというよりも、維新政治への認識がかなり維新寄りに偏っているのではないかという疑いが強まりました。維新のひどい実態とかけはなれた好印象を振りまく東京新聞の記事は、ほとんどフェイクニュースではないかとすら思います。


実例を多数まじえたのでかなり長くなりました。ごめんなさい。そろそろ結論に行きます。

今回東京新聞のウェブ記事をまとめて読んでみて、東京新聞は、その自己イメージやリベラルな人からの評判の高さに反して、維新報道に関しては全くダメな新聞だといわざるをえませんでした。維新についての問題は私もいろいろ調べて記事にまとめてきましたが、そこで取り上げたような問題点を拾うこともしておらず、自社の記者が出した記事には維新についての基礎知識もない維新ヨイショにすぎず、私にとっては東京新聞は全く物足りない新聞であると思いました。

これは他の新聞がましだという意味ではありません。しかし、こんな不甲斐ない東京新聞の維新報道には心の底からがっかりしたと言いたいです。

望月衣塑子さんのようなスター記者がいたりたまに良い記事があったりするだけでは全然ダメで、新聞社全体としての報道方針がしっかりしていなければいけないことがよくわかりました。また、取材対象である維新についての知識も問題意識も東京新聞には足りず、批判的検証という報道陣としての態度も全く足りないと言わざるをえません。これは東京新聞不買運動級のダメっぷりだと私は思います。

非常にきびしい記事になりましたが、維新の問題点を知って東京新聞の報道を見てみれば、ごく自然な結論しか私は書いていないつもりです。いかがでしょうか、東京新聞さん。


東京新聞の報道の非力さ、不甲斐なさに触れた過去記事として、次のものもご案内します。

■東京新聞 @tokyonewsroom @tokyo_shimbun @tokyoseijibu の都知事選報道に疑問。東京新聞労働組合 @danketsu_rentai さん、改善を。 (3)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-8023.html
2021/06/27 04:00


東京新聞の猛省を期待しながら、今回はここまでです。




 

---

　　
●国会議員への投書のための「議員一覧ポータルサイト」 (1)→国会議員いちらんリスト - 政治家（衆議院議員475名 & 参議院議員242名）に声を届けたい人のためのサイト ; (2)→http://publistella.jp/
●メディア一覧 - 私たちの声を国会へ→http://rpj-action.jimdo.com/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E4%B8%80%E8%A6%A7/
●他の社会系ブログに行くにはうちの「私的リンク集　（適宜更新）」経由で→http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-136.html