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「在日米軍特権」に疑問を持たない精神と「強姦免責論、被害者自己責任論」とは表裏一体をなしていると思います



今回訴訟を取り下げるしかなかった沖縄の幼い被害者とその家族の辛さを思うと、自分のことのように辛いです。

そして、今回の件に限らず、何度も繰り返される駐日米兵の強姦などの犯罪。(報道されるものは氷山の一角。)

それに対して、国家主義・軍事優先主義の応援団から何度も繰り返される、子どもである被害者への思いやりのかけらもない、論理・道理が捻じ曲がった、サディスティックな、身の毛がよだつ、米兵からの名誉毀損訴訟が起こされる可能性まで言い立てる脅迫まじりのセカンドレイプ、サードレイプには人間として悲しくなります。悪い意味で特筆すべき最近の代表例は、みなさんすでにご存知のとおり、産経新聞の花岡信昭という客員編集委員です。この花岡という人にお子さんがいるのかどうか知りませんが、もし娘さんがいたならば、気の毒だなと思います。彼女が犯罪の被害者になったら父親からかばってもらえないんですから。

強姦の加害者と社会に存在する加害肯定構造を批判することは「被害者をそっとしておくことにならないからセカンドレイプである」というような主張。強姦されたら黙って泣き寝入りしていればセカンドレイプはされないですむ、ということを言いたいのでしょうか。強姦魔にとってとても都合の良い主張ですね。

被害者は警察の取調べや裁判では被害をほじくり返されて辛い思いをします。被害者とその親族だけが強姦という重い犯罪と戦うのであってはならないからこそ、世論が強姦の加害を非難し、強姦を免責・弁護する考え方を斥けなければならないと思います。

被害者の側にたった意見表明がセカンドレイプであるから黙った方がよいというような主張をする人は、加害者の側にたったセカンドレイプ、サードレイプを本当には批判しません。それどころか、自分たちは黙るどころか嬉々として加害者の側にたったセカンドレイプ、サードレイプをマスメディア上やインターネット上で繰り返します。

さて、ここまでは、米兵とか日米軍事同盟とかいうこと抜きの、純粋な「強姦事件」をめぐる一部の世論の一側面。しかし、米兵が加害者となると、それだけではすみません。日米地位協定の存在により、一般の強姦と米兵による強姦とではその後の警察捜査上、司法上の展開が違うのですが、そのことも国家主義・軍事優先主義の応援団とその取り巻きは知らないか、理解できないか、故意に無視します。

これは、個別特定の不心得者米兵を処罰して済む問題ではなく、軍事優先主義の土壌の上に生まれた日米地位協定という政治構造上の問題に直接結びついています。

さらに、国家主義・軍事優先主義の応援団とその取り巻きから出てくる言い分には、「米兵の強姦を予防するために基地の撤去を求めるならばそれ以外の外国人全員の退去を求めなければならない」などというものもあります。これは問題をずらして誇張した排外主義の典型ですね。米兵以外の外国人が日本で罪を犯せば日本の警察によって普通に逮捕され、日本の法で裁かれるけど、米兵の場合は日米地位協定があるから全然違うということを知らないか、理解しないか、無視しているか、であることがこのような反応からもよくわかります。ならば、日本人による強姦事件が発生したら、日本人も日本から退去させた方がいい、ということになりますか?

強姦という犯罪の重大な犯罪性と、「強姦」を免責したり容認したりする考え方の存在、この二つはそれがすでに被害者にとって一つの大きなプレッシャーです。日米地位協定は、この二つのプレッシャーがなかったとしても、この犯罪を日本側の手で解決することすら阻むのです。少なくとも、現実の米兵の犯罪を前にしたら、日米地位協定は「現実に存在する」「不当な」「在日米軍特権」だから徹底的に見直すべく日本政府はアメリカと交渉するべきだというのは考え方として不自然でもなんでもありません。それにしつように反対する日本側の精神状態を、弱者を犠牲に保身を図る奴隷根性と私は呼びます。日本民族の、大和撫子を守ろうという誇りはどこにいったのでしょうね。そういう「誇り」が本当にあったのだとすれば。

強姦を免罪することに加担して被害者をさらに苦しめるこういう世論が存在することを見せられると、60年間の日米安保体制は日本人に抜きがたい奴隷根性を植えつけてしまったのかと嘆くしかありません。「在日米軍特権」に疑問を持たない精神と「強姦免責論、被害者自己責任論」とが同じ土壌から出てくることから、これらは表裏一体をなしていると感じます。

本当ならこんな記事は何度も書きたくありません。あまりにも当たり前のことだと思いますから。しかし、国家主義・軍事優先主義の応援団とその取り巻きの態度があまりにサディスティックで、論理・道理が捻じ曲がっていて、子どもである被害者への思いやりのかけらもなく、身の毛がよだつ、脅迫まじりのものであるために、そのことは忘れてはならないと思って書かずにはおられません。


そうそう、強姦がなぜ親告罪なのか、考えると不思議です。もし傷害罪が親告罪だとしたら?もし傷害致死罪が親告罪だとしたら?もし過失致死罪が親告罪だとしたら?もし殺人罪が親告罪だとしたら?



追伸
この件について、沖縄の被害者少女をさらに追い込む鬼畜マスメディアとサディスト世論を残念ながらいろいろなところで目にしますが、「週刊新潮」がこの被害者少女をさらに追い込み誹謗中傷したことを知らせてくれたとむ丸さんの記事と、その元の記事、情報にリンクをはります。

●とむ丸の夢
被害者への誹謗・中傷は何を守るため?
http://pokoapokotom.blog79.fc2.com/blog-entry-639.html

●薔薇、または陽だまりの猫
沖縄米軍被害少女宅を“直接取材”した「週刊新潮」記者/柳原滋雄
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/e8e8fe6b2b1336ee5eac8837ed1c45f1

●柳原滋雄コラム日記
被害少女宅を“直接取材”した「週刊新潮」記者
http://www.yanagiharashigeo.com/kd_diary/index.htm

●日刊ベリタ
橋本勝の21世紀風刺絵日記
第89回:これからも米兵の性犯罪隠しにガンバレ週刊新潮!!
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200803031903531



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2件のコメント

[C2802]

TBピープルでなごなぐさんのブログに記された文字を見て、言葉が出ませんでした。
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2008/03/post_4c96.html
なんで沖縄と言うだけで本土に謝らないといけないのでしょうか・・・。
  • 2008-03-09
  • 投稿者 : かんすけ
  • URL
  • 編集

[C2836] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2008-03-14
  • 投稿者 :
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[T8699] 「在日特権」と「米軍特権」

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Author:村野瀬 玲奈
日本の民主主義化運動のために、国会議員、行政機関、マスメディアに主権者、納税者、市民の声を届けるお手伝いをするサイバー政治団体(笑)「世界愛人主義同盟」秘書。護憲派アマゾネス軍団労働組合所属(笑)。派遣秘書としてこちらにも勤務(笑)。
この秘書課広報室備え付けの国会議員の政党別・委員会別・都道府県別などの名簿の一覧と使い方はこちら。たとえば、民主主義的の原則からして正当で透明度の高い政策や立法を行なうように民主党幹部に要望の投書をするなど、自由にご活用ください。名簿の最終更新日は2008年1月23日。
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