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橋下当選が垣間見させた有権者意識(1)



「大阪府知事選挙の結果から何を教訓とするか(衆議院選に向けて)」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-589.html
という記事で、大阪府知事選挙の結果から何を引き出すか、自分自身に問うてみたと同時に、みなさんの意見もお尋ねしました。たくさんのコメントをいただきましたので、それについてもう一度考えてみるために、一つの手がかりとなるブログ記事を引用してみます。重要だと考える部分を引用しましたが、可能ならリンク先で全文読んでみてください。

●モジモジ君の日記。みたいな。
橋下を政策で選択する人たち
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20080130/p1

彼は、誰かを切り捨てることをあらかじめ明言した唯一の候補である。そして、それこそが支持されたのだ。自分こそが切り捨てられると確信し、それもまた必要だと覚悟を決めて投票したのではあるまい。切り捨てられるのは自分ではないと確信する人こそが投票したのであろう。橋下に投票した(できた)人とは、そういう人々なのである。──貧困層の老人が路上に放り出されようが孤独死しようが、それは仕方がない、という人々なのである。その他社会的弱者の問題は、現在でもまったく不十分であるのに、そのための手当てをさらに削っても仕方がない、という人々なのである。

 それだけではない。高齢者福祉をはじめとして、福祉政策にたいする見識を持ち、それに基づいてどこまでのことが可能なのか、ということを真剣に考える知的態度を有さない、ということである。


「ネガティブ・キャンペーンだ!」というネガティブ・キャンペーン
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20080131/p1

橋下の支持者は、上にあげたような橋下の発言の数々に賛成であるか、少なくとも問題にしていない。

 しかし、それを、そのように直接述べるのははばかられるのか、それを批判することを「ネガティブ・キャンペーンだ」と言い募り、非難されるべきことをしているかのように語るわけだ。しかし、2秒ほど落ち着いて考えてみれば、まったく中身がないことは明白だ。もっと直裁に、「買春はODA、何が悪いのか」、「納税していない人間は死ねばいいのに」と、自分の口で、手で、橋下と同じ主張をなぞってみればいいのに。そうした価値判断それ自体に自分がコミットするのだと、誤解の余地なく示せばいいのに。それだけはしないんだよな。「高齢者ら社会的弱者の予算が減るかもしれないが、それは仕方ない」も同じ。これも、支持する連中は、それをその意味において堂々となぞって、自身の主張であることを明確にすればいいのに、それもしないんだよな。


「二つのB層」のリアリティ
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20080201/p1

橋下を支持した人々は、たとえば「福祉を削らずして財政再建はありえません」などという信念を「現実的だ」という。富裕層へのさらなる負担増は「非現実的」だが、社会的弱者への支出を削ることは「現実的」なのだ。ここに、現状よりもさらに支援を削り取ったところでの社会的弱者にまともな生活が「現実的」かどうかを頓着する感覚はまったくない。


選挙を勝ち負けで語る人たち
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20080203/p1

少なくとも、私たちがともに生きることを目指している限り、政治においては、ともに勝ったりともに負けたりすることしかありえないはずである。意見が仮に異なるとしても、一人一人の選択には、全体がともに生きることを目指すときのベストの選択肢は何か、ということが賭けられているはずである。自らの推す候補が落選するならば、それは「みながともに生きる」という目標に照らしての損失のはずであり、自らの推す候補が当選するならば、それは「みながともに生きる」という目標に照らしての利得のはずである。「みながともに生きる」という観点から政治に参加する者にとって、こういうことは前提のはずである。──しかし、「橋下の当選は、あなたにとってもよいことのはずだ」という観点から反論する人は皆無なのである。「ともに生きる」という目標に照らしての合理性を主張しようとは、絶対にしないのだ。

 みずからの支持する候補が当選することが「勝ち」でありその逆を「負け」とする発想そのものが、こういう人たちの政治に対する態度を証明している。自分の選択の「自分にとっての」意味しか考えておらず、一人一人に対して突きつけるものを考えてなどいないことを、自ら白状しているのである。


(以上、すべての強調字体は村野瀬によります。)

私が今まで言葉で表現したかったけどできなかったことをモジモジさんはずばりと書いていらっしゃいます。このような感覚が東京都知事選、大阪府知事選、多くの選挙で有権者から表明された結果が今の政治であるとしたら、これはたいへん深刻な事態です。

モジモジさんの認識を手がかりにして、いただいたコメントなどをもう一度読んでみようと思います。(以下、次回の記事に続きます。)



自公チュー政治に有権者、納税者からの「ノー」を!

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2件のコメント

[C2430] 橋下徹は不肖の後輩。 「北野高校は民主主義の学校として有名なのに・・。」

橋下氏は名門「北野高校卒業」と、喧伝されました。そのことも有権者に好印象をもたれた理由のひとつだったと思います。
同校の先輩には、手塚治虫がいます。 同じ卒業生の島本滋子の著書「戦争で死ぬこと」にも手塚治虫のことが書かれています。
橋下氏は、偉大な先輩たちの本をじっくり読んだことがあるのでしょうか。

【『戦争で死ぬ、ということ』 島本滋子著 ( OhmyNews:オーマイニュース 兒嶋 俊郎記者)

つまり自分自身が痛切に痛みを感じるようには戦争をとらえにくいのではないか、ということである。 島本滋子の『戦争で死ぬ、ということ』(岩波新書、2006年)は私とほぼ同世代の戦後生まれの著者による、戦争とは何かを「実感」・・・ ...http://203.104.96.164/news/20070410/1463

同著について、もうひとつ、読書関連ブログの記述(この方は先輩ではないと思いますが)

【『独言』http://d.hatena.ne.jp/cat_billy/20070827/p1

人を傷つけることを 理解しなくてはいけない。
人を傷つけたことを 理解しなくてはいけない。

なぜ憲法9条改正をしようと考えるのだろう。
なぜテロに立ち向かわなくてはいけないのだろう。
本書で述べられているように、何の解決にもならない。   】
  • 2008-02-06
  • 投稿者 : コギトエルゴスム
  • URL
  • 編集

[C2431] 覚悟

『切り捨てられ』ればこの世は地獄、『切り捨てる』側は修羅の道。

私は常々、自分は『切り捨てる側』でいようと、どうせ生きるなら楽しく生きてやろうと、それで地獄に堕ちることになるならばそれも甘受しようと、決意して生きてきました。
世に言う『右傾化』や『ゼロトレランス』というのも、所詮煎じ詰めればそういうことなのだろうと思っていたのです。

しかしmojimoji氏の分析によれば、世の中の大多数の人間は、自分が切り捨てる側として決然と誰かを蹴落とす覚悟もなく、切り捨てられる側に立つ可能性も考えず、無関係の『第三者』として自己を規定するからこそ『仕方が無い』などと言っていられるのだ、と。

他人の転落を面白おかしく見物する、イジメの傍観者のような、自分の行為の責任を引き受けるという最低限の覚悟さえないのが世の中の大多数だとするならば、どうして民主主義だの人権尊重だのといった理想が実現するでしょうか? するわけがありません。

『好き』の反対が『嫌い』ではなくて『無関心』であるように、『左翼』の敵は『右翼』ではなくて『傍観者たる大衆』なのかもしれませんね。
  • 2008-02-06
  • 投稿者 : KY
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  • 編集

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[T7694] [芸術の価値]フラ・アンジェリコの崇高美が照射する「日本に残るナチス的な病理」

【画像】 フラ・アンジェリコ(Fra Angelico/1387-1455) 『受胎告知』 1430年代後半フレスコ画サンマルコ修道院フィレンツェ 「The Annunciation 」late 1430s fresco 150×180cm Museo di San Marco 、Florence Il Cantar Lontano a Milano. Basilica di San Lorenzo フ
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村野瀬 玲奈

Author:村野瀬 玲奈
日本の民主主義化運動のために、国会議員、行政機関、マスメディアに主権者、納税者、市民の声を届けるお手伝いをするサイバー政治団体(笑)「世界愛人主義同盟」秘書。護憲派アマゾネス軍団労働組合所属(笑)。派遣秘書としてこちらにも勤務(笑)。
この秘書課広報室備え付けの国会議員の政党別・委員会別・都道府県別などの名簿の一覧と使い方はこちら。たとえば、民主主義的の原則からして正当で透明度の高い政策や立法を行なうように民主党幹部に要望の投書をするなど、自由にご活用ください。名簿の最終更新日は2008年1月23日。
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「世界愛人主義同盟」(笑)は死刑に反対です

『司法の現実の中では、死刑とは何でしょうか。12人の男女の陪審員。2日間の審問。事件にまつわることがらの奥底まで触れることは不可能。そして、数十分、時には数分で罪悪性についての非常にむずかしい問題に断定的に判断をくだす。それ以上に、ほかの人の生死を決定するという恐ろしい権利もしくは義務。12人の人が、ある民主主義国で、次のようなことを言う権利があるというわけです。「こいつは生きていてよい、こいつは死ななければならない!」と。私ははっきり申します。この司法の構想は、自由の国のそれではありえません。まさに、そこに含まれる全体主義的な意味のゆえにそう言えるのです。』

1981年9月17日、フランス国民議会、死刑廃止法案の審議における、法務大臣ロベール・バダンテール Robert Badinter の演説から引用)

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