村野瀬玲奈の秘書課広報室
社員一人のサイバー政治団体(笑)「世界愛人主義同盟」秘書課勤務の村野瀬です。消費税収入は社会保障に使われずに法人税減税に回っただけって知ってました?まるで国民から大企業への利益の直接補てんですね。有権者と政治の距離を縮めるため、国会議員名簿の活用を!
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前回に引き続いて、新聞記事を勉強のためにメモ。
労働者の所得補償の話が前回出てきましたが、今回は、農業者戸別所得補償という方向から、農政について。これも、ストックしたままだった古い記事ですみません。
「農作物の生産と流通面からの安全について (とむ丸さんの記事から)」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-546.html
という2007年12月30日の記事では私の勉強がまだ不十分だったと思うので、今回はそれの続き、ということで。要約したり部分的に抜粋するのではなく、当事者の生の声ということで全文タイプして載せます。(東京新聞様、問題があれば要約か部分引用に切り替えます。)
以下、転載です。
●東京新聞 2007年11月13日 農民作家 山下惣一さん 「国際化よりも根本を見直せ」
農業をめぐる議論が活発です。先週、民主党の農業者戸別所得補償法案が参院を通過し、自民党も農家支援策の見直しに動き始めました。日本の農業政策はどうあるべきか。自ら農業を営む傍ら、「農」をテーマにした小説やノンフィクションを発表している農民作家、山下惣一さんと一緒に考えてみました。 記者・清水孝幸
山下惣一 やました・そういち
1936年佐賀県生まれ。中学卒業後、実家の農業に従事。唐津市の郊外でコメやミカンなどを生産している。「海鳴り」「減反神社」など、小説やノンフィクションの著作多数。近著に「農業に勝ち負けはいらない」。
清水: 農業人口は10年間で2割減り、耕作放棄地はいまや東京都の面積の1.8倍。農業の現状をどうみますか。
山下: もう土壇場って感じですね。残るのか、つぶされるのかってところまできていますよ。一番の問題は農業で食えないってことです。貿易自由化の影響で農作物の価格は半分になっています。
農村には若い人がいない、年寄りしか残ってない。だから、ダメだみたいな議論が先行してますよね。でも、こんな状況で息子や娘が帰ってきて、農業をやるなんて、とんでもない。後継者として農業をやっている人を知っていますが、親の年金まで借金払いにつぎ込んで地獄ですよ。なぜ、こうなるのか。根本のところを考えてもらいたい。
清水: 政府は国際競争力を高めるため、大規模農家の育成を推し進めています。一方、民主党はすべての農家を対象とする戸別所得補償制度を打ち出しています。7月の参院選では議論が盛り上がりました。
山下: 民主党の案がいいかどうか、実現するかどうかは別にして、よかったのは農業政策に選択肢が示されたことです。ああそうか、そういうこともあるんだってね。これまではずっと選択肢はなかったから、画期的なことでした。
清水: 政府・与党の掲げる大規模で強い農業は実現しますか。
山下: そうならないでしょう。だって、日本は国土の7割が山ですよね。川沿いに細々とみんな暮らして、日本の農業はそこで食っていくためのもので、外に売るための農業じゃないですからね。基本的に自給農業です。うちのムラには農家が120戸ありますけど、政府の支援対象となる4ヘクタール以上の人はいません。そんなところばかりですよ。
清水: 農業の国際競争力とか、外国と勝負するという発想が間違っているということですか。
山下: グローバルな農業というものは世界中にありません。農業はローカルなものなんですよ。欧州はそれを理解しているから食料自給率も下がらないし、田園の景観も変わらない。世界中で日本が一番ひどい。
清水: なぜ、政府はそんな政策を。
山下: 工業国だからです。工業製品を売るためにはグローバリゼーションに乗り遅れると困る。端的に言えば、クルマを売るために、他の国とFTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)を結び、向こうから入ってくる農作物が日本の農業をつぶしている。
清水: 民主党の政策にも「バラマキ」批判があります。それで農業は再生しますか。
山下: 自民党の政策に未来がないとしたら、それ以外の選択肢しかないわけですから。
ただ、民主党の政策は何でもかんでも補償するみたいに言われているけど、ウソじゃないですか。それに、農家でさえすれば国からカネがもらえると、国民に誤解されるのも怖いですね。
清水: 政策論争で農業が注目され、都市の有権者も関心を持つようになってきました。
山下: 私は40年間、農業と食料は農家の問題でないと言い続けてきました。農家にとって大事なのは所得であって、食料問題ではありません。やっと都市の消費者の問題なんだと分かってもらえるようになりました。
最近、世界の穀物価格の急騰で、日本の食料品の値上げが相次いでいます。もう都市の消費者にとって、農業問題は他人事ではありません。
清水: 日本の食料自給率(カロリーベース)は40%を割るところまで低下しています。
山下: バイオエタノールの影響で、世界各地で小麦がトウモロコシに転作され、値が上がっています。外国は儲かりさえすればいい。日本を食わせてくれるために、農作物を作っているわけではないですから。これからもっと食料自給率は大切になりますよ。
清水: 自民党も大規模農家だけを支援する制度を見直し、補助対象を拡大するそうです。
山下: そうはいっても、どこまで変わるか。グローバリゼーションの根本は米国だから、その流れは変わらないでしょう。参院選で示された民意は、弱肉強食的な路線への反発でした。強きを助け弱きをくじく政治なんか、もういりません。
農家への支援はどうするのか?
政府・与党による現行制度と民主党法案
------------------------------------------------------
| ●品目横断的経営安定対策 | ○農業者戸別所得補償法案
| (政府・与党) | (民主党)
---------|--------------------------|------------------
対象品目| ●コメ、大豆、テンサイ、 | ○コメ、麦、大豆など
| でんぷん用ばれいしょ | 主要農作物
---------|--------------------------|------------------
対象農家| ●個人、法人は | ○生産目標に従って
| 4ヘクタール以上、 | 主要農作物をつくる
| 集落営農は20ヘクタール | すべての販売農家
| 以上など |
--------|--------------------------|------------------
補助内容| ●海外との生産条件 | ○標準販売価格と
| 格差による不利を補てん | 標準生産費の差額
| (コメは除外) | (品質や経営規模拡大などの
| ●価格下落による | 要素も加味)
| 収入減を緩和 |
--------|--------------------------|------------------
予算規模| ●約1900億円 | ○約1兆円の見込み
| (2008年度概算要求) |
------------------------------------------------------
(表の枠が画面によってはこわれると思いますので、表の枠がこわれて見える方のために、以下に普通の箇条書きにもしてみました。)
政府・与党
●品目横断的経営安定対策
対象品目●コメ、大豆、テンサイ、でんぷん用ばれいしょ
対象農家●個人、法人は4ヘクタール以上、集落営農は20ヘクタール以上など
補助内容●海外との生産条件格差による不利を補てん(コメは除外)
●価格下落による収入減を緩和
予算規模●約1900億円(2008年度概算要求)
民主党
○農業者戸別所得補償法案
対象品目○コメ、麦、大豆など主要農作物
対象農家○生産目標に従って主要農作物をつくるすべての販売農家
補助内容○標準販売価格と標準生産費の差額(品質や経営規模拡大などの要素も加味)
予算規模○約1兆円の見込み
転載終了
海外からの農産物を輸入することで国内の農業がつぶれるのであれば、また、政府与党がすすめたがっている農業の大規模化による国際競争力強化とやらが日本の地理環境にそぐわないのであれば、農業への株式会社の参入を認めるなどということは意味を持たないどころか、日本の農業にとって有害ではないかと考えます。
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4件のコメント
[C2214] 安くて良いものなんて有りません!
- 2008-01-15
- 編集
[C2217]
そうなんですよね。たまたま一昨年そんな農家の一つを訪問して受けた衝撃は忘れられません。
専業農家なんてやってられないのが現実ですよね。
- 2008-01-15
- 編集
[C2218]
うちは今だけでなく、100年後も安心して食べられるものを作れる環境があっればなあと思います。
農家と消費者のお互いの顔がみえて「愛」「信頼」があるといいかもしれませんね?
- 2008-01-15
- 編集
[C2221] >みなさま、コメントありがとうございます
いつもありがとうございます。食品に安さばかりを求める消費者にも罪の一端がある、耳の痛い話です。それと同時に、生鮮食品に工業製品のような清潔性や画一性を求めるのも問題かもしれません。まっすぐなキュウリとか、虫も食わないキャベツとか。それから、過剰包装とか。それも農村の生産地と大都会の消費地が離れていることから生まれる慣習なのでしょうか。フランスでは、土のついた野菜を市場で売っていることや、スーパーマーケットでの野菜の秤売りは合理的だなと思ったものです。
>とむ丸さん
コメントありがとうございます。とむ丸さんの記事からはいつも勉強させていただいています。私も日本の農業には正直言ってまだまだ詳しくないですが、まず現実を知らなければいけないと思ってこんな記事も書いています。
>あゆさん
コメントありがとうございます。100年後も安心して食べられる農作物を農家が作れるような政策を実行するもしないも政治次第となれば、自分が食べるものの安全のためにも関心を持たざるをえないと思いました、こういう記事を書いて。
たしかに、顔の見える生産農家と消費者との直接の結びつきを消費者の側からも求めれば農業のあり方も変わるかもしれませんね。消費者は、自分が買うものにちょっと気をつけるだけでそれが社会に対する発言になるということをもっと知ればいいのに、と思います。
- 2008-01-16
- 編集
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