村野瀬玲奈の秘書課広報室
社員一人のサイバー政治団体(笑)「世界愛人主義同盟」秘書課勤務の村野瀬です。消費税収入は社会保障に使われずに法人税減税に回っただけって知ってました?まるで国民から大企業への利益の直接補てんですね。有権者と政治の距離を縮めるため、国会議員名簿の活用を!
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インド洋対米給油新法(新テロ特措法)が参議院で否決された後、57年ぶりに衆議院議席の三分の二の賛成による再可決という手段で成立しました。
この手続自体は憲法上、あるいは法律的に不正というわけではありませんが、この手続をここで用いることがなぜ重大な問題なのか、私の言葉で説明します。
衆議院と参議院で別々の議決が出たということは、この法律が内容的に十分に検討されて問題点をすべてクリアしているとは言えず、十分な合意に達していないということを意味します。あるいは、この法律と民意との乖離がある程度を超えていると判断されるということを意味します。あるいは、この法律に含まれる問題性の度合いがある閾値を超えたということを意味します。
ただし、衆議院と参議院で可決された法律がすべて、内容的に十分に検討されて問題点をすべてクリアしているとは私は考えません。たとえば、安倍政権で強行採決された17の法律は問題点を多く積み残したままで採決されました。
教育の主体を子どもから国家に移した反民主主義的な毒を含む2006年版教育基本法、法律そのものに盛り込むのではなくたくさんの付帯決議を付けて不完全な部分、不公正な部分、不公平な部分をごまかした改憲手続法(国民投票法)が、問題を積み残したままの法律の代表格です。日本の国会では、審議時間が何十時間経過したこと、参議院で衆議院の何割の審議時間を費やしたことが採決の時がきた条件とされるわけですが、なんと表面的で薄っぺらい基準でしょうか。費やされた時間ではなく、議論の中身の方が重要なのに。
話を今回のインド洋対米給油新法に戻すと、この給油活動によって具体的に何が達成されたのか、これから具体的に何を達成しようとするのか、これがこの法律の本質です。しかし、この本質について具体的な説明も具体的な見通しも何も政府自公与党からは語られていません。
参議院で否決されたのは当然であると考えますが、これをうけて本来政府与党がすべきことは、両院協議会を開くなどの方法で、この給油活動によって具体的に何が達成されたのか、これから具体的に何を達成しようとするのかについて改めて明らかにすることだったはずです。いえ、本来はそうでなければなりませんでした。
民主主義政治の実践に必要なのは、話し合いによる合意形成のプロセスです。政府与党は話し合いをする気がない、合意形成をする気もない、つまり民主主義政治をする気もないという実例がまた一つ積み上げられたことになります。
政府与党は本質的な議論から逃げながら、形式だけを整える。言ってみれば、政府与党は審議拒否をしているのです。
何度もこの例を引き合いに出しますが、死刑賛成の世論が63%をしめていた1981年のフランスでどのような立法プロセスで死刑が廃止されたかという例と比べれば、日本の国会審議が本質的な議論もなく、問題点を与野党双方(特に与党)が正面から見ることもしない、民主主義の皮をかぶった自民党の我田引水政治であるかがわかります。10ヶ月前に書いた下の記事が今回も通用するということは、自公政権が民主主義とは名ばかりの、立憲政治とは名ばかりのジコチュー政治であることがよくわかります。
「多数の国民が反対する法案の通し方(政府与党・自公政権に捧ぐ)」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-85.html
ところで、今回の衆議院再可決で、この給油活動によって具体的に何が達成されたのか、これから具体的に何を達成しようとするのかについて、結局何も政府与党から具体的な説明ができなかったという事実を営利企業におきかえてみると、こんなことになるのではないでしょうか。
営利企業が何かの大きな事業に予算を支出しようとするとき、その支出が何に益するのかの見通しが提案者から具体的に説明されないなら、それは無駄な支出と役員会や株主総会は判断するものです。ところが日本国は具体的なことを説明しないまま無駄な支出を繰り返す。失敗についての検証も反省もない。日本が企業だとしたらとっくに破綻していると思いませんか。事業計画の形式を整えただけで内容を具体的に検討しないのでは会社は経営できないと思いませんか。
日本国の今の「経営陣」である自公政権を、「株主」に相当する国民が選挙という「株主総会」で拒否しないと、こんな放漫経営の日本国は本当に破綻します。
この給油が今までに何の役にたったのか、これから何の役に立つのかを具体的に説明できないまま、憲法に衆議院三分の二再可決条項があるから今回の議決は違法ではないということと、国際貢献云々や対米協力の重要性という抽象的なお題目だけをかかげて今回の議決を支持する自公政権やその支持者は確実に日本の経営を破壊していると言って間違いありません。
自公チュー政治に有権者、納税者からの「ノー」を!
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8件のコメント
[C2204] >さばさん
私の言葉でお返事すべきかもしれませんが、ひとまず、こちらをお読みいただけませんか。
http://potthi.blog107.fc2.com/blog-entry-185.html
そのうえで私の記事をもう一度お読みいただいて、それでもわからないようであれば、もう一度コメントください。
- 2008-01-13
- 編集
[C2205] TBありがとうございました
このエントリーもさることながら、リンク先「多数の国民が反対する法案の通し方(政府与党・自公政権に捧ぐ)」が素晴らしかったです。初めて知りましたが、このような民主政治が日本でも実現されることを願ってやみません。
お返しのTBを送らせていただこうと思ったのですが、やはり成立しないようです。教えて頂いたようにURLを二つ入れたりしてみたのですが…(仮言及URLは、fc2ブログの機能でしょうか? どうしたらよいのかよく分かりませんでした) やっぱりwebryブログがおかしいのかな、と残念に思っています。
とりあえず、今回はこちらで紹介させていただきます。
『給油新法&薬害肝炎: 国会の深刻な機能不全』
http://8910-1000.at.webry.info/200801/article_12.html
- 2008-01-13
- 編集
[C2208] さすがに!
三日連続で2/3衆院可決を叩いていると、今日はタイトルだけがかげきになって・・。
さてアクセスがとんでもないことに・・・!
kimeraは零細ブログなのに
読者の方は勤勉な方が多い!
巨大ブログとタメって居るではないか!
- 2008-01-14
- 編集
[C2209] 再議決にお墨付きを与えた「21世紀臨調」
この「3分の2条項」を「普通のこととして使うべき」だと主張しているのが、佐々木毅前東大総長ら4人を共同代表とする「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)です
まだ再議決にためらう声があった11月6日に「現下の政治情勢に対する緊急提言」を発表、お墨付きをあたえ尻たたきをしたといっていいのではないでしょうか。
>日常的に衆参の意思が分かれた場合は。普通のこととして使うべきである。
>政権与党はその権限の行使に躊躇する必要はない。」
http://www.secj.jp/pdf/071106-2.pdf
メンバーもあの御手洗氏などそうそうたる顔ぶれが揃っていますよ。
http://www.secj.jp/what_21st.htm
>
- 2008-01-14
- 編集
[C2213] 読んではきましたが
この「先生」がどれ程の方かは存じませんが、
私見ですが、「法律」を読む場合は、できれば、法律の専門でなくても、通常に国語を解していれば理解できる事が理想だと思います。「特殊な例外」であるならば、なぜ条文にしたのでしょうか?また、リンク先では、「先生」との敬称を付けている方と対する方は」呼び捨て」で紹介されています。
この程度は、ブログという誰もが読者になり得る媒体での紹介であるならば、どちらにも配慮する事は、常識かと思います。
新聞等にも報道されていましたが、野党は、問責決議をするくらいの姿勢ではないので、
リンク先を読めと言われても、理解できていないのが正直な感想です。
- 2008-01-15
- 編集
[C2222] >みなさま、コメントありがとうございます
審議時間で採決が決まるってマジですか、って、マジです。100時間審議したから、とか50時間審議したから、とか、内容は対して問わずに与党は採決に持ち込みます。それが安倍政権での17もの強行採決でした。審議の中身を問わないと、民主主義は本当にどんどん形骸化します。今もかなり形骸化していることでしょう。タメイキです。
で、「多数の国民が反対する法案の通し方(政府与党・自公政権に捧ぐ)」のエントリーは私も力を入れたので、お役に立ってうれしいです。
トラックバックがこちらに通らないのは、私もお手上げです。とりあえずはコメント欄に記事のタイトルとURLを貼りに来ていただくしかないのかな。
>kimera25さん
どんどんタメはってください!^^
>山形の住人さん
お教えいただきましてありがとうございます。知らなかったのでありがたいです。
「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)って、国民会議でもなんでもなくて「独裁的な日本をつくる支配者会議」ですね。民主主義に対する理解がゼロ。
具体的な内容の審議もなく、合意形成努力もなく、「政権与党はその権限の行使に躊躇する必要はない」なんて言っているようでは、独裁政治となんら変わらないのですけどね。たぶん「朝鮮民主主義人民共和国」の支配層も同じようなことを言っていることでしょう。
野党が衆議院で多数を占めたとき、自民党を非合法化する法案を出して「衆参で可決する権限の行使に躊躇する必要はない」ということになってもいいのでしょうか。
>さばさん
理解できていない、それは残念です。敬称云々は別として、何が理解できなかったのかがわからないのでお答えしにくいですが、私も別にプロの法律家ではありません。でも、少しでも勉強して理解しようとつとめています。
で、ご紹介したブログのコメント欄にも書いたのですが、こんな言い方ではどうでしょうか。
http://potthi.blog107.fc2.com/blog-entry-185.html#comment2675
仮に今回の衆議院再可決に問題がないとするなら、その論理的帰結はこういうことになると思います
今回の衆議院三分の二再可決に「憲法上の問題がない」、あるいは単に「問題がない」と考えていらっしゃるみなさま、ちょっと考え直してみませんか。
たとえば、日本の財政赤字の大きさにかんがみて、財政赤字解消のために「すべての国民から今すぐ600万円(何百兆円だかの国債発行高を日本の人口で割ったおおざっぱな金額)を国庫に提供させる」という法案を自公与党が衆議院に提出し、野党や国民の反対をのらりくらりとかわして、具体的な説明も国民や野党に合意を形成する努力もせずに100時間ばかりの審議時間をやり過ごし、衆議院で三分の二の議席数を背景に可決したとします。当然野党が多数をしめる参議院では否決です。で、参議院で否決された翌日に速攻で衆議院で再可決したとします。
今回の給油新法の衆議院再可決の方法に「憲法上の問題がない」、あるいは単に「問題がない」と主張することは、上のような事態(はい、かなり誇張した例であることは認めますが)に反対する理由を失うことであると私は考えます。
実際、給油新法が参議院で否決された後、政府与党は具体的な合意形成努力もしていないし、かなりのお金がかかるこの給油が具体的に何に役立ったのか、これから具体的に何に役立つのか、そのような説明もしていないのです。
[2008/01/14 22:53] 村野瀬玲奈
>嶋ともうみさん
ありがとうございます。使えるフレーズなどあればどんどん使ってください。
- 2008-01-16
- 編集
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