「
維新八策 」を発表して
舞い上がっている 高揚している大阪維新の会(日本維新の会)の討論会というものが9月9日にありました。応援団の活字産業のひとつである産経が参加者の発言をほとんど逐一起こした記事を出しているので、参考のために「追記を表示」に入れました。
さて、その発言録を一通り読み通して思ったのは、「オトコの経済アタマの思い付き放談大会だなあ。その根底には責任放棄の強者優先主義がはっきり見えるし。」ということでした。
「オトコの経済アタマ」とは、日本経済新聞の社説を読んで私がよく感じることです。以前、次の記事で詳しく書きました。
■オトコの経済アタマの限界 (日本経済新聞2012年元旦社説)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3115.html 2012-01-11
「オトコの経済アタマ」とは、上から下を見下す視点設定、現実を忘れて自分が颯爽と活躍するヒーローになった気分を全開にする態度、自分が実力だけではなく周囲からのおぜん立てや援助で今の地位にあることを忘れた感謝心の欠如、金銭万能主義信仰、弱肉強食を肯定する過剰な実力主義信仰、権力好きなどの鼻持ちならない性格を一言で表現した私の造語です。 まさに、橋下徹とその取り巻きが大集結したこの討論会では、至る所で「オトコの経済アタマ」が全開になっています。
実際、この討論会には女性がほとんど参加していません。まさに「オトコの経済アタマ」のホンネが全開になっていて、たいへんに「興味深い」内容になっています。これからさらに日本をダメにするのはまさに「オトコの経済アタマ」であることを予感させる討論会です。
出された発言の一つ一つは、一般論にとどまっており、その意義や実現の手順などが語られているわけではありません。だから、現時点で一つ一つ取り上げて批判しても、暖簾
(のれん) に腕押しという感じで、意味はあまりありません。しかし、これらの発言をしている者たちの「俺たちが日本を変えるのだ」という力みかえった支配欲というかはしゃぎぶりというか「政治ごっこ」に辟易します。
でも、せっかくの機会です。一つだけ、具体的に「オトコの経済アタマ」を象徴する発言を取り出してツッコんでおきましょう。秋原葉月さんの「バカ殿垂れ込み部屋」にコメンテーターの観測霊さんが記録していた部分を、変換ミスを直したうえでこちらにも引用させていただきます。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-1036.html#comment9582 2012.09.11 ( Tue ) 22:04:10 | 観測霊http://bit.ly/NmbWb6 【維新!討論会要旨】 (3)人口減少「高校で子供産んだ人にお金とか」(15:00~16:00) msn産経ニュース 2012.9.9 19:32 (5/5ページ) (引用ここから) 《人口問題を古くから研究してきたという堺屋太一氏は人口増への“秘策”を披露した》 堺屋氏「(出生率が高い国の理由は)子育てを市場化したから。ベビーシッターがいつでも来てくれる。それと若年出産率が高いからだ。だから若年出産率が高くなるような施策をとればいい。例えば高校で子供を産んだ人に校長がお金を配るとか。そういうことを家庭の問題などと合わせて議論してもらいたい」 《続いて社会保障が専門の鈴木亘学習院大教授は、内部留保が膨らむ閉鎖的な社会福祉法人の改革案を質問。府市特別顧問の上山信一氏は規制緩和と道州制の関係についてコメントした。討論会はスタートから3時間経過したが、テーマが多岐にわたり、消化不良的な側面も否めない》 (引用ここまで) …高校生に?子どもを産んだらお金を?校長が?渡すの?ごめんちょっと意味が解らない。 …七生養護学校(当時)を攻撃したような人たちが聞いたら卒倒しそうな提案ですな(笑) それはさておき、高校に通いながら育児するのに、どれだけ公的なサービスを提供できるつもりなの?全ての学校に託児所と保育士を置く覚悟はある?お金を渡すって言ってもいくら?はした金もらえるから子ども産むとか、ふつう考えませんよ(^_^;) ツッコミどころが多すぎて、もうなにがなにやら…orz あと、何気に西成のフィールドワークしてたという鈴木亘学習院大教授が「内部留保が膨らむ閉鎖的な社会福祉法人の改革案を質問」とか言ってますが…。 内部留保がヒドイのは大企業の方やろうが!! あんたが調査してた西成なんて、その内部留保の犠牲者がゴロゴロおったはずやぞ!この人、ほんまに西成でフィールドワークしてたの?ちょっと信じられません。
(転載ここまで)
「七生養護学校」とは、次の記事などでうちでも取り上げたことのある、おかしな信念にとりつかれた都議会議員にせっかくの重要な教育実践をめちゃめちゃにされた東京の養護学校です。
■七生養護学校「こころとからだの学習裁判」控訴審判決:「都教委は違法」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-2865.html 2011-10-03
で、この維新討論会の内容に戻ると、この堺屋太一というオッサンは、ベビーシッターがいつでも来てくれる程度のことを「子育てを市場化した」ととらえていて、それが出生率を高めた理由だと言います。それはちょっとずれた見方じゃないかと思うのですが、すごいのがその先。若年出産率を高めるために「例えば高校で子供を産んだ人に校長がお金を配るとか」いうアイデアを真面目に提唱しているのです。
若年層、たとえば高校で子どもを産むことを奨励する政策を採用するとしたら、それって、政策の大転換です。現在の日本の人々の生活状況から完全に離れています。現在の日本人のうち、今10~20~30代である人々の生活の状況をつぶさに観察して言っているとは思えません。
カネさえ支給すれば人々は何でもするという考えをこの堺屋太一氏が持っていることがこの発言に浮き彫りになっています。
そして、高校で子どもを産んだとして、学業との両立とか子育てのための社会支援の方法とか当人のその後の就職とか、何も考えていない思慮の浅さ、つまり、責任感のなさも堺屋氏は露わにしています。
いえ、そもそも、高校で子どもを産ませるためには、中学校3年生あたりから性的な男女交際を子どもたちに始めさせておかなければいけないと思うけど、その現実的な具体案を堺屋太一氏は考えていないと思います。笑
ていうか、こういう支給金、そのうち誰かが「バラマキだ!」などと言い出して廃止してしまうのではないでしょうか?笑
...まるで、この堺屋発言、飲み屋での酔っぱらいの政治談議みたいです。しらふでこのような「アイデア」を恥ずかしげもなく開陳できる堺屋氏の頭、大丈夫でしょうか。
堺屋太一って、この程度の底の浅いオッサンだったんだと笑っていてはいけません。こんな人をブレーンにする大阪維新の会に、日本の一億二千万人を超える個々の人々の生活の中での切実な要求に人々から徴収した税金を配分して応える現実的な社会的政策を構想できるとは思えないのです。
「オトコの経済アタマ」がいかにお粗末なものか、橋下徹・大阪維新の会(日本維新の会)の言動を今後も観察し続ければ、さらによくわかるでしょう、と私は予言します。
問題は、橋下徹・大阪維新の会(日本維新の会)の動向を報じる報道機関や活字産業のかなりの部分もまた「オトコの経済アタマ」であることです。
そこで、橋下徹のハシズムに不安や恐怖をおぼえる人、ブログやツイッターで鋭い橋下分析や維新の会へのツッコミを入れている一般の人たちに提案したいのは、報道機関への投書です。掘り下げの足りない記事や番組、橋下の問題行動を批判的に報道せずに無視する態度などに接するたびに、そのメディアに指摘や抗議の投書を入れることです。それがハシズムと闘う一つの有力な方法だと思います。
●国会議員への投書のための「議員名簿」→
http://www.eda-jp.com/link/link1.html ●マスメディアへの投書のための「News for the people in Japan」マスメディア問い合わせ用リンク集→
http://www.news-pj.net/link/media.html ●他の社会系ブログに行くにはうちの「私的リンク集 (適宜更新)」経由で→
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-136.html ******
MSN産経のサイトでは細切れにされていて続けて読むのに不便なため、最初から最後まで一本にまとめて、記憶のために記録。
●MSN産経west ■橋下氏「お見合い気分で…」 メンバー選抜の討論会始まる! http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090914180017-n1.htm 2012.9.9 14:15 [維新の会 討論会] 新党「日本維新の会」を結成し、国政進出する「大阪維新の会」は9日、メンバー選定のため、現職国会議員や元首長らを集めた公開討論会を大阪市内で開いた。 午後1時過ぎから始まった討論会には、民主、自民、みんな各党の国会議員7人のほか、東国原英夫前宮崎県知事ら元首長ら6人が参加。橋下市長は冒頭、「政治集団が一つになれるかどうかを試す軸となり、グループ分けする指標が『維新八策』。全てにおいて、方向性を決定するグループを目指しているので、お見合い気分でおつきあいいただきたい」と述べ、公開討論会の議論を通じ、新党のメンバーを「選定」することを説明した。 参加した7議員は、民主党の松野頼久元官房副長官(衆院熊本1区)、石関貴史衆院議員(群馬2区)、水戸将史参院議員(神奈川選挙区)、自民党の松浪健太衆院議員(比例近畿)、みんなの党の小熊慎司、上野宏史、桜内文城各参院議員(比例代表)。 議員以外で参加したのは東国原氏のほか、大村秀章愛知県知事、河村たかし名古屋市長、中田宏前横浜市長、山田宏前東京都杉並区長、斎藤弘前山形県知事。 有識者として、堺屋太一・元経済企画庁長官、北岡伸一・政策研究大学院教授、古賀茂明・元経産省官僚、高橋洋一・嘉悦大教授、上山信一・慶応大教授、鈴木亘・学習院大教授の6人が参加した。 公開討論会は1回当たり5、6時間で、今月16日と23日にも開催予定。今回、出席予定だった松田直久・前津市長は参加しなかった。 ■(1)橋下氏「意地悪な質問で、玉砕させて」(13:00~14:00) http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090915430018-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090915430018-n2.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090915430018-n3.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090915430018-n4.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090915430018-n5.htm 2012.9.9 15:40 《橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」が8日に結成した「日本維新の会」。9日、同党への合流を模索する国会議員らが大阪市に集まり、維新が掲げる次期衆院選の公約のベースとなる「維新八策」について議論をかわした。大阪市中央区内の会場には約100社、400人以上の報道陣が集まり、関心の高さをうかがわせた》 《定刻の午後1時から7分遅れて始まる。会議の冒頭、維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事があいさつに立ち、やや緊張した様子でマイクを握る》 「2年半前に大阪維新の会をローカルパーティーとして立ち上げた。なぜかというと地方では、既存政党の政治の枠組みの中では、地方を変えていく中でかたちをつくることができないからだ。大阪は特に厳しい経済状況で、20年来、景気の回復がみられない厳しい状況である。なんとか変えるためには、既存の枠組みを一度つぶしてつくり変える、役所の姿をつくり変える。目標の向こうにあるのが大阪の再生だ」 「大阪をよくしようとしても、どうしてもぶちあたるのが国の壁。地方分権ということで地方がしっかり自立できるような仕組みをしてほしいと思ったが今国会でまったく(動きが)進まなかった。霞が関や永田町で権力・財源を持たれている方はなかなか渡してくれない。この大阪維新の会から日本維新の会は国が今までできなかったことを実行していく」 《あいさつが終わると、来場している維新府議団などから拍手が湧き起こる。続いて、松井氏の隣に着席していた橋下徹大阪市長があいさつに立つ。カメラのシャッター音が一斉に響き渡る》 「細かなところの不一致は議論で解決できればいいが、右か左かの大きなところで差異が生じたら政治決定はできない。政治に必要なことは、賛否は国民に問えばいいわけで、大阪維新の会は100人ちょっとのメンバーではあるが、基本的に同じ価値観だ」 《まずは、価値観や方向性が同じであることが『決められる政治』の条件であると持論を展開。続いて、具体的に数値目標などを盛り込むマニフェスト選挙の現状にも批判を向ける》 「僕は今回、マニフェスト選挙自体を問い直すいいきっかけだと思う。どこのメディアも具体的な数値を示せ、工程表を示せとかいってきますが、政治家にそんなものを求めるべきではない。大阪府政と大阪市政の課題は基本的に一緒になってくる。大きな方向性でもめたことは1度もない。根底の価値観だけは絶対一致させる。今日はお忙しいところ来てていただいた(府市特別顧問の)有識者のみなさんには、(参加した国会議員が)個別政策ではなく、価値観が一致しているのか、方向性が一つに決めることができるかどうかを見極めるために、意地悪な質問をして、カメラの目の前でばらばらにしてほしい。その中で価値観一致して一つの方向性になれるのか、有権者にみていただきたい」 《公開討論の場での政策の徹底議論には、単なる当選目当ての『野合』批判をかわす狙いもあるようだ》 「すべてにおいて、方向性を決定するというグループを目指しているので、(5時間という)長丁場だが、ある意味、リラックスムードでお見合い気分でおつきあいいただければ。来週も再来週も週1回、お見合い会をやる。参加者が増えるかもしれないし、僕と松井知事だけになるかもしれない。価値観が一致するかどうかの場にしたいので、有識者のみなさん、ぜひ(国会議員たちを)玉砕させてください。今日は第一歩ということで力を合わせていきたいと思っている」 《いつもの早口で持論をまくしたてた橋下市長。緊張する国会議員をリラックスさせようと、“お見合い”という表現を用いて場を和ませた。橋下氏のあいさつのあと、レフェリー役の6人の特別顧問と新党への合流を模索する7人の国会議員らが一人ずつ紹介された。維新の会の浅田均政調会長が議事進行方法を説明し、討論会がスタートした。まずは、中京維新の会を立ち上げた大村秀章愛知県知事が教育について発言する》 大村氏「橋下代表とも何度も話しをしたが、教育こそ地方分権。国が一生懸命やるのは高等教育であり、国家の威信をかけてやってほしい。アメリカの強さは大学にある。初等中等教育はその地域の市長ら首長が担うべきだ。カリキュラムなどは地方に全部まかせてくれといいたい。価値観というよりは、個々の教育方針は現場の先生に与え、大方針は教委などでなく、選挙で選ばれたわれわれ(首長)がやるべきだ」 《教育行政の責任を首長が持つとする主張は、橋下氏の持論と一致している。続いて、隣の河村たかし名古屋市長が発言する》 河村氏「教育委員会を廃止してしまうか、やるなら選挙すべきだ。教育財産の管理権や教育施設を手に入れるのは市長。空き教室や運動場はみんなで使う。まずはここをやろうかとやっているが抵抗がある」 《他の参加者も発言を始める。府市特別顧問の中田宏元横浜市長がマイクを握る》 中田氏「教育って何のためにするの、子供を自立するためにやるんだ、というのが根本。いつまでも親がいるわけではない。今の教育というのは与えられた答えから選択してく。論理的思考するようになってない。今の教育は教育委員会や文科省が管理し、この連鎖の管理で問題が出てきている」 「維新八策にあるように、教員が雑務に時間を取られている。一言でいえば、就学前の幼稚園や保育園で人間としての修身をやっていくことが大事だと思う」 《公開討論会の序盤戦は、各参加者の認識や意見表明に終わり、なかなか維新八策をたたき台とする“激論”にはなっていない》 ■(2)「落選、闘病、投獄を経験すると本当の政治家」!?(14:00~15:00) http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090917360021-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090917360021-n2.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090917360021-n3.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090917360021-n4.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090917360021-n5.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090917360021-n6.htm 2012.9.9 17:30 《開始から約1時間が経過。橋下氏も出席者の発言に対して持論を述べる》 橋下氏「今、中田市長から提言いただいた、分権型かということと、教育に政治がどこまで関わるのかについては、国として決めなければならないことは決め、水準も確認していく。国がやるべきことは前提に置いて、個別のマネジメントは自治体による分権型で。選択と自己責任、切磋琢磨。義務教育だからといって強制的に供給するのではなく受益者側に選ばせ、その代わりしっかり情報開示する」 《東国原英夫前宮崎県知事は、討論会のあり方に意見。対して橋下氏は、討論会の目的の一つは、維新の考え方を発信することだと明言》 東国原氏「そもそも、ここにこられた方は価値観ある程度共有した方が集まってきていると思う。今更『同意しますか』というのはどうなのか。微調整とか見直しとか、質問ぐらいというスタンスだと思っている。河村さんはどうかわかりませんが、私はそれ前提に出席した。基本的に維新に賛成。数年前から橋下さんと意見交換してきたので、途中経過、プロセスがわかっている。ただ2、3質問したいことはある」 橋下氏「結構です。われわれがどう考えているか、外に出ればいい。具体的に議論することで外にでる」 《今度は、レフェリー役で出席の堺屋太一元経済企画庁長官が国会議員に質問》 堺屋氏「教育自由化について。基礎教育の問題は、一定のものを教えないといけない。だが高等教育は別。世界的な学者を目指すのと、そこそこの教養をつければいいというのと、そういう多様性をどこまで認めるか。むしろ、事後的取締の教育行政。これをどう思うか」 《名古屋市の河村たかし市長が応じた》 河村氏「私学を本当の私学にすることですよ、そろそろ。私学助成金に踏み込んだらどうか。寄付金による私学に近づけていくべき」 《堺屋氏はさらに提案》 堺屋氏「今は子供が増える時代ではない。自由競争で、倒産する学校はどんどん倒産させ、閉校したらいい。そうすればええ校長が出てくる」 《過激な問題提起だが、橋下氏が賛意を示す》 橋下氏「維新はそれを認める方向だ。高校の私学助成も経常費助成から授業料助成に切り替えた。僕らは倒産もありだ。選択されて切磋琢磨して、学校でも倒産ありだ。これは、ほかの政治家グループとは対立軸になると思う」 《堺屋氏の発言に、山田宏前杉並区長も賛意》 山田氏「まったく賛成。杉並区もそういう方向でやってきた。選べる前提としてバウチャーを発行し、親や子供が学校を選ぶ態勢にして私学助成はカットすべき。学校に助成するのではく、親に助成し、親や子供が学校を選ぶ態勢にすべき」 《堺屋氏と同じレフェリー役として出席の鈴木亘学習院大教授も質問》 鈴木氏「堺屋さんの学校選択制は『リトマス試験紙』だ。これとバウチャーを含めていいか悪いかではなく、現状の学校選択制の評価、バウチャーを導入すべきか、2点を聞きたい」 《民主党の松野頼久元官房副長官が挙手》 松野氏「公立学校への予算、私立学校への助成金を学校で配るのではなく、直接親元に配る。バウチャーをもっていけば、1年間の授業料が免除される、あるいは学校で教育が受けられる。これはある意味、競争の究極の形。学校の実績をきちっと情報公開することで、親が選択できる。その方向に向かうことが正しいと思う」 《松野氏ら国会議員7人は、『道州制型統治機構研究会』のメンバー。松野氏はここで、7人は政策で一致結束していることを強調する》 松野氏「私たちは超党派で集まっており、みんな3人、民主3人、自民が1人。中堅若手のメンバーだが、名前のとおり道州制に向かおうとしている。当然、教育を地域に任せるのは基本的に一致している」 《すかさず、橋下氏が「一致」を重ねて確認》 橋下氏「研究会は、バウチャーについても(意見が)一緒か」 松野氏「だいたい異論はない」 《司会の維新・浅田均政調会長がほかの議員にも念を押す》 浅田氏「松野先生以外はよろしいですか」 《堺屋氏はさらに質問》 堺屋氏「みなさんにどっちがいいか聞きたいことが二つある。一つは学校法人制度。法人格の学校法人制度をやめて、株式会社でも何でも入れるようにすることに賛成かどうか。2番目は教員資格。教員をクビにできるかどうか。教員の資格を国が一律に決めるのが正しいのか。雇用と解雇は誰がやったらいいのか。意見あれば教えてほしい」 《府市特別顧問で元経済産業省官僚の古賀茂明氏も質問を追加する》 古賀氏「株式会社も補助金、バウチャーの対象にするかどうかも」 《河村氏が発言》 河村氏「株式会社やってもいいに決まっているじゃないですか。日本の教育は塾が支えている。僕は彼らに学校をやってもらったほうがはるかにいいと思う。教員の資格は名古屋で社会人を公募で先生にしたら、ものすごい評判がいい。自由にしたほうがいい」 《みんなの党の桜内文城参院議員も賛意を表明》 桜内氏「バウチャー大賛成であります。学校法人制度は株式会社でも十分やっていけるし、そのほうが効率が上がる」 《さらに民主党の石関貴史衆院議員も賛意を述べた後、『本当の政治家』について語った》 石関氏「私も株式会社に賛成。経営して、おかしなところは後から規制してお引き取りいただくべき。教員の雇用や解雇は今の制度では多様な人材が育たない。先輩から、本当の政治家になるには落選、闘病、投獄を経験すると本当の政治家といわれた。今時投獄されたら、立ち上がれないが、落選や闘病は人生経験という意味では、乗り越えて深みのある政治家になる。いろいろな経験がある方が今日集まっているからこそ、議論の意味がある」 《北岡伸一政策研究大学院教授はここで討論会のあり方に意見を述べる》 北岡氏「この会議の一つの欠点は、女性がいないこと。大きな目的は低迷する日本をいかに復活させるかで、避けて通れないのは人口減少問題。だが、女性の能力を発揮しながら、子供を育てる観点が入っていない。それをシンボリックに表すためにも、次は女性が(壇上に)並ぶのがいい」 《レフェリー役の質問には賛意表明が続々。教育をテーマにすでに2時間が経過している》 ■(3)人口減少「高校で子供産んだ人にお金とか」(15:00~16:00) http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090919370023-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090919370023-n2.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090919370023-n3.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090919370023-n4.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090919370023-n5.htm 2012.9.9 19:32 《教育制度改革についてさまざまな角度からの討論が続く。みんなの党の小熊慎司参院議員が口を開く》 小熊氏「(学校政策について)基本的に選択肢は、いっぱいあった方がいい。(学費や塾代などを一部助成する)バウチャーでも株式会社でもなんでもいい。都会と田舎でやり方は違うだろうか、いろんな選択が取れることが大事。教育委員会はいらない。今の議論で足りないのは、教育に地域、親がどうかかわるかだ」 《首長の教育行政への関与の前に、地域教育や家庭教育の重要性を訴える小熊氏。地元の福島・会津での教育を誇らしげに披露する》 「会津は人間教育が充実している。歴史を背負い、地域の文化を背負う。地域の特色も出す。地域を巻き込んでどういう教育をしていくか、ということが大事であり、統治機構の変革の中で打ち出すべきだ」 《地域のことになると、橋下徹大阪市長も大阪府、市で力を入れている学校改革の取り組みを紹介し、議論をつなぐ》 橋下氏「大阪府立、市立で学校協議会を設置する。そこで保護者、生徒が教員を評価する仕組みをやる」 《各地域の教育改革が出始めたが、レフェリー役の北岡伸一政策研究大学院教授が一度まとめる。ただ、どうしても大学の話にもどってしまう》 北岡氏「競争を活性化させることにつきる。どこの学校に行ってもいいという移動の自由化が大事だ。例えば、兵庫県は受験校がない。岡山の公立へいって東大を受けるとか。日本の大学はぱっとしないから、直接ハーバードへ、というケースもある」 《北岡氏は少子化対策についても提言》 「この会合の大きな目的は、低迷している日本の復活。避けて通れないのは、人口減少をどうするか。9千万人でいいという人もいるが、どんどん加速度的に減っていく。女性が能力を発揮しながら子供を育てるという観点がないのではないか」 《続いて大村秀章愛知県知事が、地元・愛知の教育事情について紹介》 大村氏「トヨタグループの技術者が土日、放課後に教えている。名古屋も愛知も社会人にやってもらっているが、そういうこをどんどんやってもらう。効果があるので、企業のトップクラスの技術者も来る」 《維新八策の教育対策についても積極的な提言をした》 「国の競争力を上げるには大学の競争力が重要。国際水準の大学をつくっていく。もっともっと留学生を呼ばないといけない。愛知県でばっとやれないが、アジアの留学生をもっともっと増やそうとやりかけている。国政が動けば、もっとできる。そういうことも盛り込んでもらえれば…」 《維新の会の浅田均政調会長が休憩をとるため、『次の発言で最後』と促す。発言した東国原前宮崎県知事の一言に会場から笑いがおこる》。 東国原氏「(本当の政治家になるための条件として)落選、闘病、投獄ということだが、私は2つ経験している。(会場から笑い)。あれができますか、ではなく、やるんです。どうやって変えるか。供給者ではなく、ユーザーサイドに立った価値観が重要。競争したら落ちこぼれもでるが、それはセーフティーネットでカバーする。国際社会の一つのスタンダードがある中、横並びの意識が(競争を)阻害してきた。それをどう打ち砕くか。それが維新の意味。幼保一元化は民主、自民もできていない。グレート・リセットして、体制を変える。今まではダメだったんだから、体制を変えていくという共通認識をもっていただきたい」 《大阪市政改革の合言葉である「グレート・リセット」という表現が飛び出し、橋下市長がすかさず応じる》 橋下氏「教育からスタートしたが、なんとなく価値観は一緒なんだな、と感じた。(維新八策も)外に発信することができた。この後も同じような価値観の下で議論になるのかな」 《教育政策で認識の一致を確認した様子の橋下氏。経済、財政、金融についても同じ価値観での議論を期待。一度休憩をはさみ、15分ほど置いて3時半から再開する》 《維新の会の浅田均政調会長が、経済・財政・金融・税制政策・社会保障制度について議論するため、外部有識者に問題提起を促した。橋下氏も改革の“核”として「センターピン」となる議題を求めた。まずは北岡伸一政策研究大学院教授が発言》 北岡氏「われわれは日本を愛し、日本を復活させたいと思っているから、出生率を2に近づけないと国際社会の中で日本の存在がどんどん低下していく。有力な国で有り続けてほしいと思っている。そのために人口減少を抑える、できれば増やしていくためにはどうすればいいか、国会議員の先生方に考えていただきたい」 《人口問題を古くから研究してきたという堺屋太一氏は人口増への“秘策”を披露した》 堺屋氏「(出生率が高い国の理由は)子育てを市場化したから。ベビーシッターがいつでも来てくれる。それと若年出産率が高いからだ。だから若年出産率が高くなるような施策をとればいい。例えば高校で子供を産んだ人に校長がお金を配るとか。そういうことを家庭の問題などと合わせて議論してもらいたい」 《続いて社会保障が専門の鈴木亘学習院大教授は、内部留保が膨らむ閉鎖的な社会福祉法人の改革案を質問。府市特別顧問の上山信一氏は規制緩和と道州制の関係についてコメントした。討論会はスタートから3時間経過したが、テーマが多岐にわたり、消化不良的な側面も否めない》 ■(4)7国会議員にチクリ「いつまでたっても『7人の侍』じゃない」(16:00~17:00) http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090922260026-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090922260026-n2.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090922260026-n3.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090922260026-n4.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090922260026-n5.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120909/waf12090922260026-n6.htm 2012.9.9 22:20 《有識者の意見、論点提示をふまえ、ここで司会の浅田均政調会長が発言を促すと、全員が一斉に挙手。自民党の松浪健太衆院議員が指名される》 松浪氏「われわれも実は維新八策について事前に話し合いをし、考え方はだいたいあわせている。まず、北岡伸一先生から指摘のあった男女共同参画。若者の心理が変わらないと、子供をつくろうという気にならない。若い人たちにここまで社会保障に取り組んでくれるという信頼感を取り戻すべきではないかと思う」 《続いて民主党の松野頼久元官房副長官が発言》 松野氏「郵政全部民営化という方向に向かうなら、全部4法案もなくして100%株式会社にするというのも一つ。要は法律もなくして、すべて自由ですよというのも1つの考え方ではないかと思っている」 《松野氏はさらに、研究会でまとめた国会と官邸の改革構想を披露》 松野氏「以前から国会の下に行政監視院、いわゆる会計検査院的な機能を持った行政監視院を創ろうと。国会のもとに無駄遣いを恒常的にチェックするような機関を作りたい。国会改革の一つとして行政監視の権能を高めるという意味で作りたいと思っている」 《続いて民主党の石関貴史衆院議員》 石関氏「公共事業の話が古賀(茂明)さんから出ているので、これに対応したい。八ツ場(やんば)ダムの名前もあがった。私がここにいる大きな理由の一つはまさにそれ。民主党が訴えていた、無駄な公共事業を削り必要なものにお金を使うことと今、全く反対になっている。八ツ場ダムしかり、整備新幹線しかり。国がこういった公共事業まで差配するのは難しい側面もあるのではないかと思う。一つの解決が、地域で決める。単位としては道州制。住民が必要性、お金の使い道の優先順位を決めてやるのが解決になるのではないか」 《石関氏は7人の国会議員の意見として述べたが、古賀氏はほかの国会議員に意思を確認》 古賀氏「それは皆さん、それでいいということですか。地元にいろんなご事情を抱えられている方もいると思うが」 石関氏「基本的な考え方は一致してこちらにうかがっています」 《人口増への“秘策”を披露した元経済企画庁長官の堺屋太一氏は、松浪氏にも提案を促す》 堺屋氏「松浪先生に聞きたいのは、若者のマインドを変えるのに、私は高校生が子供を産んだら褒美をやったらいいという極端なことを言ったが、どうやってマインドを変えるか」 松浪氏「私は高校生は早いと思うので、大学生からでいいと思うが。海外では大学によっては保育施設まであるという。早くから子供をつくっていいんだという風潮も出てくるのではないかなと思う」 《堺屋氏に続く“秘策”を披露した松浪氏は、道州制についての持論を展開》 松浪氏「先日、国土交通省河川局に、道州制を導入したときに河川法をダウンすれば、どういう弊害があるか聞いたが、はっきりした答えは返ってこない。これこそ今後道州制を導入すれば、国会の建設族、府県議会の皆さんも道州に行っていただき、その基準はまさにそちらで議論していただくという未来像を作っていくのが大事だと思う」 《道州制の意義を強調する松浪氏に、古賀氏がチクリ》 古賀氏「道州制にすればいいというと、全部道州制ができるまで先送り。だけど実際に皆さん政権取られるかもしれないのは今年か来年。そのときに例えば整備新幹線をどうするのか」 《道州制実現までの過程での政策を問われた松浪氏はしかし、道州制はそう遠くない未来だと述べる》 松浪氏「道州制基本法の骨子案について自民、公明の実務者協議が始まって、自公案が政調会まですでに通っている。次の政権がもしできたとき、道州制を拒める資格があるのは恐らく民主党だけだと思うので、そんなに長いスパンが必要だとは思っていない。ただ整備新幹線については、私個人は2、3年であれば止めてやるべきだと思う」 《『道州制型統治機構研究会』の意見を順に述べる7人の国会議員に、山田宏前杉並区長がここで苦言》 山田氏「ちょっといいですか。道州制研究会の方々が、それぞれ分担でご意見を述べられるのはいいが、ここはそれぞれの方がどういう価値観をもっておられるのかを知る場で、道州制研究会と維新の集団同士の意見討論会ではないと思う。この際、それぞれに対して端的にどう思うかということをぜひ発言すべきだ。だって、いつまでたっても7人の侍じゃない。それでずっと動くわけじゃないわけだから。それは聞く方もそういうことを知りたいと思っているので、お願いしたい」 《が、グループの意見表明は続く》 松浪氏「まだちょっと一周していないので、一周してから、それぞれ端的にいくやりとりに変えさせていただきたい」 《今度は民主党の水戸将史参院議員》 水戸氏「農業政策について、残念ながら維新八策には触れられていない。食糧安保、食料自給率をちゃんとした形で確保していくのを前提とするなら、いかに農家の競争力を高めていくかをしっかり出さないと。現行の戸別所得補償制度は早期に見直す必要があると思っている」 《みんなの党の小熊慎司参院議員は「イクメン議連」の調査データを紹介》 小熊氏「国会の『イクメン議連』に入っているが、結婚した人の意識調査と出生状況のデータによると、多産の夫婦は男性がどれだけ育児にかかわるかが鍵。私は3人の子供がいる。橋下市長も7人だが、すべての社会を男性側がきちっと引き受けていかないと、少子化は改善されないし女性の社会進出はなしえない」 《7人による道州制議論がこの後も続く。一通り発言後、愛知県の大村秀章知事が維新八策に要望》 大村氏「維新の政策の中に入れてほしいのが、大規模公共事業の見直し、農業関係で減反政策の脱却。医療と社会保障で、混合診療も。若い人がちゃんと働く場がないと結婚できない、子供もつくれない。雇用を増やすためにはTPP、国を開いて活力を出さないと。ハローワークも県にまかせてもらうと」 《最近大村氏との不仲が伝えられる河村たかし名古屋市長も発言》 河村氏「一応、零細企業をやってきた河村さんからいいますと、冒頭松井さんがいわれた、なぜ私たちが(統治機構再編を)やってきたか。ここで経済政策失敗したら取り返しつかないことになる、と。ここで失敗すると日本が終わる。原発はすぐやめると思っとったほうがいい。ここで維新の会が経済政策誤ったら日本が終わってしまう。とにかく、民間企業が銀行で金を借りるためにどうしたらいいか、全力をあげて考えてほしい」 《すでに4時間を経過したが、議論はまだ八策の端っこにしか到達していない》 ■(5完)原発政策「ぴったりかどうか気になる」(17:00~18:25) http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120910/waf12091000240000-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120910/waf12091000240000-n2.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120910/waf12091000240000-n3.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120910/waf12091000240000-n4.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120910/waf12091000240000-n5.htm http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120910/waf12091000240000-n6.htm 2012.9.10 00:20 《討論会も4時間を経過。議論は尽きず、参加者も言い足りないもよう。レフェリー役の有識者たちも積極的にコメント。北岡伸一政策学院大教授が少子化対策に切り込む》 北岡氏「少子化である程度成功したのはフランス。その鍵はナショナリズムと国際化にある。フランスは栄光の歴史やナショナリズムを強調し、同時に国際化して世界中からいろんな人を入れた。国の誇りと、違いを受け入れることを両立させるのが鍵だと思う。(日本文学者の)ドナルド・キーンさんとか、(サッカーの)ラモスさんも日本人。広い意味で日本を愛していて支える人は日本人。そうやって増やしていく」 《経済産業省のエネルギー関連部門の委員も務めた北岡氏は原発問題でも発言》 「日本の官僚政策は一度決めたら一人歩きして変えられない。多様な可能性を探って、原発依存度を下げていく。あまり硬直的に考えなくていいと思う。国際政治の変化はものすごい勢いで変わる。1980年代にソ連が崩壊するなんて思った人はいない。国際的なエレメンツ(要素)を加味しながら取り組んでやっていくことが重要だ」 《次に松井一郎知事がマイクを握る。最近、関係がギクシャクしている大村秀章愛知県知事と河村たかし名古屋市長の2人の“仲直り”を促す発言も》 松井氏「特区減税について、大阪では特区はやる。特区は日本全体で盛り上げていかないといけないので、大村知事、河村市長でタッグ組んでもらえるかどうか。そこはぼくからは一度お聞きしたいと思っていた」 《大村氏は聞かれたくないことに笑いをまじえながら回答する》 大村氏「河村さんと名古屋で仲良くやってくれということだが、政策をしっかりさせて中京都をしっかりやらないかん」 《会場で笑いが起こった後、東国原前宮崎県知事がTPPについて質問を投げかける。参加者の間で賛否が割れる可能性があったTPP論議は今回の注目の的だったが、ほとんど聞かれず詰めかけた報道陣は肩すかしを食らった形だった》 東国原氏「個別具体的な議論には入らないと思って差し控えていたが、TPPは重要な問題だ。食糧安全保障について、維新はどう考えているのか。地域では参入の障壁がある。農業委員会の問題だ。教育委員会と同じくらい問題がある。グローバル化の中で戦えるような農業を打ち出しながら、TPPも考える」 《しばらく議論が拡散する中で、民主党の松野頼久元官房副長官が国の統治機構改革について発言》 松野氏「官邸機能の中で一番大きなものが内閣の企画立案。内閣官房機能をどうするかに着目している。民主党の国家戦略局では、直接内閣官房に指揮権はなく、政務長官を作ることによって、2人目の官房長官としての役割をもたせる。一般の官房長官は情報収集と総務を官邸でできる」 《府市特別顧問で元経産官僚の古賀茂明氏は、維新八策で、公共事業の考え方について注文を付ける》 古賀氏「維新八策に公共事業がなくて、違った考え方だしてほしかった。ずっと言っているのは『作らない公共事業』。新しいものをつくるのは、ほとんどその余裕はないはず。どう維持するかが中心。各自治体は早くその計画をつくるべきだ」 《原発問題については参加者の議論に苦言を呈する一幕も》 古賀氏「原発は、話聞いていて全く基本的なコンセプトが一致していないという感覚を受けた。原因の一つは、多くの人が基本的なデータを電力会社が出したものをまとめた政府のものをベースに依存している。基本となるデータが正確なものがない。政府に依存しているのが最大の問題だ」 《みんなの党の桜内文城参院議員はエネルギー問題について国際投資の観点から見解を述べる》 桜内氏「脱原発を目指すからこそ、国際エネルギーへの対応は急務だ。メタンハイドレード、地熱、風力、太陽光といろいろあるが、これこそ日本の経済復活させるための主な投資の対象になる。新エネルギーの開発は大変重要なことだと思う」 《公共事業では需要予測について第三者委員会の設置も提言する》 桜内氏「公共事業について、役所のつくるマクロ経済用のインパクトはいい加減で、本四架橋とか、毎年何万台通行するかとか嘘っぱち。第三者的な目で監査、検証するような仕組みを入れて、本当に必要か判断するべきだ」 《ここで価値観の話に。隣席の河村名古屋市長を意識しながら、大村愛知県知事が内輪話を披露する》 大村氏「価値観の話だが、その前に河村さん、ぜひ。松井さん、橋下さんに控室でも(協力するように)言われた。とにかく政策は一致させることを前提にしっかりやっていきたい」 《ここで一言を期待された河村氏だが、何も返答せず。代わりに北岡教授が維新の今後の展望を熱く語る》 北岡氏「価値観の話だが、価値観は自立する個人。今日議論したのは基本政策とか基本路線。われわれが向かう方向は新しい。憲法の改正を含めた案を出されているのは非常にいい。次の選挙で憲法改正までやって、国の形をわれわれの意見で変えることができるということを国民に理解してもらわないといけない」 《終了時間の午後6時前後になり、橋下氏が総括に入る》 橋下氏「お互いに言いっぱなしの感もあったかと思うが、今回は第一回目なので、次回からは領域を絞って議論したい。第一回のお見合いなので、こういう感じでこういうことを考えているとか、うっすらと分かってきたと思う。価値観というか考え方では、自由、競争、自己責任、選択。そういうところで一致しているのは間違いない。やっぱり原発のところは若干、これはぴったりあっているのかどうなのか気になる。われわれは2030年までに原発ゼロを目指していく。即ゼロなのか、再稼働かけてそこからうまく着地させるのか、いろんな移行のやり方ある」 《今後の議論として、既成政党が選挙を意識してなかなか踏み込めなかった高齢者の負担問題についても言及する》 橋下氏「あと議論しないといけないのは、社会保障の受益と負担の関係。維新八策の中では、受益と負担の関係を明確化するために、高齢者にもっと負担を求めないといけないということをダイレクトにいっていかないといけない。年金の受給開始(時期)を本当に今のままでいいのかという所につながってくる」 《維新の会の浅田均政調会長が閉会のあいさつを行い、第1回の公開討論会は午後6時25分に終了した。会場からは維新府議団などから拍手が湧き起こったが、5時間を超えるロングランに疲労感をにじませる参加者も。全体的に橋下氏やレフェリー役の有識者のコメントが多く、合流を模索する国会議員側の発言は少なかった印象は否めない。見解の相違など“踏み絵”を迫るようなやりとりもほとんどなく、討論会の意義が今後問われそうだ》 =終わり
(転載ここまで)
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入管と検察の間では回クテシフォン経済的合理性、法的整合性、科学的妥当性、倫理的正当性、地球環境汚染への罪悪感が東電核発電所からの汚染水放出には欠けている。最後のツイートに火消しのコミュニティノートがついてるのがわかりやすいですね。原発信者の主張が新しかった試しはないのに。
東電の動きの遅さを思えば2018年すら最近でoh suchロシアによるウクライナ侵攻は悪である。すべての軍事侵略は悪である。大日本帝国によるアジア軍事侵攻も悪である。 #あらゆる戦争に反対しますルガンスク出身の少女、ファイナ・サベンコワさん(14)の叫びを聞こう事実を言うとウクライナのネオナチ政権のミロトヴォレツ「殺害リスト」に載る社会。
ちなみにカナダの記者エヴァ・バートレッもそのリストに載っている。英国の記者ヴァネ檜原転石「インボイス制度の中止を求める税理士の会」メモ (インボイス制度反対の理由、輸出大企業の還付金の件など) #インボイス増税反対 #私もインボイス増税に反対します #STOPインボイス 運動を続ける (19)本当に呆れます署名を受け取り拒否したということで、「恥知らず」、「辞めてしまえ」だけでは済まないことです。
真摯さを踏みにじるのは政治家だけでなく、ロクに報道しない業者連中にアンドリュー・バルトフェルド維新・鈴木篤志市議候補について (メモ)誕生日祝いに個人献金をねだる政治家 維新の会の音喜多駿は日本全国民にこうお願いしました。
【個人献金のお願い】 誕生日メッセージで「おめでとう、何が欲しい?」と聞かれると「こ、個人献金!」と答えTakeshi言い続ける。 #汚染水を海に流すな #汚染水の海洋投棄に反対します #汚染水の海洋放出に反対します #汚染水の海洋放出を直ちに中止せよ#汚染水の海洋放出を直ちに中止せよ汚染水の海洋放出という蛮行を行った自民党政権。
しかし自らの非を棚に上げ排外主義を煽り立てることによりまんまと功を報しています。
いま自民党政権、その補完勢力とマ閉口自民党無くして杉田水脈「議員」無し。だから、#杉田水脈の議員辞職を求めます 。そして、それなら同時に #自民党の与党辞退を求めます 。#自民党が滅びなければ日本が滅ぶ付け加えると杉田水脈は筋金入りの差別主義者です。
人種差別主義、女性差別主義などなど自民党思想そのものでしょう。
だから日本軍国主義者「安倍晋三」のお気に入りでしたし自民党の閉口「インボイス制度の中止を求める税理士の会」メモ (インボイス制度反対の理由、輸出大企業の還付金の件など) #インボイス増税反対 #私もインボイス増税に反対します #STOPインボイス 運動を続ける (19)#私もインボイス増税に反対します消費税は弱者に負担が重くのしかかる悪しき税制です。
インボイス税制とはその消費税の増税です。
世の中のことは一番弱い人を基準に考えなくてはいけないのが鉄則です。
閉口性暴力についてのメモ女性型社会は権威主義的,好戦的な父権制社会への歯止めになる。 性暴力とは少し外れてしまいますが,御容赦ください。
フォントヴローは西ヨーロッパ最大の領地を抱える修道院群でした。フォントヴローはアンジュ―,トゥレーヌ,パTakeshi自衛隊内の性暴力との五ノ井里奈さんの裁判闘争は続いている。被告人が五ノ井さんはウソをついていると裁判で証言 被告人が五ノ井さんはウソついていると思うと,裁判で証言したそうです。ウソで告発すれば誣告罪に問われるはず。そんな危険なことをするはずがありません。言うに事欠いTakeshi反戦デモに参加した学生を退学処分にする愛知大学は異常すぎる。ニーメラー>R2さん
>意義あるのか
マルティン・ニーメラーを知っていますか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8B%E津木野宇佐儀反戦デモに参加した学生を退学処分にする愛知大学は異常すぎる。No title少子化と大学の二極化のなせる業でしょうか
「愛知大学」はかつては「地元ではそれなりの大学、でも全国レベルでは大した偏差値ではなかった」が今はそうじゃない、だから津木野宇佐儀反戦デモに参加した学生を退学処分にする愛知大学は異常すぎる。日本の軍国化はしょせん疑似問題内田樹氏の理解ある言葉
今政府は「戦争ができる国」に国家改造しているわけですけれど、これは「ほんとうに戦争をする気がある」からそうしているわけじゃなくて、「そR2反戦デモに参加した学生を退学処分にする愛知大学は異常すぎる。Re: 意義あるのか記事の趣旨とははずれていますが、軍事優先主義的な考え方とはどのようなものか端的にわかる実例のようなコメントをありがとうございます。
>そもそも日本が戦争が出来村野瀬 玲奈軍事力強化をしないと攻撃されるかもしれないと心配の皆さん。攻撃的軍事力保有が日本を安全にしない理由を簡単に説明します。Re: No title>北朝鮮が怖いのはミサイルとテロぐらいで正攻法で
来られて怖いなんて誰も言ってない。
「正攻法」って具体的に何かよくわかりませんが、ミサイルが怖いなら怖いんじゃ村野瀬 玲奈反戦デモに参加した学生を退学処分にする愛知大学は異常すぎる。意義あるのか反戦デモっつっても日本が他国の軍事的脅威に
なると思っているのかな。
そもそも日本が戦争が出来ると思っている者が
いるのが驚く。
まず間違いないのが日本が他国に戦R2軍事力強化をしないと攻撃されるかもしれないと心配の皆さん。攻撃的軍事力保有が日本を安全にしない理由を簡単に説明します。No title北朝鮮が怖いのはミサイルとテロぐらいで正攻法で
来られて怖いなんて誰も言ってない。
そんな長者番付よりも信用ならないデータだけ
では事実が見えない。
自衛隊は多くR2自民党無くして杉田水脈「議員」無し。だから、#杉田水脈の議員辞職を求めます 。そして、それなら同時に #自民党の与党辞退を求めます 。#自民党が滅びなければ日本が滅ぶ杉田水脈「女性はいくらでもうそをつけますから」★1970年代前半の時期に米国のニューヨーク市で、性犯罪分析特別班を設置し、女性の警察官を被害者の面接に当たらせたところ、同市における強姦罪の虚偽告発率は2%であり、檜原転石反戦デモに参加した学生を退学処分にする愛知大学は異常すぎる。白バラの祈り>Takeshiさん
戦後、ドイツではショル兄妹を顕彰するために学校の名前に「ショル兄妹記念」と名付けられていたりしますよね。
そして、それが書籍や映画になり、広く語る津木野宇佐儀反戦デモに参加した学生を退学処分にする愛知大学は異常すぎる。白バラ事件を思い起こさせる。 ミュンヘン大学でショル兄妹たちは反戦ビラを巻きちらしました。大学の用務員がビラを拾ってナチス当局に届け出ました。ショル兄妹たちは民族裁判所で「国家反逆罪」に問Takeshi言い続ける。 #汚染水を海に流すな #汚染水の海洋投棄に反対します #汚染水の海洋放出に反対します #汚染水の海洋放出を直ちに中止せよソロモン諸島の首相が日本の汚染水海洋投棄を非難 国連総会において,ソロモン諸島のマナセ・ソガバレ首相が日本の汚染水の海洋投棄を非難しました。IAEAの処理水をめぐる報告書についても,不十分だとしたうえで,「原発Takeshi反戦デモに参加した学生を退学処分にする愛知大学は異常すぎる。No title 反戦デモに参加したことで学生が懲戒を受けるだけでもすさまじいのに、一番重い退学処分とは・・・。愛知大学は一体何を考えているのか。これが容認されれば萎縮効果は甚クテシフォン維新・鈴木篤志市議候補について (メモ)維新の会の池上卓は公設秘書として2人の市議を採用 維新の会の池上卓議員(大阪10区)は,公設秘書として現職の高塚市議2人を採用していたとのこと。国会議員の秘書に関しては法改正で兼職が禁止され,例外的に兼職届が出Takeshi反戦デモに参加した学生を退学処分にする愛知大学は異常すぎる。No titleそのうち「焚書」とか起こりそうで、冗談じゃなく怖いです。
まさに「新しい戦前」…津木野宇佐儀現行の健康保険証の圧勝、マイナ保険証の惨敗。 #現行の健康保険証を残してください #保険証廃止はありえない #サントリー不買運動No title新浪と成田が格差拡大を正当化する対談をプレジデントオンラインでほざいています。
まあ、救いようのないバカばっかりです。アンドリュー・バルトフェルド弁護士ドットコムタイムズに #維新 の橋下徹を登場させるのはおかしいのではないか。No titleいかにもそれっぽい名称を名乗った(所謂弁護士連合会とは無縁の)営利目的の組織じゃないですか。何せ株式会社ですからね。
ここの発するニュースなんかを見ててずーっと別人28号言い続ける。 #汚染水を海に流すな #汚染水の海洋投棄に反対します #汚染水の海洋放出に反対します #汚染水の海洋放出を直ちに中止せよ二重基準の適用問題No. 1919 福島の核廃棄物:ロシアを非難し、日本を承認
投稿日時: 2023年9月20日
Fukushima’s nuclear waste:Stigmatising Russia, approving Japan
by Richard Cullen
h檜原転石日本人集団が起こした残虐な事件の例(メモ)Wer aber vor der Vergangenheit die Augen verschließt, wird blind für die Gegenwart.「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目となる」
何度でも引用されるヴァイツゼッカー元ドイツ大統領の言葉ですが、日本ではもっともっと使われるべき言葉ですよね。
付け足津木野宇佐儀英霊には感謝してはならない。英霊には謝罪しなければならない。英霊は讃えられ,傷痍軍人は侮辱・差別された。 わたしがとても幼いとき,神社で祭があると,神社の階段下に軍帽をかぶり,白い服を着て腕や足のない傷痍軍人が恵みの金を求めている姿を見たことがあります。実際に見たTakeshi日本人集団が起こした残虐な事件の例(メモ)Re: タイトルなしハンドルネームを書けないチキンの方がこんなことを書きこまれました。そのコメントは承認しませんが、こちらに丸ごと引用して、私の感想を書き加えます。
(引用開始)
村野瀬 玲奈