やらせ公聴会は反原発世論を高揚させるのに役立った。

　　

今日は金曜日、首相官邸前の金曜デモの日です。

今日はまず、宮城県と岩手県の新聞の、やらせ公聴会についての社説を読んでおきましょう。

●河北新報 コルネット
社説
原子力聴取会／運営もテーマもずれている
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2012/07/20120719s01.htm
2012年07月19日木曜日

　何ともお粗末な意見聴取会になってしまった。電力会社の社員の登場には、会場にいた人だけでなく一般の人もあぜんとさせられたことだろう。
　国が１５日に仙台市で開いた将来のエネルギー政策をめぐる意見聴取会では、地元の東北電力の部長が「会社の考え」と断って意見を発表した。
　１６日の名古屋市では、中部電力の課長が福島第１原発事故をめぐって、「放射能の直接的影響で亡くなった人は１人もいない」と豪語した。
　聴取会の運営が批判され、国は電力会社の社員には発言させないことなどを決めた。仕切り直して今後、福島市などで開かれることになる。
　それにしても電力会社の社員の発言を認めた国も含めて、普通の国民の感覚との落差は驚くばかりだ。
　聴取会は２０３０年の電源構成として、原子力の比率をどの程度にするかを決めるために開かれた。もちろん福島第１原発事故がきっかけになった。
　たたき台として０％、１５％、２０～２５％の３案が示され、どの案に賛成か意見を述べてもらうという方式だった。
　開催目的は広く国民の声を集めることだろう。特定の会社や団体の考えを聞く場ではない。まして、利害関係のある電力会社の経営方針を聞かされるとは、国ですら思っていなかったのではないか。
　名古屋市での「放射能の影響」発言も軽率だ。原発事故の直後は無論、それからも被ばくし続け、長期的な影響を心配する多くの人たちがいる。それを思いやれば、たとえ「個人的な立場」ではあっても公の場で言うべき内容ではない。
　聴取会の進め方にはそもそも疑問があった。勝手に３案を提示して、そのどれかを選べというやり方で議論が深まるとは思えない。
　選択させる前に、まず福島第１原発事故に対する考えをしっかり聞くべきではないか。あの事故を抜きにして、原子力の将来を議論しても無意味だ。国会事故調査委員会の報告書がまとまったのだから、その内容を土台にすればいい。
　原発事故を経験したことによって、どんな社会を選びたいと思っているのか。以前とどう変わったのか、などを聞き取る場にしなければならない。
　原子力が抱える重い課題という意味では、増え続ける使用済み核燃料への意見も求めるべきだろう。当然、核燃料サイクル政策も関連してくる。
　さらに２０３０年の原子力の比率を考えるのだから、原発を４０年で廃炉にするための具体策も重要な意味を持つ。こうした点こそ耳を傾けるべき事柄であって、比率は結果にすぎない。
　国民の声を広く集めるために、多少時間がかかるのは仕方がない。原子力の将来を再検討する時期がきている。目先の比率の議論に終始していいはずがない。決めるのは孫子の世代に影響を及ぼすエネルギー政策だという長期的な視点が必要だ。

2012年07月19日木曜日

（転載ここまで）

●岩手日報
論説
電力社員の「意見」　聴取会にはなじまない
http://www.iwate-np.co.jp/ronsetu/y2012/m07/r0719.htm
2012.7.19

　エネルギー・環境政策に関する意見聴取会で、電力会社社員が原発推進の意見を表明し反発を招いた。政府は関連会社を含めて意見表明を認めないなど改善を決めたが、原発政策に対する不信感を募らせる結果となった。
　政府のお粗末な運営が招いた事態だ。一方で、電力会社・社員側の姿勢にも疑問がある。抽選方式の応募には「当事者」は遠慮すべきだった。電力会社には他にも意見表明の場があるはずだ。
　もとより、エネルギー政策については電力会社の意向が強く働いてきたことが指摘されている。原子力ムラの弊害は東京電力福島第１原発事故で顕著に示された。だからこそ、電力各社は今、国とともに国民の声に謙虚に耳を傾ける必要がある。
　意見聴取会は、２０３０年の原発比率について、「０％」「１５％」「２０～２５％」の３選択肢に国民が意見を述べる場として１４日に始まった。
　しかし開催地は全国１１都市と少なく、発言時間や人数も制限。特に人数は各選択肢３人ずつと設定された。このため「政府のアリバイづくりにされかねない」と疑問も出ていた。そのような中での電力社員の登場だ。
　仙台会場では東北電力企画部長が「会社の考えをまとめて話す」として２０～２５％案支持を主張。名古屋会場では中部電力の課長が「個人として」と前置きしながらも「福島原発事故で、放射能の直接的影響で亡くなった人は一人もいない」と述べた。
　反発が生じるのは当然だ。いくら「個人的意見」と言っても、受け止める側はそうは思わない。意見される側の「意見表明」は、違和感が強すぎる。
　電力各社は公益企業として安定供給に努めてきた。現場の努力も大きい。２年前の本県の大雪による大停電での不眠不休の復旧作業が記憶に残る。東日本大震災では火力、水力発電所の復旧などで高い現場力が示された。
　しかし、原発に関することになると不透明さが目立つ。「国策民営」の構図ならではなのだろうか、国との「もたれ合い」がみられる。
　原子力事業についてはリスク管理上、懸念の声も上がっている。電力自由化の流れの中、電力会社はビジネスモデル転換が重要ともいわれる。原発との関わりを冷静に考える局面ではないだろうか。
　政府の意見聴取会が迷走を続ける一方、首相官邸前や都内の公園などで、脱原発を訴えるデモや大集会が繰り広げられている。従来の概念を超える抗議行動だ。脱原発の潮流が広がっている。
　政府は聴取会とともに、このような状況を踏まえてエネルギー政策を判断すべきだ。
（2012.7.19）

（転載ここまで）

「放射能の直接的影響で亡くなった人は１人もいない」という発言は今までもたいへん多くの核発電推進原理主義組織のメンバーからずいぶん聞かされました。

しかし、自殺した方々は何人もいました。うちでも取り上げました。「原発で手足ちぎられ酪農家」という辞世の言葉を残して自殺した酪農家の方。「私はお墓にひなんします」と言い残して自殺した高齢の女性。

■福島原発事故を原因とする自殺者のことを忘れてはいけない
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3098.html

核発電推進原理主義組織のメンバーは特に、こういう自殺者を忘れることは許されません。また、放射能に被ばくした害だって、チェルノブイリでそうだったように、これから病気の形で徐々に表に出てくると予想されるのですから。

さらに。

放射性物質がまき散らされて故郷や自宅や生活基盤を失った人たち、避難せざるをえなくなって大きな経済的損失を被った人たちなどをカウントせずに「放射能の直接的影響で亡くなった人は１人もいない」と恥ずかしげもなく核発電推進原理主義組織のメンバーが恥ずかしげもなく主張する姿は絶句ものです。

このことから改めてわかるのは、核発電推進原理主義組織のメンバーは、直接的影響で比較的短期間の間に死亡するという被害をこうむらないと「被害」とは認めないということです。

ということは、核発電推進原理主義組織のメンバーの給与は、生きるか死ぬかのぎりぎりのレベルまで下げてもいいということになります。「給与削減の直接的影響で亡くなった人」がいなければいいのですから。そういうことになりますね、核発電推進原理主義組織のみなさま。

秋原葉月さんのこちらもご案内。

●Ａｆｔｅｒｎｏｏｎ　Ｃａｆｅ
脱原発デモと、やらせ公聴会、政府の「脱原発依存」の大嘘についていくつか
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-1033.html


こうなると、核発電推進原理主義組織に向けた反原発の意思表明がますます重要になります。ここで、首相官邸前の金曜デモに行けない人のためにも、パブリックコメントを呼び掛ける金子勝先生のツイッターもお読みください。

一方、エネルギー政策意見聴取会では、仙台で東北電力の前・現執行役員が「原発はより安全になった」と発言。そう言って原発事故が起きた。名古屋でも中部電力社員が「事故で一人も死んでない」と発言。自殺者が多数出ているのに！電力会社の犯罪性追及を。goo.gl/1inh8

— 金子勝さん (@masaru_kaneko) 7月 16, 2012

テレビも17万人の脱原発集会の映像を流す。ＮＨＫ討論番組でも2030年原発０％が４４％、原発１５％が３５％で8割が脱原発。20～25％は１０％台で電力会社とその回し者だけ？やらせ意見聴取会をやる政府は、世論をなめています。皆でパブコメを！goo.gl/JEFYG

— 金子勝さん (@masaru_kaneko) 7月 16, 2012

３つのエネルギー選択に関する中小企業家の調査（日刊工業新聞）では、原発ゼロが５１％と半数を超えています。2030年における原発比率１５％だけが「2030年で再び仕切り直し」となっており、漸進的脱原発の選択肢はない。経産省の姑息なやり方です。goo.gl/AYTn3

— 金子勝さん (@masaru_kaneko) 7月 16, 2012

【S.N.でやらせ阻止1】政府のエネルギー選択意見聴取会において、仙台での東北電力幹部、名古屋で世界一危険な浜岡原発を持つ中部電力社員が「誰も死んでいない」と主張。原子力ムラによるヤラセ聴取会？goo.gl/QVStngoo.gl/hAnBG

— 金子勝さん (@masaru_kaneko) 7月 16, 2012

【S.N.でやらせ阻止2】なぜイタリアのような国民投票、ドイツの「倫理委員会」のテレビを含む長時間公開討論会をやらない？経産省主導のやらせ意見聴取会形式なら、わずか10％台しかない原発20～25％シナリオを、原子力ムラの得意技＝「やらせ」動員で過大に見せることができるから？

— 金子勝さん (@masaru_kaneko) 7月 16, 2012

【S.N.でやらせ阻止3】抗議行動やデモで示された多くの脱原発の意志を無視し、資源エネ庁、原子力安全保安院、電力会社の「ぐるみ」で行われてきた従来の「やらせ」説明集会と同じ手法で､原発推進政策を残そうとする。ソーシャルネットワークで「やらせ」意見聴取会を阻止しないといけません。

— 金子勝さん (@masaru_kaneko) 7月 16, 2012

【S.N.でやらせ阻止4】できる限り多くのパブリックコメントを出して止める事が必要です。インターネット投稿の欄goo.gl/KkbPUファックスでの投稿goo.gl/JWr5y郵送フォームgoo.gl/enh11

— 金子勝さん (@masaru_kaneko) 7月 16, 2012

【S.N.でやらせ阻止5】経産省が設定する2030年原発比率１５％シナリオは、一見すると、原発新規建設ナシ、40年廃炉で徐々に原発を減らしていくように見えるが、嘘。危険な原発を含む50基全てを動かさないと15％にならない。しかも2030年に改めて再検討する先送り案です。要注意。

— 金子勝さん (@masaru_kaneko) 7月 16, 2012

そうしたら、金子先生のツイッターに答えて、こんなツイッターが。

@masaru_kaneko 経産省のトリックにはもう飽き飽き。だが、あきらかな嘘の説明を繰りかえす電力社員、保安院、政治家、官僚を罪に問えないのか？それを広める公共放送NHKも同罪だろうに。

— もんもんさん (@moomoompp) 7月 18, 2012

明らかな嘘の説明を繰り返す原子力ムラの者たちの行ないは、確かに、詐欺罪みたいなものではないかと思いました。

民主党の「公約違反」だって、詐欺罪みたいなものではないでしょうか。国会議員は国会内外での発言に責任を問われないにしても、嘘の説明をして暴政を正当化することは詐欺罪プラス暴行罪と言いたくなります。

というわけで、金曜晩、18時から首相官邸前の反原発デモのご案内と、パブリックコメント、別名、国民から政府への意見表明のご案内でした。

築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2012-05-29
【ご注目・展開を！】これでどこが業界団体容認？築地仲卸組合（東卸）土壌汚染WG中間報告
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-11263217011.html

↑『がけっぷち社長』さん作。また、税制についての当秘書課の記事は、「カテゴリ : 税制、税金、財政」から。

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お花畑めざして遠い家への道のりを生きてることを喜ぶことを罪ではないと信じて歩き始める千里の道の身近な一歩が社会を変えると思うので、橋下市長の大阪都構想を、きちんと考えてみるために大阪弁で世情を語るツイッターで大阪から発言する保護者ネットワークの浮游空間の虹とモンスーンの下のイルコモンズのふたの下にある憲法研究者の情報発信の場の市民社会フォーラムのそこに存在する良き人生と生活への切実な望みを弱い文明の民主党にわからせるために、低気温のエクスタシーの中のアブナイ日本が壊れる前に、生まれてきて良かったと感じられる社会にしたいけどとりあえずどうすべきかkimeraれない情報の海の漂流者さんとニュース・ワーカーさんと農家の婿さんと一緒に、ふりかえれば、フランスの日々の記録蔵のイル・サンジェルマンの散歩道の仏・社会党と仏・左派党・左派戦線のくろすろーどにある午後のカフェの窓辺でお茶にクリーム入れて福島老朽原発を考える会（フクロウの会）でみんななかよく鍋パーティーして、サイトで大阪から発言する保護者ネットワークの世界の片隅で税制についてのニュースやopebloや軒づけ日記やkodebuyaの日記やガン闘病記やフリスキーの日記や夏天故事やルンペン放浪記やペガサス・ブログ版や転成仁語やイラク・ホープ・ダイアリーや広島瀬戸内新聞やおこじょの日記やvanacoralの日記や黙然日記やフランス語の練習帳や社会科学者の時評やフランスメディアニュースや琉球新報や沖縄タイムスや辺野古浜通信や高江の現状や月刊イオや日刊イオを読んで、沖縄問題と北アイルランド問題を同じように考えてみようと思って、消費税と社会保障と国家予算についてのマスコミに載らない海外記事を1947年教育基本法の理念の今日行く審議会とスーパー小論文ハイスクールとアジア連帯講座と内田樹の研究室で超左翼おじさんと見て、大脇道場と内田樹の研究室とアフガン・イラク・北朝鮮と日本と山口県上関町の祝島と地元紙で識るオキナワと横板に雨垂れの海鳴りの島と知られざる晴天のカナダで虹のカヤック隊も一緒に沖縄・辺野古海上基地の問題を中心にはげしく学び、はげしく遊んだところで、労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたらエリゼ宮の普通の大統領や小出裕章先生や京野きみこさんやさとうしゅういち（佐藤周一）さんや湯浅誠さんや戸倉多香子さんや保坂展人さんやテルヤ寛徳（照屋寛徳）さんやすぐろ奈緒さんや小坂和輝さんや西山千嘉子さんのためにレイバーネットの団結は力ですくらむ組んで多世代交流のブログ広場の多文化・多民族・多国籍社会で「人として」日本ジャーナリスト会議で転がるひよこ豆とグリーンピースのようにブログで大阪から発言する保護者ネットワークで情報流通を促進できるかとか思いながら、明日も晴れの空と風と、月と、星のもとで白砂青松の雪裏の梅花やブーゲンビリアや梨の木やフランスねこや薔薇、または陽だまりの猫や古い寺を多く見て日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書きながら国会議員定数削減・比例削減に反対するInternet Zoneのサイバー政治団体秘書がシジフォスにも負けずに、「Apes! Not Monkeys! 　本館」と「Apes! Not Monkeys! はてな別館」に行った後、原発の「今」を考えるために、「フランス西部放射能検査協会」と「放射能研究広報独立委員会」と「フランス放射線防護原子力安全研究所」と「フランス・原子力安全局」と「フランス・脱原発ネットワーク」と「フランス・脱原発ネットワーク・パリ」と「原子力資料情報室」とEX-SKFとEX-SKF-JPと「ピース・フィロソフィー・センター」とたんぽぽ舎に立ち寄って、fukushima 福島第一GenpatsuでonaironaironairされているBeltix Talkを聞きながらアダージォな金子勝先生のツイッターを復唱して詩空間の中の迎春閣之風波での言ノ葉攻防の模型とかキャラ弁とか歴史とかを眺めながら、「ざまあみやがれい！」と言われてもなお「子どもを救え」、「子供を守ろう」、「Everyone says I love you !」、「人々に力を!!」、「民主主義を今！」、「なんくるないさぁ～やってみれ～♪」とエヴァ・ジョリーのEELVとみどりの未来をドイツから学び、CLick for Anti War 最新メモをいろいろたくさん幅広く、んで、楽しく読む・考える・書くきまぐれな日々の、大阪の教育基本条例を撤回せよと堺からアピールするために橋下ワクチンを打ってあそぶログおしごと日誌。
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