@t_ishin 茶髪サングラス時代の橋下徹の顔を大阪市職員は今から刺青すればいい。

　　

橋下徹・大阪市長による刺青（いれずみ、タトゥー）取り締まり（？）の件。刺青調査回答強要は明らかに憲法違反、為政者としてやる必要の全くないことです。秋原葉月さんが書いているので、リンクして読んでいただきます。

●Ａｆｔｅｒｎｏｏｎ　Ｃａｆｅ
入れ墨調査回答強要も、思想調査アンケートと全く同じ、憲法違反です。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-964.html
2012.05.23 ( Wed ) 17:00:00

（引用ここまで）

刺青といってもいろいろあります。やくざのするような全身の刺青、普通の人が小さなモチーフを刻むファッションタトゥー、いろいろです。普通の人がする刺青といったら後者でしょう。それに、たとえ全身の刺青をしているとしても、服を着ていればほぼ隠れるものであり、問題がどこにあるのかわかりません。

普通の人が、たとえばお腹あたりにファッションタトゥーをしていることのどこが問題なのか、さっぱり理解不能ですし、そういう刺青があるかどうか答えるよう強制するのは権力者による個人的生活への不当な介入です。現に、この強制調査までは何も問題になっていないのですから。

それから、公務員であろうとなかろうと、刺青の許容範囲に差を設ける意味もありません。「刺青をしたかったら民間に行け」と言う向きもありますが、普通の服装で隠れる刺青が公務員であろうと民間であろうと問題になるという理由が全くありません。

ところで、この件は海外でも報道され始めています。

フランスでは、ルモンドの雑誌版で、一種の軽い読み物、「ネタ」としてですが、紹介されています。私に紹介してくれた方にお礼申し上げます。写真のあとは書き起こしと訳を。（見開き左ページの中の右半分がその記事です。）

Le Monde Magazine - le 19 mai 2012

Les fonctionnaires japonais ont-ils le droit de se faire tatouer ?

Les quelque 38000 employés de la ville d’Osaka vont recevoir d’ici à la fin du mois un questionnaire les priant de décrire, s’ils portent un tatouage, sa forme et sa taille, la partie du corps sur laquelle il est situé et depuis quand. Cette initiative, lancée par le jeune maire (de droite) de la ville, Toru Hashimoto, 42 ans, intervient quelques semaines après qu’un enseignant eut effrayé des enfants en leur montrant ses tatouages. Au Japon, le tatouage est associé au syndicat du crime des yakuzas. Tous ceux dont les ornements seront jugés suspects ou inappropriés seront transférés à des postes de bureau, éloignés du public. En novembre dernier, le maire demandait aux fonctionnaires municipaux de préciser leurs préférences politiques...

ルモンド・マガジン　2012年5月19日号

公務員はタトゥーを入れる権利があるのか？

38000名ほどの大阪市職員は月末までにアンケート用紙を受け取ることだろう。そこには、もしタトゥーをしているならその形と大きさと、いつから体のどこにタトゥーをしているかを書くようにと求めている。若い（右派の）市長、橋下徹（42歳）が起こしたこの試みは、ある指導員がタトゥーを見せて子どもたちを怖がらせた数週間後に出てきた。日本では、タトゥーはやくざの犯罪組織に結び付いている。この装飾が怪しいあるいは不適切と判断された者は事務職に回されて、市民から遠ざけられる。昨年11月には、この市長は市役所職員に、自分の政治的好みを明らかにせよと求めたこともあった...。


なお、この号の表紙はこちらに。
http://www.imagebam.com/image/80a9b8190619613

（転載、翻訳ここまで）

この記事には不正確なところがあります。実際には「子どもたちを怖がらせた」ことはないということです。秋原葉月さんが上にリンクした記事でこう書いている通り。

但し、ジャーナリストの吉富有治‏氏によれば、『私が確認したところ、まず件の職員は何ら処分も受けず他部署に異動している。次にその理由を市に質すと「(子供を脅した)事実は認められなかったから」というもの。』とのことですhttp://goo.gl/6plFf

（引用ここまで）

で、この記事を読むのはフランス人ですから、たとえ仮に一人の指導員が問題を起こしたからといって、体のどこにタトゥーをしているかを公務員全員に書けと求めるなんておかしいと思うはずです。フランスでタトゥーといえば、おしゃれやファッションですから、脅迫的なものであるはずもなく、「なんでタトゥーがそこまで問題なのか？」でおしまいでしょう。ああ、神秘の国ニッポン。

さらには、公務員だろうと政治的意見をもってデモに参加するフランス人は、この市長が市役所職員に自分の政治的好みを明らかにせよと迫るなんて、この市長は思想良心の自由を理解しているのか、まともなのかと、疑いを持つことでしょう。

とはいえ、全体としては物足りない記事ですが、海外からはこの橋下という人物は十分に知られていないから仕方がないのかも。

ちなみに、ウィキペディアのフランス語版では、日本語版ページに次いで、橋下徹のことはけっこう詳しく書かれています。

●Wikipedia
Tōru Hashimoto
http://fr.wikipedia.org/wiki/T%C5%8Dru_Hashimoto

とはいえ、ヤミ金の顧問をしたことは書かれていません。光市母子殺害事件の被告側弁護士に懲戒請求をかけよとテレビ番組であおったことなどは書かれています。


一方、アメリカでの報道はこんな様子。

●kojitakenの日記
橋下徹は「扇動市長」と米ワシントン・ポスト紙が報じる
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20120524/1337866479
2012-05-24

（引用ここまで）

kojitakenさんが紹介しているワシントンポストの記事はこちら。記憶のために記録。

●The Washington Post
Behind Hashimoto, Osaka’s telegenic mayor, a sign of Japan’s discontent
http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/behind-hashimoto-osakas-telegenic-mayor-a-sign-of-japans-discontent/2012/05/22/gIQAo5sJjU_story.html
By Chico Harlan, Published: May 23 2012

OSAKA, Japan — Toru Hashimoto is the product of a fed-up country. He is also its chief rabble-rouser.

The telegenic Osaka mayor wants wholesale changes to Japan’s sleepy status quo. He would like to transfer power from Tokyo to a collection of new regional fiefdoms, bigger than the existing prefectures, that would collect taxes and make streamlined decisions. He holds a tea-partyish small-government philosophy, but he speaks about it in such forceful terms that critics here have given it a different name: Hashism.

“It will be a creative destruction,” Hashimoto said, describing his vision for reform in a television appearance this year. “Dismantle everything and start from scratch.”

From his perch in this eroding industrial city in Japan’s heartland, Hashimoto, 42, has as much name recognition as Prime Minister Yoshihiko Noda and an approval rating nearly three times as high. Hashimoto’s calls for change play to a country that is anxious about its economy, disheartened by years of weak leadership and increasingly disgusted with the central government’s inability to make decisions — about tax increases, about disaster reconstruction, about energy policy.

Japanese politicians, Hashimoto said in the same television appearance, “cannot decide on anything.” Without an overhaul of the way the nation’s government is structured, he said, “Japan will sink within three to five years.”

Even before entering politics, Hashimoto, who trained as a lawyer, was nationally famous for giving legal advice on television. But his political style has expanded his fame, largely because he has been prolific both in making enemies and in jousting with them.

He recently ordered his more than 30,000 city employees to disclose whether they had any tattoos — a traditional symbol here of membership in the yakuza, or Japanese mafia — and said those with the ink should quit. He has also suggested that elected officials should have something approaching “carte-blanche power,” near-heresy in a country wary of unrestrained authority, part of its recoil from World War II militarism.

Tsuneo Watanabe, the powerful Yomiuri Shimbun Holdings chairman, recently said of Hashimoto, “I’m reminded of Adolf Hitler.”

On Twitter, Hashimoto reminded Watanabe that he was in charge of the country’s largest newspaper and its most popular baseball team.

“He is a far more magnificent despot,” Hashimoto wrote.

Supporters say Hashimoto is a threat merely to the established political parties, not the nation. Persuaded by his complaints of Tokyo’s failings, many here hope Hashimoto will use his made-from-scratch political party, formed in 2010, to catapult to the prime minister’s seat.

But Tokyo’s political scene has been notoriously closed to outside challengers and minor parties. The Liberal Democratic Party controlled the country nearly uninterrupted for a half-century. It was ousted by the Democratic Party of Japan in 2009, but the DPJ’s promised reforms never took root.

By both policy and behavior, the two major parties are now nearly indistinguishable. Both have approval ratings under 20 percent.

（転載ここまで）

全体的に、橋下の本質に十分に迫れていないように私には思われますが、「橋下はアドルフ・ヒトラーを思わせる」という言葉と「ハシズム」という言葉が紹介されています。



さて、このタトゥー調査問題について、一つ思ったことがあります。

私が仮に大阪市職員だったら、橋下氏の茶髪サングラス時代、つまりヤミ金の顧問をしていた頃の橋下氏の顔、当時の著書の表紙に出ていたような顔を、今から、そうですね、上腕部あたりの目立つ場所に大きめに刺青して、橋下氏に直接見せに行きますね。（だけど、長そでの服を着ると隠れてしまうから、ノースリーブを着られる夏しか見せられないけれど...。）

そして、彼にこう言いますね。

「あなたの茶髪サングラス姿の顔を描いたこの刺青が人に恐怖を与えますか。人に不快感を与えますか。」と。

ついでに、こんなことも言おうかな。

「あなたがキレて記者の質問を遮って汚い言葉で罵倒しているところが人に与える恐怖や不快感と、私のこの刺青が人に与える恐怖や不快感と、どちらが大きいか、そして、どちらの影響力が大きいか、司法と世論に判断してもらいましょう。」と。

彼が私に対して不利な人事上の扱いをしたら、裁判で徹底的に争おうと思います。


いくつかほかの方々の関連記事を。

●白砂青松のブログ
都合良く「民間」を捏造するバカ殿一派
http://plaza.rakuten.co.jp/whitesand72/diary/201205210000/
2012年05月21日

●【堺からのアピール】教育基本条例を撤回せよ
■「民間に行け」
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/7075781.html
2012年05月20日05:36

■入れ墨調査に異議あり！
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/7468631.html
2012年05月27日09:22

築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2012-04-03
捏造報道に注意！築地市場移転は「決定」などされていません
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-11212068959.html

↑『がけっぷち社長』さん作。また、税制についての当秘書課の記事は、「カテゴリ : 税制、税金、財政」から。

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