
2011年4月12日の記事、『
福島原発からの汚染水の大量放出がもたらす「加害」』という記事で、放射性物質で汚染された大量の汚染水を太平洋に流したことを憂えました。この件には、被害が世界中に広がる結果につながる措置をこっそりと決めて詳しい説明を拒む政府と東京電力の不誠実ぶりと不透明ぶりがよくあらわれていますので、繰り返し取り上げます。
東京電力の発表と経済産業省原子力安全・不安院の評を「ただそのまま」伝えるだけの次のような「報道」によると、その放射性物質の「影響」は一般人の許容量を下回るそうです。
●時事ドットコム
海に放出1500億ベクレル=「低濃度」汚染水1万トン-福島第1
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011041500770
2011/04/15-22:14
福島第1原発事故で、東京電力は15日、高濃度汚染水の回収先を確保するため海に放出した比較的低濃度の汚染水の総量は1万393トンで、含まれる放射能は1500億ベクレルだったとの報告をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。当初計画の1万1500トン、1700億ベクレルを下回った。
報告によると、今月4日から10日までの放出で、沿岸や沖合の海水に含まれる放射性物質濃度に顕著な変動はなかった。大人が近隣の魚や海藻などを毎日食べても年間被ばく量は0.6ミリシーベルトで、一般人の許容量1ミリシーベルトを下回る。
放出量の内訳は集中廃棄物処理施設が9070トン、5・6号機の地下水排水設備が1323トン。放射能濃度は放射性ヨウ素131の場合で1立方センチ当たり20ベクレル(国の限度の500倍)が最高だった。
保安院は報告を妥当と評価。調査地点を増やして影響評価を継続し、周辺海域の魚介類の放射線量や食べた場合の評価を発表するよう指示した。
一方、2号機の取水口付近では、2日に高濃度汚染水が海に直接流出しているのが見つかり、流出は6日まで続いた。2日に採取した流出水の放射能はヨウ素131だけで同540万ベクレルと極めて高かった。低濃度汚染水の総放射能量1500億ベクレルを、この540万ベクレルで割ると、わずか28リットルとなる。
しかし、記者会見した保安院の西山英彦審議官は、高濃度汚染水がいつから、どれぐらい流出したか分からない上、意図した放出ではないとして、東電に詳細な報告を求める考えはないと述べた。
東電は15日、全国漁業協同組合連合会や福島、茨城両県の漁協に報告内容を説明。東電によると、漁協側からは「二度とやってほしくない」などの意見が出たという。
(2011/04/15-22:14)
(転載ここまで)
同じ原子力ムラの中での報告と評であるため、どこまで真剣にその悪影響を評価しようとしたか、また、本当に意図した放出ではなかったのかなど、どう判断するかは保留にするしかありません。政府や東京電力の態度を見ていたら、素直に信じろというのには無理があります。
しかし、確かに言えることはあります。それは、汚染水を海洋投棄した理由やいきさつを東京電力側も政府側も、解明も発表もしようとしていないことです。東京電力の記者会見を追っている木野龍逸(きのりゅういち)さんのブログではこのところその点を継続的に追及しており、お東京電力様とお政府様のあいまいな情報出し惜しみを批判しています。
以下、引用して記録します。記憶のために。
●キノリュウが行く
■なぜ放射性物質を含んだ水を急いで海に捨てたのか?さっぱりわかない件
http://kinoryu.cocolog-nifty.com/go_kinoryu/2011/04/44-f177.html
2011年4月 6日 (水)
(前略)
問題なのは、どのレベルの放射性廃液を捨てられるかは、東電や国が勝手に決められることだ。データの提出義務も何もない。当事者同士が密室で決めることができるといえる。
一方で東電は4月に入ってから、「再検証のため」として海水の核種分析結果を公表していない。過去の分も再検証としている。さらに、放出する水の量、放射線レベル等のデータは、東電しか持っていない。 つまり、今回の排出による影響を、第三者が検証する手段がなにもないのである。
今回の放出について東電は会見で、「緊急性がある」としているが、2号機タービン建屋の地下の水は今さっき溜まったわけではない。いずれ出てくると予想されていた放射性排水の行き先となる仮設タンクは、遅くとも3月24日の時点で我々が指摘していたにもかかわらず、「検討中」という回答が繰り返されていた。そうした対応遅れの可能性もある中で実施された放射性物質を含む水の放出には、違和感を感じざるをえない。
さらに東電は、放出時期について、会見開始時は「明日(5日)以降」としていたが、会見途中にメモが入り「準備ができ次第」に変更。この準備が何を意味するのか、明確な定義はなかった。
そのため、ある新聞社記者が「準備の中には説明責任が入るのではないか」と指摘。すると広報担当者は「持ち帰る」と、いつもの回答。以前、原子炉格納容器内の放射性ガスを放出する際、事前予告なしで放出したことがあるため、今回もまたやるのではないかという思いが、会見室に広がっていた。(この説明責任に関しては、2日後の今も、為されていない)
さらに別の記者から「この後で(いくつかの疑問点を)説明するまでは放出しないということでいいか」と念押し。東電側は広報担当松本氏と栗田氏が少し顔を見合わせてから「はい」と。本来、そんなことは確認の必要もないほど当たり前の話だが、それをしないといけないほど、東電の対応には不信感がある。
そもそも、どうしてこの時期になったのかが不明瞭だった。2号機の地下に高い放射線量の水が溜まっていた時点で、これが海へ流出する可能性は予見できたのだ。海への流出が視認され、公表されたのは4月2日だが、実際にはもっと前に確認し、今回の措置を検討していたのだろうか。
実はこの時、海への流出をもっと早い時期に認識していたとしたら、これを海外に伝え、対処方法を協議し、それより低い放射能レベルの水を海に流すという手段の合意に、少し時間がかかったのかもしれないという思いがよぎった。けれどもこの後に、韓国、ロシアなどには放出の事前通告がなかったことが明らかになった。
さらにいえば近隣漁協にも連絡はなく、後日(6日)に全漁連から抗議文が手渡されている。こうしたことを見ると、どうやら本当に、ドタバタの中で放出を決めてしまったような印象を受ける。ドタバタの中で64条を適用し、放射性廃棄物を海に投棄するという、暴挙といえることを東電と国は実行したのだろうか。
が、個人的にはそんな事情などどうでもいい。ハラが立つのは、こうした事態が完全に密室で処理され、後から検証の方法がないことだ。もともとだが、日本は、政府・企業が結託するとやりたい放題になることがある。
この放出以降、なんども責任者の説明を求めているが、6日夕方の会見時点で東電側は応じていない。広報担当者は「預かる」という言葉のみで、期限を切った対応には言葉を濁す。
そして今回の決定を、現場はどこまで知っていたのだろうか。もし知らなかったとしたら、これまでの中途半端な対応の理由もなんとなくわかる。対策本部からの指示で、妙な措置を取らされていた可能性もある。だとしたら、対策本部や統合本部、国や東電は、現場作業員すべての努力を裏切っていることになる。現場取材ができないため確証があるわけではないが、東電の対応を見ていると、こうした疑念が払拭できない。
■放射性物質を含んだ汚染水の海洋投棄理由を明確に説明できない東電
http://kinoryu.cocolog-nifty.com/go_kinoryu/2011/04/post-3b4d.html
2011年4月 8日 (金)
4月4日午後7時過ぎ。東京電力は、放射性物質を含んだ汚水を海に放出し始めた。日本では初の決定を最終的に下したのは経産省。放出の根拠は「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」、通称「原子力等規制法」の第64条1項だった。
同法64条1項には、「原子力事業者等(中略)は、その所持する核燃料物質若しくは核燃料物質によつて汚染された物又は原子炉に関し、地震、火災その他の災害が起こつたことにより、核燃料物質若しくは核燃料物質によつて汚染された物又は原子炉による災害が発生するおそれがあり、又は発生した場合においては、直ちに、主務省令(注:今回の場合は経産省)で定めるところにより、応急の措置を講じなければならない」とある。
福島第一原発の場合に置き換えて簡潔に言えば、地震や津波などの災害によて原子力発電所の原子炉や貯蔵している燃料、放射性廃棄物が二次災害の危険を及ぼしたり、及ぼしている場合に、電力会社は経産省の省令による対応をしなければならない、ということ。
午後3時に東電の武藤副社長は経産省原子力安全・保安院に、現状報告とともに放出の必要性を連絡し、20分後に保安院が決定を下したと、東電は発表している。これにより東電は、4日夜から放射性廃棄物の海への放出を開始した。
64条を適用する理由について東電は、「緊急に対応する必要があった」としている。ところがこの「緊急性」の理由を、東電は明確に説明できないでいる。
今回の放出は、廃棄物集中管理施設に貯蔵している放射性廃棄物(放射性物質を含む汚染水)と、5/6号機原子炉建屋に付属している「サブドレン」という水抜き設備に溜まっている汚染水。どちらも、東電曰く「低レベルの放射能を含む」という水だ。
今回の放出要因のひとつが、現在、福島第一原発が抱え込んでいる多量の汚染水のうち、最高濃度を示している2号機タービン建屋に溜まっている水。現地で持っている線量計の上限1000mSv/hを振り切る放射線を放っている。とても人間が作業できる環境ではない。この水が、ほぼそのままの放射線量を保ちながら、海に流出している。
東電はこの水を、当初は同じく2号機タービン建屋内外にあるいくつかのタンクに貯めようとしていた。しかし作業現場の放射線量が高いなどで作業が進まない。次の手段として、発電所内の放射能汚染物を処理する廃棄物集中処理施設のタンクに入れることを検討。ところがここには、もともと貯蔵していた汚染物質が入っている。
そこで、すでに水に浸かっている4号機タービン建屋地下に、廃棄物集中処理施設内の汚染水を移送することを検討し、実行したと、東電は説明している。すると、隣接する3号機タービン建屋地下に溜まっている水の水位が上昇したため、両者の境界が抜けていると判断。移送を中止。
一方で2号機の水は緊急に移送の必要があるため、廃棄物集中処理施設の汚染水を海洋投棄することにした。これが東電の説明だった。
ところが詳細を聞いてみると、疑問が多い。
まず、4号機地下は行方不明者の遺体捜索で排水を進めていたのに、その時点で3号機地下の水位が下がったという報告がないのはなぜか。また3号機タービン建屋地下は以前、750mSv/hという高い線量が記録されている所だが、筒抜けのはずの4号機地下の線量がそれより2ケタ低いのはなぜか。
緊急性に関しては、2号機タービン建屋地下から廃棄物集中処理施設に移送するための経路が確保されておらず、また実施見込み時期も不明な段階で、なぜ昨日の放出(投棄)になったのか。放出後に時間がかかるのであれば、その間に他の手段を取ることはできなかったのか。できないとすれば、なぜか。
5号機、6号機に関してはさらに不思議なことが多い。
どちらも、放出したのはサブドレンという水抜き設備に溜まっている水。本来は地下水なので、放射線は検出されないが、現在は、10の1乗レベルのヨウ素131が検出されたという。これも、10の6乗レベルの2号機に比べれば“低レベル”なので、海に捨てることにしたとのこと。
ただし、やはり緊急性は疑問。投棄の理由は、5号機、6号機建屋地下の発電機などの設備が水に浸かりそうだから、というもの。けれども現状を確認できるものはなにもない。東電は写真を撮っていないし、どのていどのスピードで水位が上がっていたのかも明確になっていない。
単に、「発電機などを周囲にある敷居(少し高くなっている部分)の上まで水がきているので、緊急に出す必要があった」という説明に留まる。サブドレンとの関係については「サブドレン内の水位が、建屋地下の水位より高いため」という。
けれども、実際にどこから、どの程度の水が入っているかという質問には「確認する」と繰り返すだけで、説明できない。ようやく出てきたのは、「鉛筆くらいの太さの水が、1分に2リットル程度出ているのを視認した」というもの。
では東電は、鉛筆ほどの太さの水が出ていることで、史上初の64条適用による放射性廃液の海洋投棄を実施したということなのだろうか? この点を聞くと、「そうではなく、全体の水位を見て判断した」と。要するに、推察でしかない。この答えで納得するほど、我々はマヌケではないだろう。
64条などというものを適用するなら、徹底的な検証と、代替手段の検討をしなければいけないはずだ。また東電は、一時、サブドレンの水位が上がっているので建屋が不安定になる可能性がある。という説明も持ち出していた。どうもおかしい。
サブドレンは液状化防止のための水抜き穴なので、水があっても不思議ではないし、水位も上下するだろう。その水位が少し上がったから海に捨てるというのでは、今度も、何度も同じことを繰り返す可能性が高い。
そんなこんなで、放射性物質を含む水を海洋投棄した理由が、まったく納得できない。もちろん、この理由を保安院に説明し、保安院が納得したのなら、経産省や国に判断の責任がある。
こうした経緯の説明を、4月4日以来、ずっと東電側に伝えているのだが、「持ち帰る」「検討する」ばかりで前に進まない。抗議に来た全漁連へも詳しい説明はなかったらしい。
(後略)
■聞くときに聞いておかないと、後では確認ができなくなるかもの件
http://kinoryu.cocolog-nifty.com/go_kinoryu/2011/04/post-b561.html
2011年4月17日 (日)
(前略)
1000mSv/h 超の汚染水が流出していた時、当初から東電は、流出量は不明という回答を繰り返していた。個人的には、影響評価は欠かせないと思っていたし、流出量や流入源がわからなければ、完全には止められないだろうという思いもあった。とはいえその部分を指摘していたのは私やNPJ日隅氏、それに一部大手紙だけで、多くは、同時期の電源復旧工事を注視していた。
その後、2号機トレンチの先にある配電管ピットからのだだ漏れは止まったが、ある記者は「水は必ず逃げ道を探して出てくる」と指摘。今でも漏洩の可能性は否定できないし、16日夕方の会見では2号機取水口付近での放射性物質濃度が一ケタ上がっていることが判明した。
問題なのは、1000mSv/h 超の汚染水の影響が、その後の“低濃度”汚染水の大量投棄によって、不明なままになってしまったことだ。個別の汚染状況が判明したからといって、今さら海洋汚染を止められるわけではない。しかし後の事故調査の際、環境影響評価や流出経路の特定などは絶対に必要な項目であり、その時にこの超高濃度汚染水の一件が遡上に上るのは間違いない。東電にしてみれば、超高濃度汚染水を流出させた責任からは逃れられるわけだ。
1000mSv/h 超の汚染水が全体の中に占める比重がどれほどのものかは明確ではないが、こうした個別案件が積み重なると、決して小さくはない。そしてそれは、今後の補償問題に、重大な影を落とす。もしかしたら昨日の質問は、補償に関連して出てきた疑問だったのかもしれない。
東電からすんなりと出てこない情報の周辺には、出したくない、出すとマズイという認識がどこかに、あるいは誰かにあると考えるのが自然だろう。放射能漏れが止まったわけではなく、今後も放射性物質を含む排水やガスの放出は続いていく。空気中、あるいは海洋中の放射線量は大きく増えてはいないが、大きく減ってもいない。こうした部分を指摘していくのはメディアの大きな役割であり責務だと思えるし、その場で確認しておかないと、後で後悔しても遅いということになりかねない。
■4月4日の海洋投棄が不要だったと思える理由が、またひとつ出てきた
http://kinoryu.cocolog-nifty.com/go_kinoryu/2011/04/44-2d33.html
2011年4月19日 (火)
(前略)
今日(4月19日)夕方の会見で、松本純一原子力・立地本部長代理は、全体説明の中で、福島第一原発6号機でタービン建屋地下に溜まっている放射性汚染水100トンを、同タービン建屋内の復水器に移送したことを明らかにした。復水器の中にどの程度の余裕があり、今後はどのくらいの量を移送するのかなどは不明だが、松本氏は会見の中で「全体のバランスを見ながら移送」するとしていた。
ところで東電は4月4日に、5号機と6号機のサブドレンに溜まっていた放射能汚染水を自主的に海洋投棄している。海洋投棄の理由については、5号機および6号機のタービン建屋地下に水が進入し、非常用ディーゼル発電機を使用不能にする恐れが出たため、水の進入元と思われるサブドレンに溜まっている放射能汚染水を海に放出した、と説明している。
サブドレンの水が地下に漏れ出ていると推測した根拠は、1分に2リットル程度の水が壁から出ていることを目視したことと、サブドレンの水位がタービン建屋地下の床面より上にあったことの2点。つまり確実な原因としては、東電が「鉛筆くらいの太さの水が出ていた」という水の漏洩だけだった。
この理由も薄弱だったが、対策として東電は、前述したようにサブドレンの放射性汚染水を海洋投棄することを決定。午後4時過ぎの発表から5時間後の午後9時に海への放出を開始した。この間の経緯については「Asahi Judiciary」の記事に詳しく記されている。
「福島第一原発、汚水を太平洋に意図的に放出「応急措置」 」
http://astand.asahi.com/magazine/judiciary/articles/2011040500009.html
ここで疑問なのは、サブドレンの汚染水、あるいはタービン建屋地下に溜まっていた水を、海洋投棄する代わりに復水器に移送することはできなかったか?という点だ。4月4日の時点では、サブドレン、タービン建屋地下のいずれの水についても、復水器に移送するという話は出ていなかった。
こうした疑問点を今日の会見時に質問すると、松本氏は、「移送は4月4日からやっていた。復水器にすべてを移送しなかったのは、緊急時に余裕を残しておきたかったことなど、全体のバランスを考えてのこと」だったと回答した。この言葉をそのまま受け取れば、放射能汚染水の海洋投棄より、全体のバランスの方が重要であったということになる。
ではどんなバランスなのかについて、明確な説明はなかった。また、全てを復水器に移送せずに海洋投棄した理由も、詳細には説明しなかった。これまでと同様、緊急の対応だったというに留まっている。
5号機、6号機の復水器の容量がどのくらいなのか、正確な数字は出ていないが、仮に2〜4号機と同じだとすれば、各3000m3程度はあることになる。もっとも、最初に書いたようにどのくらいの残水があったのか明確ではないため、入れられる容量を言明することはできない。
とはいえ、1〜3号機の状況説明から推測すると、原子炉が緊急停止した後は、基本的には復水器に多量の水が残っていることはないと思える。先日、2号機タービン建屋地下の汚染水を復水器に移送したさい、700m3程度を移送した段階で、予想外に残水が多いことが判明し、移送を中止したことがあった。
このことから考えると、5号機と6号機の復水器には、かなりの量の水を入れる余地があったのではないだろうか。5/6号機から海洋投棄した汚染水の合計量は約1500m3だったことを思うと、もしかしたら捨てる必要はなかったのではないかという推測も成り立つ。
以上は、あくまでも推測の域を出ない。けれども東電の説明からは、この推測を否定するだけの根拠が出てこない。なぜ海洋投棄を急いだのか、なぜ貯蔵ではなく投棄を選択したのか、疑問は深まるばかりだ。
(転載ここまで)
東京電力や政府によって決定されたこと、行われたことの事後の評価や継続的な監視をしようとしてもできないのです。重大な被害がのちになって発生してもその責任を追及できないのです。
放射能そのものも恐ろしいですが、東京電力と政府のこのような不透明ぶり、責任逃れぶりもたいへんに恐ろしいです。「風評被害」と呼ばれているものよりもずっと恐ろしいです。
ここで思い出しましょう。戦争被害を追及して裁判を起こすと裁判所から決まり文句のように出てくる「戦争被害は国民が等しく受忍するべきもの」という「論理」が出てくることを。この論理を盾にして、裁判所も政府も、国全体に被害が及ぶ失政の責任を一切認めないことがたいへんに多いという事実を。
■久間「原爆しょうがない発言」は、あらゆる分野での政府与党の姿勢そのままです
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-299.html■「戦争被害は国民が等しく受忍するべきもの」という「論理」を認めると何が起きるか。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1118.html■「戦争被害は国民が等しく受忍するべきもの」という「論理」を認めると何が起きるか。 (2)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1920.html今これらの記事を自分自身読み返してみると、政府の責任逃れという文脈で言うなら、第二次世界大戦の時とほとんど同じことがこの福島原発危機でも進行していると思わずにはいられませんでした。
政府や東京電力の情報隠しや無責任ぶりを恐ろしいと思う感覚を多くの人に持ち続けてほしいと思います。それしか、現在進行中の失敗を修正し、将来の被害をあらかじめ食い止めたり最小限にしたりする手段がないと思うのです。築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2011-04-11
復興と独立で闘うべき相手は「明らかに間違ったことに反論しても事態が変わらないという諦め」
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10858196110.html
■2011-04-15
築地東卸組合理事長選で強引な有志総代会(無効)。イシハラ都知事の「総仕上げ」を今後も絶対阻止!
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10861960847.html

↑『がけっぷち社長』さん作。また、税制についての当秘書課の記事は、「カテゴリ : 税制、税金、財政」から。
弱い文明の
身近な一歩が社会を変えるきまぐれな日々の中で
そこに存在する良き人生と生活への切実な望みを
民主党にわからせるために、
低気温のエクスタシーの中の
アブナイ日本が
壊れる前に、
生まれてきて良かったと感じられる社会にしたいけど
とりあえずどうすべきか
kimeraれない
情報の海の漂流者と、
イル・サンジェルマンの散歩道の
くろすろーどにある
アダージォな
午後のカフェの
窓辺でお茶に
クリーム入れて
みんななかよく鍋パーティーして、
世界の片隅で税制についてのニュースや
ルンペン放浪記や
ペガサス・ブログ版や
転成仁語や
イラク・ホープ・ダイアリーや
広島瀬戸内新聞や
虹の日記や
vanacoralの日記や
黙然日記や
フランス語の練習帳や
「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや
社会科学者の時評や
琉球新報や
沖縄タイムスや
辺野古浜通信や
高江の現状を読んで、
沖縄問題と北アイルランド問題を同じように考えてみようと思って、
消費税と社会保障と国家予算についてのマスコミに載らない海外記事を
1947年教育基本法の理念の今日行く審議会と
スーパー小論文ハイスクールと
アジア連帯講座と
内田樹の研究室で
超左翼おじさんと見て、
大脇道場と
言ノ葉工房と
内田樹の研究室と
アフガン・イラク・北朝鮮と日本と
山口県上関町の祝島と
地元紙で識るオキナワと
海鳴りの島と
知られざる晴天の
カナダで
虹のカヤック隊も一緒に
沖縄・辺野古海上基地の問題を中心にはげしく学び、はげしく遊んだところで、「
どこへ行く、日本。」とか、
労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら
さとうしゅういち(佐藤周一)さんや
湯浅誠さんや
戸倉多香子さんや
保坂展人さんや
テルヤ寛徳(照屋寛徳)さんのために
レイバーネットの
団結は力で
すくらむ組んで
多世代交流のブログ広場の
多文化・多民族・多国籍社会で「人として」日本ジャーナリスト会議で
転がるひよこ豆のように情報流通を促進できるかとか思いながら、
明日も晴れの
空と風と、月と、星のもとで
白砂青松の
雪裏の梅花や
ブーゲンビリアや
薔薇、または陽だまりの猫や
古い寺を多く見て日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書きながら国会議員定数削減・比例削減に反対するInternet Zoneのサイバー
政治団体秘書が
シジフォスにも負けずに
ウェブにはびこるネトウヨどもを滅多切りして「
なんくるないさぁ~やってみれ~♪」と
読む・考える・書くおしごと日誌。
国会議員やマスメディアに意見を届けるために下記を自由にご活用ください。引用、転載、転送、歓迎。
■各種国会議員名簿のポータルページ
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-86.html■官庁への意見送付先について
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-51.html■新聞、雑誌 読者の意見を伝える窓口(未整理)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-49.html■テレビ報道番組のご意見窓口(
「わんばらんす」から)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-50.html●News for the people in Japan マスメディア問い合わせ用リンク集
http://www.news-pj.net/link/media.html
- 関連記事
-
スポンサーサイト
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9016.ewkefc自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる自民に政権担当能力もガバナンスもない「小西議員は捏造でないことを証明しろ」と高市が喚いていますね。
予想の範囲内とされている「ゴールポストの移動」を盛大にやって「何が楽しいんだ」と怒りが湧きます。アンドリュー・バルトフェルド強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議しますNo titleポイントで釣って、今度はアニメのキャラクターで押し売りする姿勢に呆れます。
引っ越しだ何だと便利だからと言って「一生のうちにどれだけ必要なんだ」、「手続きの為にアンドリュー・バルトフェルド維新の嘘の例。維新の悪政を漂白して維新ロンダリングをする不甲斐ない報道業者。 #維新に騙されるな #マスメディアへの不満 #マスメディアへの不信No title教育の無償化をはじめこれ程維新が嘘をついてるとは思いませんでした。yoshiウィシュマ・サンダマリさんたちを死なせた責任もとらずに自民党政府がめざす入管法改正は入管法改悪である入管収容施設の実態とは アムネスティ調査員の山口かおるさんの報告を紹介します。
2022年10月後半から11月中旬まで元被収容者・現被収容者30人ほどにインタビューをしました、2022年10月末時Takeshi自民党政権のもと、先進国から脱落し続ける日本自民なるも、の、の呪縛は解けないのか何度もスミマセン
先月、私の住む自治体の首長選挙がありました。
残念ながら現職の非自民系の候補が落選してしまいました。
また、自民なる、コンクリートと廃棄物と、月乃兎放送法の解釈を自民党政権のメディア統制に都合のよいように自民党政権が変更したことについて、小西ひろゆき参院議員による追及つけたし>氏の中日新聞=東京新聞のコラム
>氏も自民党にとっては
の「氏」は田中優子氏の事です月乃兎自民党政権のもと、先進国から脱落し続ける日本No title>民主党((補足:)当初は ・社民連立)政権の間に改善が見られた指標はいくつかありました。
確かに「マニフェスト」には再分配重視が掲げられていましたし、「こども省月乃兎梅毒の感染例増加における、男女別・年齢別の非対称性について (メモ)No titleようやく(遅すぎ…)梅毒の感染増加をNHKが扱いましたか…
(「ニュース」番組でないので「「報じる」の語は使いません)
HIV感染も、日本という社会は「(いわゆる)先進国」月乃兎放送法の解釈を自民党政権のメディア統制に都合のよいように自民党政権が変更したことについて、小西ひろゆき参院議員による追及つけたしトピズレですが…原田医師のことを書きこんだ「ついで」といってはなんですが(この「ついで」って書き方に苦痛を感じますが)
石牟礼道子氏や原田氏は水俣の公害被害・MINAMA月乃兎自民党政権のもと、先進国から脱落し続ける日本> ewkefc さん民主党政権の間に改善が見られた指標はいくつかありました。いくつかの経済指標も民主党政権の間は改善していました。その意味で、民主党政権は自民党とは良い意味で違うと村野瀬 玲奈第五福竜丸の史実を平和教育の教材から消して、生徒に伝えないようにする広島市教育委員会。広島は反核の地ではなくなっているのか。No title 『はだしのゲン』に続いて第五福竜丸に関する記述も削除して一体何が残るのか?現在の日本やアメリカの権力層に不利益な内容は根こそぎ排除しようとしていると疑われてもクテシフォン日本国と日本人が大日本帝国軍性奴隷制度(従軍慰安婦制度)という蛮行の史実を記憶して二度と繰り返さないために反省しないなら、日本人以外の人々がかつての日本の蛮行を記憶する。虐殺否定罪,慰安婦否定罪の成立が必要。 2012年1月23日,フランス国民議会でトルコによるアルメニア人虐殺否定罪を成立させました。アルメニア人虐殺を否定する意見を公言した者は禁固1年と45000ユーロの罰金をTakeshi埼玉県 #草加市議会 の #河合ゆうすけ 市議会議員のヘイトスピーチと市民団体への妨害行為 (メモ)No title とどまるところを知らないColaboへの攻撃。その発端からゲーマーゲート事件(アメリカでゲームおける女性の描き方をフェミニズムの観点から批判した研究者達にゲームマニクテシフォン放送法の解釈を自民党政権のメディア統制に都合のよいように自民党政権が変更したことについて、小西ひろゆき参院議員による追及No title>「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」
なら、政府・大企業と意見の対立する「反/脱原発」「反リニア」等も大きく月乃兎自民党政権のもと、先進国から脱落し続ける日本No title『自民党政権のもと、先進国から脱落し続ける日本』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9011.html
>たとえば、男女平等。先進民主国なら女性とewkefc放送法の解釈を自民党政権のメディア統制に都合のよいように自民党政権が変更したことについて、小西ひろゆき参院議員による追及Re: 権力批判を忘れた日本社会の一端を見ました。伊東勉さん、本当にお久しぶりです。
コメントありがとうございます。ご指摘もっともです。「権力に対する批判」が疎んじられている、正確には「自民党に対する批判が疎ん村野瀬 玲奈放送法の解釈を自民党政権のメディア統制に都合のよいように自民党政権が変更したことについて、小西ひろゆき参院議員による追及権力批判を忘れた日本社会の一端を見ました。 お晩でございます。コメントは久しぶりになります。
この問題をSNSで追ってゲンナリすることがありました。それは「権力に対する批判」が疎んじられていること。特伊東勉日本国と日本人が大日本帝国軍性奴隷制度(従軍慰安婦制度)という蛮行の史実を記憶して二度と繰り返さないために反省しないなら、日本人以外の人々がかつての日本の蛮行を記憶する。アトランタの慰安婦像設置を歓迎するアトランタで日本の従軍慰安婦制度の史実を伝える平和の少女像が建てられました。
日本政府と多くの日本人が従軍慰安婦制度という蛮行の史実を歴史教科書から消し去り、被閉口第五福竜丸の史実を平和教育の教材から消して、生徒に伝えないようにする広島市教育委員会。広島は反核の地ではなくなっているのか。「はだしのゲン」の削除に続き広島市教育委員会は「はだしのゲン」の削除に続き今度は「第五福竜丸」を平和教育の教材から削除する方針。
第五福竜丸はビキニで超大国アメリカの水爆実験の惨禍を受けた閉口自衛隊を民主主義・立憲主義・人道主義・人権思想によってコントロールできないなら、自衛隊という組織そのものと指揮命令系統を根底から疑問詞しなければならなくなる。No title 自衛隊内に軍国主義が残り歴史修正主義が蔓延っていることを推認させるような講師の人選です。彼らの本質は結局は「日本軍」のままであり、「自分たちはすごい、正しい、クテシフォン東京都人権部は、過去にあった凄惨な人権蹂躙を検閲して隠すという歴史への蛮行を、税金を使って始めた。強く抗議します。東京都総務局人権部はその名に値しない。 東京都によるレイシズムと検閲に反対する有志一同は「東京都人権部は,歴史的事実を扱う作品の検閲を二度と繰り返さないでください。在日コリアンへの差別という重大な問Takeshiバイデン米大統領は「未来永劫謝罪する義務を未来の世代に課してはならない」とは言わずに、今年も第二次大戦中の日系アメリカ人強制収用と公民権剥奪について反省と謝罪を新たにした。 #国家としての謝罪人権や戦争犯罪に大きく足を踏み出したバイデン大統領 バイデン大統領は死刑制度の廃止を主張し,人権擁護を前面に押し出しているように思います。
バイデン大統領は1915年に起きたトルコによるアルメニア人大量殺害についTakeshi건곤감리 乾坤坎離 (独立運動記念日)/ 다이아 (DIA ダイア) (不定期連載「気まぐれK-POPプレイリスト」)韓国民主化運動の流れ 韓国においては,民主化運動を画期的に前進させる事件がいくつか起きています。それらは個別に評価・検討するだけではなく,歴史の流れの中で理解した方がよいと思いますTakeshiバイデン米大統領は「未来永劫謝罪する義務を未来の世代に課してはならない」とは言わずに、今年も第二次大戦中の日系アメリカ人強制収用と公民権剥奪について反省と謝罪を新たにした。 #国家としての謝罪Re: バイデンはノルドストリームを破壊したが檜原転石さん、ずいぶん冷笑的ですが、バイデンは謝罪しない方が良かったと真面目に思っているのか、お考えをおきかせください。村野瀬 玲奈「江戸しぐさ」という歴史偽造 (メモ)日清戦争における歴史の偽造 清国が朝鮮の独立をないがしろにしている,日本は「朝鮮の独立のために」戦うのだ,これが日清戦争の大義名分,天皇の詔勅でした。日本軍が王宮の外の道を行進していたとTakeshiデモへの誤解、偏見、忌避感について (メモ)韓国と日本の違い 日本の人口は1億2463万人ほどで,韓国の人口はその半分以下の5163万人ほどです。しかしながら100万人のデモでパク・クネを大統領から引きずり下ろしました。王政から帝政Takeshi自国の過去の過ちや蛮行に関する、現在の個人の責任について日本国家と個人の責任 「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実」(吉見義明・川田文子編著/大月書店 1997年6月24日第1刷発行)から一部引用します。
「自分とは関係のないことでいつもアジアTakeshiバイデン米大統領は「未来永劫謝罪する義務を未来の世代に課してはならない」とは言わずに、今年も第二次大戦中の日系アメリカ人強制収用と公民権剥奪について反省と謝罪を新たにした。 #国家としての謝罪バイデンはノルドストリームを破壊したが★ジョージ・ブッシュ(パパ・ブッシュ): 米国戦艦がイランの旅客機を打ち落とし、290名の命を奪ったときに、副大統領として発言──『ニューズウィーク』1988年8月15日、「檜原転石