電力会社は競争のない私企業のままでいてはいけない。

　　

「民営化」とは「私物化」であるという意見を過去に書きました。

■フランスの郵政「民営化」と国民投票（ル･モンドの論説）　（by PAGES D'ECRITUREさん）
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-884.html

■「民営化」すなわち「私物化」　（小泉政治をふりかえって (2)）　（by　ふじふじさん）
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1049.html

民営化とは私物化のことであるとわかってしまえば、民営化された組織は住民全体の利益よりも自らの組織の利益を基準に動くようになるというのは必然の流れです。

そういう「必然の流れ」が理解されれば、今回の福島原発事故の背景として、東京電力が私企業であるということが大きいということも納得されると思います。そのことを、郵便事業も例にしながら問いかけている志村建世さんの記事を読ませていただきます。

●志村建世のブログ
災害に弱かった民営化
http://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=3556200
2011.3.24

　急いで知人に送りたい本があって、いつものようにヤマトの「メール便」にしてコンビニへ持って行ったところ、引き受け停止になっていた。区域限定ではなく一律の停止で、いつ再開できるかは未定だという。持ち帰って重量を計り、切手を貼って「ゆうメール」として近くのポストに投函した。それだけのことなのだが、民営化とはこういうことなのかと考えさせられた。
　メール便が使いやすかったのは、大きさと厚さで決まる料金が明快で、郵便局のゆうメール（以前の名称は書籍小包、その後冊子小包）のように開封（中身が見えるように穴をあける）にする手間が要らないからだった。安い料金なのに、受付でバーコードの管理を通す安心感もあった。気がついたら、適合する大きさのものはメール便で送る習慣が身についていた。
　今回の大震災で受付の全面停止をしたについては、入り口に簡単な「お詫び」を貼り出してあるだけだったが、理由はだいたい想像がつく。被災地への緊急輸送などで業務が過重になったので、本業の小荷物配送に全力をあげるため、細かい郵便配達のようなメール便には人手をかけていられないのだろう。それを採算を度外視してもやれとは、民間企業が相手では言いにくい。ヤマトとしては、宅配便サービスを維持することが、この際の社会的責任を果たす道だと判断したのかもしれない。
　しかし、メール便の停止は、郵便局という代替サービスがあることを前提にしているからこそ出来た判断に違いない。その郵便局を相手にして、ヤマトは宅配便を伸ばし、郵便小包のシェアを奪ってきた。ついには一社で郵便小包を圧倒するにまでになったのだが、離島など採算の合わない地域への荷物は、今も郵便局に任せている。そして、次に乗り出したのが書籍、雑誌など定形外郵便物に相当する分野だったのだ。
　これは国鉄の分割・民営化とよく似たところがある。民営化の活力でＪＲのサービスは向上したと言われるが、その一面で不採算路線の廃止や経営の切り離しを生んできた。民営化は合理的な経営で快適なサービスを提供するが、儲からない部分からは手を引いて行く。メール便には必ず「これは信書ではありません」という表示があるが、信書だけが郵便局の最後の聖域として残るのだろうか。その場合、採算に乗らない地域への書籍や荷物は、誰が運ぶのだろうか。
　公共サービスはどこまで民営化していいものか、考え直す必要はないだろうか。電力がもしも９電力に分割民営化されずにいたら、関東と関西でサイクルが違う不合理が今に至るまで温存されただろうか。民間会社としては手にあまる難事業だから先送りされた結果として、今のような危機に対応できずにいるのではないか。
　メール便が復活したらまた使うかどうか、私は迷っている。

Posted by 志村　建世 at 18:23:56

（転載ここまで）

電力会社はすべて国有化するべきではないかとも私は考えています。せめて、政府の出資比率を51%超にするべきでしょう。そうでないと、いざというときに事態をコントロールできなくなります。

電力会社がどうしても私物、もとい、私企業のままでいたいのなら、一つ提案があります。太陽光発電などの自家用少量発電を一般家庭に国策として推進するのです。そうすれば、電力会社もそのような自家用発電との「競争」にさらされます。そのような状況におかれてはじめて、電力会社は住民のために少しはましな経営をするようになるのではないでしょうか。

築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2011-03-29
豊洲新市場予定地液状化見学をさせない東京都・震災の日付けの都知事署名書類で築地東卸組合に横槍
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10844573165.html

■2011-04-01
大規模汚染の豊洲新市場への移転強行を図り、費用は市場関係者につけ回す東京都
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10847575990.html

↑『がけっぷち社長』さん作。また、税制についての当秘書課の記事は、「カテゴリ : 税制、税金、財政」から。

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弱い文明の身近な一歩が社会を変えるきまぐれな日々の中でそこに存在する良き人生と生活への切実な望みを民主党にわからせるために、低気温のエクスタシーの中のアブナイ日本が壊れる前に、生まれてきて良かったと感じられる社会にしたいけどとりあえずどうすべきかkimeraれない情報の海の漂流者と、イル・サンジェルマンの散歩道のくろすろーどにあるアダージォな午後のカフェの窓辺でお茶にクリーム入れてみんななかよく鍋パーティーして、世界の片隅で税制についてのニュースやルンペン放浪記やペガサス・ブログ版や転成仁語やイラク・ホープ・ダイアリーや広島瀬戸内新聞や虹の日記やvanacoralの日記や黙然日記やフランス語の練習帳や「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや社会科学者の時評や琉球新報や沖縄タイムスや辺野古浜通信や高江の現状を読んで、沖縄問題と北アイルランド問題を同じように考えてみようと思って、消費税と社会保障と国家予算についてのマスコミに載らない海外記事を1947年教育基本法の理念の今日行く審議会とスーパー小論文ハイスクールとアジア連帯講座と内田樹の研究室で超左翼おじさんと見て、大脇道場と言ノ葉工房と内田樹の研究室とアフガン・イラク・北朝鮮と日本と山口県上関町の祝島と地元紙で識るオキナワと海鳴りの島と知られざる晴天のカナダで虹のカヤック隊も一緒に沖縄・辺野古海上基地の問題を中心にはげしく学び、はげしく遊んだところで、「どこへ行く、日本。」とか、労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたらさとうしゅういち（佐藤周一）さんや湯浅誠さんや戸倉多香子さんや保坂展人さんやテルヤ寛徳（照屋寛徳）さんのためにレイバーネットの団結は力ですくらむ組んで多世代交流のブログ広場の多文化・多民族・多国籍社会で「人として」日本ジャーナリスト会議で転がるひよこ豆のように情報流通を促進できるかとか思いながら、明日も晴れの空と風と、月と、星のもとで白砂青松の雪裏の梅花やブーゲンビリアや薔薇、または陽だまりの猫や古い寺を多く見て日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書きながら国会議員定数削減・比例削減に反対するInternet Zoneのサイバー政治団体秘書がシジフォスにも負けずにウェブにはびこるネトウヨどもを滅多切りして「なんくるないさぁ～やってみれ～♪」と読む・考える・書くおしごと日誌。
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