
2010年10月21日の日本経済新聞の第一面に「民主主義を考える」という短期連載記事の「第1部 噴き出す矛盾 6 国益・地元 普天間の解は」というのが載りました。
今人気の本、米ハーバード大学教授のマイケル・サンデル氏の「これからの『正義』の話をしよう」に出てくる問いかけ、「五人の命を救うために一人を犠牲にするのは正しい行為だろうか」というのを枕に、日経のこの記事はこう問いかけます。
国土の0.6%にすぎない沖縄県に、在日米軍基地の75%が集中する問題はどうか。「国全体のために、沖縄は犠牲になるべきか?」
(引用ここまで)
まず、こういう単純な二者択一の問いの立て方そのものが間違っていると思います。
現実には、どんなことであれ、選択肢が二つしかないということはありえません。どんな状況でも、多くの選択肢があります。漠然とした大きな問いに対しては無限に近い選択肢すらあるとも言えます。一方、複数の目標がある場合には、それぞれを最大限に実現する方法を、ありとあらゆる知恵をしぼって徹底的に追求するものでしょう。
それなのに、米軍を沖縄に置くことはそもそも日本の安全保障のための唯一の解なのかを検証せずに、日本全体の利益と沖縄の利益を二者択一で選ばせる問いかけをこの日経の記事は本土の視点で発しているのです。
傲慢な問いではないでしょうか。あえて言えば、暴力的欺瞞だと思います。
確かに、この記事には沖縄の「軍事施設反対」の民意についてもかなり述べられており、次のような重要な指摘もされています。
自由な意見表明や選挙を通じて少数派の「民意」もくみ上げるのが民主主義だ。「基地の政治学」などの著書があるジョンズ・ホプキンス大教授のケント・カルダー(62)は「海外の米軍基地はその国が民主化すると撤退に追い込まれやすくなる」と指摘する。
(引用ここまで)
そうです。まさに、日本を民主化して、過剰な米軍にはお引取り願い、安心できる生活を人々に取り戻さなければいけないのです。軍隊を置くことだけが安全保障を実現する手段ではないのですから。
しかし、日経のこの記事からは「沖縄に米軍基地を受け入れさせよ」という「解」が行間からにじみ出てくるのです。たとえば、後半にこういうことが書かれています。
地元の民意は無視できない。しかし、受け入れ容認派だった元名護市長の比嘉鉄也(83)は「国防や安保を議論するのは国の仕事。住民投票や地方選に判断を押し付けるのは筋違いだ」と語る。97年末の住民投票直後、比嘉は自らの辞職と引き換えに基地受け入れを表明。翌年の市長選は容認派が勝利した。
辞任表明直前、比嘉は当時、首相だった故橋本龍太郎と首相官邸で向かい合った。「これから基地受け入れを表明します。政府は地元の振興策をお願いします」。橋本は涙を浮かべながらうなずいていたという。
「国は一度方針を決めたらぶれずに、住民を説得する材料を用意してほしい」。必要なのは政治への信頼だと比嘉は話す。カルダーは「住民の自尊心にも配慮すべきだ」と語る。
(引用ここまで)
沖縄米軍基地問題を語る上で重大なことを二つ、この日経の記事はきれいさっぱりと忘れています。
一つ目は、橋本龍太郎首相(当時)がどれほど涙を浮かべて比嘉鉄也・名護市長(当時)の願いを聞こうとも、米軍基地と引き換えの沖縄振興策は沖縄を振興したなどとはいえないということ。次の記事をどうぞ。
■米軍基地と引き換えの経済振興策は沖縄を振興などしなかった (琉球新報から)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1780.htmlそして、二つ目は、「政治への信頼」は、日本全体でももちろんのこと、特に沖縄では非常に弱いということです。各種世論調査でも、政治への信頼は日本では希薄であることが示されていますね。また、こんな記事も思い出しましょう。
●Like a rolling bean (new) 出来事録2010-02-03
「だまされやすい日本人」作りの状況証拠を示す各国比較(新聞雑誌を世界一信頼・国会は最低ランク)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10449309025.html政治への信頼が希薄な状態では、政治は「住民を説得する材料」を提供できないでしょう。日経はこんな記事を書いている暇があったら、沖縄振興策が本当に沖縄を振興したのか、また、日本政府の沖縄政策が沖縄と沖縄の人々にどのような精神的、物理的傷をもたらしているのか、取材して記事に書き入れるべきでしょう。米軍基地容認派と米軍基地反対派の間の対立、米兵の起こす犯罪や事故、不平等な米軍地位協定など、材料はいくらでもあります。
日米地位協定については、たとえばこちらの記事とそのリンク先をどうぞ。
■ある在沖縄米兵が起こした事故に思う
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-2062.html■地位協定に触れずに安保を語るな。善悪の話と、処世術における巧拙の話を、ごっちゃにするな。 (by モジモジさん)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-622.htmlこれらに触れずに米軍基地を沖縄に固定化することを主張する本土人の傲慢さを日経は理解していないのです。
日経の記事はこう結ばれます。
サンデルが言う「道徳的ジレンマ」に答えるのは難しい。だが、沖縄の基地問題に結論を出さないわけにはいかない。普天間返還と辺野古移設。一度は見つけたはずの答えが、逃げ水のように遠のいている。
(引用ここまで)
そもそも、マイケル・サンデルを引き合いに出して沖縄問題を語ることが間違っているのです。
米軍基地容認派とは、あくまでも「容認」にすぎず、本来、積極的に米軍基地を沖縄に誘致したいという主張ではないはずです。「容認」と「反対」を対立するものとして扱うのが間違っているのです。
つまり、日本政府の仕事は単なる二者択一を迫ることではなく、「過剰な米軍を沖縄に固定しないとに安全保障が成り立たないかのような考えから脱却して、米軍だけに頼りすぎずに外交力やアジアでの経済協力政策などを駆使して安全保障と共存共栄を確立し、沖縄が米軍基地の負担なしに生活していける方法を見つけるためにありとあらゆる知恵をしぼる」ことではないのでしょうか。
この日経の連載記事の取材班のメンバーの名前が記事の末尾に書いてあります。内山清行、吉田忠則、古川英治、大滝康弘、鷺森弘、大石格、山口真典、岐部秀光、古谷茂久、中山真、中島裕介、永井央紀、黒沼晋、山下雄平、小野由香子という、とても大勢の人が参加しています。しかし、これだけの数の記者がいながら、私がここまで書いていたような視点を持っていた人はいなかったのでしょうか。
日経のこの記事は、どうやったら日本を民主化することができるか、そのうえでどうやったら米軍基地のない平穏な生活ができるかを少しでも考えたのでしょうか。
この日経の記事は「民主主義を考える」と題されていますが、本当に民主主義を考えたように私には思われませんでした。
「追記を表示」には、沖縄の民意とは何かが見えていない日経の記者さんたちのために、ここしばらくの沖縄関係の新聞社説などを入れておきます。

↑『
たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ』さん作。税制についての当秘書課の記事は、「
カテゴリ : 税制、税金、財政」から。
築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2010-11-17
築地官製地上げに絡む東卸組合の重大な疑惑と明らかになる事実、それを報道しないメディア
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10708517395.html
■2010-11-21
特定調停事件に揺れる築地東卸で総代選間近です。貸付債権回収金26億円の行方に関する公約を示します
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10713405184.html
身近な一歩が社会を変えるきまぐれな日々の中で
そこに存在する良き人生と生活への切実な望みを
民主党にわからせるために、
低気温のエクスタシーの中の
アブナイ日本が
壊れる前に、
生まれてきて良かったと感じられる社会にしたいけど
とりあえずどうしたらいいか
kimeraれない人の役にたちたくて、
イル・サンジェルマンの散歩道の
くろすろーどにある
アダージォな
午後のカフェの
窓辺でお茶に
クリーム入れながら
世界の片隅で税制についてのニュースや
広島瀬戸内新聞や
マスコミに載らない海外記事や
虹の日記や
フランス語の練習帳や
「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブを読んで、
消費税と社会保障と国家予算についての『
知られざる真実』を
1947年教育基本法の理念の今日行く審議会と
スーパー小論文ハイスクールと
アジア連帯講座と
内田樹の研究室で
超左翼おじさんに学んで、
大脇道場と
言ノ葉工房と
内田樹の研究室と
カナダde日本語を学んだ後で、
労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら
戸倉多香子さんや
保坂展人さんのために
みんななかよく団結は力で
すくらむ組んで
多世代交流のブログ広場の
多文化・多民族・多国籍社会で「人として」転がるひよこ豆のように情報流通を促進できるかとか、
明日も晴れの
空と風と、月と、星のもとで
白砂青松の
雪裏の梅花や
ブーゲンビリアや
古い寺を多く見て日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書きながら国会議員定数削減・比例削減に反対するInternet Zoneのサイバー
政治団体秘書が
はげしく学び はげしく遊ぶおしごと日誌。
国会議員やマスメディアに意見を届けるために下記を自由にご活用ください。引用、転載、転送、歓迎。
■各種国会議員名簿のポータルページ
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-86.html■官庁への意見送付先について
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-51.html■新聞、雑誌 読者の意見を伝える窓口(未整理)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-49.html■テレビ報道番組のご意見窓口(
「わんばらんす」から)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-50.html●News for the people in Japan マスメディア問い合わせ用リンク集
http://www.news-pj.net/link/media.html
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記録と記憶のためにメモ。
●琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
知事選告示/沖縄自己決定権の選択 基地に揺れた15年の総決算
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-169941-storytopic-11.html
2010年11月11日
28日に投開票される第11回県知事選挙が、きょう告示される。
米軍普天間飛行場の返還・移設問題や沖縄振興の将来像などを争点にした重大な政治決戦となる。現職で再選を目指す仲井真弘多氏(71)=自民県連、公明推薦=と新人で前宜野湾市長の伊波洋一氏(58)=社民、共産、社大推薦=の事実上の一騎討ちとなる。
自民党が下野し、民主党政権下で初めて実施される知事選でもある。中央政治の潮目が様変わりする中、県知事には政府との強い交渉力、発信力が求められる。選挙戦で政策の実現性と指導力をしっかり見極め、1票を投じたい。
■県内移設拒め
公約を踏まえた政策対論を通し、仲井真氏、伊波氏の主張が肉付けされ、その違いは明確になりつつある。
1996年の返還合意以来、最大懸案の普天間問題を振り返ると、市街地の危険な基地をできるだけ早く撤去するという原点が二の次にされ、県内移設先探しに焦点が当たる無為な日々が続いた。
基地問題の底流には、既得権益と化した米軍の基地自由使用の維持を優先する政府側と、摩擦と妥協を交錯させてきた沖縄社会との複雑な対立構図が横たわる。
普天間の県内移設に反対する世論が常に多数を占めながら、基地受け入れの代償として振興策をあてがう「アメとムチ政策」で、沖縄は揺さぶられてきた。
「県外移設」を掲げた民主党政権は結局、名護市辺野古への移設に回帰したが、怒りと失望を抱きつつ、県民世論はかつてないほど県内移設拒否の意思を強固にし、もはや後戻りする気配はない。
民意の変化を踏まえ、県内移設を容認していた仲井真氏は「県外移設要求と日米合意見直し」にかじを切った。その一方、政府との決定的な対立を回避するためか、慎重な言い回しで県内移設「反対」の明言は避けている。
宜野湾市長在職中から、グアムへの移設こそが普天間閉鎖への近道と訴える伊波氏との違いを薄める仲井真氏の戦術が、有権者にどう映るか。投票行動を左右する重要なポイントとなりそうだ。
いずれにしても、有力2氏が県外移設を強力に求める姿勢を示したことは、大きな地殻変動である。日米政府は、知事選後に普天間固定化の圧力をかけるはずだが、県内移設の呪縛(じゅばく)を解く決意を有権者に示してもらいたい。
安全保障をめぐっては、仲井真氏が日米安保体制を評価し、自衛隊の先島配備を容認する。一方、伊波氏は平和友好条約に改めることを主張し、自衛隊配備に反対だ。こちらも重要な争点である。
沖縄振興と経済活性化に向けた論争も活発化している。
■政策実現の道筋も争点
泡瀬沖合埋め立て事業では、推進の仲井真氏に対し、経済合理性の検証と環境保全を優先する伊波氏の主張が対立している。
次期振興計画の目標をどう定めるか。仲井真氏は沖縄21世紀ビジョンの実現を掲げ、「10年先に県民所得を全国中位にする計画をつくる」とし、所得向上を強調。伊波氏は「任期4年で観光産業収入を3800億円から6千億円にし、失業率は5%台を目標にする」としている。
米大統領が経済危機を乗り越えるために掲げた「ニューディール政策」を伊波氏が、「グリーンニューディール政策」を仲井真氏が取り入れ、雇用創出を打ち出した。反基地のイメージ先行の払拭(ふっしょく)を意識し、伊波氏は経済政策の優先順位を上げ、「経済の仲井真」に挑む構図となっている。
一方、暮らしと直結する福祉や医療の分野を見ると、県立病院の独立法人化と浦添看護学校の民営化をめぐり、対立軸が鮮明だ。県立病院をめぐり、仲井真氏が「徹底した構造改革が必要」とし、浦看の民営化維持も主張。伊波氏は「県としてしっかり支える」とし、採算性を重視する仲井真氏に反論している。県民の命をどう守るかという本質論を深めてもらいたい。
双方が相手の長所を意識し、対抗する政策を練り上げているが、目標到達の道筋と財源の裏付けを欠く。「実現可能性」も争点に据え政策論争を深めてほしい。
今回の知事選は仲井真県政4年間の評価にとどまらず、基地問題で揺れ続けた過去15年間の総決算の意味合いを持つ。沖縄の自己決定権の在り方を決める歴史的な節目の選挙となる。
(転載ここまで)
●北海道新聞
社説
日米共同訓練 沖縄の負担軽減どこへ
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/259687.html
2010年11月12日
在日米軍再編に伴い全国に移転した戦闘機の日米共同訓練が、8日から19日までの予定で、航空自衛隊千歳基地で行われている。
千歳基地での訓練は4回目だ。過去3回は小規模な「タイプ1」だったが、今回は初めて、大規模な「タイプ2」となった。
参加しているのは米軍嘉手納基地(沖縄県)のF15戦闘機12機と空自機14機の計26機で、これまでに各地で行われた訓練の中で最も多い。
11日には本格的な飛行訓練が始まった。千歳、苫小牧両市の基地周辺住民からは、騒音や事故などへの不安の声が出ている。
ところが、1日当たりの訓練回数など詳しい内容はさっぱり知らされていない。
米軍のパイロットは「最大で日米10機ずつの計20機になる」と明かしたが、北海道防衛局は「訓練の運用にかかわること」と口を閉ざしている。騒音にさらされる住民の不満は募るばかりだろう。
地元への説明が不十分なままでは、万一の事故への対応にも懸念が残る。なし崩しの規模拡大につながるのではとの疑念も膨らむ。
日米当局は最低でも訓練内容の事前公開をルール化し、住民の不安解消に努めなければならない。
同時に忘れてならないのは、訓練移転の目的が、在日米軍の75%が集中する沖縄の負担軽減にあったことだ。
ところが、どれだけ軽減されたのかについても政府側の説明はない。
嘉手納基地がある沖縄県嘉手納町は、人が不快に感じる70デシベル以上の航空機騒音が5秒以上発生した回数を、測定装置で独自に調べている。
最も多い屋良地域の2009年度の発生回数は3万9785回で、08年度を約400回上回った。07年度に比べると7千回以上もの増加だ。
負担は逆に重くなっている。政府は、説明したくてもできないのではないか。
嘉手納基地では10月下旬、兵士の技能向上と運用即応態勢を高めるためとして、第18航空団による即応訓練が行われた。
嘉手納町議会は直後の臨時会で抗議決議と共に、即応訓練の即時中止を求める意見書を可決した。
二つの文書は、「町民の安眠妨害、戦争への不安、恐怖心を抱かせ平穏な生活を破壊する」と厳しく指摘している。
「負担軽減」はどこに行ったのか。これでは、訓練移転も単なる米軍の全国への拡散になってしまう。
沖縄の人々も、そんなことは望んでいないだろう。政府は嘉手納の指摘を重く受け止めるべきだ。
(転載ここまで)
●asahi.com(朝日新聞社)
沖縄の4衆院議員、日米首脳会談に反発 普天間問題で
http://www.asahi.com/politics/update/1114/TKY201011140096.html
2010年11月14日13時34分
沖縄県選出の4人の衆院議員が14日に那覇市で共同記者会見を開き、13日の日米首脳会談で米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に関する日米合意を着実に履行すると確認したことについて、そろって反発した。
国民新党の下地幹郎幹事長(沖縄1区)は、菅直人首相が「(28日投開票の)県知事選後に最大の努力をしたい」と語ったことに関し、「そういうことを言うこと自体がおかしい。知事選に出ている仲井真弘多氏、伊波洋一氏とも県外移設と言っており、告示の時点で辺野古移設はなくなった」と語った。
社民党の照屋寛徳国会対策委員長(沖縄2区)は「4人とも昨年の衆院選で辺野古移設反対を掲げて当選した」と述べ、政府の方針とは相容れない姿勢を強調した。
民主党県連副代表の玉城デニー氏(沖縄3区)は「県連はいままで同様に政府に訴えていく」とし、県外移設が望ましいとの考えを示した。同副代表の瑞慶覧長敏氏(沖縄4区)は「県民の総意は日米合意見直しだ。知事選後に両政府は舵を切らざるを得ない」と語った。
知事選には現職の仲井真氏、前宜野湾市長の伊波氏、幸福実現党の金城竜郎氏が立候補。4氏の共同会見は、下地氏が13日に伊波氏支持を表明して知事選対応で4氏の足並みがそろったことをふまえ、連合沖縄の呼びかけで実現した。
(転載ここまで)
●沖縄タイムス
[首脳会談と沖縄]そろそろ民意の学習を
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-11-16_12066/
2010年11月16日 08時54分
日米首脳会談は在沖米軍基地問題の解決に見通しのないまま同盟深化を唱えている。壊れたビデオで何度も同じシーンを見せられているようで、同盟の中身が変化したり、沖縄問題が解決したりすることは期待しにくい。すっかり白けてしまった。
菅直人首相はオバマ米大統領との首脳会談で、米軍普天間飛行場の移設問題について、「5月の日米合意をベースに沖縄県知事選後に最大の努力をする」と表明した。当事者の同意を抜きに無理な約束を繰り返すのでは、信用を下げるばかりだ。
県内では米軍基地問題に対するそんな民主党の変節ぶりに批判が高まる。政権発足後の昨年11月、沖縄タイムス社の県内世論調査で民主党は32・8%の高支持率をマークしたものの、現在は13・9%に急下降した。ほんの一年でこれほど地元民意と離れてしまった民主党政権が、知事選後に沖縄を説得できるはずがない。
オバマ大統領は首脳会談で「同盟は新しい時代に即して深化する必要があり、両国民に支持されることが必要だ」と述べた。
「国民の支持」とはどういう意味だろうか。
菅首相は首脳会談で、尖閣諸島、北方領土をめぐる日中、日ロ間の問題に触れて「日本を力強く支持していただいたことをうれしく思う」と大統領に感謝した。そして「日米安保条約の重要性と米軍のプレゼンスを多くの地域や国民が感じた」と語り、米軍駐留の必要性を国民が再認識したことを伝えた。
国民が「重要性を感じた」という米軍駐留の実態は周知の通り、沖縄に過重負担を押し付けている。本来は別次元であるはずの領土問題と基地問題を並べて「国民の支持」に結びつける言い方は短絡的だ。負担軽減を求める沖縄の民意を締め出そうとしているかのように聞こえる。
日米首脳会談は(1)普天間問題は知事選後に名護市辺野古移設の方向性を見いだす(2)同盟深化の共同声明を来年中に出す(3)大統領が首相の来春訪米を招請―などを確認した。注目したいのは在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)について、来年度も総額維持(2010年度予算額1881億円)とする基本的方針を合意したことだ。
米軍駐留に国民が感謝し、思いやり予算を削らない、と表明したのは菅首相の「学習」の成果だろうか。野党時代の主張と真逆の政策は旧自公政権と同じだ。
米国は巨額な財政赤字を削減するため国防費の大幅削減を断行する予定で、オバマ大統領が諮問した議会の超党派委員会は在欧・在韓米軍の削減などを勧告した。駐留経費の8割を出す日本は削減の対象外だ。
逆に米政府は日本に駐留経費、海兵隊グアム移転費の増額を迫っている。日本の基地提供は米アジア戦略にとって重要なはずで、要求されるままカネを出すキャッシュ外交では安易に過ぎる。
そろそろ民意を「学習」し、基地問題の新たな方向性を模索すべきだ。
(転載ここまで)
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旭日旗がどのようなものなのか理解していればこんなことには、とも以前は思っていたのですが、どうも最未来バイデン米大統領は「未来永劫謝罪する義務を未来の世代に課してはならない」とは言わずに、今年も第二次大戦中の日系アメリカ人強制収用と公民権剥奪について反省と謝罪を新たにした。 #国家としての謝罪決して謝罪しないアメリカが謝罪した希少例ヒトラー・ナチスの手本は、米国の黒人差別法と先住民の強制収容所だった。
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-1123.html
優生学の親玉アメリカ問題は、それを巨大檜原転石ヘイト批判記事を書いた神奈川新聞の石橋学記者を「名誉棄損」として一部敗訴させた横浜地裁判決はおかしい。石橋記者の話を聞きます石橋記者を講師にオンライン講演会をします。
詳しくは
https://jcjkikansh.exblog.jp/32922330/ywatari4障害者自立支援法訴訟、和解へ重度の障がいを持って生まれた子の養子縁組 NPO法人みぎわは,障がいを持って生まれてくる赤ちゃんの特別養子縁組をあっせんする日本で唯一の施設です。中絶は年間20万件ほどあるそうです。協力病院の産婦人科医師Takeshi死刑FAQ (適宜更新)袴田巌さんの一刻も早い無罪を切望する。 2023年3月13日, 東京高裁は「無実の死刑囚・袴田巌さん」の再審開始を決定しました。決定で注目すべきは、決定理由中に,「捜査機関が証拠を捏造した可能性が極めて高いTakeshi自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる#自民党に投票するからこうなる安倍チルドレンの高市氏は、総務大臣だった当時「行政指導に従わない放送局は電波停止にする」という恫喝発言で大炎上を巻き起こしました。
今回の文書の内容はこの恫喝発閉口強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)自民党の十八番自民党の十八番
当初は任意であるといっておきながらいざ決定となると強制にしてしまうのが自民党のやり方です。
思い出されるのは1999年に成立した国旗国歌法、大日本閉口WHO(世界保健機関)が日本人事務局長を人種差別的言動を理由に解任人種差別発言あれこれ 葛西健の人種差別発言とは,
フィリピンにある事務局での地元フィリピン人スタッフに詰問。
「太平洋地域の人々を何人殺してきたんだ?そして,さらに何人殺したいんTakeshi強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)No title 現在、市町村でマイナンバーカードを交付する際には、裏面のマイナンバー、性別、臓器提供の意思表示部分を隠すためのビニールのカバーを一緒につけています。ところが、クテシフォン議員定数を減らすと真っ先に被害を受けるのは誠実な政治を行なう政治家や政党である (大阪の例)No title「議員定数」…地方でも身分・収入が保証されれば「土建屋」だけでなくシングルマザーの方などの参政権も平等なる、否、弱者こそが政治に物申す制度を構築していかなければ月乃兎건곤감리 乾坤坎離 (独立運動記念日)/ 다이아 (DIA ダイア) (不定期連載「気まぐれK-POPプレイリスト」)韓国における過去の歴史の再検討 KPOPの話題からは外れますが,韓国における過去の歴史を再検討する16の法令が施行されていることを紹介したいと思います。
【日本の植民地支配関連】
東学農民革命Takeshi強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)税申告書先日、所得税確定申告を済ませました。税理士にお願いしました。申告書にはマイナンバー記入欄がありますが、毎年記入していません。それによるお咎め、例えば税務署からの苗とともに国際女性デー (追記あり)今年の国際女性デー近辺のできごと3月8日は国際女性デーですが,その近辺で日本で起きたことは。
3月7日,高市早苗に捏造呼ばわりされた放送法にかかる文書が公文書であることを自民党政府が認めた。
Takeshi自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる自民党が言っていることは支離滅裂 高市早苗も世耕弘成も公文書として外形は真性だが、自分に関する記述はウソだと言いだしました。いったい官僚が内容虚偽の文書を作って何の実益があるのでしょうか。公務Takeshi議員定数を減らすと真っ先に被害を受けるのは誠実な政治を行なう政治家や政党である (大阪の例)No title『議員定数を減らすと真っ先に被害を受けるのは誠実な政治を行なう政治家や政党である (大阪の例)』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9016.ewkefc自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる自民に政権担当能力もガバナンスもない「小西議員は捏造でないことを証明しろ」と高市が喚いていますね。
予想の範囲内とされている「ゴールポストの移動」を盛大にやって「何が楽しいんだ」と怒りが湧きます。アンドリュー・バルトフェルド強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議しますNo titleポイントで釣って、今度はアニメのキャラクターで押し売りする姿勢に呆れます。
引っ越しだ何だと便利だからと言って「一生のうちにどれだけ必要なんだ」、「手続きの為にアンドリュー・バルトフェルド維新の嘘の例。維新の悪政を漂白して維新ロンダリングをする不甲斐ない報道業者。 #維新に騙されるな #マスメディアへの不満 #マスメディアへの不信No title教育の無償化をはじめこれ程維新が嘘をついてるとは思いませんでした。yoshiウィシュマ・サンダマリさんたちを死なせた責任もとらずに自民党政府がめざす入管法改正は入管法改悪である入管収容施設の実態とは アムネスティ調査員の山口かおるさんの報告を紹介します。
2022年10月後半から11月中旬まで元被収容者・現被収容者30人ほどにインタビューをしました、2022年10月末時Takeshi自民党政権のもと、先進国から脱落し続ける日本自民なるも、の、の呪縛は解けないのか何度もスミマセン
先月、私の住む自治体の首長選挙がありました。
残念ながら現職の非自民系の候補が落選してしまいました。
また、自民なる、コンクリートと廃棄物と、月乃兎放送法の解釈を自民党政権のメディア統制に都合のよいように自民党政権が変更したことについて、小西ひろゆき参院議員による追及つけたし>氏の中日新聞=東京新聞のコラム
>氏も自民党にとっては
の「氏」は田中優子氏の事です月乃兎自民党政権のもと、先進国から脱落し続ける日本No title>民主党((補足:)当初は ・社民連立)政権の間に改善が見られた指標はいくつかありました。
確かに「マニフェスト」には再分配重視が掲げられていましたし、「こども省月乃兎梅毒の感染例増加における、男女別・年齢別の非対称性について (メモ)No titleようやく(遅すぎ…)梅毒の感染増加をNHKが扱いましたか…
(「ニュース」番組でないので「「報じる」の語は使いません)
HIV感染も、日本という社会は「(いわゆる)先進国」月乃兎放送法の解釈を自民党政権のメディア統制に都合のよいように自民党政権が変更したことについて、小西ひろゆき参院議員による追及つけたしトピズレですが…原田医師のことを書きこんだ「ついで」といってはなんですが(この「ついで」って書き方に苦痛を感じますが)
石牟礼道子氏や原田氏は水俣の公害被害・MINAMA月乃兎自民党政権のもと、先進国から脱落し続ける日本> ewkefc さん民主党政権の間に改善が見られた指標はいくつかありました。いくつかの経済指標も民主党政権の間は改善していました。その意味で、民主党政権は自民党とは良い意味で違うと村野瀬 玲奈第五福竜丸の史実を平和教育の教材から消して、生徒に伝えないようにする広島市教育委員会。広島は反核の地ではなくなっているのか。No title 『はだしのゲン』に続いて第五福竜丸に関する記述も削除して一体何が残るのか?現在の日本やアメリカの権力層に不利益な内容は根こそぎ排除しようとしていると疑われてもクテシフォン日本国と日本人が大日本帝国軍性奴隷制度(従軍慰安婦制度)という蛮行の史実を記憶して二度と繰り返さないために反省しないなら、日本人以外の人々がかつての日本の蛮行を記憶する。虐殺否定罪,慰安婦否定罪の成立が必要。 2012年1月23日,フランス国民議会でトルコによるアルメニア人虐殺否定罪を成立させました。アルメニア人虐殺を否定する意見を公言した者は禁固1年と45000ユーロの罰金をTakeshi埼玉県 #草加市議会 の #河合ゆうすけ 市議会議員のヘイトスピーチと市民団体への妨害行為 (メモ)No title とどまるところを知らないColaboへの攻撃。その発端からゲーマーゲート事件(アメリカでゲームおける女性の描き方をフェミニズムの観点から批判した研究者達にゲームマニクテシフォン放送法の解釈を自民党政権のメディア統制に都合のよいように自民党政権が変更したことについて、小西ひろゆき参院議員による追及No title>「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」
なら、政府・大企業と意見の対立する「反/脱原発」「反リニア」等も大きく月乃兎