ノーベル平和賞受賞者による核実験を非難する。

　

ノーベル平和賞を受賞していたオバマ大統領のアメリカによる核実験が行なわれました。

すでにノーベル平和賞を無駄にしていたオバマ大統領ですが...。

■オバマ米大統領へのノーベル平和賞は無駄になったようです。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1550.html

この核実験でオバマ大統領は新たに無駄を重ねています。核兵器保有国や核兵器を保有したがっている国、特にその中でも民主的とはいえない国家体制を持っている国に核兵器開発の口実と現実的な政治的推進力を与えているという理由だけでも、十分に愚かなことです。

長崎新聞の社説を読みましょう。

●龍～なが　長崎新聞ホームページ
米臨界前核実験　
世界の期待を裏切る愚行
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/ronsetu/2010/10/15090613.shtml
2010年10月15日更新

　米国が９月、核爆発を伴わない臨界前核実験を実施していたことが分かった。

　米国の臨界前核実験は、ブッシュ政権下で行われた２００６年８月以来、４年ぶりで、「核なき世界」を提唱するオバマ政権下では初めて。核軍縮・核廃絶に向けてオバマ大統領のリーダーシップに期待していた被爆地長崎をはじめとする世界中の人々は、その大統領が、自国の核戦力の維持・強化を図る目的を持つと同時に、新型核兵器開発にもつながる臨界前核実験に踏み切ったことに、強い衝撃を受け、怒りと失望をあらわにしている。

　一方で「核なき世界」を唱えながら、他方で核戦力強化に余念がないという大統領の姿勢は、核政策のダブルスタンダード（二重基準）と批判されて当然だ。

　その影響は深刻である。大統領が「核なき世界」の実現を呼び掛けた２００９年４月のプラハ演説以来、世界中で高まっていた核廃絶の機運に、米国自ら冷水を浴びせ、失速させかねない危険性がある。しかも、理想を語る言葉と、現実の行動が懸け離れつつある大統領の言動は、これまで核放棄を迫ってきた北朝鮮やイランに対して核開発の口実を与え、これを機に、さらなる核拡散の動きを拡大させる危険性もはらむ。

　今回の米国の臨界前核実験は、世界の核廃絶の動きに逆行する、危険極まりない愚行である。大統領は事態の深刻さを認識し、直ちにダブルスタンダードを放棄して、「核なき世界」への本道に立ち戻るべきだ。

　オバマ大統領はプラハ演説以降、国連安保理を核廃絶決議に導くなど、目覚ましい働きを見せた。世界が大統領に希望を託したのは当然だろう。だからこそ、昨年のノーベル平和賞は、まだ何の実績もない大統領に与えられたのだ。臨界前核実験は、その期待を無残に裏切った。大統領の責任は、あまりにも重大だ。

　被爆地長崎では、「大統領の背信」に怒りが渦巻いている。被爆者、市民らは「表向きは核軍縮と言いながら、核戦力強化を進めるなど、全くの二枚舌だ」「プラハ演説は本気だったのか、疑わしくなってきた」「核廃絶に逆行する政策を取るのなら、ノーベル平和賞は返上すべき」と、臨界前核実験を決定した大統領を厳しく批判している。

　中村法道知事は「大統領のリーダーシップに期待していただけに非常に遺憾」、田上富久長崎市長も「世界の核廃絶の流れに逆行する。核情勢への悪影響が心配」と述べ、それぞれ、米政府に抗議文を送った。諫早、大村、松浦、西海、島原、南島原、雲仙各市も抗議文を送った。

　オバマ大統領の核軍縮方針には、共和党など米国内保守勢力の抵抗が強く、それが大統領の後ろ向きの政治決断につながっているとみられる。だが、ここで妥協されては、核廃絶機運は一気に後退する。大統領に前向きの姿勢を取り続けさせるためにも、被爆地長崎から声を上げ、米国世論にも核廃絶の必要性を訴えていきたい。（高橋信雄）

（転載ここまで）

ノーベル委員会はオバマ大統領からノーベル平和賞を剥奪するか、そうでなければせめてこの核実験について何かメッセージを出してもよいのではないかと思います。オバマ大統領に授与したノーベル平和賞の意味を再確認するためにも。



↑『たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ』さん作。税制についての当秘書課の記事は、「カテゴリ : 税制、税金、財政」から。

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