
死刑廃止派のはずだった千葉景子法務大臣が2010年7月二人の死刑を執行し、死刑執行場を公開して死刑についての議論を開始したいと表明し、実際に限られた報道機関に刑場が「公開」された今、フランスの写真週刊誌、「パリ・マッチ」(Paris Match)の2010年1月10日号(通巻3165号)に掲載された、日本の死刑制度についての、日本の冤罪事件の代表的な一つである
狭山事件の元被告であった石川一雄さんのインタビューを軸にした4ページの記事の内容を知ることは有益だと思われます。
狭山事件の内容自体はすでに日本でも知られていますが、それが海外の記事ではどのように扱われているかということを知るという意味で。
日本の死刑制度は日本国内だけで完結した見直し不必要な絶対的制度なのではなく、世界の多くから廃止を求める声とともに見つめられている制度であるということを知るためにも。また、死刑廃止について日本が期待されていることを知るためにも。また、写真週刊誌に外国の死刑についてこのような記事が載るほどに、フランスが冤罪(誤審、誤判)ということにこれだけ注意を払う国らしいと感じるためにも。
記事の内容を紹介する前に、「パリ・マッチ」という写真週刊誌のフランスでの位置づけについて説明しておきます。1949年に創刊され、国内外のいわゆるセレブについてのスクープを写真とともに掲載する写真週刊誌ですが、有名人に堂々と正面から取材したまともな記事も多いし、有名人が休暇中に裸で海水浴や日光浴をしている姿を隠し撮りしたピンボケの写真が載ることも比較的少ないし、何より写真だけではなくて文章も多いし、世界各国の写真週刊誌の中では最も格が高い方に属するといえるでしょう。日本の「フラッシュ」とか「フライデー」とは違う種類の雑誌だということです。それでも、写真週刊誌ですから、有名人の悲劇などを扱う記事は多いわけですけど。
さて、そんな写真週刊誌に4ページをさいて載せられた日本の死刑制度についての記事を読みましょう。民主党連立政権が発足してまだ日が浅い2009年末頃に企画制作された記事ですから、数々の司法改革を期待する気持ちがうかがわれる記事です。それだけ日本への期待が強かったということですが、死刑執行が再開され、取り調べの可視化も全然進んでいない2010年8月の今となっては悲しいものがあります...。
なお、小見出しはもちろん、写真の注釈や、関連コラムも含めて全文を訳しています。
「パリ・マッチ」(Paris Match)の2010年1月10日号(通巻3165号)より(29~32ページ)
(記事の題名)
私は死の廊下で10年を過ごした
(リード文)
日本では、恐ろしい未執行状態も含めて今でも極刑が適用され続けている。なぜなら、囚人もその家族もその日まで運命の日を知らないからである。
石川一雄は無実だった。彼は絞首刑判決を受け、30年後に釈放された。
マリアナ・グレピネ Mariana Grépinet
(注釈)
67名の死刑囚が2006年以降に死刑を執行されている。
102名の囚人が死の廊下で執行を待っている。
20名の囚人が10年以上死刑執行を待っている。
81.4%の日本人が死刑を肯定している。
4名の死刑囚が釈放に至っており(1979年以来)、彼らは誤審(誤判)の犠牲者である。
(注釈)
ジャーナリストの鎌田慧は石川一雄の経歴を「狭山事件」(草思社、2004年)という本にしている。右ページ上の写真(1963年、石川一雄氏がランニングシャツ姿で手錠をされ、二人の刑事に両側から左右の腕を抱えられている白黒写真。ブログ管理人注)はその本からとったものである。
(石川一雄さんインタビューの見出し)
読み書きのできない一雄は、有罪にするのに理想的な人物だった
刑務所で、一人の看守が彼に読み方を教えた
事件の46年後、一雄はやっと無罪判決を受ける見通しに
パリマッチ誌:「4114日の処刑前の拘留の間、毎朝、その日に絞首刑に処せられる強い不安をあなたは感じていましたね。処刑されるというのはどのようにして知るのですか?」
石川一雄さん:「毎朝、10時前に知ります。日常的にわれわれ死刑囚を監視する看守はサンダル履きですが、死刑執行人は革靴履きなのです。彼らの足音ですぐに聞き分けることができます。その足音がどの独房の扉の前で止まるかはわからないのです。一つの独房の扉が開かれると、死刑執行人は運命の一句を宣告します。「あなたの執行です」と。そのとき、死刑を執行される者はほかの囚人にあいさつすることが許可されます。10年の間、私はこのように74名の人を見送りました。一人だけ、無実を主張し続けていました。」
パリマッチ誌:「死刑を執行される死刑囚は反抗するのでしょうか?」
石川一雄さん:「みんな平静です。誰も叫びもしませんし泣きもしません。そっと、静かに事はすすみます。死刑執行室では彼らはちがった反応を示すのかもしれませんが、私たちには何も聞こえないのです。」
パリマッチ誌:「日本ではみんなあなたの経歴を知っています。あなたの経歴は誤審の例として語られますから。そのような状況であなたは不審尋問されたのですか?」
石川一雄さん:「1963年のことでした。16歳の女子高生が誘拐されたとき、私は東京の郊外にある小さな町、狭山で家族と暮らしていました。彼女の両親は身代金を要求する手書きの手紙を受け取りました。40人ほどだったと思いますが、警官たちが身代金受け渡しの場所に行った時、彼らは誘拐犯を取り逃がしてしまいました。その直後、その少女の死体が発見されました。しかし、犯人は足跡を残しており、その足のサイズは私の兄のものと一致していました。その日、兄は家で家族と一緒では食卓にはいませんでした。警察は、そのことから、彼が犯人にちがいないと結論しました。兄だけが定期的な収入を家にもたらしていたので、家族全員が兄の稼ぎに依存しており、私は彼の代わりに逮捕されることを申し出ました。警察は私の足が現場に足跡を残した者の足よりもかなり大きかったので、私が犯人ではないと正しく知っていました。しかし、誰か罪を着せる対象者が警察には必要だったのです。その後、兄は警察に出頭し、犯罪の行なわれた時刻には彼は仕事場にいたので犯人は自分ではないことを証明しました。しかし、もう遅すぎたのです。機械は動き始めてしまっていました。
パリマッチ誌:「あなたは自供調書に署名しましたね。なぜですか?」
石川一雄さん:「一ヶ月の間、私は拷問されました。足で蹴られ、手で殴られました。髪を引っ張られ、眠れないようにされました。夜昼問わず、休みなく訊問が続きました。警察が望む通りに私は署名したはずです…。それに、私は字が読めなかったものですから、自供調書に何が書かれているかすら知らずにサインしました。極刑を宣告される危険があるという意識は全然なかったのです。」
パリマッチ誌:「警察はなぜことさらにあなたを選んだのでしょうか?」
石川一雄さん:「私たちの部落民の集落では、重要性のないちょっとした盗みで4人の人が逮捕されていました。私もその一人でした。警察はそのうちの一人にこの少女殺しの罪を着せると決めていたのです。それが私に降ってきたというわけです。私たち部落民(文字通りには「部落の住民」)は屠殺業者や皮革加工業者や家畜解体作業者の階級だった者たちの子孫で、穢れていて価値が低い存在だとみなされていたのです。私たちに対する差別は廃止されましたが、間接的な形で、もっといやらしく続いています。
パリマッチ誌:「矛盾するように、ある看守があなたの命を救ったのですね…。」
石川一雄さん:「私を担当する看守の一人が私の無罪を確信していました。読み書きができないままでは正義を勝ち取る闘いはできないと彼は私に言ってくれました。この看守が私に、読み書きと話の仕方を教えてくれたのです。それに三年かかりました。最初から難しい専門用語から始めたのですが、それは裁判官や弁護士に話をするためにそれらの言葉が必要だからという理由でした。」
パリマッチ誌:「この教育で、あなたの獄中生活は変わりましたか?」
石川一雄さん:「読みを学びながら、私はどれだけだまされていたかがわかりました。憎しみと怒りを私は全身に感じました。絶望もです。私は自殺も考えました…。ハンガーストライキもしました。獄中で三十年間も過ごすと、疑いが鬱へと移っていくのです。そして、その後、生き続けるための力が少しよみがえるのです…。」
パリマッチ誌:「30年の間、あなたは支援を得てきましたか?」
石川一雄さん:「私の家族はいつもいました。私の両親は、これはひどい誤審だということを知っていました。両親は面会に来るたびに泣いていたものです…。1974年からは、ものすごい支援を受けました。特に、部落民解放同盟からの支援です。面会は規則上15分だったのですが、協力的な看守もいました。だけど、今日では当時よりも拘禁の条件はもっと厳格になったと聞いています。」
パリマッチ誌:「あなたは毎日何をして過ごしていましたか?」
石川一雄さん:「40年前は、規則はもっと柔軟でした。私たちは6時30分に起床していましたが、死刑囚は8時に出される朝食まで寝ていることができました。10時から15時まで、独房の扉は開けられて、囚人どうしで話したり野球の試合をしたりすることができました。昼食は11時で、夕食は16時です。21時には消灯ということななっていましたが、ここでも特別な規則を私たちは受けていました。テレビはなかったのですが、月一回映画の時間があったのです。私は一日中読み書きの勉強に時間を費やし、その後は、自分の弁護のために部落民の歴史の資料を調べていました。」
パリマッチ誌:「一日一日を数えていましたか?あなたの時間感覚はどうでしたか?」
石川一雄さん:「いいえ、私は時間感覚をなくしていました。しかし、書くことができるようになったとき、私は日記をつけるようになり、その中で毎日自分の考えや思索を書き付けていました。」
パリマッチ誌:「詩歌にも出会いましたね…。」
石川一雄さん:「ある日、新しい囚人が来ました。彼は短歌の先生でした。彼は私に短歌のすべてを教えてくれました。私は花について、自然について短歌を作りましたが、大部分が私の精神の中の思いを表現することを可能にしてくれました…。何千と短歌を作りました。私の秀作を集めた本が一冊、私が収監されている間に出版されました。ですが、当時、誰もそのことで警告など受けなかったのです!」
パリマッチ誌:「一審判決から10年後、あなたは控訴審を受けました。あなたの罪は無期懲役に減刑されました。この知らせをあなたはどう聞きましたか?」
石川一雄さん:「私は無罪判決を受けて釈放されるだろうと誰もが思っていました。すでに私の私物は私に返却されていて、時計の贈り物までもらっていました。受刑者にはそういう権利はないのですけどね。裁判長が私の無期判決を言い渡したときには大きなショックを受けました!私はかつてないほど絶望しました。」
パリマッチ誌:「そこからさらに20年も刑務所暮らしが続きましたね。一番つらかったのはいつでしたか?」
石川一雄さん:「私の両親は私が拘禁中に亡くなりました。私は両親の葬式にどんなに出たかったことか…。私はまだ仮釈放中なので、本来何も言ってはいけないはずなのです。ですが、知っていただきたいのは、刑務所では受刑者に軍隊式の行進をさせるということなのです。全員が脚を同じリズムで上げなければならないのです。若い受刑者も70歳の受刑者も同じようにです。それができない者には懲戒が加えられます。彼らの労働報酬の一部が引かれるのです。これはやめなければなりません。高齢の受刑者にとっては本当に不当なことです。もう一つ我慢できないことが、食事は必ず冷たい状態で出されるということです。80名の受刑者に同時に食事をつくるということはたいへんだということはわかります。でも、刑務所側は本来努力すべきだと思うのです。」
パリマッチ誌:「1994年にあなたはやっと釈放されます。刑務所をやっと出られるようになるのに、何が行なわれたのでしょうか?」
石川一雄さん:「私を支援するみなさんが権力に長い間圧力をかけてくれていたのです。政府は変わり、左派が政権に入りました…。」
パリマッチ誌:「刑務所の外に出て一番最初にしたかったことはなんでしたか?」
石川一雄さん:「私は自動車運転免許を取ることを夢みていたので、申し込みに行きました。完全無罪をかちとったら、夜の講習を受けるつもりです。中学校で教えている科目をすべて学びたいとも思います。数学や英語を…。そして、私の卒業免状がほしいです。」
パリマッチ誌:「ひとたび釈放されたら、あなたはあなたの闘いを続けると思いますが、あなたは自由なのに無罪を勝ち取ることがどういう意味で重要なのでしょうか?」
石川一雄さん:「私の経歴すべては部落民に対する差別に原因があります。私の無罪をかちとるために闘うということは、排除の思想と闘うことでもあります。たとえば、今日でも、部落民がその地域出身以外の者と結婚するのは非常にむずかしいのです。」
パリマッチ誌:「あなたの闘いが成功をおさめる希望を持っていらっしゃいますか?」
石川一雄さん:「この殺人が起きてから間もなく46年になります。今日では、科学の進歩のおかげで、新しい証拠が出てきています。警察は私が身代金を要求する手紙を書いたという主張して起訴状全体を組み立てました。私には読み書きができなかったというのに、です!また、その脅迫状を書くのに使われたと言う例のペンが私の家で見つかったとも言います。今日、私たちはそのペンは的確なものではないということを証明することができます。私の事件は今月再審されることになっています。私は結果を信頼しています。私の無実は間もなく証明されるでしょう!」
パリマッチ誌:「今の法務大臣は死刑に反対であると表明しています。死刑廃止の闘いは前進すると思っていますか?」
石川一雄さん:「政権につくまで、千葉景子さんは何度も死刑に反対であると表明しました。ですから、私は希望を持っています。闘いは動き始めています。千葉大臣は取り調べの録画・録音を警察に義務付ける法律の準備をしています。無実の者が処刑されることを避けるために死刑は廃止しなければなりません。」
パリマッチ誌:「あなたの人生をどのように見ていますか?」
石川一雄さん:「私の糖尿病のせいで、私はとても健全な食餌療法を受けていて、健康状態はとてもいいです。もし私がこのようなあらゆる試練を受けなかったとしたなら、読み書きができるようにはならなかったでしょうし、社会がどのように機能しているかも知ることができなかったでしょう…。私は私の人生を失敗したわけではないのです。」
(インタビュー:マリナ・グレピネ、通訳:KAMATA Ai)(翻訳者の名前を漢字でどう書くかわからないのでアルファベット表記にさせていただきました。ブログ管理人)
(注釈)
第四回死刑廃止会議はジュネーヴで2010年2月24日から26日まで行なわれる。
(写真説明)
釈放された一雄:右の写真は、2008年に妻と一緒に、ジュネーヴで。彼は世界人権宣言60年に際して証言者として招かれていた。左の写真は、死刑に反対する日本でのデモ行進。
(写真説明)
東京拘置所とその完璧な独房はフランスの拘置所との不衛生さとは一線を画している。
(コラム)
最も秘密裡に行なわれる死刑執行
アメリカ合衆国と並んで、日本はG8のメンバーで死刑を存置している唯一の国である。2009年には、14人の死刑囚が日本で絞首刑に処せられた。そして、102名の死刑囚がいつになるかわからない死刑執行日を待っているのだ…。
「この話題はタブーである。このことを話題にすることは望まれていないのだ…。一種の無関心、あるいは倦怠感がある。」日本専門の社会学者でCNRS(フランスの国立科学研究所)の所長であるジャン=フランソワ・サブレはこう分析している。「世論は死刑存廃についての議論をする用意はできている」と断言するのは、15年以上前から死刑囚の弁護を専門とする東京の弁護士である田鎖麻衣子だ。今のところ、日本人は極刑に賛成している(2004年で81.4%が死刑に賛成)。
比較の意味で、世論調査によれば、1981年の死刑廃止前には63%のフランス人が極刑に賛成していたことを思い出そう…。それでも、日本では1989年から1993年までの間、仏教の信仰という理由で死刑執行命令書への署名を拒んでいた法務大臣がいたことによって、死刑廃止の考えは広がっていた。
他の先進国に比べると、日本では犯罪発生率はむしろ低い。しかし、禁錮率は20年の間に100000あたり36から63に上昇しており、犯罪率が上昇しているというこの(主観的)体感を部分的に説明している。また、1995年に東京の地下鉄でオウム真理教が起こしたサリンガス攻撃の心理的衝撃もある。実際、このセクトの代表と12名の従者は死刑判決を受けている。しかし、国際人権連盟(FIDH)の事務局長、フロランス・ベリヴィエは日本に行き、日本人にされている死刑存廃についての質問にはバイアスがかかっており、学生の50%は極刑に反対であると述べている。実際に、日本人は死刑についてほとんど知らされていない。なぜなら、死刑執行と拘禁条件が最も大きな秘密になっているからである。
日本の刑務所には受刑者が詰め込まれすぎているわけでもなく、刑務所自体も老朽化しているわけではない。その反対である。死刑囚の独房の窓は鉄格子の代わりに曇りガラスが使われている。3.75m x 2mの個室が死刑囚に与えられる。洗面所、トイレ、棚、折りたたみ式の低いテーブル、布団が狭い空間を占めている。一日中監禁されている受刑者は片隅に座っていなければならず、看守からいつも見えるようにしていなければならない。たとえば、布団の上に横になることは禁止されている。周囲から最大限に遮断されている。「死刑囚が平静な内心に達して自分の運命を受け入れるため」と公式には説明されている。死刑囚は処刑を処刑日、つまり処刑の1、2時間前に知らされるが、それは「自殺を防ぐため」である。家族に対しては簡単である。死刑執行後に知らされるのである。
数年前には、死刑囚は希望通りの回数の外部からの面会者に会うことができた。それ以降は、4人だけ(親族あるいは友人)が入れるだけであり、面会は30分を超えてはならず、必ず看守の監視のもとでなければ面会できない。死刑囚の中にはしばしば、数十年にわたって極端な孤独の状況におかれる者もいる。これらの条件とこの(処刑までの)待ち時間は死刑囚の精神状態を完全におかしくしてしまう。しかし、死刑囚の誰も、精神的な問題という理由で死刑を免除された者はいない…。日本では、若くても高齢であっても、精神的に健全であっても精神的な不調があっても、すべての死刑囚の首に縄をかけるのである。
(コラム)
死刑執行室は二階式
いくつかのカーテンが死刑執行場を入り口から仕切っている。死刑囚は処刑場に向かう前に、入り口近くにある仏教の女神である観音像に祈りを捧げることができる。死刑囚に目隠しをし、手錠をかける。死刑執行人たちのためのスペースは整っている。死刑執行人は通常五名である。各人が各々のレバーを操作し、そのどれが実際に囚人を処刑したのかはわからないようになっている。処刑は一時間半続く。死亡の五分後、死刑囚の遺体は死刑執行室の下の階に降ろされる。
国際人権連盟の報告書(2008年10月)からの抜粋
(このコラムは、死刑執行場の構造を示したスケッチが載っています。保坂展人さんの刑場視察から作られたスケッチであることがスケッチの中の日本語の注釈からわかります。「保坂展人のどこどこ日記」の「絞首刑の執行方法は太政官布告が根拠法令だった」という2009年3月12日の記事の東京拘置所のスケッチとだいたい同じものです。ブログ管理人注)
(コラム)
処刑=贖罪?
死刑を正当化するために日本で「文化」論としてしばしば引き合いに出されるのは、「人の命を取った者は、自分の命を差し出さなければならない…」という主張である。死刑にすることが一種の贖罪になると言わんばかりの主張である。また、儀式としての自殺であり、「ハラキリ」という語でも知られる切腹に言及されることもあるが、この残忍な形の死は限られた時期の武士(侍)にしか関係ないということが忘れられている。ジャン=フランソワ・サブレは、「犯人を処刑することによって犠牲者親族の苦しみが和らげられるはずだ」という広く信じられている考えにも言及している。
(コラム)
千葉景子法務大臣は死刑廃止の方向に進むのか?
(2009年9月に発足した民主党・連立政権の)新内閣では合計5名の大臣が極刑の廃止に賛成の意見を持っている。その中には、法務大臣の61歳の弁護士である千葉景子がいる。彼女が法務大臣職についてから、死刑執行を許可する執行命令書にサインをしていない。(したがって、昨年9月から死刑は執行されていない。)しかし、彼女はこの問題について公的に立場を明らかにしていない。
(翻訳引用ここまで)
千葉景子氏と2009年9月に発足した民主党政権は、海外からもこのように期待されていたわけですが、千葉氏と民主党はその期待をみごとに裏切ったことになります。パリマッチ誌のこの記事の石川一雄氏のインタビューにもある取り調べの可視化、つまり冤罪をなくすために必要な制度の確立ということすら手付かず。死刑を存置したいなら、冤罪をなくすために効果がある取り調べの可視化くらい実現すべきだったでしょう。
この記事で言いたいことは主に二つです。一つは、日本の死刑制度はは世界中から廃止への方向に進む期待とともに注目されているということ。もう一つは、死刑制度をどうしても存置したいなら、冤罪をなくすあらゆる法的措置を整備し、冤罪、誤審、誤判に対する責任を明確にすること。この二つです。
少なくとも、取り調べの可視化も含めて、冤罪をなくすあらゆる政策の実行なしに死刑を存置しようとするのはおこがましいと私は個人的に思います。
この記事は、不定期連載、『
海外の記事を読む』の一つでもあります。

↑『
たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ』さん作。税制についての当秘書課の記事は、「
カテゴリ : 税制、税金、財政」から。
築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2010-08-18
築地移転問題、広島大名誉教授三國先生と日本環境学会坂巻先生への岩上さんのインタビュー記録
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■2010-08-23
汚染地下水の性質:築地移転先について議論するための@kijinyaaさんからの「水の性質」と追記
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10627442646.html
■2010-08-27
まんが:『築地が豊洲に移転して何が悪いの?」土壌汚染編:』ご紹介と東京都の墨塗り問題おさらい
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10631182288.html
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全く同感です。yoshi袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。No title『袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blogewkefc自民党の城内実・衆議院議員から国連人権弁務官への攻撃発言がひどすぎるNo title杉田水脈を総務政務官に任命したのも絶句でしたが、よりによってこいつにLGBT特命委員会事務局長をやらせる岸田文雄の思考法が全く理解できない
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http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-1123.html
優生学の親玉アメリカ問題は、それを巨大檜原転石ヘイト批判記事を書いた神奈川新聞の石橋学記者を「名誉棄損」として一部敗訴させた横浜地裁判決はおかしい。石橋記者の話を聞きます石橋記者を講師にオンライン講演会をします。
詳しくは
https://jcjkikansh.exblog.jp/32922330/ywatari4障害者自立支援法訴訟、和解へ重度の障がいを持って生まれた子の養子縁組 NPO法人みぎわは,障がいを持って生まれてくる赤ちゃんの特別養子縁組をあっせんする日本で唯一の施設です。中絶は年間20万件ほどあるそうです。協力病院の産婦人科医師Takeshi死刑FAQ (適宜更新)袴田巌さんの一刻も早い無罪を切望する。 2023年3月13日, 東京高裁は「無実の死刑囚・袴田巌さん」の再審開始を決定しました。決定で注目すべきは、決定理由中に,「捜査機関が証拠を捏造した可能性が極めて高いTakeshi自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる#自民党に投票するからこうなる安倍チルドレンの高市氏は、総務大臣だった当時「行政指導に従わない放送局は電波停止にする」という恫喝発言で大炎上を巻き起こしました。
今回の文書の内容はこの恫喝発閉口強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)自民党の十八番自民党の十八番
当初は任意であるといっておきながらいざ決定となると強制にしてしまうのが自民党のやり方です。
思い出されるのは1999年に成立した国旗国歌法、大日本閉口WHO(世界保健機関)が日本人事務局長を人種差別的言動を理由に解任人種差別発言あれこれ 葛西健の人種差別発言とは,
フィリピンにある事務局での地元フィリピン人スタッフに詰問。
「太平洋地域の人々を何人殺してきたんだ?そして,さらに何人殺したいんTakeshi強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)No title 現在、市町村でマイナンバーカードを交付する際には、裏面のマイナンバー、性別、臓器提供の意思表示部分を隠すためのビニールのカバーを一緒につけています。ところが、クテシフォン議員定数を減らすと真っ先に被害を受けるのは誠実な政治を行なう政治家や政党である (大阪の例)No title「議員定数」…地方でも身分・収入が保証されれば「土建屋」だけでなくシングルマザーの方などの参政権も平等なる、否、弱者こそが政治に物申す制度を構築していかなければ月乃兎건곤감리 乾坤坎離 (独立運動記念日)/ 다이아 (DIA ダイア) (不定期連載「気まぐれK-POPプレイリスト」)韓国における過去の歴史の再検討 KPOPの話題からは外れますが,韓国における過去の歴史を再検討する16の法令が施行されていることを紹介したいと思います。
【日本の植民地支配関連】
東学農民革命Takeshi強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)税申告書先日、所得税確定申告を済ませました。税理士にお願いしました。申告書にはマイナンバー記入欄がありますが、毎年記入していません。それによるお咎め、例えば税務署からの苗とともに国際女性デー (追記あり)今年の国際女性デー近辺のできごと3月8日は国際女性デーですが,その近辺で日本で起きたことは。
3月7日,高市早苗に捏造呼ばわりされた放送法にかかる文書が公文書であることを自民党政府が認めた。
Takeshi自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる自民党が言っていることは支離滅裂 高市早苗も世耕弘成も公文書として外形は真性だが、自分に関する記述はウソだと言いだしました。いったい官僚が内容虚偽の文書を作って何の実益があるのでしょうか。公務Takeshi議員定数を減らすと真っ先に被害を受けるのは誠実な政治を行なう政治家や政党である (大阪の例)No title『議員定数を減らすと真っ先に被害を受けるのは誠実な政治を行なう政治家や政党である (大阪の例)』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9016.ewkefc自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる自民に政権担当能力もガバナンスもない「小西議員は捏造でないことを証明しろ」と高市が喚いていますね。
予想の範囲内とされている「ゴールポストの移動」を盛大にやって「何が楽しいんだ」と怒りが湧きます。アンドリュー・バルトフェルド強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議しますNo titleポイントで釣って、今度はアニメのキャラクターで押し売りする姿勢に呆れます。
引っ越しだ何だと便利だからと言って「一生のうちにどれだけ必要なんだ」、「手続きの為にアンドリュー・バルトフェルド維新の嘘の例。維新の悪政を漂白して維新ロンダリングをする不甲斐ない報道業者。 #維新に騙されるな #マスメディアへの不満 #マスメディアへの不信No title教育の無償化をはじめこれ程維新が嘘をついてるとは思いませんでした。yoshi