「一票の格差」は憲法が禁じる「差別」。裁判しないとお政府様には理解できない？

　

「一票の格差」は憲法が禁じる「差別」にあたります。

たとえば、男性は一人五票持っているが、女性は一人一票しか持っていない、という選挙制度が仮にあるとすれば、それは全く言い訳のできない差別になりますね。

あるいは、たとえば、年収1000万円以上の人は一人五票持っているが、それ以下の人は一人一票しか持っていない、という選挙制度が仮にあるとすれば、それは全く言い訳のできない差別になりますね。

...そんなような選挙制度を戦前の日本は持っていました。高額所得者だけが選挙権を持っていた時代がありました。そして、男性だけが選挙権を持っていた時代がありました。全く言い訳のできない差別を日本が制度化し実践していた時代があったわけです。

幸いなことに、普通選挙法の導入とともに、その差別は過去のものになりました。

しかし、今は新たな差別ができています。地方による一票の格差という差別です。

地方による一票の格差という差別は、選挙制度のゆがみからくるものです。

有権者からの裁判が起きないと、それが是正すべき差別だということがお政府様やお政治家様には理解できないというのが嘆かわしいことです。そのような裁判が起こされてずいぶんたつと思いますが、まだ是正への動きはにぶいです。それどころか、新たな差別拡大となる国会議員削減、特に「比例区削減」などを少なくない国会議員が主張する始末です。

有権者の多くは、そういう格差や差別に気がつかないのでしょうか？自分への差別に無関心なのでしょうか？

投票の不平等は、その国が民主主義の実践に無関心であることのひとつの指標です。日本は民主主義の実践や具体化はどうでもよいと思っている国だという明白な兆候がひとつあるということになります。

日本が信頼に足る民主国家であるためには、それを是正しなければなりません。

今後、「１票の格差」裁判の展開に注目していきます。

●毎日ｊｐ(毎日新聞)
１票の格差：東京高裁に提訴　参院選は５．００倍
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100722ddm041040082000c.html
毎日新聞　2010年7月22日　東京朝刊

　議員１人当たりの有権者数を比較した「１票の格差」が最大５・００倍となった参院選（１１日投開票）は、法の下の平等を定めた憲法に違反するとして、東京都内の４０代女性が２１日、都選挙管理委員会に東京選挙区の選挙無効を求めて東京高裁に提訴した。
　５・００倍の格差は、議員１人当たりの当日有権者数が最多の神奈川県と、最少の鳥取県の間で生じた。原告側の代理人を務める升永英俊弁護士らのグループは、東京以外の７高裁・６高裁支部でも訴訟を起こすという。
　最高裁は０９年、最大格差４・８６倍の０７年参院選を合憲としたが「選挙制度の仕組み自体の見直しが必要」と指摘している。【和田武士】

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毎日新聞　2010年7月22日　東京朝刊

（転載ここまで）

●NHKニュース
“参院選格差は違憲”と提訴
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100721/t10015871584000.html
2010年7月21日 17時12分

今月１１日に行われた参議院選挙で、１票の価値に最大で５倍以上の格差があったのは選挙権の平等を保障した憲法に違反するとして、弁護士のグループが、選挙のやり直しを求める裁判を起こしました。
今月１１日に投票が行われた参議院選挙では、議員１人当たりの有権者の数が、最も少なかった鳥取県選挙区と、最も多かった神奈川県選挙区で、１票の価値に５．０１倍の格差がありました。これについて、弁護士のグループが、選挙権の平等を保障した憲法に違反すると主張して、東京高等裁判所に選挙のやり直しを求める訴えを起こしました。このグループは、来月までにさらに全国１４か所で裁判を起こすということです。参議院選挙の１票の価値をめぐっては、前回３年前の選挙の４．８６倍の格差について、最高裁判所が「選挙制度の仕組み自体の見直しが必要で、国会において速やかに適切な検討が望まれる」と指摘しています。参議院の各会派でつくる改革協議会は、ことし５月、次回３年後の選挙に向けて選挙制度を見直すことを決めましたが、格差がさらに広がり、５倍を超えたことで国会の対応が問われることになります。

（転載ここまで）

●日本経済新聞
参院選「一票の格差」、弁護士らが東京高裁に提訴
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E3E2E19A8DE0E3E2E5E0E2E3E29180EAE2E2E2;at=ALL
2010/7/21 19:04

　11日に投開票された参院選で「１票の格差」が最大で約５倍に上ったのは違憲だとして、有権者と弁護士のグループが21日、選挙の無効を求めて東京高裁に提訴した。全国一斉提訴の第１弾で、８月までに全国８高裁と６高裁支部で提訴する。
　グループによると、今回の選挙で定数１人当たりの当日有権者数が最も多かった神奈川県と最少の鳥取県には約５倍の格差があり、鳥取の有権者１人の投票の価値を１とすると、神奈川は0.2だとしている。中心メンバーの升永英俊弁護士は「１人0.2票しか持っていない選挙区があるのはおかしい」と述べた。
　参院選を巡っては、別の弁護士グループも東京、神奈川の両選挙区と比例代表について、選挙の無効を求める訴訟を東京高裁に起こしている。

（転載ここまで）

●YOMIURI ONLINE（読売新聞）
参院選「１票の格差」巡り、弁護士ら提訴
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100721-OYT1T00950.htm
2010年7月21日19時41分

　１１日投開票の参院選を巡り、選挙区の議員定数が人口に比例して配分されていないのは憲法が規定する選挙権の平等に反するとして、東京都内の弁護士らのグループが２１日、都選挙管理委員会を相手取り、東京選挙区の選挙無効を求める訴えを東京高裁に起こした。
　総務省によると、今回の参院選で、東京選挙区の議員１人当たりの有権者数（国内・在外含む）は約１０６万人。最少の鳥取選挙区と比べて４・３８倍の格差があった。提訴後に記者会見した原告代理人の升永英俊弁護士は「『清き１票』という言葉があるが、都民の１票が鳥取県民と比べて約０・２票の価値しかないのは明らかに憲法違反だ」と述べた。
（2010年7月21日19時41分 読売新聞）

（転載ここまで）

●47NEWS（よんななニュース）
「１票の格差」第１弾の提訴　参院選で東京の弁護士ら
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072101000713.html
2010/07/21 17:00

　１１日投開票の参院選で最大約５倍となった「１票の格差」が生じたのは憲法違反だとして、選挙無効を求める訴訟を全国８高裁・６高裁支部のすべてで起こすことを明らかにしている東京の弁護士らのグループが２１日、第１弾として東京選挙区の無効を求め東京高裁に提訴した。
　訴状によると、原告側は、昨年９月現在の有権者数を基に議員１人当たりの有権者が最も少ない鳥取選挙区と比較すると、最も多い神奈川選挙区との間で約４・９９倍の格差が生じたとしている。
　東京選挙区の場合は約４・３６倍で、鳥取の有権者１人が持つ選挙権の価値を１票とした場合、東京では１人当たり約０・２３票だとしている。
　訴訟を担当する升永英俊弁護士（第一東京弁護士会）らは同日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見。「東京の有権者が『清き０・２票』分しか持っていない現実はおかしい。各地で訴訟を起こすのは全国で１人１票の価値を実現するためだ」と述べた。
　升永弁護士らはほかの高裁・支部でも、８月上旬までに提訴する予定。
　参院選をめぐっては、別の弁護士グループも１２日に東京選挙区などの選挙無効を求める別の訴訟を東京高裁に起こした。
2010/07/21 17:00

（転載ここまで）



↑『たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ』さん作。税制についての当秘書課の記事は、「カテゴリ : 税制、税金、財政」から。

築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2010-07-22
質問の納期も週明けすぐ！都の「技術会議」は約束も守らず東京都OBの委員中心に職員に回答
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10598100420.html

■2010-07-24
どこが健全土？「調べなくてもガス工場跡地よりはきれい」と？検査もせず生鮮市場予定地に盛り土搬入！
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10599257517.html

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