
GJを
こちらの記事で紹介した民主党・谷岡郁子(たにおか・くにこ)議員のサイトがおもしろかったです。
●参議院議員 谷岡郁子「谷岡チャンネル.com」公式サイトhttp://www.taniokachannel.com/top/top.htmlここの「政界不思議体験記」というところをクリックしてください。たとえば、そのまんま東氏への感想など、私は違う意見を持っている場合もいくつかありますけど、それは個人の趣味の違いの許容範囲ということでスルーすることにします。(^^;;
特におもしろいと思ったエッセイを勝手ながら宣伝させていただきます。谷岡郁子さん、ご容赦ください。m(__)m
http://www.taniokachannel.com/taikenki/taikenki.html
▼第14回「共犯になりたくない!」
谷岡事務所は、愛知県の政治史上群を抜く個性派集団です。
と表現すればカッコいいけど、要するに雑多でデコボコなのです。
事務所の常駐スタッフもそれを取り巻く人々も、その言動は一般的カテゴリーから逸脱しまくっています。
そういう人々が一緒にいると必然的に鮮度の高いコメントやミニ討論が頻発することになり、毎日目からウロコが落ちます。
ある日のシンちゃん(スタッフ)の自己紹介は、そういう意味でイカシテいました。
「ぼくは、選挙に行かない歴26年。一回も行ったことありません。その理由は、1.興味がない。2.めんどうくさい。3.共犯になりたくない。以上です。」
なぜ若者たちは選挙に行かないのか?興味がない、めんどうくさいという最初の2項目に関しては、私も見当がついていました。
若者の興味を喚起できるような言葉と内容をもつ政治家は多くないと思うし、興味がないことをやるのは私もめんどうくさいと思うからです。
でも、「共犯になりたくない」という言葉は衝撃的であると共に新鮮でした
確かに新聞やテレビのニュースを見ていても、「政治家って一体どういう神経しているんだ」と思うような言動が多いですもの。
女性のことを「子どもを産む機械、装置」と言う政治家もいるわけですから。
つい口がすべってしまったそうですが、つい口に出すことってほぼ本音だと思って間違いない。
やっていることを見ても、不明朗なお金の出入りなどたとえ違法でないにしろ世間の常識の範疇でもないと思います。
どこにまともな議員候補がいるのか知る術もないし、ひどい人間に投票して国民の税金から給料もらえるようにするのは犯罪的だから投票に行かない、と言うのは論理的に筋が通っています。
こういう人に特権を与えたら悪いことするだろうから、ここでも共犯になるわけですね。
こういう話をバッジ族のみなさんにすると、例外なく次のようなコメントが返ってきます。
「ごく一部の不心得者の言動を取り上げて判断されるのは困る。大半の議員たちは正直で良心的。
一生懸命やっているのに・・・」私も以前はそうだろうと思っていました。でも、今は違います。
この半年の体験や見聞を経て、政界には非常識をのさばらせる土壌があると考えます。
確かに良質な人もたくさんいるけれども、こういう土壌を改革するための内部的努力は圧倒的に不足しています。
小・中学校でもひどいいじめをやる子は少数だと思います。
でも圧倒的多数のよい子たちが見て見ぬふりをし続けると自殺する子が出ます。
不二家だって、間違った会社の方針に従い続けた社員たちは消費者に対して共犯だと言わざるを得ない。
それと同じことで、仲間たちの非常識さに甘く、そういうことを許容するような土壌を永年に亘って放置し続けたバッジ族もやはり共犯です。
私は、共犯になりたくないというシンちゃんの言葉を肝に銘じることにします。
こういう若者たちが安心して投票に行ける政界にするために、私の微力を尽くします。
こうやってこの連載を書き続けるのも、共犯にならないための私なりの対策のひとつだと思ってください。
できるだけ多くの人が政界の実態を知ることが、土壌改善への第一歩だろうと思います。だから周囲の人たちにこの連載のことを伝えてほしいのです。
▼第16回「半民主党かもしれない」
愛知県知事選につき合っていて、ものすごく違和感がありました。
あらゆることに違和感を感じたのですが、なかでも徹頭徹尾、前近代的な男の論理でことが運ぶことに感心しました。
民主党って実は自民党よりもさらに男社会かもしれません。
なにしろ30人ほどいるらしい東海地方の国会議員は全員男性です。
県会議員も県内自治体議員も、女性はちらほらいるだけなのです。
こんな民主党の推薦を受けた候補者が、女性層に浸透するのが困難なのは当然です。
実際、選挙結果は女性票の行方の差で負けたと思われます。
公示前から女性の視点を選挙戦略に組み込むべきだと指摘されていたのだけど、効果的な手を打つことはできませんでした。
事務所開きでも出陣式でも壇上にいるのは男性ばかり。
それを不思議と感じない不思議な光景が続出です。
マイクを握るのが男性ばかりというだけでなく、その話の内容も私の感性では男性的な発想だと思われるものが多かった。
その典型が「国盗り」志向の演説。
いわく「愛知から日本を変える」、「県知事、統一地方選を勝って参院選で政権交代へ繋ぐ」とのこと。
私の周囲に存在する女性たちには、まるでウケない論理でした。
第一に女の視点では国盗りゲームは面白いと思えない。
第二に、それは党内のシナリオとしては理解できても、選挙戦でアピールすべきことではないだろうということです。
政権奪取はよい政治を行うための手段ではあっても目的のはずがないからです。
つまり、これが目的のように語られるということがオトコ的に見えるのです。
女たちにとって感心があるのは、知事が変わると自分自身や家族、友人たちの生活がどのように変わるのかということだったのですが、これが明快にわかる話は少なかったのです。
一般的に男たちの話は空飛ぶトリの目から見たような話が多いと思います。
全体としてこうだ、とかアレとコレをこう変えるのだとかいう話になります。
女たちの関心は、するとどうなるのかという点にあります。
うちの子の学校での生活がどう変化するのか、おばあちゃんの介護が実際にどう変わるのかというようなミクロの問題が大事なのです。
言ってみれば、女たちはアリの目でものを見るわけです。
そして、私はこれが「生活者の視点」なのだと思うのです。
民主党の男性たちの話には「生活者の視点から政治を行う」というフレーズがたくさん出てきました。
でもその内容は生活者の視点ではピンとこないことが多かったのです。
それはトリの目から見たアリの視線の話だったからだろうと私は考えます。
日本人の半分の人々の論理で民が主の党を経営しても、それは半分の民が主の党、すなわち半民主党にしかなりません。
党内でこれが理解できたら真の民主党への道が開けるのでしょう。
▼第23回「過半数の声を響かせるには」
女性は日本の人口の過半数を占めています。
そして、日本国憲法には、男女は同等で差別が許されないことが明記されています。
なのに、男女差別は一向に改まる気配がありません。
時間がかかる問題ですが、日本の男女共同参画の歩みはあまりに遅すぎるのです。
女性が過半数だということは、大臣の過半数が女性であり、国会議員、大企業の社長の半数以上が女性であっても不思議ではないということです。
日本で女性が半数以上になっている職業として教師がありますが、幼稚園から大学まで進むごとに女性の割合が低くなり、助手、教授、学部長、学長と上に行くほど女性が減ります。
女性学長の数は私が就任した頃から大して変わっていません。
この間にイスタンブール工科大学やテヘラン大学、オマーン国立大学というイスラム世界の主要な大学さえ女性の学長になったのに・・・ タイの東大といわれるチュラロンコン大学の学長も女性です。
欧米に追いつけないだけでなく、女性の進出という観点では、日本はアジア、南米の諸国にも追い抜かれてしまったのです。
米国では、この30年で女性学長はチラホラというレベルから23%になりました。
滞在中のワシントンでは、ついにハーバードに女性学長が生まれ、アイビーリーグの半分が女性学長になったことが話題でした。
その背景には大学界あげての努力もありましたが、とりわけ一握りの女性学長たちとワシントンにいた女性たちが始めた戦略的な運動展開が有効でした。
今回ワシントンで関係者たちから詳しい話を聴いてきました。
同時に彼女たちの知り合いの政界関係者たちを何人か紹介してもらい、話をしてきました。
大学の世界で起きたことは政界でも起きたに違いないと推測したのですが、そのとおりでした。
「日本の女性のために協力してもらえるか?」という問いには、「もちろん!」という答が返ってきました。
既にこの内のひとつの手法は円さんたちの手により日本に導入されています。
30代で学長になった私は、男社会の例外的存在で、これまで何もできなかったけど、もう50代ですし、政治が変わらなければ他の分野も変わらないでしょうから、これから日本の政界における女性進出を高めるために努力しようとワシントンで誓いました。
既に頑張っている日本の先輩に合流すると共に米国の先輩たちの助けを得て、地方で私なりの役割を果たしたいと思います。
だって、女性が進出するのは男性のためでもあるのです。
どんな木も半分ばかりが養分を取って後の半分に養分が回らなければ成長はいびつになり、歪んで育ち、やがて全体が倒れてしまうでしょう。
変わる必要性が叫ばれながら、遅々として日本が変われないのは、男たちが既得権社会の中でどこまでもしがらみきって、身動きがとれないからだと考えます。
まだしがらんでいない女性、若者たちからしか日本を変えていく原動力は生まれてこないでしょう。
それがわかっている男性も多いから、今、女性が期待されているのだと思います。私もそんな男性たちにいつも助けられています。
▼第25回「非毒三原則」
シングル・マザーにして大学の学長、おまけに無謀なまでに果敢。
その上議論好きで言い争えば大概勝ってしまうし、挙句の果てに選挙に出ようなんて狂気の沙汰も辞さない。
こんな私の伴侶が務まる男性というのはよほど人間ができているに違いないと、大方の人たちが思うらしいです。
そして、実にそのとおりです。
うちのダンナサマは、滅茶苦茶いい人です。
去年は、一年間働いて貯めた金額を全てジンバブエの子どもたちのために寄付しました。
そして良いお金の使い方をしたと、満足しています。
ときどきTVのCM出演に声がかかるほどのルックスに私が感動してしまうほどの独創性と洞察力、柔和で寛容な性格と三拍子そろっています。
私がどうしても都合のつかない会合でスピーチまでやってくれて、候補者本人顔負けの評判をとって帰ってきます。
私はこの理想的なダンナサマを口説くのに半年も費やしました。
申し込む度に、「トモダチでいようよ」と言われ続けたのに、デパ地下の高級材料で手料理を作り続け、胃袋を刺激し続けてやっとその気にさせたかけがえの無いダンナサマなのです。
風呂屋の息子であったダンナサマは、リビドー高き少年時代に番台に座り続けて、食欲以外の煩悩の大部分を超えてしまったらしく、私の伴侶であるという運命を潔く受け入れてくれています。
そんなダンナサマにとっても、選挙への道を私と歩むのは辛いことです。
近頃の私が料理する余裕も持たないということもありますが、何より彼に言わせるとこの道には毒が溢れています。
打算、小手先の便法、妬み、勘ぐり、しがらみなどが生み出す毒が満ち溢れている上、これまで「きれいごと」と常識が通用する世界で生きてきた私たちには想像を絶することが多々起こります。
砂漠に砂をまくような毎日の中で、私も萎えそうになりがちなのですが、それを支える彼はさらにたいへん。
それは忙しいというより、私たちがなじめない環境で、自分を見失うまいとして闘い続けるストレスによるものです。
でも、ついにダンナサマも開き直って、仲間たちに「非毒三原則」を宣言しました。
毒は、持ち込まず、作らず、使わないと宣言したのです。
それがいかにこの世界でふつうのことであろうと、勝つためには必要だと言われようと、谷岡郁子の選挙に関しては一切の毒は拒否すること、どこまでも「きれいごと」に徹して理想主義的であることを追求すると言うのです。
私も異論はありません。
実は、知事選後にアメリカという離れた場所から状況を見直してみて、「きれいごと」の追求こそが私に課せられた役割だと、一足先に開き直っていました。
ただ、「非毒三原則」というすてきな言葉は私には思いつけませんでした。
そして、実はこれこそが、政治に嫌気がさしている多くの人々の願いに合致する本質を言い当てた言葉なのだと思います。
以上、ストレス発散のノロケでした。ゴメンナサイネ。
▼第26回「やる気でニートな娘たち」
うちの事務所には、現在3人の20代女性がいます。
永年若い女性たちがひしめいている女子大で働いてきた私ですから、そして時には親にも相談できないような問題も分かち合ってきましたから、この年代の女性には自動的に親近感と愛情をもってしまいます。
その私の目からみても、可能性と個性に溢れた、チャーミングな娘たちです。
そんな娘たちのことを書くのに、今回は2回分の長さをもらいます。 自分たちのことを「やる気のニート」と呼ぶ娘たちは、それぞれにワケあって事務所に流れ着きました 。
ニート第1号のは、私が事務所の陣容を考えたとき、若い女性のシンボルとして最初に思い浮かべた子でした。
中女出身で卒業して一年目、伊調千春の同級生ですが、中女の全運動部をまとめる立場のリーダーにして大学のムードメーカーとして際立った存在でした。
でも、就職したばかりだと知っていたので諦めていました。
そんな彼女が夏の終わりに電話してきました。
それで「すぐ来い」となり、職場でのロボットのような長時間労働でぼろぼろになった1号が何度もベランダから飛び降りることを考え、仕事を辞めて家で引きこもっていたことを知りました。
げっそり痩せた姿に怒りが湧き上がりました。
体力、根性、知性と人柄、そのどれをとっても私の自慢の娘をここまで追い込んだものに対してです。
しばらく回復期間を置いて、1号は私の付き人になりました。
ニート第2号は、冗談でなく河原で拾いました。
野外のイベントをやっていた6月のある日に、一緒にいた仲間が浮かない顔で川面を見つめていた彼女に話しかけ、私のもとに連れてきました。
聞けば単身就職で北海道から来たけれども、その会社の強引な商法に疑問でいっぱい。
調べてみて、中女の就職担当がブラックリストに載せている会社だと知りました。
なかなか辞めさせようとしないのを振り切って辞めたのが11月で、以後うちの事務所にいます。
ストレスだらけの事務所にあって、彼女は皆の癒しです。
そこにいるだけで空気が和み、独創的なコメントで人々の頬を緩ませる。
そんな不思議な娘です。
事務所であらゆる仕事をてきぱきとやってくれます。
つい最近加わったニート第3号は一見クールですれ違う人を振り向かせるようなくっきりした瞳の持ち主です。
でもそんなイマドキの女の子の奥には鋭い知性と純な感受性、ロマンチックな感情があります。
3号は東京の大学を卒業後名古屋で2度大手の会社に就職しました。
仕事は有能にこなしながら、両方とも2年続かずに辞めました。
会社の歯車になり切れず、不自然さや単調さがストレスになり、我慢し続けると体調を崩して倒れてしまうのです。
才能に溢れているのに自信を喪失して笑わなくなってしまいました。
それで、頼み込んで事務所に来てもらいました。
アーティスト的なところがあるのでイベント企画を中心にやってもらうことになりました。
私は、決してこの娘たちを哀れんで助けるために事務所に入れたのではありません。
人間としての可能性に惚れて、私たちを援けてもらいたくてリクルートしました。
この娘たちと一緒にする旅なら困難な旅も楽しい旅になりますし、毎日やりがいが生まれます。
そして、現実に娘たちは理解も速く有能です。
外から見れば就職に失敗して特に専門性や技術があるわけではない彼女たちはニートなのかもしれません。
でも、私に言わせれば、彼女たちは人生を真剣に生きようとし、情熱的に意義と手応えのある仕事を求めたから苦しい思いをしました。
投げやりで鈍感であれば我慢できるものを、真面目で感受性豊かだからこそロボットになることができなかったのだと思います。
これほど優れた若者たちを生かせない企業社会に私は心から疑問を持ちます。
娘たちの経験を知るまで、私は近頃の若者は我慢が足りない、やる気がなくてすぐ辞めてしまうという企業人たちの言説を信じていました。
でも、あの子たちを通じて、多くの若者たちが心身を壊すまで我慢していることや、やる気があり過ぎていい加減なことや意味のないこと、人間らしさの足りないこと、そして不道徳なことに耐えられないということを知りました。
多くの中高年は、自分たちが就職した時代と現在にどれほどの差があるか理解していません。
多くの若者が毎日深夜まで働いてコンビ二弁当を食べ、休日に映画や買い物にも出掛けられないほど疲れ果てている事実に鈍感です。
労基署に駆け込む時間もなく、相談する人も持たないままに放置されているのです。
デートする余裕もないから少子化の進行は必然です。
娘たちは、私に立候補する目的をいまひとつ与えてくれました。
若者たちに人間らしい若者時代を取り戻したい。
「人材」という言葉でロボットや機械のように扱われることを一緒に変えたい。
人生を会社に奪われることを一緒に変えたいのです。
給料は十分出せないけど、人間らしい仲間たちがいるところで、3人の娘たちはよく笑うようになっています。
早朝行動や夜遅い会合もしょっちゅうだけど、意義がわかっていることには喜んで頑張ってくれています。
1号は学生時代のように体重が気になってきました。
2号も食欲旺盛で周囲が食べ過ぎを心配しています。
食欲が出てきた3号が笑い声を上げてくれるたびに幸せな気分になります。
この3人のように人間の心の痛みや挫折を知る若者が、日本をより幸せな社会に変えていく原動力なのだと私は心から信じています。
娘たちが知恵と力をつけ、苦しんでいる若者たちに手を差し伸べることができるようになったら、この旅のしんどさには意味があったと感じられるでしょう。
でも、できることなら当選して、その能力にふさわしい待遇ができる日が来てほしいものです。
私の学生時代には、ニートという英語は「きちんとしている」あるいは「かっこいい」という意味で使われていました。
その意味でうちの娘たちは「やる気でニートな娘たち」です。よかったら事務所に遊びに来てください。元気がもらえますよ。
▼第35回「決定するのは誰?」
先日、教科書検定についての文教部会に出ました。
戦時中の沖縄における集団自殺等の悲惨な運命に対する日本軍の関与が日本史教科書から消されたことを調べるために文科省の人々から説明を受けたのです。
言葉づかいはていねいだけど徹底して情報は隠そうとする相手から、民主党の仲間たちと引き出した内容は次のようなことです。
教科書検定というのは審議会で決定するのですが、これは形式的なことであって、一度に280項目以上の検定意見案が事務局から出され、それを2時間足らずの会議で十分審議しないままに異議なしということで決定しました。
沖縄問題に関して意見が交わされたということはありません。
審議会には、近現代史の専門家もいなかったそうです。
つまり実質的には文科省の事務局が決定したということです。
この事務局案を作ったのは4人で構成される日本史担当の調査官と呼ばれる行政職の人たちです。
この人たちが、なぜこれまでの教科書の記述を変更して、日本軍による集団自決の強制や住民迫害がなかったかのようにしてしまったのか、またこの人たちがその変更に関して客観的で学問的な判断ができる人たちなのかということは不明のままです。
時々発言もしながらやりとりを聞いていて、この国の教科書の内容をじっさいに決めているのは文科省の役人なのだということが理解できました。
言い方を変えると、この国の歴史は文科省の役人が思うままにねじ曲げることが可能であり、実際にそういうことが行われているということです。
これを真実にそくして本来の記述に戻せという沖縄県民の切なる願いを私たちが取り上げようとすれば、これを教科書に対する政治介入だと言う人たちがいるのです。
でも、これは政治が介入するしかないことではないでしょうか。
私は東京で沖縄県人会が開いた集会に出て、生き残った人たちの話を聞きました。
本も何冊か読みました。
そして、今回の検定意見とそれに伴う教科書の記述変更は真実をねじ曲げたと判断しますし、それを仕掛けた人にその資格があったと思いません。
そして文科省はねじ曲げた歴史を強要しようとしているのです。
このような行政の横暴を止める力があるとするならば、それは政治的な力以外に何があるというのでしょう。
私は自分自身が一人の研究者として、戦前から戦時中の時期にどのような形で文部省が国民に軍国主義を植え付けるための装置として働いてきたかを読んできました。
その過ちを繰り返すことを避けるために永田町に来ました。一教育者として、教育を戦争の道具にすることだけは絶対に止めようと決意しています。
同時に、教育の問題に限らず、国民の運命を自分たちが変えていいと思っている官僚から、主権者の主権を奪い返すことが議員の役割だと思うのです。
そのために選挙で代表権を託されたと考えます。
▼第44回「久しぶりの話し合い」
肝心の国会審議は決定的に不足する。
そして毎回1時間の党内部会は勉強にはなるけど議論の時間が短すぎる上に、なぜか決定されてくるときには議論の結果からずれているということが繰り返される日々の中で、久しぶりにうれしい話し合いに遭遇しました。
以前の原稿でも少し触れましたが、先日地元から谷岡事務所発のバスが愛知県民たちを乗せて国会に来ました。
今回は東三河からの参加者が十人ほどに名古屋からの学生が3人でした。
お昼に着いて議員会館の食堂でワイワイ食事をした後、会館の談話室のひとつで、設楽ダムの問題を話し合いました。
国交省の官僚も2名参加し、時間が空いたところで民主党の環境委員会メンバーや田中康夫議員、前犬山市長の石田さんも入ってくれました。
市民の皆さんはダム建設反対派が多くて、それ以外は中立(わからない)派でした。
設楽ダムの問題は、選挙前から東三河に入るたびに多くの人々から問題として提議されていました。一貫して「わからない派」を公言してきた私ですが、だからこそ話し合いのコーディネートを引き受けたいと思ってスタートしたのが今回の企画でした。
午後1時から始まった話し合いの冒頭、私は司会として3つのお願いをしました。
主張し合う前にお互いに真摯に聴き合うこと、決めつけないこと、そして、はぐらかさないことです。
数多の不毛な会議を経験してきて、この3つができないことがかみ合った議論ができない原因だと思っていたからです。
参加した人々は、明らかに当惑しながらも、とても誠実にこの条件を守ってくれました。
長年に亘って不誠実な応対をされてきた市民たちが、募る不快感を超えて官僚の説明に耳を傾け、官僚たちも鋭い指摘に対して誠実にわかり易いことばで応答してくれました。
官僚たちには、事前の打ち合わせで、「とにかく出たとこ勝負で、市民語で話して欲しい」と頼んであったのですが、彼らはよく応えてくれたと思います。出席した政治家たちのコメントも歯切れがよくて、率直でした。
全員、真剣に議論に参加したと思います。
3時間後、皆で写真を撮って、バスの人々はニコニコ顔で帰路につきました。
何も解決したわけではありません。
でも、ちゃんと話し合えた充実感、何かが始まったという満足感が表情に出ていました。 私も、これからの責任を重く感じながらも、議員らしいことができそうな予感に満足でした。
同時に疑問も持ちました。
なぜ、話し合うことに素人であるはずの市民たちのほうが、国会議員たちより建設的に話し合えるのだろう?
なぜ、国会の審議からは、こういう充実感が生まれないのだろうかと。
ずっと耳を傾けていた学生の最後の言葉が印象的でした。
「ニュースは政局ばかりで興味ないけど、今日はこれが政治なんだと思えることに出会えてうれしかったです。」若者って、マトモですよね。
(引用ここまで)
もしも民主党が政権に居続けたいなら、鳩山由紀夫氏よりもこういう人を総理大臣にした方がよい気がします。それができたら民主党政権も日本もさぞ風通しがよくなりそうだし、政治も透明化しそうです。...この谷岡さんの意見がそのまま政権に反映できれば、ですけど。
築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2010-05-02 イシハラ都政による「土壌汚染除去実験」の目茶苦茶さ<4>(汚染処理実験へのNature記事仮訳)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10523297412.html
■2010-05-07 イシハラ都政による「土壌汚染除去実験」の目茶苦茶さ<5>(微生物浄化実験の怪)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10518826475.html
■2010-05-12 5/17 の都議会特別委員会(ジミントー提起)の自公参考人はやはり流通のための卸売市場カイカク派
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10532483758.html
■2010-05-15 イシハラ都政の傲慢さを訴える、豊洲汚染土壌廃棄差し止め訴訟第4回公判(短いけれど重要な段階へ)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10534216514.html
そこに存在する美しい人生と生命と生活を守る切実な要望を
民主党に聞かせるために、
アブナイ日本が
壊れる前にとりあえず何かしたいけどどうしたらいいか
kimeraれない人の役に少しでもたちたくて、
イル・サンジェルマンの散歩道の
午後のカフェで
クリーム味の
革命鍋をいただいて、
虹の日記や
フランス語の練習帳や
「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや
世界の片隅で税制についてのニュースを読んで、
消費税と社会保障と国家予算についての『
知られざる真実』を
大脇道場と
言ノ葉工房と
スーパー小論文ハイスクールと
アジア連帯講座で
1947年教育基本法の理念に賛同して超左翼おじさんや
カナダの日本語の先生から学んだ後で、
労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら
戸倉多香子さんや
保坂展人さんのために
みんななかよくスクラムを組んで
多文化・多民族・多国籍社会で「人として」情報流通を促進できるかとか、
雪裏の梅花や
古い寺を多く見て生活の中で感じた疑問や思いをあれこれめぐらせて
日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書く、
一寸の虫にも五分の魂で
転がるひよこ豆のように国会議員定数削減・比例削減に反対してきまぐれな日々を過ごすサイバー政治団体秘書のおしごと日誌。
国会議員やマスメディアに意見を届けるために下記を自由にご活用ください。引用、転載、転送、歓迎。
■各種国会議員名簿のポータルページ
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-86.html■官庁への意見送付先について
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-51.html■新聞、雑誌 読者の意見を伝える窓口(未整理)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-49.html■テレビ報道番組のご意見窓口(
「わんばらんす」から)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-50.html●News for the people in Japan マスメディア問い合わせ用リンク集
http://www.news-pj.net/link/media.html
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奈良県知事選は「平城宮跡をグランピング施設にする」という話があります。アンドリュー・バルトフェルド自民党好みの自画自賛本と化してゆく日本の教科書が悲しい。No title『自民党好みの自画自賛本と化してゆく日本の教科書が悲しい。』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9028.html
以下は中学校学習指導要領の解ewkefcノーベル賞学者の平和主義日本のジャーナリストからノーベル平和賞受賞者はなぜ出ないのか。 2021年ノーベル平和賞を受賞したマリア・レッサさんは30年以上ジャーナリストとして活躍してきました。ニュースサイト「ラップラー」の最高経営者・編集長を務めます。19Takeshiアメリカなどによる2003年のイラク攻撃は誤っていた。そのことを認めようとしない #自民党 の日本は、自らの過ちを反省できない重大な欠陥を抱えたまま失敗や破滅に向かって暴走し続けるのか。No title『アメリカなどによる2003年のイラク攻撃は誤っていた。そのことを認めようとしない #自民党 の日本は、自らの過ちを反省できない重大な欠陥を抱えたまま失敗や破滅に向かewkefcコオロギ食、昆虫食はお断りします。日本は外国人観光客に心地よい食事を提供できているか。 私が娘から聞いたところでは,中国人観光客が日本に来て困るのはお湯(白湯)を飲むことができないことだそうです。仕方なくマクドナルドで紅茶のようなものを買うと,テTakeshi沖縄で「職務」中に『土人』暴言を行なった大阪の機動隊員が、レイシスト右翼活動家に自ら名前を呼んで話しかけて談笑していた件「4月1日=Lデー」を忘れてはならない。 1945年4月1日,アメリカ軍兵士18万名が沖縄本島の読谷村と嘉手納の海岸に上陸しました。Lデーは,アメリカの日本侵略開始の日の暗号なであるラヴ・デーのことを言いますTakeshi日本の戦争責任についての神奈川新聞のすぐれた記事本島等長崎市長の発言 1988年12月7日,長崎定例市議会で本島等市長は共産党議員からの質問に答えました。
「戦後四十三年たって,あの戦争が何であったかという反省は十分できたというふうTakeshiカルロス・ゴーン氏の逮捕、勾留と、日本の人質司法日本の司法制度改革を求める。 日本の司法制度改革を次のように求めます。
・ 政府から独立した人権委員会の設置が必要である。
・ 裁判員裁判で死刑の決定を下すには,裁判員多数決によらず全Takeshi片方のチームの反則選手にレッドカードを出さない審判や当の反則選手を自ら批判せず、相手チームを「手詰まり」と評しているような不甲斐ない時事ドットコム @jijicom #マスメディアへの不信 #マスメディアへの不満No title『片方のチームの反則選手にレッドカードを出さない審判や当の反則選手を自ら批判せず、相手チームを「手詰まり」と評しているような不甲斐ない時事ドットコム @jijicom #ewkefc袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。鑑定不正 本人訴訟で裁判を経験してみると、判事がトンデモだとすぐ分かる。
私は民事で原告だけど、捏罪された。
よって刑事裁判では冤罪が多数ある。
風間博子さん、林眞須美檜原転石なんで性暴力の被害者を批判する弁護士が偉そうにするかな。女の子のトイレを覗いていた元加害者としての自分を恥じるべきではないのかな。ゴロツキ弁護士 徳永信一は極右弁護士ですが、例えば右翼弁護士(木原功仁哉・南出喜久治)が反「ワクチン」訴訟などをやっていて、「ワクチン」打て打てキャンペーンのメディア及び挙国檜原転石袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。袴田事件は冤罪そのもの「疑わしきは被告人の利益に」が近代司法の原則ですが、日本では疑わしきは罰せられます。
検察の起訴した事件の有罪率が99%、本当に99%が有罪なのか?
そんなことは閉口日中国交正常化50年に寄せて中国とホンジュラスの国交樹立を歓迎するアメリカの裏庭といわれた中南米のホンジュラスが3月26日アメリカの圧力、妨害をはねのけ新中国との国交樹立を発表しました。
心より歓迎したいと思います。
アメリカの閉口孤独の中で援助もなく死産した技能実習生のベトナム人女性は何も罪を犯していない。リンさんへの逆転無罪判決を歓迎2023年3月24日,最高裁は死体遺棄罪に問われていたレー・ティ・トゥイ・リンさんに逆転無罪判決を下しました。これでリンさんの無罪が確定しました。たまには最高裁もまとTakeshi袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。冤罪と死刑 過去にトンデモ発言をした萱野稔人・津田塾大学教授ですが,死刑についてはまともな議論をしていると思います。「死刑 その哲学的考察」(萱野稔人/ちくま新書)から一Takeshi差別主義経営者のいるホテルチェーンと日本サッカー連盟との不適切なナショナルチームパートナー契約他人を出汁にする人間前コメントの未来さんのおっしゃる様に、誰かを嫌な気持ちにさせてやりたい攻撃性がある人ばかりが、目立ちます。
最近、そうなったのか、あるいは以前からそうだったのかK.Minaイギリスでは嘘の答弁をしたら議員失職になる可能性があるそうです。日本の自民党政府も、そうあるべきです。自民党議員が半分そんな事が日本でも適用されたら、自民党議員は半分になってしまいますね(爆笑)
忘れてました…維新もです(爆笑)
どちらも大将から嘘つきですから。K.Mina日本国と日本人が大日本帝国軍性奴隷制度(従軍慰安婦制度)という蛮行の史実を記憶して二度と繰り返さないために反省しないなら、日本人以外の人々がかつての日本の蛮行を記憶する。カッセル大学で「平和の少女像」が撤去された。ドイツ中部の州立大学、カッセル大のキャンパスにあった「平和の少女像」が2023年3月9日,突然撤去されました。旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像は昨年7月,同大学Takeshi袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。冤罪による処刑阻止のために死刑廃止が絶対に必要。「冤罪袴田事件 検察庁は再審開始を認めた東京高裁決定に対して特別抗告をしないでください」のアクションに賛同した私は,電子署名を行いました。先日,弁護団の戸舘圭之Takeshi袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。No title今回の袴田さんの再審決定の件を、メディア(特にTV)がWBCで過剰に騒いでかき消しているように見えてならないです。
冤罪を生み続ける警察・検察を徹底的に批判して、今後月乃兎袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。No title>検察を起訴し検察を有罪にすべきだとすら思います。
全く同感です。yoshi袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。No title『袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blogewkefc自民党の城内実・衆議院議員から国連人権弁務官への攻撃発言がひどすぎるNo title杉田水脈を総務政務官に任命したのも絶句でしたが、よりによってこいつにLGBT特命委員会事務局長をやらせる岸田文雄の思考法が全く理解できない
自民党LGBT特命委員会事務名乗るほど者ではありませんが差別主義経営者のいるホテルチェーンと日本サッカー連盟との不適切なナショナルチームパートナー契約日本は永遠に「差別主義者が幅を利かす国」なんだろうな。これはWBCでの一幕なのですが、旭日旗を振り回して悦に入る日本人……
旭日旗がどのようなものなのか理解していればこんなことには、とも以前は思っていたのですが、どうも最未来バイデン米大統領は「未来永劫謝罪する義務を未来の世代に課してはならない」とは言わずに、今年も第二次大戦中の日系アメリカ人強制収用と公民権剥奪について反省と謝罪を新たにした。 #国家としての謝罪決して謝罪しないアメリカが謝罪した希少例ヒトラー・ナチスの手本は、米国の黒人差別法と先住民の強制収容所だった。
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-1123.html
優生学の親玉アメリカ問題は、それを巨大檜原転石ヘイト批判記事を書いた神奈川新聞の石橋学記者を「名誉棄損」として一部敗訴させた横浜地裁判決はおかしい。石橋記者の話を聞きます石橋記者を講師にオンライン講演会をします。
詳しくは
https://jcjkikansh.exblog.jp/32922330/ywatari4障害者自立支援法訴訟、和解へ重度の障がいを持って生まれた子の養子縁組 NPO法人みぎわは,障がいを持って生まれてくる赤ちゃんの特別養子縁組をあっせんする日本で唯一の施設です。中絶は年間20万件ほどあるそうです。協力病院の産婦人科医師Takeshi死刑FAQ (適宜更新)袴田巌さんの一刻も早い無罪を切望する。 2023年3月13日, 東京高裁は「無実の死刑囚・袴田巌さん」の再審開始を決定しました。決定で注目すべきは、決定理由中に,「捜査機関が証拠を捏造した可能性が極めて高いTakeshi自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる#自民党に投票するからこうなる安倍チルドレンの高市氏は、総務大臣だった当時「行政指導に従わない放送局は電波停止にする」という恫喝発言で大炎上を巻き起こしました。
今回の文書の内容はこの恫喝発閉口強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)自民党の十八番自民党の十八番
当初は任意であるといっておきながらいざ決定となると強制にしてしまうのが自民党のやり方です。
思い出されるのは1999年に成立した国旗国歌法、大日本閉口