消費税が「安定財源」だとしたら、担税力の弱い人から無理矢理とる税だから。

　

消費税値上げを悲願とする財界全体やたいへん多くのマスメディアとかなり多くのある種の政治家たちは日々、日本国民への洗脳的「説得」を続けています。kojitakenさんが最近の民主党内の税制論議とマスメディア報道をめぐる報道で憂えていることもその問題意識によるものです。そういう洗脳の結果か、消費税値上げについての世論調査があると、多くの人はよく考えずになんとなく「消費税値上げはやむを得ない」という回答をしてしまうようになってしまいました。残念なことです。

私はそれに対して、日本での税制論議やそれをめぐる報道が偏っていて全く不完全であることを示す一つの対照例として、最近のフランスの税制論議を取り上げて説明してみました。こういう税制論議や報道がちゃんと日本以外には存在することを示すために。

■企業への税負担増に意欲を示すフランスの税制論議
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1722.html

■フランスの税制論議は今、担税力ある者に応分の負担を求める方向に。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1727.html

それから、日本の現在進行形の税制論議と報道についてのkojitakenさんの必読記事はいくつもありますが、最近のものではたとえばこちら。

●きまぐれな日々
日本のマスコミが正しく伝えない「税調専門家委員会」の議論
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1065.html

また、とむ丸さんが「識者」たちの消費税論議をいくつか紹介し批評しているのがこちら。

●とむ丸の夢
消費税増税のこと
http://pokoapokotom.blog79.fc2.com/blog-entry-1209.html

また、「大脇道場」の友さんがお財界さまの「税制改革提案」を批判しているのがこちらの記事です。

●大脇道場！
NO.1560　「ない袖は作れ！」　「豊かで活力ある国民生活を目指して」　消費税増税を！(日本経団連）
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1619.html

お財界様が自ら「もっと法人税や社会保障の企業負担分を上げてください」と言うわけはありませんが、お財界様は結局、個人から企業利益を搾り取れと言っていることにほかならず、かなりひどいです。そういえば、ドイツには、自分たちの税金を上げよという富裕層の人々のアピール運動がありました。

■自分たちの税金を上げよというドイツ富裕層の人々に学ぶ
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1492.html

日本のお財界様もほんの少しだけでもこういう心意気を見習ってもばちは当たらないと思うのですが…。


さて、税制や財政や経済の専門家ではないと消費税のことについて発言できないかというとそんなことはないわけで、たとえば素人っぽくこういうふうに考えてみたらどうでしょうか。

経済格差が広がっている現在、一般的にいって給与は下落の傾向にありますし、ワーキングプアと呼ばれる層が拡大していることを考えて、今回の「素人考え」の試算モデルとして、年間手取り250万円の人を仮定します。

この人が貯金をほとんどせずに（貯金できずに）全額を生活費に使っているものとします。すると、消費税は5%として、単純な計算で年間12万円（=250万－(250万÷1.05)）ほど消費税を払っていることになります。

自分たちにとっていろいろとメリットが大きいという理由で消費税を上げたくて上げたくてたまらないお財界様が将来的な消費税率は10%がいいとか17%だとか言っていますので、とりあえず、今の2倍、3倍ということで10%と15%で試算しましょう。

消費税率が10%だと、250万円で生活するこの人が一年で払う消費税額は約22.7万円。消費税率が15%だと、この人が一年で払う消費税額は約32.6万円。給与は増えない傾向がはっきりしていますから、人々は財布の紐をしめ、消費税額が増えるだけ消費は抑制されることになるでしょう。

担税力のある人に応分の負担をお願いするのではなくて、ぎりぎりの生活をしている人々の限られた収入からさらにこれだけの消費税を搾り取ろうということがどれだけ非人間的なことか。消費税は安定財源などという主張がありますが、逆に言えば、担税力の低い人からでも無理やり奪い取る税ということではないでしょうか。

増税を強いて消費を抑制するというだけの「政策哲学」で、どのように社会保障制度を充実させられるというのでしょうか？　中低所得者層の生活必需品に関する負担増分を定額還付する「アイデア」を経団連が求めているそうですが、そのような定額還付をわざわざ行うための行政事務コストもかかるでしょう。そんな行政事務コストの財源はどこにあるのでしょうか。（爆）そんなことをするのなら、その分を実質的な社会保障に回すべきだということにもなります。

また、経済同友会は「年金目的消費税」の導入にも言及しているという報道を読みました。消費税以外の税収の話を一切せずになんでも消費税だけでまかなおうとするその姿勢に呆れています。消費税は無痛の打ち出の小槌ではないのです。

消費税値上げよりもまず、高所得層や、法人税や、キャピタルゲインなどの税率を以前の水準に近づけるか戻すかして、担税力のある個人や法人に「まず第一に」応分の負担を求めるところから始めるのが税制改革のあるべき姿です。「何でも消費税」を唱える財界の姿は、力の弱い者にまず重い荷物を背負わせて自分は楽をしたいずるい人間のように見えるのです。

築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2010-04-09　今後の流れと意味：イシハラ都知事らの住民監査請求（豊洲新市場予定地購入での160億円の損害賠償）
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10503739798.html

■2010-04-12　先週金曜の都議会築地特別委員会での、都による「現在地再整備の検討と断念の経緯」説明（資料掲載）
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10506309708.html

■2010-04-15　【詳細な調べからの情報抜粋】 イシハラ都知事就任前後の築地移転問題の推移
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10508674985.html

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そこに存在する美しい人生と生命と生活を守る切実な要望を民主党に聞かせるために、アブナイ日本が壊れる前にとりあえず何かしたいけどどうしたらいいかkimeraれない人の役に少しでもたちたくて、イル・サンジェルマンの散歩道の午後のカフェでクリーム味の革命鍋をいただいて、虹の日記やフランス語の練習帳や「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや世界の片隅で税制についてのニュースを読んで、消費税と社会保障と国家予算についての『知られざる真実』を大脇道場と言ノ葉工房とスーパー小論文ハイスクールとアジア連帯講座で1947年教育基本法の理念に賛同して超左翼おじさんやカナダの日本語の先生から学んだ後で、労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら戸倉多香子さんや保坂展人さんのためにみんななかよくスクラムを組んで多文化・多民族・多国籍社会で「人として」情報流通を促進できるかとか、雪裏の梅花や古い寺を多く見て生活の中で感じた疑問や思いをあれこれめぐらせて日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書く、一寸の虫にも五分の魂で転がるひよこ豆のように国会議員定数削減・比例削減に反対してきまぐれな日々を過ごすサイバー政治団体秘書のおしごと日誌。
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