「もしわたしが天使だったなら」 ルーチョ・ダッラ （不定期連載「世界の反戦歌・反戦詩から」）

　

■もしわたしが天使だったなら　（Se io fossi un angelo）

作詞　ルーチョ・ダッラ　（Lucio Dalla）
作曲　ロベルト・コスタ　（Roberto Costa）

もしわたしが天使だったなら
わたしが何をするか誰にもわからないはずだよ
背が高くて、金髪で、誰の目にも見えないわたし
こんなに美形で
こんなに勇敢
この勇気をめいっぱい使うよ
本当だってば、自由なボヘミアンのように空を飛んで
世界を一周するんだ
アフガニスタンに行って
それから南下して南アフリカにも行くよ
アメリカとも会談して
そしてもし撃墜されなければ
ロシアとも話したいな

もしわたしが天使だったなら
聖書の眼差しでしっかり見つめよう
人間どもには2時間猶予をあげる、多くても2時間だけだよ
人間どもの頭上におしっこをかけてやるから
彼らのビジネスにも、ドルの上にも
それからあのご立派なミサイル工場にも忘れずにね

もしわたしが天使だったなら
キリスト教信者の行列の中にいつまでもはいないさ
クリスマスに飾るキリスト誕生の馬槽の中にもいない
わたしはさわやかな垣根に座って
マルボロを吸ってるよ
わたしは善の天使になって神様と話す
神様を愛し、神様に従うけれど、わたしにはわたしのやり方があるからね
わたしのやり方で神様に話しかけるんだ
（コンピュータ神）「汝は我に何を望むのか？」
（天使）「権力者って何て悲しい人なんだろう。神様、あなたは権力者たちを許すのですか？」
（コンピュータ神）「でも、おまえ自身も過ちをおかしているのだぞ」
（天使）「それなら、もうあなたとは話しません」

天使、もうわたしは天使じゃない
もし足をひっかけてわたしを転ばせようというのなら
うまくいけば悪魔になれる
だけど、正直言うとね、悪魔なんてわたしには似合わない
それにいったい、地獄って何なんだろう？
あの灼熱を別にすれば
この地上と変わりはない
わたしは知ってる、自信をもって言える
知ってるよ、天使は何百万も何百万もいるってこと
空に姿は見えないけれど、天使は人々の間にいるってこと
天使とは最も貧しい人たち、最も孤独な人たち
網に捕まった人たち
そして、人間の間から神様が再生するのなら
わたしはその神様を愛して、そして従うだろうね
だけど、そのやり方はわたしに任せてほしい
わたしにはわたしのやり方があるからね…


作者ルーチョ・ダッラ本人の歌
http://www.youtube.com/watch?v=QsE9ePSwLsE　スタジオ録音（コラージュ画像。最初に出てくるメガネにヒゲのおじさんがこの歌の作者）
http://www.youtube.com/watch?v=2Xm8VxCs-mk　スタジオ録音（別のコラージュ画像）
http://www.youtube.com/watch?v=7Ra5RxyVHTU　ライヴ録音（音声だけ）
http://www.youtube.com/watch?v=M5bYHMzKk2w　ライヴ録音（画像、ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン、1995年）

スペインの女性歌手、アナ・ベレンによるスペイン語カバー
Ana Belen - 'Si yo fuera un angel'
http://www.youtube.com/watch?v=cZZdgPIg0EY
http://www.youtube.com/watch?v=3hlRIPyiL9Q

（翻訳引用ここまで）

この歌の作者、ルーチョ・ダッラ（ルーチォ・ダッラ）というイタリア人ですが、ルチアーノ・パヴァロッティの歌で世界的に有名になった歌、「カルーゾ」の作者でもあり、パヴァロッティの追悼のエントリーを書いたときに触れました。この歌、「もしわたしが天使だったなら」は、こちらやこちらによると、1985年か1986年の歌。つまり、南アフリカへの言及があるのは、南アフリカの人種差別政策であったアパルトヘイト廃止前のことだからですね。それから、アフガニスタンにも言及があるのは、アフガニスタンの歴史をひもとけばわかるように、1979年のソ連（当時）のアフガニスタン侵攻のことを言っていると思われ、アフガニスタンとアフガニスタンの人々がずっと前から戦乱に蹂躙されていたということを示しています。あと、「もし撃墜されなければロシアとも話したいな」というのは、「撃墜　ロシア」で検索すると出てくる1983年の「大韓航空機撃墜事件」のことでしょう、たぶん。


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そこに存在する美しい人生と生命と生活を守る切実な要望を民主党に聞かせるために、アブナイ日本が壊れる前にとりあえず何かしたいけどどうしたらいいかkimeraれない人の役に少しでもたちたくて、イル・サンジェルマンの散歩道の午後のカフェでクリーム味の革命鍋をいただいて、虹の日記やフランス語の練習帳や「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや世界の片隅で税制についてのニュースを読んで、消費税と社会保障と国家予算についての『知られざる真実』を大脇道場と言ノ葉工房とスーパー小論文ハイスクールとアジア連帯講座で1947年教育基本法の理念に賛同して超左翼おじさんやカナダの日本語の先生から学んだ後で、労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら戸倉多香子さんや保坂展人さんのためにみんななかよくスクラムを組んで多文化・多民族・多国籍社会で「人として」情報流通を促進できるかとか、雪裏の梅花や古い寺を多く見て生活の中で感じた疑問や思いをあれこれめぐらせて日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書く、一寸の虫にも五分の魂で転がるひよこ豆のように国会議員定数削減・比例削減に反対してきまぐれな日々を過ごすサイバー政治団体秘書のおしごと日誌。
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