
昨年2009年10月のことになりますが、
橋下徹・大阪府知事が部下との仕事のやり方や言葉遣いについて興味深い事例を示しました。それを分析して、私たち一人一人の仕事の質を高めるためにも参考にしようというエントリーです。彼の仕事ぶりとそれをめぐるいろいろな意見から意味ある教訓を引き出そうとていねいに説明を試みますので、かなり長い記事になることをあらかじめお詫びいたします。(もう少し整理して記事を短くすればよいのですが、掲載をこれ以上先延ばしにしたくないので、整理が十分ではないですけど、表に出してしまいます。滝汗)
今回の記事の構成は次の通りです。
(1) 政治家の態度はどうあるべきかについて、教訓に富む実例(フランスのニコラ・サルコジー大統領の例)とそれに対する論評を通じて、まず予備的考察をします。
(2) 橋下氏と件の技術系府職員との間の出来事のあらましを知るために、報道記事を三つ読んでいただきます。技術系職員とのやり取りについて分析もします。
(3) 件の橋下氏の同時送信メールを全文読んでいただきます。
(4) 件の技術系職員への「処分」を肯定する意見にはどんなものがあるか見ていただきます。
(5) その「処分」を肯定する意見はどうも掘り下げが足りないようなので、橋下氏の今回の「メール」とそれをめぐる言動と、件の技術系職員の橋下氏への返信について分析します。
(6) 今回大阪府に寄せられた「意見」の特色についても分析します。
(7) 『出世を棒に振る!「余計なひと言、女性社員のつげ口、うわさ話」』と題された、「Yahoo!ニュース - プレジデント」の記事を読んでいただきます。
(8) 橋下氏と件の技術系職員それぞれの今回の言動への私の評価をまとめてみます。
(9) 私が説得力を感じたいろいろなブログ記事を集めたので、それらを読んでいただきます。
(10) 件の技術系職員を処分したことを正当であると考える人への質問をいくつか書き出しました。
(11) 橋下氏のやり方に疑問を感じている冷静で実務的な感覚を持った大阪府職員のみなさんへのささやかな提案を考えてみました。
(12) 最後に一つ、笑うためのおまけも付けました。
「目次」は以上です。では、一章一章みていきましょう。
(1) まず、「下々の者」が「政治・行政的に高い地位の者」に失礼なことを言うことについての考察をこちらの記事でしたことがあります。
■国家指導者に面と向かって拒絶の言葉をかける機会 (付録:2008年フランス地方選第一回投票結果)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-635.html詳しくは読んでいただきたいと思いますが、簡単にその考察の結論をまとめるとこういうことです。
まず一般的に言うと、下々の者が政治・行政的に高い地位にある国家指導者に辛辣なことを言う時、国家指導者はそれを甘受し、あるいは上手に受け流し、あるいは、そもそもそのような辛辣なことをできるだけ言われないように自らの人格と政策を律するべきなのです。そして、それができない国家指導者は政治家として未熟であるということです。実例について具体的に言うなら、フランスの現大統領のニコラ・サルコジーは政治家として未熟なところがあると言わざるをえないし、前任者のジャック・シラクや前前任者の故フランソワ・ミッテランと比べるとそのことはさらに明らかであるということです。
サルコジーの未熟さはこちらの記事でも分析しました。
■要人をユーモアで批判する権利は正当なもの。(フランスのサルコジー人形と、日本のリアリティ・ツアーの麻生人形)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-963.htmlそして、それを日本の実例に当てはめると、安倍晋三、麻生太郎、石原慎太郎、橋下徹など、国家や大規模地方自治体の首長になった最近の多くの政治家や首長で特にマスコミに持ち上げられたことの多かった(多い)者には、リーダーとしての未熟さを持った者が目立ちます。最近、
竹原信一・阿久根市長もここに加えられることになりました。
(2) 内容的にはたいへん物足りないですが、「橋下対職員」のあつれきについての報道記事を見てみましょう。
●毎日jp(毎日新聞)
橋下知事:メールで反論の大阪府職員を処分へ
2009年10月8日 12時32分 更新:10月8日 13時38分
http://mainichi.jp/select/today/news/20091008k0000e040071000c.html
大阪府の橋下徹知事は8日、知事へのメールの中で「愚痴はブログ等で行って下さい」などと表現した技師級職員を、口頭で厳重注意処分する考えを示した。今後、同様の事案が発生した場合は、人事評価に反映させる意向という。
橋下知事などによると、1日、税金に対する意識の低さを指摘するメールを全職員に送ったところ、この職員から反論があった。職員はメールの中で、「メールを読む(職員の)時間を無駄にしていることを自覚して下さい」などと書き、知事に返信した。
橋下知事によると、これまでに100人程から知事を「おまえ」呼ばわりするようなメールを受けてきたが、受け流してきた。しかし今回は、民間出身の副知事から「組織として非常識」との意見を受け、メールに対しては初めて処分することを決めた。橋下知事は「意見交換なら分かるが、組織のトップに対するモノの言い方ではない。職員はどう発言すべきか、示すために厳しく対処した」と話した。【福田隆】
(引用ここまで)
●asahi.com(朝日新聞社)
反論メールの職員を処分 橋下知事「物言い非常識」2009年10月8日20時26分
http://www.asahi.com/politics/update/1008/OSK200910070170.html
大阪府の橋下徹知事が全職員にあてて税金に対する意識の低さを嘆くメールを出したところ、ある職員が反論する返信をした。知事は「物言いが非常識だ」と激怒して8日、この職員と直属の上司を府の内規に基づく「厳重注意」にした。府庁内からは「知事の態度は度量が狭い」との声も聞かれる。
発端は1日夜に知事が送信したメール。利水からの撤退によって府の損失が386億円に上った紀の川大堰(和歌山県)をめぐり、議会で原因を淡々と説明するだけだった府幹部について「何事もなかったかのよう。給料が保障される組織は恐ろしい」などと書いて全職員に送った。
2日昼、職員の一人が「責任は(投資を)決断した人にある。こんな感覚の人が知事である方が恐ろしい」と返信。「愚痴はご自身のブログ等で行ってください。メールを読む時間×全職員の時間を無駄にしていることを自覚してください」とたしなめた。
これに怒った知事は同夜、この職員に「上司に対する物言いを考えること。トップとして厳重に注意します。言い分があるなら知事室に来るように」と送信。職員も返信で「公務をどけてでもお邪魔します」と応酬した。
知事は一連のやりとりを府幹部らに転送。8日、報道陣に「社長に『メール読むのは時間の無駄です』と言えますか。一般常識を逸脱している」と語った。一方、職員の間からは「知事自身が『メールを送って』と言っていたのに、気に入らなければ処分なんて」とおびえる声も出ている。
(引用ここまで)
この二つの記事では、橋下氏とこの技術系職員のやり取りについて全部わからないので、物足りない思いが残ります。もうちょっと詳しいのがこちら。
●J-CASTニュース
橋下知事に「『お前』メール」 府職員に100人もいる!
2009/10/ 9 18:46
http://www.j-cast.com/2009/10/09051410.html
大阪府の橋下徹知事が全職員に宛てたメールに対して返信した内容が「一般常識を逸脱している」として、40代の女性職員が、口頭で厳重注意処分を受けた。橋下知事は「これは、あり得ない」「公務員組織は、ちょっとずれている」と怒りが収まらない様子だが、実はもっとひどいものもたくさんあるのだという。
「それなりの職についている人間の文章とも思えませんが」
発端は、2009年度末に完成する予定の「紀の川大堰」(和歌山市)の事業から、大阪府が撤退を決めたことにある。この事業は国が1987年に着手。当時の水需要予測では、大阪府で水不足が予想されていたことから、同大堰から1日2万トンを取水する計画になっていた。ところが、その後の需要予測では、需要が大幅減。同大堰を利用しなくても需要が容易にまかなえることが判明したことから、府は事業からの撤退を決めた。総事業費1028億円のうち、府がすでに負担した約380億円が無駄になる形だ。
橋下知事は、府の幹部が9月30日の府議会で、撤退の経緯について説明する様子が不満だったようで、10月1日夜、全職員に対して、公金に関する意識を改めるように求めるメールを送信。このメールが、今回の騒動の引き金になった。内容は、こうだ。
「どうも税金に関して、僕の感覚と、役所の皆さんの感覚は違います。昨日の議会答弁、水需要予測の失敗によって380億円の損失が生まれたことに関しても恐ろしいくらい皆さんは冷静です。何とも感じていないような。民間の普通の会社なら組織挙げて真っ青ですよ!!(中略)それよりも、皆さん、380億円の損失って、何にも感じませんか?何があっても給料が保障される組織は恐ろしいです・・・・」
これに対して、10月2日になって、女性職員がメールを知事に返信。文面では、
「このメール配信の意味がわかりません。愚痴はご自身のブログなどで行ってください。メールを読む時間×全職員の時間を無駄にしていることを自覚してください。また、文も論理的でなく、それなりの職についている人間の文章とも思えませんが」
と、橋下知事を罵倒する一方、事業撤退の決定についても、
「380億の投資を行うことを決断したのは誰ですか?投資なら、損益を十分考えて行ったわけでしょうから、今回の責任は決断した人にあるべきです。『やめ逃げ』はずるいです」
と、「やめ逃げ」と非難した。なお、府が事業から撤退しなかった場合、少なくとも年間2億円の維持管理費を負担しなければならなくなる。
知事に「お前の考えていることはおかしい」
さらに、メールの最後には、知事からのメールの「何があっても給料が保障される組織は恐ろしいです」とのくだりを引用し、
「こんな感覚を持つ人が知事であることの方が私は恐ろしい」
と、再び知事を罵倒した。この約7時間後、知事は女性職員に対して
「まず、上司に対する物言いを考えること。私は、あなたの上司です。その非常識さを改めること。これはトップとして厳重に注意します。あなたの言い分があるのであれば、知事室に来るように。聞きましょう」
と、メールで「警告」。このメールに対しても女性職員は反発し、
「こんなにたくさんメールが送りつけられること自体、私には未知の経験で、恐怖に感じています」
「知事室にお呼びとあらば、公務をどけてでもお邪魔いたします」
などと返信。さすがに知事も堪忍袋の緒が切れた様子で、人事担当者に
「彼女の仕事自身も、知事の指揮命令権の中に入っていることすら認識になさそうです。知事と職員の関係から、きちんと説かなければならないようです」
などして、処分を検討するように指示。職員と直属の上司を、府の内規に基づく「厳重注意」にした。
知事の怒りは、処分を明らかにした10月8日の囲み取材の場でも爆発。
「一般常識を逸脱している」
「これはありえない」
などとまくしたて、記者に対して
「どうなんですかね。こんなもんなんですか?『愚痴はブログで言ってください』とか社長に言うことは。言えます?『メールを読むのは時間のムダだ』って(社長に)言えます?」
などと問いかけた。また、
「もっとひどいのも、いっぱいあるんですよ」
と切り出すと、記者からは苦笑いが漏れていた。
「『お前』というのも頻繁にあります。『お前』って、社長とかに言えますかね?『お前の考えていることはおかしい』って」
今回処分された職員は反省しているというが、「『お前』メール」を送信する職員は100人程度いるとのことで、知事の怒りが収まることは当分はなさそうだ。
(引用ここまで)
不思議なのが、この記事も橋下知事もこのメールのやり取りの「内容」そのものに触れてなくて、単に「礼儀」の問題だけを話題にしていることです。ということは、「今回の(損失の)責任は決断した人にあるべきです」という件の技術系職員の「指摘」の内容は正当であるということです。この職員の「態度」と百億円単位の損失とははたしてどちらが重要な問題なのかを橋下氏自身とこの件を報道するマスメディアはわかっているのか、私はとても心配です。
さらに言えば、「愚痴」とは、自分の悩みを解決を求めて相談するのではなくて誰にともなく無関係な人に漫然と話すこと、という意味でしょうから、この技術系職員が橋下氏のこのメールを「愚痴」と表現したことは的確であったと私は思います。橋下氏のメールを「愚痴」と表現するかどうかは個人の「処世術」の問題であって、「府政」の問題ではないでしょう。
件の技術系職員の返事は、ある人が見れば「非礼」かもしれませんが、橋下知事が「権力」と「処分」を振りかざして攻撃的な反応をしていることを考えれば、私は大きな問題にしようとは思いません。ましてや、この職員の「礼儀」は「府政上の大きな問題」であるはずがありません。私はむしろ、この職員のような反応を誘発した責任の少なくとも一端は、最初に橋下氏が誰彼かまわず無関係な人にまで送った「愚痴メール」の漫然とした書きぶりにあると私は考えます。
良い意味での職業倫理ではなくて恐怖を感じさせるようなメールを、特に管理職でもない一般職員にトップが繰り返し送ることの「非礼さ」を私はむしろ感じました。
あるいは、橋下氏は「権力」と「処分」を振りかざさないと部下を使えない人であるということかもしれません。指導者(リーダー)とは、「脅しによってではなくて自らの人間性や見識によって人々を上手に自然に動かすような人」のことをいうと私は考えていますが、橋下氏のこうした言動は指導者としての資質を疑わせるのに十分です。
(3) なお、橋下氏のもとのメール全文はインターネット上でも転載されていて、たとえば次のブログでも読めます。「追記を表示」にも入れておきましたので、読んでみてください。
●意外と社会派(予定)激怒の橋下メールの原文
http://blog.goo.ne.jp/matuba96/e/53f67ed4be31d11ffcc1b987cce28aaf(4) では、件の技術職員に対する処分を肯定する意見にはどんなものがあるか、報道記事一つ、ブログ記事三つから見てみましょう。
●読売新聞 - Yahoo!ニュース
橋下知事批判メールに反響700件、賛否半々
2009年10月17日18時14分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091017-00000718-yom-soci
大阪府の橋下徹知事が今月8日、全職員に一斉送信したメールに批判的な返信をした女性職員を、「トップに対する物言いとして常識を逸脱している」として厳重注意処分にしたことに対し、これまでに市民の意見として府に寄せられたメール、電話の反響が約700件に上った。
「社会人の常識がなく、処分は当然」「上司に意見を言う人間を大切にしないと、組織は硬直する」。賛同派と批判派はほぼ相半ばしており、思わぬ〈批判メール論争〉が起きている。
市民からの意見は、女性職員が処分された8日には177件、翌9日は1日の意見件数としては今年最も多い301件に達した。16日午後5時までに計692件に上り、このうち処分に肯定的な意見が413件、批判は279件だった。
知事に賛同する人たちからは「職員全員に社会常識を再教育すべきだ」「民間企業では上司と考え方が違う場合、失礼のないように意見し、通らなければ身を引くしかない」などの意見があった一方、「処分までは大人げない」「意見を求めながら、内容が気に入らないからと処分すれば、誰も意見を言わなくなる」といった知事批判もあった。
ふだん府に寄せられる意見は女性や中高年が中心だが、今回は6割以上が男性で、30歳代と40歳代がそれぞれ100件を超えた。府の担当者は「これだけ賛否が分かれる反響は初めて」と話している。
最終更新:10月17日18時14分
(引用ここまで)
賛否両論の内容もさることながら、「6割以上が男性で、30歳代と40歳代がそれぞれ100件を超えた」というのはとても興味深い情報ですので、あとで分析の対象にします。あと、この技術系職員への処分を支持する意見を書いているブログ記事からランダムに三つ選びました。
●生玉日記橋下府知事ブチ切れた!不遜メール職員に処分
http://plaza.rakuten.co.jp/namaoh/diary/200910100001/●平凡でもフルーツでもなく、、、間違った平等概念が原因?橋下知事に『お前』呼ばわりのメールを書く府職員が100人も!
http://blogs.itmedia.co.jp/yasusasaki/2009/10/100-d511.html●mk8033の日記橋下知事に対する反論メール職員
http://d.hatena.ne.jp/mk8033/20091008/1255005283(5) さて、これらの「橋下氏擁護論」を見ると、掘り下げが足りないように思うのです。もともと、前に引用した報道機関の報道も、私にとっては掘り下げが足りないのですけど...。
では、どのように掘り下げが足りないか、改めて私なりに説明してみましょう。
ポイントは三つあります。一つ目がそもそもの橋下氏の首長(リーダー、指導者)としての資質。二つ目が、今回の橋下氏の「メール」が職員への指示として形式と内容を伴った意味のあるものだったかどうかということ。三つ目が、橋下氏とこの技術系職員「両方」の言葉遣いや礼儀についてです。
まず、一つ目。背景として、橋下氏自身の過去の暴言や下品な物言いや、政治や行政とは何かを理解しているとは言えない言動がたくさんあります。それは職員の言葉遣いを橋下氏が難詰する以前の問題であること、それは行政トップとしての橋下氏の大きな欠陥であると考えられることを思い出さなければなりません。それを抜きにして今回の技術系職員が上司への礼儀を欠くとばかり攻撃することは、それぞれの地位に応じた職務の重さや責任とのバランスを欠く滑稽な態度です。それと同時に、そのような態度は、何が大きな問題で何が小さな問題かを見失っていることの告白にほかなりません。
いくつもあるそのような例の一つが、私学助成の削減に抗議した女子高生に対して、子どもに対する行政の義務を完全に放棄した内容の「反論」を橋下氏が行って当の女子高生を泣かせたことです。「子どもが笑う大阪」というようなスローガンで当選した人物とは思えないし、子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)に示されている大人の子どもへの責任を理解していないことを橋下氏はまざまざと見せつけました。この一件だけでも橋下氏の行政責任者としての資質に疑問符をつけなければなりません。
橋下氏は職員に対して「公務員は府民のために仕事をしているのだという心構えを持て」と言うことでしょう。(まさか「公務員は府民のための仕事をしてはいけない」なんて言いませんよね?念のために確認しますけど。)そうならば、子どもの教育に関する予算を削るということは単に府民の負担を増すことであり、「府民のための仕事」とはとても言えないのです。子どもの教育についての予算は、子どもの教育に責任を持つべき大人として最優先に確保すべきものであり、それをしないで女子高生を論破して泣かせて満足しているというこの一点だけで彼の行政トップとしての資質や民主政治への理解度がダメダメであることがすぐにわかってしまいますし、大阪府民はこのような人物を府知事に選んだことを後悔しなければならないはずなのです。(ついでに言えば、このような橋下氏をほとんど無条件で持ち上げるマスコミも、扇動的な売文屋さんとしては優秀かもしれませんが、言葉本来の意味での報道者としての適格性を完全に欠いています。)つまり、橋下氏の政策方針自体が「公務員は府民のために仕事をしているのだという心構えを持て」という考えにすでに反しているのです。
そして、彼の言葉遣い。過去の例では、十分な理由があって学力テストの結果を公表しようとしなかった教育委員会に対して「クソ教育委員会」と言ったのを一つ思い出せば十分でしょう。大阪府知事当選以前にさかのぼれば、光市事件の被告弁護団に投げた下品な文句などもそこに加えられるでしょうし、その弁護団から裁判を起こされて地裁では敗訴していますね。
(なお、今回の件とは関係ありませんが、重要なことなので繰り返すと、学力テストの結果を公表したために、橋下氏の得票率が高かった地域は子どもの学力が低い傾向がはっきりわかったわけです。橋下氏は学力の低い地域の支持を強く受けて当選し、その結果、橋下氏は子どもの学力をさらに低くする効果を生み出すであろう私学助成の削減を行ったという皮肉に一人でも多くの大阪府民に気付いてほしいところですけど...。)
なお、橋下氏が民主党の高校授業料の無料化に合わせて「府立高校授業料を無料化」する方向に動いているようですが、私学助成を削減して女子高生を泣かせて喜んでいるようでは、あまり褒めるわけにはいきません。民主党の政策に乗っただけですし。
一職員の礼儀など問題にする前に、政治家・行政官としての橋下氏の根本的な資質を問題にしなければなりません。
二つ目のポイントです。橋下氏の今回のメールでの指示の出し方はどうでしょうか。
文面全部を読んでみると、長々と書いてありますが、一言で要約すれば、「税金は大切に使え、無駄にするな」ということです。もしそれが彼の言いたいことなら、そのメッセージの趣旨自体は当たり前のことです。しかし、そんな当たり前のことを同報メールですべての職員に送ってそれが個々の職員について、また、いろいろな個々の案件について具体的な効果を生むと橋下氏が考えていたのなら、それも彼にとっては一つのやり方なのかもしれませんが、たいへんにお粗末だと私は思います。
「税金は大切に使え、無駄にするな」という行政の基本を職員全体がおろそかにしていると言うのなら、そのような「抽象論」だけ流すのではなく、個別の「具体的」プロジェクトや毎日の「具体的」業務について具体的に検討し当事者と話し合うべきことです。仮に私が府知事だとしたら、そうします。
「税金は大切に使え、無駄にするな」という一般論だけを全員に一言言いたい場合であっても、十分に考え抜いた、人の上に立つ人間として恥ずかしくない文面で書くべきです。短時間で漫然と書き散らした、「愚痴」ととられてもおかしくないメールなど送るものではありません。なお、橋下氏も橋下氏を弁護する人も「民間では~~である」とさかんに言っていますが、民間企業では、社長がこんな漫然としたメールを社長がひんぱんに全社員に送っているとも思えません。
一方で、何億円もの事業にかかわることなら、それを立案し決済し議会で採決した直接の決定者と最終責任者と直接話し合うべきことです。
橋下氏が具体例として挙げているのは、「余野川ダムの中止に伴い、箕面市が国にこれまで払ってきた負担金の返還を求める動き」に関する大阪府分の「5億円」、「水需要予測の失敗によって380億円の損失が生まれたこと」、また、「水需要予測の失敗の要因を述べて、淡々と、これからはこのような過ちを繰り返さないようにしますと話すだけ」の府の幹部についてです。これらが問題であるというのなら、そして、私もそれらを問題にすることには意味があると考えるわけですが、怒りにまかせてこんな同報メールを無関係な職員も含めた全員に送ることよりも直接の責任者と話し合うことの方が大切ではないのでしょうか。
件の技術系職員が指摘しているのもそういう本質的で当たり前のことです。この職員のメールの全文を読めないのは残念ですが、上で引用した報道で知りえる限りでは、「380億の投資を行うことを決断したのは誰ですか?投資なら、損益を十分考えて行ったわけでしょうから、今回の責任は決断した人にあるべきです。『やめ逃げ』はずるいです」というのは的確な指摘です。
それなのに、これが「非礼」かどうか「だけ」が橋下氏の怒りと報道のポイントになるというのは本当に愚かなことだと思います。
三つ目のポイント。「非礼かどうか」にこだわる人が多いようですが、「礼儀」ということについて私が思うのは、「部下の上司に対する礼儀」はあると思いますが、「上司の部下に対する礼儀」というのもまたある、ということです。私はその両方に注目します。上司であれば部下にどんな圧力をかけても、どんなに失礼なことを言ってもいいというものではありません。この女性職員が非礼であるというなら、橋下氏も十分に非礼なのです。
(6) ここで、ちょっと視点を変えます。今回正直に発言して処分されたのが女性職員であったことと、ふだん府に寄せられる意見は女性や中高年が中心なのに今回の件で届いた反応の「6割以上が男性で、30歳代と40歳代がそれぞれ100件を超えた」ことがとても興味深く思われるのです。それは、こういうことです。
多くの男性は、上下関係と競争環境の企業社会の中で、上司に対する感情が屈折しているのではないかと想像されます。嫌な上司でも従わなければならない企業社会の中では、思ったことをストレートに言ってはいけないという習慣が骨の髄までしみつきます。
そのような習慣にどっぷりつかった「30歳代と40歳代」の「男性」の感覚と、思ったことや納得できないことをストレートに言ったこの女性の技術系職員の感覚とは全く相容れないものであったと想像されるのです。だからこそ、「30歳代と40歳代」の「男性」が強烈な反発を示したと想像するのです。
どちらの感覚が正しいと断言するのはこの記事の趣旨ではありませんが、少なくとも言えることは、この女性の技術系職員のようなストレートな態度を持った人が増えれば、企業社会での上下関係や競争環境は緩和されて、企業の中で屈折した感情を持っている男性も少しは楽になるのではないかということです。どうでしょうか?
(7) 余談になるかもしれませんが、長い記事の中休みとして、Yahoo!ニュース「プレジデント」の記事。
●プレジデント - Yahoo!ニュース出世を棒に振る!「余計なひと言、女性社員のつげ口、うわさ話」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091110-00000001-president-bus_all(8) 橋下氏の言動をめぐる一連の騒動から思ったことを落穂拾い的に書き出します。
まず、すでに多くの人も指摘していますが、橋下氏は「敵を作ってそれを叩くことを通じて世間の多数派との一体感を作り上げる」人です。その叩き方が道理をはずれたものであっても、世間の喝采の多さをもって自分を正当化する人です。そのような人の言動と、それを無批判に報道することは、問題の軽重や本質を混乱させることがこの件で私にはわかりました。
次に、この社会では、形式的な上下関係がすべてではないということです。実際、知事は有権者が投票しなければ当選することができません。いってみれば、有権者は知事の任命権者、つまり上司にあたる、そう考えることも可能です。言ってみれば大阪府民は知事の上司ということです。そうであるなら、たとえば、橋下知事は市民や有権者からの批判や抗議を誠実に聞く務めがあります。そのことを理解せずに、府知事は府民よりも上の立場であると単純に考えているとしたら、橋下氏は独善的な独裁者ということになります。橋下氏が「知事を批判する府民や市民は知事に対する口の利き方を知らない」と言うのでなければいいのですが。
最後に、件の技術系職員の反応は、「上下関係の好きな処罰好きの府知事閣下のいる府庁では」ベストではなかったと思いますが、処分する必要性を私には全く見出すことはできません。それよりも、府政に多額の損失が発生したとしたら、380億円の投資を行うことを決断した人の責任こそが問われなければならないはずです。380億円の投資の責任ではなくて、一般職員の礼儀の方が大きな問題になる橋下帝国や日本の価値体系の混乱の方が心配です。
今回の件を通じて、橋下氏の実務的な仕事の仕方、実務での人の動かし方が今回はたいへんに拙いことがわかりました。そして、橋下氏は、叩けば絶対に勝てる敵を作ってそれを叩くことによって人気を集めるだけの人であることが今回もよくわかった、というのが私の考えです。
(9) ということで、橋下徹氏は「罵倒者」や「扇動家」としてはたいへんな才能を持っているけれど、「見識」や「指導者としての器」には大きな問題があると、私は具体例を一つ一つ引きながら説明してきました。ほかのブログ記事の指摘も見ておきます。
たとえば、「花・髪切と思考の浮游空間」のこれお・ぷてらさんの最近の記事でこういうのがあり、私はとても納得できます。
●花・髪切と思考の浮游空間橋下の公務員バッシングと日本的感情
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/4ce6100ca443a2766e484f3549966705今回の件では、彼が「見識」や「指導者としての器」に大きな問題があるということを示す具体例がまた一つ積み重なったというわけです。
私は、「処分を正当とする意見」よりも、次のようなブログ記事の見方にずっとずっと掘り下げの深さと視点の確かさと説得力を感じます。
●七海耀の錯乱気流■やれやれ、またあの知事か
http://blogs.yahoo.co.jp/ochikoboremaru/49235045.html■「橋下の乱」再び
http://blogs.yahoo.co.jp/ochikoboremaru/49248567.html■劇場公開中「橋下の乱」再び-Part II (加筆修正版)
http://blogs.yahoo.co.jp/ochikoboremaru/49259459.html■「橋下の乱」再び‐最終章
http://blogs.yahoo.co.jp/ochikoboremaru/49279767.html●5号館のつぶやき橋下府知事と職員: 雑談に抗議する中学生と抗議に切れる教員
http://shinka3.exblog.jp/12568094/●ジョージィのおとなりさんたち<橋下知事>「批判メール」女性職員処分(首長の手本)
http://blog.goo.ne.jp/legacy_memo/e/1bcea5e057a0b3fba97d861a40c3438d●如月の部屋大人げない橋下知事 トップの『品格』
http://kisaragiayaka.at.webry.info/200910/article_9.html●la_causette■褒美銀と公開処分の差
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2009/10/post-d65e.html■橋下知事への返答案を考えてみる
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2009/10/post-ef4f.html●駄文徒然日記相変わらず幼稚な橋↓氏
http://blog.livedoor.jp/kokouroko0923/archives/51374365.html●生きてるしるし【橋下大阪府政】橋下知事独裁下でたわけた情緒メール批判に弾圧、開発優先府政こそ止めるべき
http://isiki21.blog45.fc2.com/blog-entry-426.html●政治反論した職員を処分した橋下知事に強く抗議します
http://blog.goo.ne.jp/nobuhirob/e/45e1f710ccab26b833b87b725c6127d0●非国民通信民間でも許されないこと、民間では許されないこと
http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/d1e9c171537cf435f3aac4bea825d877●花・髪切と思考の浮游空間非常識と思える橋下氏のいう常識。。
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/95915815ddd84666dcea3515c569297c●飯大蔵の言いたい事橋下メール事件
http://iitaizou.at.webry.info/200910/article_9.html●ひらめき探偵ホームズが推理する政治と社会橋下知事、女性職員とメールでバトル
http://blog.goo.ne.jp/cheguerrilla/e/31125a9b1c7c54f4ff22ebff2ee6f04a●世相両断橋下知事「批判メール」で正論言われて逆ギレし職員を処分
http://d.hatena.ne.jp/warabidani/20091009/p1(10) 最後に、件の技術系職員を処分したことを正当であるという人にききたいことが私にはいくつかあるのです。今までの説明でもあげましたが、改めて箇条書きにしてみましょう。
1. そもそも、橋下知事のこのメールの内容、書き方、送り先は適切だったのでしょうか?
2. この職員の最初の返信の(形式ではなくて)「内容」は正当なものでしょうか?
3. この職員の最初の返信の言葉遣いだけの問題でしょうか?
4. この職員の言う内容は正当だが言葉遣いだけが問題であるというなら、どのような物言いをすればよかったのでしょうか?
5. 「利水からの撤退によって府の損失が386億円に上った紀の川大堰(和歌山県)をめぐり、議会で原因を淡々と説明するだけだった府幹部」の態度への怒りが橋下知事の感情的なメールの引き金です。では、それらの府幹部を「処分」しているという報道はない(ということは、それらの府幹部は処分されていないと想像します)のに、なぜこの技術職員の返信をより重大視しなければならない理由は何でしょうか?
橋下府知事がこの職員を処分したことを正当とする人に答えてもらえればうれしいですけど...。
(11) そして、最後の最後にもう一つ。橋下氏のやり方に疑問を感じている冷静で実務的な感覚を持った大阪府職員のみなさんには、ささやかな提案があります。橋下氏の実践する言動を正確に学んで真似て発展させることが橋下王朝での出世の近道...かもしれませんから、次のようなことが有効...かもしれません。
その1。橋下氏を見習って、批判する対象を呼ぶときには呼び名の前にいつも必ず「クソ」をつけましょう。特に、「教育委員会」のことは、批判しない場合であっても必ず「クソ教育委員会」と呼びましょう。橋下氏自身の言葉遣いを見習うとしたら。
あるいは、386億円の損失を出した、事業の見通しを誤った最終決定責任者である当時の府知事や幹部は「クソ府知事」や「クソ幹部」でいいでしょう。橋下氏自身の言葉遣いを見習うとしたら。
あるいは、府知事選で橋下氏に投票した有権者が多かった地域の子どもの学力は低い傾向がデータから観察されているわけですが、そのような地域の学習環境が貧弱な生徒を「クソ生徒」と呼ぶことができることにもなります。そして、そのような子どもしか育てられない親は「クソ親」と呼ぶことができることにもなります。私学助成切り捨てに抗議した女子高生を「論破した」鋭い「論客」である橋下氏自身の言葉遣いを見習うとしたら。
その2。橋下氏は、相手を批判する時にほかの言い方も提案しています。たいへん下品で、あまり出したくない例ですが、その一つが「チンカス野郎」です。たとえば、「クソ太田前知事時代のチンカス部長」という言い方ができることになります。橋下氏自身の言葉遣いを見習うとしたら。
その3。それから、橋下王朝のもとでは、決して間違いを指摘してはならず、黙っていなければいけません。会議で発言することなどもってのほかです。行政のあり方に疑問を持っても、たとえば、税金の無駄につながるような利益誘導的で無用の公共事業推進であっても、決して異議を唱えてはいけないということになります。
(12) 最後に、お口直しに、これ。(お口直しになってないって?)
●bogusnews橋下府知事、自分批判した職員怒って殴り殺す「民間ではよくある」
http://bogusne.ws/article/129812204.html過去の関連記事■『もっと金についてはシビアにあるべきです』と石原東京都知事に橋下大阪府知事から言ってほしい。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1491.html■「モンスター首長」 (2) (コメント欄から)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1510.html築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2010-01-05 速報:東京都の築地官製地上げに向け、豊洲新市場の汚染をあえて調べず時価720憶円で購入!
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10426964582.html
■2010-01-06 汚染に目をつぶりすでに1400憶円以上投入、まさに都は「人の命や健康をあまりにも軽んじている」
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10427703728.html
■2010-01-08 都の見解書には「新聞記事は誤解を招く表現」と!汚染のある豊洲新市場予定地を720憶円で買ったのに
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10429306202.html
■2010-01-09 築地移転は「天皇陛下からご下問を頂いたぐらい」と、高木元農水次官とともに移転を推進する大卸社長
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10430051716.html
そこに存在する美しい人生と生命と生活を守る切実な要望を
民主党に聞かせるために、
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壊れる前にとりあえず何かしたいけどどうしたらいいか
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とりにくの
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世界の片隅で税制についてのニュースを読んで、
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カナダの日本語の先生から学んだ後で、
労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら
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国会議員定数削減・比例削減に反対するサイバー政治団体秘書のおしごと日誌。
国会議員やマスメディアに意見を届けるために下記を自由にご活用ください。引用、転載、転送、歓迎。
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http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-50.html●News for the people in Japan マスメディア問い合わせ用リンク集
http://www.news-pj.net/link/media.html 参考▼激怒の橋下メールの原文全文
http://eisuke68.blog.ocn.ne.jp/suita/2009/10/post_4d03.html
-----Original Message-----
From: 橋下 徹
Sent: Thursday, October 01, 2009 7:11 PM
To: 各室課; 00 全職員; 情報公開 知事メール
Subject:
余野川ダムの中止に伴い、箕面市が国にこれまで払ってきた負担金の返還を求める動きをしました。
当然のことだと思います。
その旨を立ちレクで話しましたら、担当部局から、実は箕面市が払っていた金額の85%は府のお金であるとの報告を受けました。
もっと金についてはシビアにあるべきです。
大阪府分は5億ほどらしい。
5億ですよ!!!!
5億のお金、必死になって国から返してもらうべきです。
補助金を受けて府が施設を作り、その施設を廃止にしようものなら、国は補助金を返せと言ってくる。
ダムの負担金をこれまで取られ、国がダムを中止にしたら地方に返さないなんてあり得ません。
どうも税金に関して、僕の感覚と、役所の皆さんの感覚は違います。
昨日の議会答弁、水需要予測の失敗によって380億円の損失が生まれたことに関しても、恐ろしいくらい、皆さんは冷静です。
何とも感じていないような。
民間の普通の会社なら、組織あげて真っ青ですよ!!
組織ががたがた震えます。
大騒動。
大激震。
ボーナスなんて簡単に吹っ飛ぶでしょう。
それが、淡々と、水道企業管理者が水需要予測の失敗の要因を述べて、淡々と、これからはこのような過ちを繰り返さないようにしますと話すだけ。
それで終わりです。
組織も、何事もなかったように過ぎていく・・・・・
青ざめている様子は全くなし。
僕にはこの感覚が全く理解できません。
380億円の投資の失敗が、このように終わっていく。
こういうことで行政は、国は膨大な借金を増やしていったんでしょう。
国からダム負担金を返してもらうのは当然のこと。
もっと必死になるように。
返してもらえないなら、国に払う分を止めましょう。
関空連絡橋の買取分くらいが丁度でしょう。
それよりも、皆さん、380億円の損失って、何にも感じませんか?
何があっても給料が保障される組織は恐ろしいです・・・・
橋下
(転載ここまで)
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検察の起訴した事件の有罪率が99%、本当に99%が有罪なのか?
そんなことは閉口日中国交正常化50年に寄せて中国とホンジュラスの国交樹立を歓迎するアメリカの裏庭といわれた中南米のホンジュラスが3月26日アメリカの圧力、妨害をはねのけ新中国との国交樹立を発表しました。
心より歓迎したいと思います。
アメリカの閉口孤独の中で援助もなく死産した技能実習生のベトナム人女性は何も罪を犯していない。リンさんへの逆転無罪判決を歓迎2023年3月24日,最高裁は死体遺棄罪に問われていたレー・ティ・トゥイ・リンさんに逆転無罪判決を下しました。これでリンさんの無罪が確定しました。たまには最高裁もまとTakeshi袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。冤罪と死刑 過去にトンデモ発言をした萱野稔人・津田塾大学教授ですが,死刑についてはまともな議論をしていると思います。「死刑 その哲学的考察」(萱野稔人/ちくま新書)から一Takeshi差別主義経営者のいるホテルチェーンと日本サッカー連盟との不適切なナショナルチームパートナー契約他人を出汁にする人間前コメントの未来さんのおっしゃる様に、誰かを嫌な気持ちにさせてやりたい攻撃性がある人ばかりが、目立ちます。
最近、そうなったのか、あるいは以前からそうだったのかK.Minaイギリスでは嘘の答弁をしたら議員失職になる可能性があるそうです。日本の自民党政府も、そうあるべきです。自民党議員が半分そんな事が日本でも適用されたら、自民党議員は半分になってしまいますね(爆笑)
忘れてました…維新もです(爆笑)
どちらも大将から嘘つきですから。K.Mina日本国と日本人が大日本帝国軍性奴隷制度(従軍慰安婦制度)という蛮行の史実を記憶して二度と繰り返さないために反省しないなら、日本人以外の人々がかつての日本の蛮行を記憶する。カッセル大学で「平和の少女像」が撤去された。ドイツ中部の州立大学、カッセル大のキャンパスにあった「平和の少女像」が2023年3月9日,突然撤去されました。旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像は昨年7月,同大学Takeshi袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。冤罪による処刑阻止のために死刑廃止が絶対に必要。「冤罪袴田事件 検察庁は再審開始を認めた東京高裁決定に対して特別抗告をしないでください」のアクションに賛同した私は,電子署名を行いました。先日,弁護団の戸舘圭之Takeshi袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。No title今回の袴田さんの再審決定の件を、メディア(特にTV)がWBCで過剰に騒いでかき消しているように見えてならないです。
冤罪を生み続ける警察・検察を徹底的に批判して、今後月乃兎袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。No title>検察を起訴し検察を有罪にすべきだとすら思います。
全く同感です。yoshi袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。No title『袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blogewkefc自民党の城内実・衆議院議員から国連人権弁務官への攻撃発言がひどすぎるNo title杉田水脈を総務政務官に任命したのも絶句でしたが、よりによってこいつにLGBT特命委員会事務局長をやらせる岸田文雄の思考法が全く理解できない
自民党LGBT特命委員会事務名乗るほど者ではありませんが差別主義経営者のいるホテルチェーンと日本サッカー連盟との不適切なナショナルチームパートナー契約日本は永遠に「差別主義者が幅を利かす国」なんだろうな。これはWBCでの一幕なのですが、旭日旗を振り回して悦に入る日本人……
旭日旗がどのようなものなのか理解していればこんなことには、とも以前は思っていたのですが、どうも最未来バイデン米大統領は「未来永劫謝罪する義務を未来の世代に課してはならない」とは言わずに、今年も第二次大戦中の日系アメリカ人強制収用と公民権剥奪について反省と謝罪を新たにした。 #国家としての謝罪決して謝罪しないアメリカが謝罪した希少例ヒトラー・ナチスの手本は、米国の黒人差別法と先住民の強制収容所だった。
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-1123.html
優生学の親玉アメリカ問題は、それを巨大檜原転石ヘイト批判記事を書いた神奈川新聞の石橋学記者を「名誉棄損」として一部敗訴させた横浜地裁判決はおかしい。石橋記者の話を聞きます石橋記者を講師にオンライン講演会をします。
詳しくは
https://jcjkikansh.exblog.jp/32922330/ywatari4障害者自立支援法訴訟、和解へ重度の障がいを持って生まれた子の養子縁組 NPO法人みぎわは,障がいを持って生まれてくる赤ちゃんの特別養子縁組をあっせんする日本で唯一の施設です。中絶は年間20万件ほどあるそうです。協力病院の産婦人科医師Takeshi死刑FAQ (適宜更新)袴田巌さんの一刻も早い無罪を切望する。 2023年3月13日, 東京高裁は「無実の死刑囚・袴田巌さん」の再審開始を決定しました。決定で注目すべきは、決定理由中に,「捜査機関が証拠を捏造した可能性が極めて高いTakeshi自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる#自民党に投票するからこうなる安倍チルドレンの高市氏は、総務大臣だった当時「行政指導に従わない放送局は電波停止にする」という恫喝発言で大炎上を巻き起こしました。
今回の文書の内容はこの恫喝発閉口強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)自民党の十八番自民党の十八番
当初は任意であるといっておきながらいざ決定となると強制にしてしまうのが自民党のやり方です。
思い出されるのは1999年に成立した国旗国歌法、大日本閉口WHO(世界保健機関)が日本人事務局長を人種差別的言動を理由に解任人種差別発言あれこれ 葛西健の人種差別発言とは,
フィリピンにある事務局での地元フィリピン人スタッフに詰問。
「太平洋地域の人々を何人殺してきたんだ?そして,さらに何人殺したいんTakeshi強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)No title 現在、市町村でマイナンバーカードを交付する際には、裏面のマイナンバー、性別、臓器提供の意思表示部分を隠すためのビニールのカバーを一緒につけています。ところが、クテシフォン議員定数を減らすと真っ先に被害を受けるのは誠実な政治を行なう政治家や政党である (大阪の例)No title「議員定数」…地方でも身分・収入が保証されれば「土建屋」だけでなくシングルマザーの方などの参政権も平等なる、否、弱者こそが政治に物申す制度を構築していかなければ月乃兎건곤감리 乾坤坎離 (独立運動記念日)/ 다이아 (DIA ダイア) (不定期連載「気まぐれK-POPプレイリスト」)韓国における過去の歴史の再検討 KPOPの話題からは外れますが,韓国における過去の歴史を再検討する16の法令が施行されていることを紹介したいと思います。
【日本の植民地支配関連】
東学農民革命Takeshi強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議します (2)税申告書先日、所得税確定申告を済ませました。税理士にお願いしました。申告書にはマイナンバー記入欄がありますが、毎年記入していません。それによるお咎め、例えば税務署からの苗とともに国際女性デー (追記あり)今年の国際女性デー近辺のできごと3月8日は国際女性デーですが,その近辺で日本で起きたことは。
3月7日,高市早苗に捏造呼ばわりされた放送法にかかる文書が公文書であることを自民党政府が認めた。
Takeshi自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる自民党が言っていることは支離滅裂 高市早苗も世耕弘成も公文書として外形は真性だが、自分に関する記述はウソだと言いだしました。いったい官僚が内容虚偽の文書を作って何の実益があるのでしょうか。公務Takeshi議員定数を減らすと真っ先に被害を受けるのは誠実な政治を行なう政治家や政党である (大阪の例)No title『議員定数を減らすと真っ先に被害を受けるのは誠実な政治を行なう政治家や政党である (大阪の例)』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9016.ewkefc自民党政府の作る行政文書は、自民党幹部世耕弘成氏によれば、真正・真実であるとは限らないらしい #自民党に投票するからこうなる自民に政権担当能力もガバナンスもない「小西議員は捏造でないことを証明しろ」と高市が喚いていますね。
予想の範囲内とされている「ゴールポストの移動」を盛大にやって「何が楽しいんだ」と怒りが湧きます。アンドリュー・バルトフェルド強制ではなく任意であるはずの #マイナンバーカードの義務化に反対します #保険証廃止はありえない #保険証廃止の閣議決定に抗議しますNo titleポイントで釣って、今度はアニメのキャラクターで押し売りする姿勢に呆れます。
引っ越しだ何だと便利だからと言って「一生のうちにどれだけ必要なんだ」、「手続きの為にアンドリュー・バルトフェルド維新の嘘の例。維新の悪政を漂白して維新ロンダリングをする不甲斐ない報道業者。 #維新に騙されるな #マスメディアへの不満 #マスメディアへの不信No title教育の無償化をはじめこれ程維新が嘘をついてるとは思いませんでした。yoshi