「ワンストップ・サービス」を成功させよう

　

「ワンストップ・サービス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ハローワーク（職業紹介所）をベースにして、生活困窮への援助を行なう複数の行政サービス窓口の機能を持たせたサービスです。生活困窮は複数の問題を抱えることが多いという現実を考えると、いろいろな行政サービス窓口がばらばらにあるよりも、こちらの方がより効果的にサービスを提供することができるというわけです。

「労働組合ってなにするところ？」ブログのみどりさんが現場での様子もあわせて追跡的に記事を出していますので、まずご案内。

●労働組合ってなにするところ？
■政府、「ワンストップ」で困窮者支援へ（連合通信・隔日版より）
http://ameblo.jp/sai-mido/entry-10390282313.html

■ワンストップサービスデイ続報
http://ameblo.jp/sai-mido/entry-10391964933.html

■ワンストップサービスデイ続報２
http://ameblo.jp/sai-mido/entry-10397821902.html

■「ワンストップ・サービス」あす試行（毎日新聞より）
http://ameblo.jp/sai-mido/entry-10399362817.html

■ワンストップサービス本日試行実施
http://ameblo.jp/sai-mido/entry-10400269374.html

その後もいくつかの新聞記事がこのやり方の意義の大きさと施行の様子と、このサービスの宣伝することの大切さを伝えています。いくつかの新聞では、その新聞の発行されている地方の「ワンストップ・サービス」の連絡先電話番号も書いてあります。

●中日新聞 (CHUNICHI Web)
『ワンストップ・サービス』試行　ＰＲ不足？　県内３会場“閑散”
2009年12月1日
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20091201/CK2009120102000180.html

求職活動者『訪れ初めて知った』
　国の緊急雇用対策で、職探しや住宅確保、生活資金貸し出しなどの相談を受け付ける３０日の「ワンストップ・サービス」。県内３会場の利用者は計１２３人で、このうち新たにハローワークに登録した新規求職者は９人だった。訪れた相談者からは、幅広くまとめて相談できる手軽さが人気だった一方、ＰＲ不足を指摘する声もあった。
　浜松市中区の西部求職者総合支援センターでは、１３４件の相談があり、住宅手当と生活資金貸し付けの各２３件が最も多かった。生活資金貸し付けを相談した同市東区の男性（５８）は「生活保護を受けられるかもしれないと分かった」と少しだけ声を弾ませた。
　一方、来場者はまばらで、同市中区の男性（５９）は「明らかなＰＲ不足」と指摘。週一度はハローワーク浜松に通うが事前に情報がなく、同支援センターをこの日訪れて初めて知ったという。
　主催した静岡労働局の担当者によると、浜松での開催が決まったのは２週間前。市の広報、新聞記事で紹介したものの、情報の必要な求職者にまで浸透していなかったようだ。
　静岡市では市内２カ所であり、葵区のハローワークプラザ静岡に３５人、清水区の清水合同庁舎に２２人がそれぞれ相談に訪れた。
　同プラザでは、会場の奥に雇用、生活、住宅、こころの相談など１０ブースが設けられた。ハローワーク静岡の山田貢司次長は「管内の求人数は前年度比３０％減が続いているが、派遣労働者などが多い県西部とは事態が違う」と話した。

（引用ここまで）

●東京新聞(TOKYO Web)
【東京】ハローワークで自殺防止対策　足立の取り組み評価
2009年12月1日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20091201/CK2009120102000051.html

　雇用、住居、多重債務などの相談を一カ所で受けられる「ワンストップ・サービス」の試験実施が各地のハローワークで行われた三十日、足立区のハローワーク足立には福島瑞穂・内閣府特命担当相が視察に訪問。「雇用相談と同じ場所で、心と法律の相談ができることは、生きるための支援になり、自殺予防にもなる」と述べ、同区が取り組んでいる自殺防止対策を高く評価した。
　同区は都のモデル事業として、昨年十月から自殺防止対策の都市型モデル作りを進めている。
　区やハローワーク、警察、医師会などがネットワークをつくり、区民と接触する機会の多い窓口担当職員が自殺の兆候に気付くための研修などを進めている。
　ワンストップ・サービスの試験実施は、この日、十七都府県のハローワーク七十七カ所で行われた。
　このうち同区は独自に三十日から十二月二日まで、区役所北館二階のあだちワークセンター前会議室に、ワンストップ相談窓口を設置。十二月三日から二十八日までの月、木曜日には「心と法律の相談窓口」を開設する。
　月曜日はハローワーク足立が入る東京芸術センター八階で午後一時～午後五時。木曜日はあだちワークセンター前窓口で午前九時～午後五時。法律相談は予約制＝（電）０３（３８８０）５３５９。　（中里宏）

（引用ここまで）

●asahi.com - マイタウン京都
ワンストップ・サービス試行
2009年12月01日
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000912010003

　　　利便性向上　評価の声
　仕事探しと生活支援のための相談が１カ所で出来る「ワンストップ・サービス・デイ」が全国で試行的に開催された３０日、南区の京都ジョブパーク特設会場にも１１３人が詰めかけた。
　府と京都市、京都労働局が主催。雇用や職業訓練の相談、生活保護、日常生活の支援資金、公営住宅の入居、多重債務などの相談を、ハローワークや自治体、社会福祉協議会の担当者や弁護士が受け付けた。
　利用者は相談票に希望する相談内容などを記入し、職員の案内で１２のブースに向かった。同労働局によると、この日の利用者は男性が９割を占め、３０代が中心だったという。同労働局の小川武志・地方職業安定監察官は「別々の機関に行く手間が省け、利用者にとって利便性が高まったのではないか」と話した。
　求職と生活資金の相談に訪れた京都市の男性（５４）は「どこの相談窓口に行ってよいのか分からなかったが、ここなら最初から一つにまとまっているので助かる。たらい回しにならずに済んでよかった」と話した。
　住居相談に訪れた京都市の男性（４５）は現在、４カ月分の家賃を滞納しているという。現在、市の臨時雇用で働いているが、年末で雇用期間が切れるという。「離職者向けの家賃給付制度があると聞き、気が楽になった。ハローワークに通っているが、府や市の支援制度も知ることができてよかった」と話した。
　府は１２月２９、３０日、京都ジョブパークと、福知山市の京都ジョブパーク北部サテライトで、就職や生活に関する緊急相談窓口を設置する。問い合わせは、京都ジョブパーク（０７５・６８２・８９１５）へ。

（引用ここまで）

●YOMIURI ONLINE（読売新聞）
職と住宅探し１か所で 県内でも
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20091130-OYT8T01165.htm

外国人の相談、予想以下
　就職支援だけでなく、生活保護や住宅支援など失業者が抱える悩みにハローワークや自治体が一つの場所でまとめて相談に応じる「ワンストップ・サービス・デイ」が３０日、県内でも静岡、浜松両市の計３か所で試験的に行われ、計１２３人が訪れた。来所者の多くは「ありがたい」と好意的だったが、「開催が事前に十分周知されず、本当に支援が必要な人に情報が伝わらなかったのでは」との指摘も聞かれた。
　求職はハローワーク、生活保護の相談は自治体というように、一人の人がいくつもの窓口をたらい回しにされるのを防ごうと、国の緊急雇用対策の一環として全国７７か所で実施された。関係機関の担当者や弁護士らが就職や公営住宅の入居、生活保護、多重債務、心の健康など失業者が抱える相談に１か所の会場で応じた。
　ブラジル人約１万６０００人（１０月３０日現在）など多数の外国人が住む浜松市中区の県浜松総合庁舎の会場では、ハローワーク浜松がポルトガル語やスペイン語の通訳計９人を配置し、対応した。
　報道で開催を知り、会場を訪れた同市中区のブラジル人男性（６２）は、今年２月にオートバイ部品工場を解雇された後はアルバイトも見つからず、失業給付が間もなく途絶える状況だった。男性は「ハローワークしか行ったことがなく、生活保護を受けられることを知らなかった。どんな書類を用意して市に申請すればいいのかを丁寧に教えてもらい、助かった」と笑顔で話していた。
　しかし、この日、浜松市の会場を訪れた外国人は１０人。予想を大幅に下回った。静岡市葵区追手町のハローワークプラザ静岡の会場に来た相談者は３５人、同市清水区松原町の会場も２２人と、予想を下回った。どちらも外国人の来所はゼロ。
　ハローワーク浜松の担当者は「外国人の雇用は少しずつ改善しており、通常開設している窓口でも外国人の相談はめっきり減った。相談が少ないこと自体はいいこと」としているが、浜松市の担当者は「この日の開催を（国から）知らされて日が浅く、外国人団体に伝えたのは１週間前。知らない人も多かったのでは」と、周知が不十分だった可能性を指摘した。
（2009年12月1日 読売新聞）

（引用ここまで）

さらには、自殺相談窓口もここに加えられることもあるようです。

■自殺相談窓口
http://news.google.co.jp/news/search?cf=all&ned=jp&hl=ja&q=%E8%87%AA%E6%AE%BA%E7%9B%B8%E8%AB%87%E7%AA%93%E5%8F%A3

この「ワンストップ・サービス」の意義は大きいと思います。「国民の生活が第一」とうたう民主党中心の連立政権としては、この試みをぜひとも成功させ、多くの人に知らせてゆく必要があります。

その一方、ワンストップ・サービスではありませんが、下の記事にも考えさせられます。

●中日新聞(CHUNICHI Web)
前年比５倍　相談急増なのに…　事業仕分けで“廃止”
2009年11月25日
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20091125/CK2009112502000203.html?ref

富山市の高年齢者職業相談室
困惑の市側　『二重行政ではなく役割分担』
　雇用情勢の悪化で、富山市の「高年齢者職業相談室」の相談件数が急増している。本年度は十月末時点で七千二百六十七人と前年同期の約五倍に達した。一方で、行政刷新会議の事業仕分けでは「ハローワークとの二重行政」として“廃止”とされた。市は「景気が落ち込む今こそ必要。万一予算が削られたら市独自の運営は厳しい」と困惑している。（渡辺ゆり）
　高年齢者職業相談室は、職業相談の一定の需要がある自治体に国が専門の相談員を配置し、自治体が場所などを提供して設置している。県内では富山、魚津の両市役所内にある。
　富山市では、富山労働局の専門相談員二人が、四十五歳以上の相談に対応。労働局が集めた求人情報を紹介している。就職件数は十月末時点で二百三十七件で、前年同期の三倍。魚津市でも、同時点の相談件数は千四百一人で、前年同期の約二倍になった。
　富山市商業労政課は「ハローワークの窓口は毎日長い列ができていて、相談室を紹介されて来る人も多い。二重行政ではなく役割分担」と指摘。「専門の相談員でないと職業紹介ができず、市独自で求人を集めるのも難しい」と“廃止”の判断に危機感を持つ。相談室を訪れた同市稲荷元町の女性（６０）は「年金だけでは生活できないので働きたい。この相談室がなくなったらハローワークがもっと混んでしまう」と不安な表情を見せた。
　富山労働局職業対策課は「まだ国がどうするのか全く分からないが、必要性を訴えていきたい」と話している。

（引用ここまで）

相談数が急増しているこちらの「職業相談室」は事業仕分けで「廃止」だそうですが、刺客やスナイパーがターゲットを「消す」ように（？）事業仕分けによる「廃止」に喝采を送ったり快感を覚えるのではなく、本当に必要としている人に税金で必要なサービスが使いやすい形で届けられるように改組・再編成・再構築するための知恵をしぼるべきです。たとえば、この相談急増の職業相談室について言うと、それを廃止する代わりに何をあてるのか、ということです。単に「ハローワークに行け」と言うだけだったら、国民の命と生活をただただ削るばかりだった小泉カイカクと全く同じお粗末なレベルということになりますから。

ハローワークをベースに、どんな年齢、どんな境遇、どんな相談に対しても対応できるワンストップ・サービスを拡充して窓口をユーザー数に応じて増やすといったことが考えられます。仮に私が厚生労働大臣だったとしたら、そういう制度作りを真剣に検討し、実現します。

築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2009-11-21　築地移転をめぐる闇の紳士の握手（英語版）・新銀行東京中間で10億円黒字「作成」
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10393160962.html

■2009-11-22　8月の豊洲新市場予定地コアサンプル廃棄（証拠隠滅）差し止め訴訟の動画があります！
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10394201179.html

■2009-11-25　トロイの木馬を築地内部に送り込み（職員OB天下り）、移転推進を図った東京都：サンデー毎日は必読
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10396142775.html

■2009-11-26　商店街潰しと築地市場潰しの構図があまりに似ているように思え、駄作（素案）を書いてみました
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10396950086.html

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そこに存在する美しい人生と生命と生活を守る切実な要望を民主党に聞かせるために、アブナイ日本が壊れる前にとりあえず何かしたいけどどうしたらいいかkimeraれない人の役に少しでもたちたくて、とりにくの革命鍋をイル・サンジェルマンの散歩道の午後のカフェでみんななかよくつついた後で、フランス語の練習帳や「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや世界の片隅で税制についてのニュースを読んで、消費税と社会保障と国家予算についての『知られざる真実』を大脇道場と言ノ葉工房とスーパー小論文ハイスクールとアジア連帯講座で1947年教育基本法の理念に賛同して超左翼おじさんやカナダの日本語の先生から学んだ後で、労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら戸倉多香子さんや保坂展人さんのためにスクラムを組んで多文化・多民族・多国籍社会で「人として」情報流通を促進できるかとか、転がるひよこ豆のようにクリームの曲を聞きながら雪裏の梅花を眺めて生活の中で感じた疑問や思いをあれこれめぐらせて日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書く、一寸の虫にも五分の魂で国会議員定数削減・比例削減に反対するサイバー政治団体秘書のおしごと日誌。
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