村野瀬玲奈の秘書課広報室
社員一人のサイバー政治団体(笑)「世界愛人主義同盟」秘書課勤務の村野瀬です。消費税収入は社会保障に使われずに法人税減税に回っただけって知ってました?まるで国民から大企業への利益の直接補てんですね。有権者と政治の距離を縮めるため、国会議員名簿の活用を!
Entries

衆議院で可決された臓器移植法改定について、いろいろ考えて記事に書こうと思ったけど、まずはメモ。
4つの案の比較。
●一般社団法人 学会支援機構
「臓器移植に関する法律」の改正案の比較
http://www.asas.or.jp/jst/pdf/plan_abcd.pdf (←pdfファイル)
(抜粋引用ここまで。全文を読むことを推奨します。)●東京財団
レポート「臓器移植法改正A〜D案提案者による討論会」
http://www.tkfd.or.jp/topics/detail.php?id=142
▼A案 冨岡勉・衆議院議員(自民党)
A案では、脳死を一律に人の死と認めようということを提案している。[現行法では、生前に臓器提供の意思表示がある場合のみ、脳死=死と定義している]。臓器提供年齢については0歳以上とし、年齢による制限をなくそうというのがA案の趣旨である。
▼B案 石井啓一・衆議院議員(公明党)
現行法では、生前に書面で意思表示をしていれば脳死を人の死とするとなっている。「自己決定」を最大限尊重していると言える。そして自己決定できる年齢を、民法では遺言状作成年齢を15歳としていることから、それに準じて15歳と決めている。
B案では、脳死を人の死と位置づけるA案とは異なり、それを法律上位置付けることは、まだ社会的に合意が得られてないと考えている。そこで現行法の「自己決定」を最大限に生かし、中学生に達すれば自己決定が十分に可能であるという考えから、臓器提供可能年齢を12歳に引き下げた。それより下の年齢の子どもについては、保護者が代わって臓器移植摘出を承諾するという(代諾)があってもかまわないが、まず自己決定を最大限まで追求していくことが重要であり、その上で段階的に法整備を進めていくべきと考える。
▼C案 阿部知子・衆議院議員(社民党)
C案については、報道で「脳死の定義の厳格化」というところばかりを取り上げられるが、実はそうではない。死に行く人かもしれなくても、治療を十全に受けることができるというような生存権を最大限保障するためには、何が必要かというところから立脚している。そこで今回の法改正の主眼目として、C案では目的を改正した。すなわち、「臓器等の移植が人間の尊厳の保持および人権の保障に重大な影響を与える可能性があることに鑑み」と、わざわざ現行法の「目的」の前に入れた理由は、やはりここでドナーとなっていく人の生存権、人権、治療を受ける権利がどこまで保障されているかということが第一にあるということである。そこから演繹して、たとえば原因疾患が何であるか、それにきちんと治療がなされたかどうか、ということを法律事項に起こした。
▼D案 岡本充功・衆議院議員(民主党)
脳死を人の死と一律にする点についても、D案は提案者の中でいろいろと議論が交わされた。脳死後の医療の問題として、場合によっては「もう脳死状態だから医療しても仕方がないですよ」というような言い含めが起こり、本人の意思もしくは家族の意思とは異なった死の定義がなされる可能性もある。このため、脳死の定義は引き続き、「脳死が即、人の死ではない」という立場に立った。
15歳未満の意思確認については、D案ではさまざまな懸念があることから、病院内の医師による判断とした。病院外にしたらどうかという声もあったが、医療の状況を外部につまびらかにすることをためらう医師もいるのではないかとの配慮から、院内でしかるべき他科の医師を含め、臓器を提供する家族の意思、また虐待等があったかどうかについての客観的判断を加えるようにしていこうという提案をしている。
2009年6月19日の衆議院本会議での、A案可決に対する、生命倫理会議からの緊急声明。
(引用ここまで)●生命倫理会議
http://seimeirinrikaigi.blogspot.com/2009/06/blog-post_19.html
2009年6月19日 衆議院A案可決に対する緊急声明
生命倫理会議
衆議院A案可決に対する緊急声明
2009年6月18日
生命倫理会議 代表 東京海洋大学教授 小松美彦
生命倫理会議は、生命倫理の教育・研究に携わっている大学教員の集まりです。去る5月12日に71名(68名+追加3名)の連名を以て「臓器移植法改定に関する緊急声明」を公表し、厚生労働記者クラブにおいて記者会見を行いました。また、6月11日付で「臓器移植法改定に関する徹底審議の要望」(連名者71名)を公表し、基本的に全衆議院議員に送付いたしました。このようにしてこの間、私たちは生命倫理に係わる専門家の立場から、法改定に関して討究すべきと考える諸問題を指摘し、審議の徹底を求めてまいりました(詳細は http://seimeirinrikaigi.blogspot.com/ )。
しかるに、衆議院では現行法制定時にも及ばない短時間の議論が行われただけで、主に国会議員諸氏の死生観に委ねるという形で採決がなされ、しかも、A案という最も危険な法案が可決されました。この事態は国民一人ひとりの生死に関わるのみならず、日本の文化・社会の未来をも大きく左右するものでもあり、このままでは日本の将来に多大な禍根を残すことが深く憂慮されます。そこで、満腔の抗議の意を込めて以下の見解を表明し、参議院においてはそれらを踏まえた良識ある徹底審議がなされることを要望いたします。
1) 今回の採決は現行「臓器移植法」の法改定条件を遵守しなかった可能性がある。
現行の「臓器移植法」では、「法律の施行状況を勘案し、その全般について検討が加えられ」ることが法改定の大前提である(附則第二条、下線部引用者)。しかも、これまでの81人の脳死判定と臓器摘出には、法律・ガイドラインなどに対する違反のあった疑いが残る。衆議院はこの点を精査・検討しないまま採決を行った。あまつさえA案では、法的脳死判定後の脳死者は死者となる以上、脳死者の生存権が守られる見込みはなく、そのことは、幼い子供にまで及ぶことになる。
2) WHOの新指針に何が書かれているかが確認されず、虚報を背景にA案が可決された。
巷間で喧伝されているのとは異なり、WHOの新指針には「海外渡航移植の制限」や「移植臓器の自給自足」の方針は謳われていない。それどころかA案は、WHOが求めている「未成年の保護」や「法的に無能力な人の保護」に反する恐れがある。そのうえA案は、臓器提供の際の「本人同意」さえ不要としている。これは現行法の基本理念の改廃であり、もはや「見直し」ではなく「新法制定」と言わざるをえない。
3) そもそも「脳死=人の死」であるとは科学的に立証できていない、という事実が直視されなかった。
近年では移植大国のアメリカにおいてすら、有機的統合性を核とする「脳死=人の死」という論理は破綻したと認めざるをえなくなってきている。この点で、体温を保ち、脈を打ち、滑らかな動き(ラザロ徴候)を見せ、成長し続ける脳死者を「死人」とすることに、少なからぬ人々が違和感を覚えるのは、単なる感情の問題ではなく、非科学的なことでもない。A案を支持された国会議員諸氏は、この事実をいかほどに直視されたのか。
4) このままでは、「人の死」が国会議員だけで多数決で決定されることになる。
従来の日本には、人の死を規定した法律は一切ない。しかも、長期脳死者とその家族の真の姿を知ることもないままに、また臓器移植の延命効果等に関する科学的なデータもないままに、いかにしてドナーを増やすかということばかりを考え、衆議院は「脳死=人の死」と規定したA案を可決した。参議院もこの姿勢を踏襲するなら、全国民の生死が国会議員だけで、多数決で決定されることになる。これは暴挙といわざるをえない。
5) ドナーを増やすことが国民全体への責務に反することにはならないか、という問題を熟慮されたのか。
「臓器不足」とは「脳死者不足」にほかならない。しかも交通事故が減り、救急医療体制が再建・整備されれば、「脳死者」もまた減ることが予想される。国民が安全に、安心して暮らせる社会を実現することは、政府および国会が果たすべき本来の務めであるはずだが、それは「脳死者=ドナー」を増やすこととは両立し難い。だがA案とはまさに、この矛盾を最も露呈したものに他ならない。
6) 移植に代わる医療の存在が調査されず、国によるその援助が審議されなかった。
現在、移植適応とされる拡張型心筋症の乳幼児にペースメーカー治療が始められているという。移植をしなくても助かる道が開かれつつある以上、第一により多くの患者・国民がその恩恵に与れるような施策が講じられるべきであり、この点でも「臓器不足の解消」という目標自体が再考される必要があった。
そもそも人の生死の問題は、多数決に委ねたり、法律問題にすり替えたりするべきものではありません。このまま参議院でもA案が可決されるなら、上に述べたように、倫理的にはもとより法的・政治的にも、社会的にも、やがて深刻な諸問題が生じるであろうと危惧されます。
参議院議員諸氏には、国民全体への責務と日本の文化・社会の未来とを見すえ、立法者としての熟慮と、そして徹底的な審議とをなされるよう、重ねて要望する次第です。
「生命倫理会議緊急声明」連名者(71名)(後略)
いくつかの意見。
●保坂展人のどこどこ日記
臓器移植法案をめぐる衆議院本会議が終わって
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/5c00f75a2b3efb6e2651ca12c4e130e2
●今日の小児科医の日記
臓器移植法案 A案が衆議院で可決されました。
http://d.hatena.ne.jp/pediatrics/20090619/1245340672
●中山研一の刑法学ブログ
生命倫理会議の緊急声明
http://knakayam.exblog.jp/11600553/
●こころ世代のテンノーゲーム
[時事]「脳死=死体」だとする一番ラディカルなA案が簡単に採決された理由
http://d.hatena.ne.jp/umeten/20090619/p2
築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2009-06-09 都議選候補者への築地市場移転賛否公開質問状が提出されています
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10276313076.html
■2009-06-11 5月21日の築地市場にて、国会議員の前でぬけぬけと、お東京都様が述べ立てたこと(音声より)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10278109369.html
■2009-06-17 2009.6.27(土)今年の築地移転反対デモチラシができました!
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10282542721.html
人気blogランキング(政治部門)(←よかったら押してね)に参加しながら自公チュー政治に「ノー」を言った後、「その代わりに望む政策をどしどし民主党に伝えよう」ミニキャンペーン中で、そこに存在する転がるひよこ豆を食べてクリーム入りの午後のコーヒーを飲みながら、消費税と社会保障と国家予算についての知られざる真実を大脇道場で学んで、多世代交流のブログ広場の中にある世界の片隅で税制についてのニュースを読んで、労働組合ってなにするところかとか、どうしたらみんななかよく多文化・多民族・多国籍社会で「人として」情報流通を促進できるかとか言ノ葉工房の浮游空間で思考して、壊れる前に人生を美しくしたくてフランス語の練習帳や「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブに日本民主化の思いを書き綴りながら、とりあえずアブナイ日本で福田衣里子さんや保坂展人さんや志位和夫さんや糸数けいこさんや戸倉多香子さんたちの活躍を祈る、一寸の虫にも五分の魂のサイバー政治団体秘書です。
国会議員やマスメディアに意見を届けるために下記を自由にご活用ください。引用、転載、転送、歓迎。
■各種国会議員名簿のポータルページ
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-86.html
■官庁への意見送付先について
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-51.html
■新聞(全国紙、地方紙)、雑誌 読者の意見を伝える窓口(まだ整理しきれていませんが)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-49.html
■テレビ報道番組のご意見窓口リスト(「わんばらんす」さんからの転載)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-50.html
●News for the people in Japan マス・メディア 問い合わせ用 リンク集
http://www.news-pj.net/link/media.html
9件のコメント
[C7486] 「脳死」は人の「死」といえるのか?
- 2009-06-22
- 編集
[C7488] 救える患者は、救うべき
生死の問題は、最終的には個人の判断です。 改定臓器移植法でも、脳死や移植を否定することは個人の権利として、法律的にも倫理的にも完全に保証されています。 ですから、他人が移植することを「とやかく言うべきではない」と思います。
現在、日本では13000人以上の患者が移植を待っており、10〜20人が移植手術を受けられずに毎日亡くなっています。 まずは、その人たちの救済を考えるべきです。 日本の潜在的移植需要が年間やく1万人であるのに対し、移植提供者が年間10件しかいない現状を考慮すると、本人の臓器移植の意思や生体情報を、個人情報として記録することを義務化すべきだと思います。
あと、脳死判定と臓器摘出の際の法律・ガイドラインの遵守は、また別の問題です。 将来的には、臓器移植は人工臓器や再生医療によって置き換えられると期待されます。
- 2009-06-22
- 編集
[C7491] 脳死は人の死にあらず。
脳死は人の死に在らず。心臓死がのぞましい。
臓器移植を希望する家族の為には、国内で臓器移植をするのがのぞましい。
その方が家族や本人が海外に行かなくても移植を受けられるのではないか。
- 2009-06-22
- 編集
[C7492]
- 2009-06-22
- 編集
[C7495] 非生体間臓器移植も増えるべき
金持ちだけは海外で移植し
一般人は宝くじ並みの確率に掛けるしかなく
臓器移植できれば本来ならば助かる命まで
失っている実情があります。
脳死から心臓死に至るまでに各臓器は傷むので
移植に耐えれなくなります。
「(移植に限り)脳死は人の死」とすれば良いと
思っています。
- 2009-06-22
- 編集
[C7496] 怖いですね
もし、そうだとしたらかなりさくさく進みそうですね・・・。臓器提供が。
私の保険証は、裏面が臓器提供の意思カードにもなっているのですが、早く「拒否カード」にしてほしいです。
- 2009-06-22
- 編集
[C7499] 先ほどの自分のコメントについて
先のコメントの中で保険証裏の臓器提供の意思カードについては拙速でした。
先ほど個人情報保護シートを剥がしてどんな選択肢だったのか確認しちゃいました。
1・脳死判定に従い、脳死後〇で囲んだ臓器を提供します
2・私は心臓が停止した死後、〇で囲んだ臓器を提供します
3・私は臓器を提供しません
と言う事は、このままの選択肢でいいのかな・・・?と思ったのです。
2の選択肢は無くなるのかな・・・?とも思ったのですが、この様な意思表示もありですよね?
- 2009-06-22
- 編集
[C7524] 嘘や誤解はまず解きましょう
どの改正案でも、そんなことはありえません。一番規制が緩やかなA案でさえ、家族の同意がなければ「脳死判定」を行えませんから、「脳死での移植」を進めることは不可能です。
>私の保険証は、裏面が臓器提供の意思カードにもなっているのですが、早く「拒否カード」にしてほしいです。
意思カードには、臓器提供を拒否するという選択肢があります。つまり、意思カードは提供意思も、拒否意志も示すことができるのです。
議論は大いに結構ですが、嘘や誤解を前提とした議論とならないよう、まずは事実関係をきちんと把握されることを望みます。
- 2009-06-26
- 編集
コメントの投稿
7件のトラックバック
[T14996] 臓器移植改正案(A案)の実施は戦争が出来る国づくりへの第一歩...
- 2009-06-26
- 発信元 : 映画と出会う・世界が変わる
[T14984] 移植の予後
- 2009-06-25
- 発信元 : お玉おばさんでもわかる 政治のお話
[T14970] 「私」でも「あなた」でもないものになる
- 2009-06-22
- 発信元 : 愚樵空論
[T14969] 三人の学者が語る、創造科学・インテリジェントデザインはカルト
- 2009-06-22
- 発信元 : 薫のハムニダ日記
[T14968] 命の問題なのに棄権してはいけないと感じました。
- 2009-06-22
- 発信元 : お玉おばさんでもわかる 政治のお話
[T14966] 山口から新しい風を!
- 2009-06-22
- 発信元 : とむ丸の夢
[T14965] 『脳死』は人の死か
- 2009-06-22
- 発信元 : 逝きし世の面影
- トラックバックURL
- http://muranoserena.blog91.fc2.com/tb.php/1281-2580394a
- この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
















本来人間の持つ「胸が痛む」とか「かわいそうだ」といった心の感じ方は、基本的には「内臓感覚」「臓器感覚」といわれるものであり、五感を司る脳とは別系統と言われています。
科学的にも完全に死の意味が解明されぬまま「脳死」が人の「死」とされていくことには反対です。
移植を必要とされている方々がおられるのはわかりますが、脳死の問題は本来わけてきちんと考えるべきではと思います。