政府与党が国民に内容を知らせないようにしている法律を採決しようとしていいの？ （「壊憲手続簡略化法（いわゆる国民投票法）」への疑問と反対）

約三ヶ月前に思った、「国民が内容を知らない法律を簡単に採決していいの？」という疑問を、壊憲手続簡略化法（いわゆる国民投票法）についても感じます。

こう言った方がいいかもしれません。

「政府与党が国民に内容を知らせないようにしている法律を採決しようとしていいの？」と。

というわけで、教育基本法「改悪」を念頭に書いた三ヶ月前の記事の再掲載です。この疑問の意図をくみ取っていただければ幸いです。

（以下転載）

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「秘書課、村野瀬玲奈です。」2006年12月3日の記事から
『国民が内容を知らず理解もしていない法案は採決してはならない。　（教育基本法「改定」や共謀罪新設に反対します。）』

政治ブログ界の大御所アイドル、お玉さんのところにちょっとコメントしたことをもうちょっとふくらませてみたいと思います。（私の15番のコメントね。）

国民が内容を知りもせず理解もしていないままできていく法律がいかに多いことか。

教育基本法、共謀罪、防衛庁「省」昇格、ホワイトカラー・エグゼンプション、障害者自立シエン法、などなど、どれについてもいえることだと思うけど、法案が何時間審議されたかでなくて、その内容をどれだけ国民が知っているか、どれだけ理解しているかで法案の審議の深さを測るべきです。

「国民が内容を（ある程度）正確に理解するまではいかなる法案も採決してはならない」というような制度はできないものかと考えてしまいます。

たとえば、「ある程度」をどのように定義するか、法案に対する国民の理解度をどのように「評定」するかは工夫の余地がありますが、民主党が政権をとったら、ぜひ立法化の検討をしていただきたい、と今から要望しておきます。

国民が法案を本当に理解することを促進するための立法ですから、民主主義の原則からして、この方針には誰も反対できないはずだと思います。

審議のことが新聞（の片隅）に書いてあるだけではだめです。一方的なやらせタウンミーティングや公聴会をやったから法案を国民が理解したとするのも言語道断。

国民が本当に理解しないと法案を採決してはいけない。

公聴会だ何だとやっていても国民が法案の内容を理解していないのはなぜ？法案を国民が理解しない民主主義なんてものがあるとして、それは砂上の楼閣ではないでしょうか。

民主党の現役議員の皆さん、近い選挙の民主党候補者の皆さん、民主党スタッフの皆さん、民主党支持者の皆さん、いかがでしょうか。

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おまけ　当時のコメント欄

■コメント

お玉おばさんのところでの貴女の＞法案が何時間審議されたかでなくて、その内容をどれだけ国民が知っているか、理解しているかで法案の審議の深さを測るべきです

という発言は「間接民主制」「代議制」の趣旨の無理解から起こる憤懣でしょう。

＞国会に抗議の座り込みをしに来ることこそが「子どもに寄り添う」ことであることは明らかです。

彼らはジベタリアンに過ぎません。教育者ではなく単なる政治屋です。座り込みが「子どもに寄り添う」ことだなんて、、、特定のイデオロギーの信仰者以外には通じない話です。

名前: sukeban ¦ 00:22, Monday, Dec 04, 2006 ×
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　初めて書き込みさせて頂きます。先日は私のブログにトラックバックを送ってくれてありがとうございました。
　この記事を読ませて頂きましたが、私もうなづける所が多いです。

＞審議のことが新聞（の片隅）に書いてあるだけではだめです。一方的なやらせタウンミーティングや公聴会をやったから法案を国民が理解したとするのも言語道断。

　おっしゃる通りです。村野瀬さんは「しんぶん赤旗」を読んだ事があるかどうかは私には分かりませんが、その新聞では日本共産党国会議員と内閣との論戦の内容が大きく掲載されるなどしています。ただ彼らがやる質問だけで法案の中身が１００％理解出来るかといえばそうではなく、ポイントを絞って質問しているに過ぎないのですが。
　私が一般マスコミに一番やってほしい事は「各政党の動き・政策を毎日均等に報道する」という事です。政党の機関紙で有ればその政党中心の政治報道になるのは必然なのですが。

名前: 政治活動屋・嶋 泰輝TAIKI　３５歳 ¦ 00:56, Monday, Dec 04, 2006 ×
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sukebanさん、コメントありがとうございます。

しかし、まず、初対面であるのにあいさつもないというのは礼儀としてどうでしょうか。

また、自分が気に食わない私の発言を具体的説明もほとんどなしで否定しているだけの内容のようで、残念です。

政治家は国民の代表者ではありますが、国民の多くが教育基本法「改定」の内容を知ることなく、「教育の主体が国民から政府に移されてしまう」ことの是非が本当には議論されないまま採決されてしまうことの是非、国民が法案の内容を正確に理解することの重要性を私はこのエントリーで問うています。投票した後は国民は代議士にすべて白紙委任しなければならない、国民は何も理解しなくてよい、代議士に何も言ってはいけないとあなたはお思いなのかと疑ってしまいます。

後半についてですが、お玉さんのところで私はこう書きました。
>教育基本法「改定」の中身、つまり、「教育の主役を子どもから政府に変えようとしていること」を本当に知れば、その「改定」に反対するために国会に抗議の座り込みをしに来ることこそが「子どもに寄り添う」ことであることは明らかです。

「教育の主役を子どもから政府に変えようとしていること」に反対することを「特定のイデオロギー」と言って一言のもとに否定するとはびっくりです。子ども（将来の主権者）を政府に従属させることにあなたは賛成していらっしゃるのでしょうか。そうだとするなら、それは私にとっては民主主義の否定です。

具体的内容を示さずに「特定の」とか「イデオロギー」という言葉を使うだけでは、批判として有効とはいえません。

このやりとりは少しここに残したあと、私の回答も含めて消す権限を留保しておきます。また、これからも、わたしの判断でコメントを削除することはありえますので、これからコメントされる方に申し上げておきます。

名前: 村野瀬玲奈 ¦ 01:08, Monday, Dec 04, 2006 ×
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政治活動屋・嶋 泰輝TAIKI　３５歳さん、コメントをありがとうございました。ちょうど私がsukebanさんのコメントに返答したところに嶋さんもコメントをしておられたようです。

私はしんぶん赤旗を読んだことはあまりありません。ただ、一般紙が報じない重要なニュースや国会審議の内容などを報じているということは聞いて知っています。

大きな権力を持つ政府与党の言動や政治的動きは、それが誤りである時に国民に与える悪い影響が大きくなるという理由で、常に批判的に検証しなければならないと思っています。その批判的検証の役割を本来はもっと大マスコミが果たすべきなのですけど...。

名前: 村野瀬玲奈 ¦ 01:19, Monday, Dec 04, 2006 ×
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はじめまして（かな？）。教育基本法「改正」絶対反対です。あさって水曜日国会前でヒューマン・チェーンがあることご存知ですか。参加できる方も出来ない方もヒューマン・チェーンの成功を願う方にちょっとの手間でできるちょっとしたご協力をお願いしたいのです。トラバできませんでしたので、お手数ですがＵＲＬからご訪問いただけたら、うれしく思います。

名前: star ¦ 18:33, Monday, Dec 04, 2006 ×
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はじめまして、うさあです。
訪問・コメントありがとうございました。

「法案が何時間審議されたかでなくて、
その内容をどれだけ国民が知っているか・・」にとても共感しました。
＼(＞з＜)丿＼(＞з＜)丿＼(＞з＜)丿＼(＞з＜)丿ソウタ゛ソウタ゛ーー！！！
関心のない人も、法案の内容をちゃんと知れば、
反対であろうと思います。

失礼しました。

名前: うさあ ¦ 20:04, Monday, Dec 04, 2006 ×
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御無沙汰しております。いつも有為な発言のご提供、ありがとうございます。

さて、今回のこの記事、読ませていただいて、あたしも同感です。むしろ、間接民主主義の一形態である代議制を取るからこそ、政治には国民に対する説明責任が明確に課せられているはずではないでしょうか。

代議制において、政治が国民に説明を行わず、投票結果のみが民意であるとして恣意的な立法・行政を行うのであれば、それはすでに民主主義の名に値しない、一種の専制に等しいのではないでしょうか。

日本では党議拘束やらの理解し難いシステムのせいで形骸化しておりますが、本来議会制民主主義において、国会での論戦がいかに大切か、そして、それが国民に明瞭に公表されることが説明責任の一つの発露であろうこと、などに思いを致すとき、説明責任を果たさないままに国会で裁可された法律は無効なんじゃないだろうか、という念を抱きます。

勿論、それは返す刀で我々一般国民の側が政治に強い関心を持ち、政治の動向を常に関心を持って見つめ、国権の暴走を監視する意識を持たねばならない、ということにも繋がってくるのではありますまいか。いみじくも、民主党の小沢一郎代表が最近、政治とは生活である、という趣旨の発言をしていましたが、まさしく政治は生活の延長線上にあり、そして生活に多大な影響があるもの、ということを再認識しました。

名前: McRash ¦ 20:22, Monday, Dec 04, 2006 ×
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こんばんは（ご挨拶遅れました）

無数にある議題について全国民が十分な情報を集め、研究し、全国民的討論を経て理解を深めるなど物理的にも不可能であるのみならず、国民世論は扇動され易く暴走の危険もあります。それよりも、選出された代議士が国民世論からは相対的に独立して審議した方が結局は人権保障に資するというのが間接民主制の発想です（民主制はそれ自体が目的ではなく、あくまで人権保障の手段に過ぎません）。ですから「投票した後は国民は代議士にすべて白紙委任しなければならない」と言っているわけではなく、

＞法案が何時間審議されたかでなくて、その内容をどれだけ国民が知っているか、理解しているかで法案の審議の深さを測るべきです。
＞国民が本当に理解しないと法案を採決してはいけない

という貴女の主張は上記間接民主制の趣旨の無理解から来るものではないかと思います。

名前: sukeban ¦ 21:03, Monday, Dec 04, 2006 ×
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「教育基本法「改定」の中身」が「教育の主役を子どもから政府に変えようとしていること」かどうかは誰がいつそう考えてもそのような結論になることとは言えず、また仮にそのような面があるとしても、それが必ずしも絶対悪かどうかは検討を要することです（国民の信任を経た民主政府が教育内容に責任を持つことを明確化した等とも言い得る）。

改定→政府が主役→悪→国会に座り込むことが子どもに寄り添うこと、というふうには必ずしも考えない人には（つまり特定のイデオロギーの信仰者以外には）ジベタリアンは子どもをホッタラカシにしている先生にしか見えないわけです。子どもより自党派のイデオロギーの宣伝を優先してしまっているのではないか、と。

本法案についてはテレビ、新聞、雑誌、ネット等で情報が出回っています。その上で国民の約半数が改正賛成という世論調査もあります。
反対しないのはよく分かっていないからに違いない、というのは特定のイデオロギーを信仰する方による恣意的な考えではないでしょうか。

名前: sukeban ¦ 21:12, Monday, Dec 04, 2006 ×
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>改定→政府が主役→悪→国会に座り込むことが子どもに寄り添うこと

だれがそんな主張をしているのでしょうか？馬鹿じゃない？

名前: とほほ ¦ 21:24, Monday, Dec 04, 2006 ×
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村野瀬さん　はじめまして。　議員名簿は重宝しています。

＞反対しないのはよく分かっていないからに違いない、というのは特定のイデオロギーを信仰する方による恣意的な考えではないでしょうか。

そうおっしゃる前にご自分で隣近所、友人に聞いてみられるといいですね。私も聞いてみましたが殆どの方は知りません、やらせタウンミーティングといじめ自殺のことはご存知ですが・・・残念なことです。
ぜひ、お確かめくださいね。必ず。

名前: こば☆ふみ ¦ 15:49, Tuesday, Dec 05, 2006 ×
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（転載終了）