人間の意思決定、意思表明、行動はどれだけ周囲に影響されやすいものか。逆に言うと、人間の意思決定、意思表明、行動はある状況の中では周囲からどれだけ簡単に操作されてしまうものか。そのことを改めて多くの人が肝に銘じておくことは、社会の中で私たちが全体として判断を誤らないために、とても有益なことです。いえ、絶対に必要なことだと思います。
そのことを示す社会心理学の実験を二つ紹介します。特に心理学の専門家でなくても理解できるので、その実験に参加したつもりでじっくりと読んでいただけるとうれしいです。
テーマは「権威への服従と同調」です。
第一は、
スタンリー・ミルグラム(Stanley Milgram) の実験です。
ミルグラムは1984年に亡くなっていますが、彼の研究業績を正確に理解してもらうために運営されているオフィシャルサイト(?)があります。
http://www.stanleymilgram.com/ ここでは、日本語で読めるインターネット情報で実験の内容を読んでいただきます。実験の光景や展開を頭の中で想像しながら読んでください。
●Wikipedia 「ミルグラム実験」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%AE%9F%E9%A8%93 前提条件 この実験における被験者は新聞広告を通じて、「記憶に関する実験」に関する参加者として20歳から50歳の男性を対象として募集され、一時間の実験に対し報酬を約束された上でイェール大学に集められた。被験者の教育背景は小学校中退者から博士号保持者までと変化に富んでいた。 被験者には、この実験が参加者を「生徒役」と「教師役」に分けて行う、学習における罰の効果を測定するものだと説明された。各被験者は偽のクジ引きで「教師」とされ、ペアを組む別の被験者(実は役者が演じていた)が「生徒」となった。 実験の内容 被験者はあらかじめ「体験」として45ボルトの電気ショックを受け、生徒の受ける痛みを体験させられる。次に「教師」と「生徒」は別の部屋に分けられ、インターフォンを通じてお互いの声のみが聞こえる状況下に置かれた。 教師役はまず二つの対になる単語リストを読み上げる。その後、単語の一方のみを読み上げ、対応する単語を4択で質問する。生徒役は4つのボタンのうち、答えの番号のボタンを押す。生徒が正解すると、教師は次の単語リストに移る。生徒役が間違えると、教師役である被験者は、生徒役に電気ショックを流すよう指示を受けた。また電流は最初は45ボルトで、生徒役が一問間違えるごとに15ボルトずつ電流の強さを上げていくよう指示された。 ここで、教師役の被験者は、生徒役に電流が流されていると信じ込まされるが、実際には電流は流れていない。しかし各電流の強さに応じ、あらかじめ録音された「生徒役が苦痛を訴える声」がインターフォンから流された。電流がある程度以上の強さを超えると、生徒役は机や壁を叩き、教師役に向かって心臓の不調や部屋から出すように訴える。電流がもっと強くなると、生徒役は何の応答もしなくなる。 何人かの被験者は実験の中止を希望し、管理者に申し出た。あるものは、135ボルトで実験の意図自体を疑いだして実験を止めた。しかしほとんどは一切責任を負わないということを確認したうえで実験を継続した。中には、電流を流した後、生徒役の被験者の絶叫が響き渡ると、緊張の余り引きつった笑い声を出すものもいた。 被験者が実験の続行を拒否しようとする意思を示した場合、管理者から以下の順で実験を続けることを促す通告がなされた。 ・続けてください。 ・この実験を進めるためには、あなたに続けていただかなくてはなりません。 ・あなたが実験を続けることが、絶対に必要なのです。 ・あなたに選択肢はありません、絶対に続けていただきます。 四度目の通告がなされた後も、依然として被験者が実験の中止を希望した場合、その時点で実験は中止された。さもなくば、最大ボルト数として設定されていた450ボルトの電流が三度続けて流されるまで実験は続けられた。 実験の結果 実験を行うにあたって、ミルグラムによりイェール大学で心理学専攻の四年生14人を対象に、実験結果を予想する事前アンケートが実施された。回答者は全員、実際に最大の電流を流す者はごくわずか(平均1.2%)だろうと回答した。同様のアンケートを同僚たちにも内密で行ったところ、やはり一定以上の強い電流を流す被験者は非常に少ないだろうとの回答が得られた。 実際の実験結果は、被験者40人中25人が(統計上65%にあたる)、用意されていた最大V数である450ボルトまでも(拒否の意を表しつつも)スイッチを入れた、というものだった。すべての被験者は途中で実験を止めたり実験に疑問を抱いたりし、中には「この実験のために自分たちに支払われている金額を全額返金してもいい」という意思を表明した者もいた。300ボルトに達する前に実験の中止を希望する者は一人もいなかった。
(引用ここまで)
いかがでしょうか。450ボルトの電流は完全に致死レベルの高圧電流です。人間はある条件のもとでは、疑問を感じつつもそのような残酷な行動をとるものであるということが赤裸々に示されています。
次は、ミルグラムの著書の日本語訳書の訳者あとがきを紹介しているサイトから。
●nozy at Work 服従実験とは何だったのか: スタンレー・ミルグラムの生涯と遺産http://www.nozy.org/nojimaweb/mybooks/milgram/ Blass, T. (2004). The Man who Shocked the World: The Life and Legacy of Stanley Milgram. New York, NY: Basic Books. ブラス、T. (2008). 服従実験とは何だったのか: スタンレー・ミルグラムの生涯と遺産 (野島久雄・藍澤美紀訳)、誠信書房 ======= 訳者あとがき (中略) 本書の中で最も大きく取り上げられているのは服従実験である。実験を行ってから40年も過ぎた現在でも、想像もできないほど残酷な出来事が起こると、この実験が引き合いに出される。たとえば、2004年にアメリカで出版された「服従の心理」の改訂版の序文で、認知心理学の分野の大御所であるジェローム・ブルーナー教授が、イラク在留米軍がイラクの「アブグレイブ刑務所」でおこなったと言われる捕虜虐待の問題を服従実験にからめて議論している(Bruner, 2004)。服従実験は、今後ともこうした事件のみならず、日常における権威主義的な行動を考える際には必ず引用される基本文献であり続けることだろう。また、この実験によって提起された、人を対象とした実験は倫理的でありうるかという問題は、心理学の実験に興味を持つ人ならば、避けて通れないものである。著者のブラス氏は、このテーマについても幅広い文献レビューを行い、ミルグラムがそもそも倫理問題に敏感であり、一部で非難されたような実験のためなら何でもやるマッドサイエンティストではなかったということも明らかにしている。本書では、実験の詳細な説明が2章にわたって書かれている。服従実験は社会心理学の授業のなかでは必ず触れられるトピックであるにもかかわらず、詳細を知る人は必ずしも多くはない。実験の実態がどのようなものであったのかをよく理解していただきたい。(後略)
(引用ここまで)
ネット上で懇意にしていただいているブロガーでこのミルグラム実験を紹介したことがあるのは、えあしゃさんの「ひねもすのたのた」。
●ひねもすのたのた ミルグラム実験を知っていますか?
http://airsha.blog113.fc2.com/blog-entry-103.html 第二は、ソロモン・アッシュ(Solomon Asch)の実験です。こちらに単純化した説明がありますので引用させていただきます。
●psycho lab. Learn to Psychology! 心理学の基本 文化や社会と心http://www.2px.jp/psycho/b10.htm (前略) まずは、人は他の人に影響を受けやすいという話をしましょう。まずは下の質問を見てください。 これは社会心理学者のアッシュが行った大変有名な実験です。皆さんは、どれが一致すると思いますか? 多分、すぐわかると思いますが「model」は右の図の「B」と長さが同じです。 アッシュはこのように普通に理解すればすぐにわかるはずのことなのに、人が影響するとそれに左右されてしまう、という実験をしました。 まず、被験者を一人。そして、その周りに被験者のふりをしたサクラを数人並べます。被験者は最後のほうに答えさせるようにします。 一人目のサクラは誰でも間違いだとわかる「A」を言います。その次のサクラも「A」そのまた次も…、とサクラの答えをすべて一致させ、最後に被験者に聞くと、なんと被験者は迷いつつも「A」と答えるのです。 この時、被験者の頭にあるのは「ほんとはBだろうけど、みんなが言うからAなんだろうなあ」ということで、これはその個人の実際の認知・思考を他の人が左右している、という意味で大変面白いことです。 (中略) また、社会的な圧力がかかる場面では、とんでもないことさえしかねないこともわかっています。これは、ミルグラムによる実験なのですが、被験者の目の前に電気ショックがかけられるようにしてある人を一人用意しておきます。もちろん、実際には流すことはなく、ここはサクラです。被験者には、電気ショックのスイッチが与えられ、それはぜんぜん感じないレベルから、非常に危険なレベルまで調整することができるようになってます。被験者は、実験者の言うことにしたがって、このレベルを調整して、一体どのレベルで実験を止めるのか、それを見てみたのです。 サクラは電気ショックのスイッチが押されるたびに、迫真の演技をするよう指導されています。ですから、レベルを上げるたびに苦しんでいく姿が被験者には見られるわけです。それでも実験者は「この人は悪いことをしたんだから、もっと強くて当然だ」のようなことを言いつづけます。 さて、あなたなら、どのレベルで止めると思いますか? 普通、この話を聞いた人は、最初の段階でやめるとか、危険がないレベルでやめてしまう、ということが多いのですが、実際には、ほとんどの被験者が非常に危険な最大レベルの電気ショックを与えました。 ですが、被験者も平気でそれをしたわけではありません。冷や汗をかいたり、中にはひきつけを起こした人もいます。でも、それでも、最大レベルの電気ショックを与えたのです。 この実験で言えることは、人はどうも服従する性質があって、その状況では簡単に自分の考えに屈してしまうということです。これは、特殊な状況下、たとえば戦争中とかそう言う状況ならば、はっきり見られることでしょう。
(引用ここまで)
さらに、「韓国、中国、日本で運営されているオンライン知識取引所」である「HAPPYCAMPUS」というサイトで、アッシュの実験についての、大学でのレポートのような資料をいくつか見ることができます。(「学術論文」ではなくて、たぶん学生の「レポート」ですね。)
●HAPPYCAMPUS アッシュの実験 資料検索8件
http://www.happycampus.co.jp/search/?category=docs&b_kwd=%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%A8%93&target=docs&kwd=%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%A8%93&search_type=all ここ↑に載っている多くのレポートは「部分的に公開」されたうえで「販売」されていますが、全文公開されている次↓のレポートはアッシュの実験のかなり忠実な追試なので、実験の内容を詳しく知りたい人には役立つでしょう。
http://www.happycampus.co.jp/docs/963978957445@hc07/14669/ さて、集団による意思決定というのは、社会人生活の中ではつきものです。特に、政治や行政やビジネスの世界では集団の中で行われる話し合いで物事が決定され、その決定はみんなの運命を決定するという意味でとても重要になります。ですから、ビジネス関係のマスメディアが、経営上の意思決定で間違いを犯さないように気をつけることをビジネスパーソンに呼びかけようと、この実験から教訓を得ようとするのは自然なことです。それが次の記事です。
●日経ビジネスオンライン なぜ人は思い通りに動かないのか(第3回)http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20071017/137701/ “サクラ”の誤解答に大勢の人が誘導されてしまう 米国の社会心理学者アッシュは、この人間心理に関する実験を行いました。まず、1本の線が書いてあるカードを見せて、次に3本の線が書いてあるカードを見せます。このうちの1本は最初に見せたカードに書いてある線と同じ長さで、ほかの2本は明らかに長さが異なります。3本の線のどれが最初のカードの線と同じ長さかを指摘させる簡単な質問で、まず間違えることはありません。 ところがその場にいるほかの回答者を、あえて間違った答えをする“サクラ”にしておくと、被験者は内心「おかしい」と思っていてもその回答者に同調して誤った答えをしてしまうことが多いのです。サクラに全く影響されなかったのは26%に過ぎませんでした。 これが「集団への同調」と呼ばれる現象です。テレビコマーシャルで「この商品は既に大勢の人(会社)が使っています。あなたはまだお使いではないのですか?」というようなメッセージが流されることがあります。これも集団への同調を利用したものです。
(引用ここまで)
さて、これらの実験から思うこと。
「
時津風部屋での暴行と時太山の死亡に思うこと 」で扱った、前・時津風親方への実刑判決
(報道記事を一つ、追記に入れました) がちょうど出た時、まさにこのミルグラム実験を思いました。上下関係がはっきりしていて、上からの命令は絶対という世界ではまさにこのような残酷な行為が発生しやすいということを心に刻みます。そのような世界では、個人の意思や良心でそのような残虐な行為を止めることが難しい場合もあるのだということを心に刻みます。
また、ミルグラムが示した集団プロセスは、広島県江田島市の自衛隊員(海自隊員)の「殺人事故」でも当てはまると思います。次の記事で書いています。
■集団的暴力はやはり正当化できない (広島県江田島市の海自隊員「殺人事故」)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-937.html 一方、アッシュの実験は、日本政府お得意の「タウンミーティング」を思わせます。2006年の教育基本法改定や裁判員制度導入にあたって、「タウンミーティング」なるものが行われましたが、それは、賛否両論を公平に出して教育学的に、あるいは法学的に公平で透明な徹底討論を行うためのものではなくて、「(1947年の)教育基本法改定が必要だ」という意見で参加者や世間の人々を包囲して、(1947年の)教育基本法を改定する必要性に疑問を持っている人の意思を変えさせようとする世論操作でした。(タウンミーティングを実際に仕切った広告代理店はこの「テクニック」を十分に知っています。)
いえ、それに限らず、「消費税増税は必要だ」とか「日米軍事同盟はもっともっと必要だ」とか「ソマリア沖への自衛外派遣は必要だ」とか「公務員や国会議員を減らさなければならない」とか「改憲しなければならない」とか、マスメディアに激流のようにあふれる「あちら側」の「見解」は、まさに、アッシュの実験に示されたように、人々が冷静にじっくり考える態度を封じるはたらき、「私はそれはおかしいと思うけど、多数派(マスコミ、政府、政治家、...)がこう言っているのだから、多数派に賛成しなければならないのだろうか」と人々になんとなく思わせるはたらきがあります。これもまた、議論や思考を封じる世論操作のはたらきをしています。
ミルグラムやアッシュが示したこのような集団プロセスの恐ろしさについて、私たち一人一人が知る必要があると思いますし、少数の個人の良心ではこのような蛮行や悲劇や判断ミスを防げない場合があることを知って、そのような集団プロセスの発生を許さない制度や社会の仕組みも必要だと心から思うのです。
実験内容の紹介が長くなったので、私の考えを書いた最後のところははしょりましたが、改めてまたこのことについては取り上げようと思っています。
築地市場の豊洲移転に反対 して食の安全を守りたい。●Like a rolling bean (new) 出来事録 ■2009-05-17 週明けに豊洲新市場アセス計画書の縦覧(10日間のみ)、意見書は6月8日まで! http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10262374651.html ■2009-05-25 豊洲新市場予定地は「沼」のような泥水地域(見学会の写真つき速報) http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10267170684.html ■2009-05-27 新書『石原慎太郎よ、退場せよ!』が示すイシハラのロボット(傀儡)性・イオンの卸売市場支配構想http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10269297441.html ■2009-05-30 「移転したらあとは知らないよ」と書かれているようにしか読めない、豊洲新市場アセス計画書http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10270514357.html
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言ノ葉工房 の
浮游空間で思考 して、
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フランス語の練習帳 や
「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブ に日本民主化の思いを書き綴りながら、
とりあえず アブナイ日本 で
福田衣里子 さんや
保坂展人 さんや
志位和夫 さんや
糸数けいこ さんや
戸倉多香子 さんたちの活躍を祈る、
一寸の虫にも五分の魂 のサイバー政治団体秘書です。
国会議員やマスメディアに意見を届けるために下記を自由にご活用ください。引用、転載、転送、歓迎。
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アクセスランキング 前・時津風部屋親方への実刑判決を報じる記事。
http://news.livedoor.com/article/detail/4178372/ 前時津風部屋親方、実刑判決も即日控訴!最後まで反省の色なし…暴行死事件判決公判 2009年05月30日08時15分 / 提供:スポーツ報知 大相撲時津風部屋の序ノ口力士、時太山(本名・斉藤俊さん、当時17歳)の暴行死事件で傷害致死罪に問われた前親方の山本順一被告(59)の判決公判が29日、名古屋地裁で開かれ、芦沢政治裁判長は懲役6年(求刑懲役7年)の実刑判決を言い渡した。判決後の法廷内で山本被告は弁護士と協議し控訴を決断。弁護側は即日控訴した。最後まで暴行への反省を述べなかったうえでの控訴に角界からは「開き直り」との批判が続出した。 「被告人を懲役6年に処する」実刑を告げる芦沢裁判長の声が法廷に響くと山本被告の首筋から耳の裏側が真っ赤に染まった。希望していた執行猶予判決への望みが絶たれた現実。心の動揺が表情に表れた。 けいこ場で兄弟子らに暴行を受け、若い力士が死亡した事件。検察側は山本被告が首謀者とし懲役7年を求刑し、弁護側は業務上過失致死で執行猶予付き判決を主張した。昨年12月18日、兄弟子3人は執行猶予付きの有罪判決だった。果たして親方は? 注目の判決。芦沢裁判長は「部屋で絶大な支配力を有する被告が犯行を主導した」と指摘。兄弟子よりもはるかに重い親方の責任。結果は執行猶予が付かない実刑だった。 裁判長は一連の暴行は「死亡前日に山本被告のビール瓶での殴打が発端」と位置づけた。死亡当日のぶつかりげいこも「制裁目的で正常なけいこを明らかに逸脱していた」と糾弾。事件後の兄弟子らとの口裏合わせも「違法性を認識し反省の情は見られない」と断じた。最後に「親方は保護者の立場も期待されているのに言語道断。安易かつ短絡的な暴力で人間の尊厳を著しく軽視した犯行」と厳しく前親方を戒めた。 公判で暴行の指示を認めなかった山本被告は判決後も抵抗した。閉廷後の法廷で弁護士と協議し控訴を決断。弁護側は即日控訴し保釈も請求。名古屋地裁は保釈金1000万円で請求を認めた。午後には保釈された。 開き直りとも取れる控訴に角界からは非難が続出。ある親方は「みっともない。早く罪を認めてほしい」。ある幹部は「これで今後も事件の影を引きずる。新弟子の獲得にも大きな影響が出る」と嘆いた。事件への反省はもちろん、育ててもらった角界への恩をアダで返そうというのか。山本被告は個人のプライドだけで控訴審へむかう。 ◆新弟子暴行死事件 07年6月26日のけいこ中に倒れた斉藤さんが死亡。急性心不全と診断されたが、その後、暴行による多発性外傷ショック死の可能性が浮上。協会は、10月5日の臨時理事会で前時津風親方を解雇。08年2月7日、前親方と兄弟子3人が逮捕され、傷害致死罪で起訴される。12月18日に2人の兄弟子に懲役3年、1人に懲役2年6月、いずれも執行猶予5年の有罪判決が下り、協会を解雇される。09年5月29日、前親方に懲役6年の実刑判決が下る。 ◆現親方表情複雑 ○…山本被告の判決を受け、現時津風親方(元幕内・時津海)は東京・墨田区の時津風部屋で会見。「自分がどうこう言う立場にない」と、複雑な表情を見せた。事件後は2人の新弟子が入門し、名古屋場所でも1人が検査を受検予定。「当初より雰囲気はよくなった。いい部屋をつくっていきたい」と、決意を述べた。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は「二度とこのような不幸な事件が起きないよう指導、教育を徹底していく」と、コメントした。
(引用ここまで)
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岸田はこの愚行で何を守ろうとしてるんですかね…津木野宇佐儀(「月乃兎」改め)石垣島への陸上自衛隊配備について住民投票を求める規定数以上の署名を集めたのに住民投票実施を行政からも司法からも却下された異常事態沖縄は今も本土の捨て石にされている。 沖縄は大東亜戦争で日本本土の捨て石にされ,莫大な民間人犠牲者を出しました。戦後も裕仁天皇の越権行為により,米軍基地が半永久的に配備されました。選挙で民意を示しTakeshi政権政党に有利に作られている、選挙の高額供託金という参入障壁制度No title 日本において高すぎる供託金が立候補の妨げとなり、結果として新しい候補や政治勢力の台頭を阻んでいます。先進民主主義国家と言われる国の中では非常識に高い供託金は、クテシフォン少女時代(소녀시대、Girl's Generation) 「다시 만난 세계」 (Into The New World、また巡り逢えた世界) (不定期連載、「気まぐれK-POPプレイリスト」)これらの曲もいいと思います。 ポーランド・ロックのシンガーソングライターであるKaśka Sochacka(カシカ・ソハッカ)のCiche Dni(静かな日々)とSpaleni Słońcem(太陽に灼かれて)
もいい曲だと思いますTakeshi政権政党に有利に作られている、選挙の高額供託金という参入障壁制度 選挙供託金制度は1920年代に普通選挙が導入された際、無産政党の参入を阻止するために制定されました。
これとセットになっているのが無産政党の活動を制限する治安維左の人日本に人道主義を導入して定着させよう。自民党政府の非人道性を見過ごせない。 #入管法改悪反対人権を嫌悪する者が付和雷同し、嫌がらせの言節を放っているのに食傷。 こんばんは。私も村野瀬さんも十数年にわたってSNSの言論の場に身を置いていますが、特に近年、「物事を丁寧に書き示す」より「対象物を手っ取り早くぶん殴れる」言節が伊東 勉広島サミットについての批判的メモサミットとは?そもそもサミットとは?
欧米列強&欧米列強の悪い部分ばかりマネしてそのおこぼれにあずかろうとしている日本が、これまで作り上げた国際秩序と自らの覇権を確保するため閉口首相公邸で遊ぶ岸田文雄一族。前近代的な日本の姿自民党は前近代的な世襲政治家が多い政党です。
岸田文雄も世襲政治家です。
首相公邸で遊ぶ岸田文雄一族。
まるで封建時代の絶対王政の国そのものです。
こういった政治家閉口日本に人道主義を導入して定着させよう。自民党政府の非人道性を見過ごせない。 #入管法改悪反対入管法改悪法案の廃案と帰国できない事情のある仮放免者に在留資格を付与することを求めます!入管法で改正が必要なのは、今の杜撰すぎる難民認定審査のあり方です。
日本は難民として認定すべき人を難民として認定していません。
それを改正するどころか改悪して難民閉口不祥事で議員辞職する維新議員はほとんどいない。こんな政党を支持・容認したり批判せずにいたりすることは維新の不祥事を支持するようなものだ。 #維新は最悪の選択肢 いわゆる「身体検査」が機能していないのでしょうね。日本共産党や公明党は選挙資金は党が負担するのが大前提です。大切な党のお金を使うのですから、候補者の選定基準も左の人袴田巌さんの完全無罪を勝ち取り、無罪の者を無理に有罪にして真犯人を逃がした検察の過ちと暴力を解明すべき。検察の指向性と日本政府の無謬性主義はパラレル 泉田裕彦に裏金を要求した星野伊佐夫元新潟県議が不起訴になりました。女性に強制性交すべく女性に受傷させたプロ野球選手は,不起訴の可能性が高いとも言われています。Takeshi差別主義経営者のいるホテルチェーンと日本サッカー連盟との不適切なナショナルチームパートナー契約郵便局の窓口でアパホテルカレーを販売中郵便局に行ったら,窓口にアパホテルの元谷芙美子社長の写真が載ったアパホテルカレーが390円で販売されていました。買いませんでした。アパホテルは自民党に要望し,自民Takeshi#奪マスク #脱マスク を他人に強制しようとするな。徹底的に抵抗する。>ewkefcさん>自動車事故に遭わないため、遭わせないためには自動車を運転しないことなのね。
「生きているといろいろな問題があって大変です。だから、それらの問題を避けるためには村野瀬 玲奈#奪マスク #脱マスク を他人に強制しようとするな。徹底的に抵抗する。No title『#奪マスク #脱マスク を他人に強制しようとするな。徹底的に抵抗する。』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9123.html
>コロナウィルスに感ewkefc#奪マスク #脱マスク を他人に強制しようとするな。徹底的に抵抗する。 マスクの効果は偉大ですよ。私のようなブサイクでもマスクをつければ堂々と人混みを歩けます。堂々と女性と会話することもできます(笑)。目の前でふんぞり返っている市左の人自民党のおかげで日本のGDPはG7最下位になった。 もっともっと貧しくなるでしょうね。
新自由主義をやめないからです。何でもかんでも非効率だとこの30年間国内の産業を空洞化させてきました。曰くこれからは金融だエ左の人の死刑FAQ (適宜更新)この世はダブル・スタンダードにあふれている。 差別はいけないと多くの人が言います。ところが自分の息子や娘が死刑囚の子と結婚するとなったら猛反対して必ず結婚をつぶすでしょう。「お前が結婚するということは,殺Takeshi#はだしのゲン を隠そうと大日本帝国主義勢力が広島はじめ各地で裏で動いていることが、この戦争漫画が戦争推進者の本質を突いていると証明している。 #はだしのゲンを無くすことに抗議します教育行政の犯罪・不当行為(広島県) 2003年3月に広島県尾道市立高須小学校で就任1年の民間人校長の慶徳和宏さん(56)が校舎正面1階の壁面に体をさらして自殺しました。2年半後,遺族の請求に対し,地方公務Takeshi大阪府 #堺市長選挙 では、維新の利益よりも市民全体の利益が重要。維新の利益は市民の利益を削ったところで生まれる。だから維新現職から野村ともあき氏へと #堺市長を変えよう 維新=犯罪組織「あなたが維新も自民も支持しないとしても、維新首長はどんどん落選させるべきです。そうでないとつけあがりますから。」
野村氏の言うとおり。
入管による「殺人」の被害boof同意の無い性行為を性的暴行として処罰するスペインの法改正性暴力を受けた苦しみは一生続く。yaping20 野田正彰さんは,海南島リー族の元従軍慰安婦の精神鑑定を求められ,現地に赴いたそうです。
〇〇さん(79歳)は14歳のとき,村に押し入った日本兵に拉致され,駐屯地Takeshi「東電の電気を使っている人は原発を支持していることになる」という勘違いああいえばこう言うの典型ですね「反体制も無謬性を訴えている訳ではありませんが、何か?」とこのツィに言い返しても問題はありませんよ。
こんなのを聞いていたら、自分が間違えた時に引き返せなくて周アンドリュー・バルトフェルド自民党のおかげで日本のGDPはG7最下位になった。No title『自民党のおかげで日本のGDPはG7最下位になった。』に対する意見
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-9120.html
>自民党は日本を経済的に貧しくすることにewkefc軍拡(防衛)財源確保特措法案が通ると、日本を完全な戦争国家に固定してしまい、国民生活への良い影響は一つもないと予測される。永山則夫死刑囚の予言は的中するのか。 永山則夫死刑囚は,ノート8(1970.5.25~6.27)の中で次のように述べています。
一言的に表現すれば,帝国主義国家であるかぎり,人間精神は五十歩百歩で進歩しないTakeshi軍拡(防衛)財源確保特措法案が通ると、日本を完全な戦争国家に固定してしまい、国民生活への良い影響は一つもないと予測される。No title『軍拡(防衛)財源確保特措法案が通ると、日本を完全な戦争国家に固定してしまい、国民生活への良い影響は一つもないと予測される。』に対する意見
http://muranoserena.bewkefc広島サミットについての批判的メモ閉口させられるG7の姿勢核抑止として自国の核兵器は許し、それでいて自国の気に入らない国の核兵器は非難する(こんなふざけた暴論がまかり通るはずはありません)。
広島ビジョンはあらゆる核の閉口死刑FAQ (適宜更新)若い刑務官に気遣いを見せた死刑囚2005年12月25日に死刑を執行された藤波芳夫死刑囚(75)は敬虔なキリスト教徒でした。処刑日には車椅子で笑顔を浮かべながら礼拝所に入ってきたそうです。歩行不能の病人で高Takeshi死刑FAQ (適宜更新)永山則夫「無知の涙」 永山則夫死刑囚が起こした事件は「動機なき,理由なき殺人」と一般に言われています。本人はノート5(1969.12.12~1970.3.4)の中で「この事件は一種の自殺法なのです。Takeshi広島サミットについての批判的メモ岸田が本気で核兵器廃絶をG7として取りまとめる気があるのであれば、半日以上かけて本館の展示をじっくり見るべきでした。もちろん、バイデンもスナクも同様です。黙して語左の人維新の「身を切る改革」とは、「維新だけが得をする改革」のこと。 #維新に騙されるなNo titleいまだに日本はTV「水戸黄門」を視て溜飲を下げている、そんな感じですかね…(この方面では日本は最先端!…(溜息)
現実では「英雄」はいらない、害悪かと思うのですが。月乃兎1980年5月18日の韓国・光州事件での民主化運動弾圧の最高責任者の全斗煥大統領(当時)の孫が祖父の「重罪」について被害者遺族の前で謝罪No title光州事件もそうですが済州島・4.3事件など「韓国現代史のタブー」に対して韓国は、民主化後に政治だけでなく映画等の芸術・文化面でも歴史の現実に向き合ってきたという月乃兎