村野瀬玲奈の秘書課広報室

学校現場における「日の丸、君が代問題」に関して、少しばかり私見を述べさせてください。
私は「日の丸、君が代」強制に反対の立場をとる側の言説に対し、しばしば不満を覚えています。
それはリベラル陣営で主に繰り広げられている「教育現場において、国旗・国歌を教師・生徒に強制することは民主国家として問題である」といった主張に対してです。
その主張自体に対しては、私も異論はありません。
ただ、この「日の丸・君が代」問題を一般的な「国旗・国歌」一般の問題と同一のスタンスで論じる事に、違和感を感じざるを得ないのです。（それが如何に使いやすいロジックであったとしても）
そもそも、教育現場において、何故一部の教師達が「日の丸・君が代」を頑なに拒否するのか？
本来それは、「日の丸・君が代」が抱えている特殊な性質（歴史的背景）に起因していたはずです。　　　　端的に述べれば、天皇制軍国主義（侵略主義）との継続性という問題です。
「日の丸・君が代」が戦前・戦中に果たした役割については今更述べる必要もないと思います。
にも拘らず、「日の丸・君が代」自体には罪はない、という言説がリベラルを表明する人たちの間からもしばし出てくることに、驚きを禁じ得ません。
私ははっきり言いたい。
「日の丸・君が代」（正確には「日の丸・君が代」を国旗・国歌として仰ぐ事）自体が「罪」である、と。
日本は戦後、アジア諸国への侵略行為を（不十分とはいえ）贖罪し、平和・民主国家として生まれ変わる事を表明することで国際社会に復帰を許されました。
「日の丸・君が代」を仰ぐ行為はその「表明」を覆す行為に他なりません。
これは、「九条」をめぐる護憲論義についても言えます。
「九条」を単なる抽象的（観念的）平和主義的理念と捉えるべきではない、と考えます。
「九条」を論ずる時、これは日本という国家に与えられた「枷」であるという視点が不可欠だという事です。
話を戻しますが、「日の丸・君が代強制」には反対だが「日の丸・君が代そのもの（或は国旗・国歌とする事）」には反対ではないという立場は矛盾しているばかりか、甚だ欺瞞的と言わざるを得ません。
「日の丸・君が代」そのものが「民主主義・平和主義の理念」とは相容れない存在であるという視点を失って、一般的「国旗・国歌」論にのみに収斂させてしまう論議は問題の「矮小化」につながるのです。
現場で奮闘する教師達を支え、援護する為にも、本質的視点・論点に立ち返ることが重要なのではないでしょうか？

「日の丸」は元々徳川家の「船印」だったらしいですね。
「戊辰戦争」の時は「賊軍」の旗。
「国旗・国歌」の在り方について、議論の根を絶やすべきではないと考えます。

面白い記事ですね。
ついでに皮肉を

市長に当選したら
卒業式で憲法前文の朗読します。

職員の入職式
議員の就任には

憲法前文朗読・99条朗読し基本的人権尊重誓う誓約書書いていただきます。
もちろん強制です。従わないのは反抗で業務放棄とみなし即解雇です。
口開けているか声出しているかチェックします。

ひとりでもいたら
「このような政治の下で・・・」とお詫びです。

もちろんルールだ！と教員批判するかたは賛成してくれるでしょう。

ルールまもれというルール作るんですから。
（笑い）



ついでに
権には県の花　とかあります。

国鳥・国花（あるんでしょうか？）に同様に敬意表してるんでしょうか？？？？？
あれほど国旗国歌にこだわる人たちなら国旗国歌いがいもあるなら当然しってているんでしょうね。

国鳥は雉で、国花は桜だったと思います。

で、実際の公務員（国家）の場合のいわゆる「職務宣誓」は
私は、国民全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべき責務を深く自覚し、日本国憲法を遵守し、並びに法令及び上司の職務上の命令に従い、不偏不党かつ公正に職務の遂行に当たることをかたく誓います。
（職員の服務の宣誓に関する政令（昭和四十一年二月十日政令第十四号））

警察官の場合は
私は、日本国憲法 及び法律を忠実に擁護し、命令を遵守し、警察職務に優先してその規律に従うべきことを要求する団体又は組織に加入せず、何ものにもとらわれず、何ものをも恐れず、何ものをも憎まず、良心のみに従い、不偏不党且つ公平中正に警察職務の遂行に当ることを固く誓います。
（警察職員の服務の宣誓に関する規則（昭和二十九年七月一日国家公安委員会規則第七号））

で、最強の「身分保障（内閣提案で、国会で罷免を決議（起訴）した後、最高裁判所大法廷の判決が出ない限り任期中は絶対にクビにならない）」を持つ「人事官」の場合は
私は、ここに主権が国民に存することを認める日本国憲法 に服従し、且つ、これを擁護することを厳かに宣言します。
私は、国民全体の奉仕者として公務を民主的且つ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、国民の意志によつて制定された法律を尊重し、誠実且つ公正に職務を執行することを固く誓います。
（人事院規則二―〇（人事官の宣誓）（昭和二十四年一月四日人事院規則二―〇））
となっております。
え？議員や首長？…職務宣誓なんてあるわけないじゃないですか…嘘をつくのが仕事なのに（笑）

職務宣誓の内容のご紹介、ありがとうございます。

こういう宣誓を言葉本来の意味で忠実に守るだけで政治は少しは良くなると思われる内容ですね。こういう宣誓が形骸化しているから、平気で他人に対して日の丸の前で起立せよとか君が代を大声で歌えとか命令するわけだというのも透けて見えますね。どうせ日の丸や君が代の内容に意味はないが、国家権力に服従する人間を作るためには都合がよい道具だ、ということでしょうか。


> え？議員や首長？…職務宣誓なんてあるわけないじゃないですか…嘘をつくのが仕事なのに（笑）

そうですか。議員や首長には職務宣誓がないのであれば、提案する価値はありますね。笑

人事官（というと聞き覚えがないかもしれませんが、人事院総裁と、ほか２名の「人事官」が人事院の最高意思決定機関です。「人事院人事官」ではないので参考までに…）の職務宣誓は、最高裁判所長官の面前で行うと国家公務員法で定められていています。
まあ、首長さんたちはともかく、国会議員の皆様には「高等裁判所長官」もしくは「最高裁判所判事」の面前で、宣誓していただきたいものですが…そんな法律誰も通しませんよねぇ（苦笑）

※後薀蓄になりますが、会計検査院って「三権の外にある憲法上の独立機関」で、院長を含む三名が「検査官（「会計検査院検査官」に非ず）」で、人事官並み（ただし裁判は無しで両院議決で首にできる)の「身分保障」を持っていたりします。
一般法（国家公務員法）で裁判付の身分保障の人事官が強いのか、憲法で設置が規定されているが裁判はいらない検査官が強いのかは…どっちもどっちか…

関係法令（抄）
国家公務員法
（宣誓及び服務）
第六条 　人事官は、任命後、人事院規則の定めるところにより、最高裁判所長官の面前において、宣誓書に署名してからでなければ、その職務を行つてはならない。
（退職及び罷免）
第八条 　人事官は、左の各号の一に該当する場合を除く外、その意に反して罷免されることがない。
一 　第五条第三項各号の一に該当するに至つた場合
二 　国会の訴追に基き、公開の弾劾手続により罷免を可とすると決定された場合
三 　任期が満了して、再任されず又は人事官として引き続き十二年在任するに至つた場合
○２ 　前項第二号の規定による弾劾の事由は、左に掲げるものとする。
一 　心身の故障のため、職務の遂行に堪えないこと
二 　職務上の義務に違反し、その他人事官たるに適しない非行があること
○３ 　人事官の中、二人以上が同一の政党に属することとなつた場合においては、これらの者の中の一人以外の者は、内閣が両議院の同意を経て、これを罷免するものとする。
○４ 　前項の規定は、政党所属関係について異動のなかつた人事官の地位に、影響を及ぼすものではない。
（人事官の弾劾）
第九条 　人事官の弾劾の裁判は、最高裁判所においてこれを行う。
○２ 　国会は、人事官の弾劾の訴追をしようとするときは、訴追の事由を記載した書面を最高裁判所に提出しなければならない。
○３ 　国会は、前項の場合においては、同項に規定する書面の写を訴追に係る人事官に送付しなければならない。
○４ 　最高裁判所は、第二項の書面を受理した日から三十日以上九十日以内の間において裁判開始の日を定め、その日の三十日以前までに、国会及び訴追に係る人事官に、これを通知しなければならない。
○５ 　最高裁判所は、裁判開始の日から百日以内に判決を行わなければならない。
○６ 　人事官の弾劾の裁判の手続は、裁判所規則でこれを定める。
○７ 　裁判に要する費用は、国庫の負担とする。

日本国憲法
第九十条 　国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない。
○２ 　会計検査院の組織及び権限は、法律でこれを定める。
会計検査院法
第六条 　検査官は、他の検査官の合議により、心身の故障のため職務の執行ができないと決定され、又は職務上の義務に違反する事実があると決定された場合において、両議院の議決があつたときは、退官する。
第七条 　検査官は、刑事裁判により禁錮以上の刑に処せられたときは、その官を失う。
第八条 　検査官は、第四条第三項後段及び前二条の場合を除いては、その意に反してその官を失うことがない。